現在販売しているiPhoneは全機種がIPX7、IPX8の耐水仕様である程度の水濡れは耐えれることができます。
ただ、あくまでiPhoneは防水ではなく耐水なのでIPX8でも水没故障してしまう可能性はあって水没による故障は製品保証外となります。
ということで、ここではiPhoneの耐水仕様はどれくらい耐えることができるのかiPhone 7を実際に水没させてみたので参考にしてください。
この記事の目次
iPhoneの防水・耐水性能について
iPhoneの耐水性能と対応機種
iPhone 7/7 Plus以降から耐水仕様となっており、iPhone 11 Pro以降はIEC規格60529にもとづくIP68等級に対応し、水深4メートルに30分耐えられて、iPhone 12 Pro以降は水深6メートルにも耐えられる防水性能となります。
もちろん、最新のiPhone 14 Pro、iPhone 14もIP68で水深6メートルに30分耐えられます。
iPhone | IP68等級 | IP67等級 |
---|---|---|
7/7 Plus | – | ○ |
8/8 Plus | – | ○ |
XR/X | – | ○(水深1m) |
11/XS/XS Max | ○(水深2m) | – |
11 Pro | ○(水深4m) | – |
14 Pro / 13 Pro / 12 Pro / 14 / 13 / 12 | ○(水深6m) | – |
SE3 / SE2 | – | ○(水深1m) |
IP67の「6」は防塵性能を、「7」は防水性能を表しており…
- IP6x:粉塵が内部に侵入しないこと
- IPx7:水深15cm〜1mに30分間水没しても内部に水が侵入しない
- IPx8:水深15cm〜6mに30分間水没しても内部に水が侵入しない
これらにお条件がクリアした端末がIP67等級またはIP68等級を名乗ることができることになっています。
iPhone 11はIP68等級でも2メートル、iPhone SE(第3世代)iPhone SE(第2世代)はIP67の1メートルの耐水性能と劣りますが普段使いでは問題はないでしょう。
水没故障は保証外なので注意
ただし、Appleは防水防塵に対応したiPhoneであっても水没による故障は保証対象外にしています。
なので、むやみにiPhoneを水に濡らすことはお勧めしません。一応、きちんとした防水防塵性能があるけど何があるか分からないから故意に水の中で使って欲しくはないのが本音なのでしょう。
iFixitで公開している動画では7時間以上水槽の中に入れてもiPhone 7が動作し続けています。
実際はもっと厳しい基準をクリアしているとは思いますが、米国は訴訟大国ですし保障対象外と謳っているのでしょう。
毎年恒例になっていますが、ヒカキンさんはIP68等級のiPhone 11とiPhone 11Pro/Pro Maxをお風呂の中に水没させたり、オレンジジュースに中に入れたりしてます(笑)
全機種購入ってヤバい…w。
このようにお風呂にiPhoneを入れても壊れることはないようです。まあ、新品だからお風呂の中に入れても大丈夫だという可能性は高いとは思うんですけどね。
濡れた状態での充電はNG
iPhoneはある程度の水没も耐えることができるようになりましたが、濡れた状態で充電をすると故障の原因になってしまうので注意です。
もし、iPhoneが濡れてしまったタオルでしっかりと水分を拭き取って、風通しの良いところで自然乾燥させる必要があります。もし、急いでいる場合は扇風機などを使って乾かすのがいいのかもしれません。
ちなみに、iPhoneが濡れている状態で Lightningケーブルを接続すると警告が出るようになっています。
濡れたiPhoneを充電すると警告が出るやつ。 pic.twitter.com/Yz0HQ56MDI
— かずやシンスペース (@Logkazu) October 4, 2019
間違って濡れた状態で接続してしまっても壊れることがないように設計されているようですね。それでも、防ぎきれない可能性もあるのでiPhoneが濡れた時には注意をしておいたほうが良さそうです。
iPhoneを水没させてしまうシチュエーション
普通に生活をしているとiPhoneを濡らしてしまうシチュエーションはあまりないですが、たまにあるのも事実です。
- 濡れた手で触ってしまった
- 雨の日に道路に落としてしまった
- トイレの中に落としてしまった
- お風呂に中に落としてしまった
- 海や川、プールで落としてしまった
特に用を足す時にズボンを下ろした勢いでポケットに入っていたiPhoneがトイレに落としてしまったという方は意外と多いのではないでしょうか。
お風呂でiPhoneを落とすというシチュエーションがよく分かりませんが、半身浴をしていて暇つぶしにiPhoneを使っているという人は、意外と多いらしいです。
誤ってiPhoneを浴槽の中にぽちゃん…ということもよくあるんでしょうね。
しかし、耐水性能を持ち合わせているiPhone 7/7 Plus以降のiPhoneならこれくらいの事故でもい水没せず故障しない可能性が高いということになります。
実際にiPhone 7を水没させてみた
ということで、台所の蛇口から水をジャーっとiPhone 7にぶっ掛けてみて水没させてみました。
正直なところ怖かったです。本当に思いっきり水没させても壊れるないの?大丈夫なのか?しかし、結果はiPhone 7を水に濡らしても大丈夫でした。
iPhone7の画面を表示させた状態で水道水を直接かけ流してみましたが壊れることなくiPhone7は動作し続けています。
水流で誤動作する
ただ、流水にタッチパネルが反応してしまっているのか触っていないのに勝手にホーム画面上で左右にスワイプしたりアプリが起動したりするなど誤動作をしてしまいました。
下手すると誰かに勝手にメールを送ったり電話が掛かってしまったりする可能性もあるかもしれませんね。
これは蛇口から出る水の水圧によってタッチパネルが反応しているだけなので、水溜まりなんかにiPhoneが落ちてしまったとしてもタッチパネルが反応することはないのかなと思います。
水に濡れた状態での操作は可能ですが反応はかなり悪いです。
iPhone7 水に浸してみた pic.twitter.com/v1G7l5FgqW
— かずやシンスペース (@Logkazu) September 21, 2016
とはいえ湯船の中にiPhoneを入れて使うということはしないですし、普通に半身浴をしながらSNSをしたり動画を観ることはできるのではないでしょうか。
背面側からもジャブジャブ水を掛けてみましたが特に問題ありません。
これならシャワーをしながらiPhoneを使ってメールチェックくらいならできるかも?ただし、大前提としてiPhoneはお風呂で使うことは想定していません。
テレビでインタビューを受けた人が「防水になったからお風呂で使ってみたい」って使用用途を勘違いしている人もいましたが、お風呂の中で常用するのはやめた方がいいでしょう。
Lightningコネクタ部分は特に専用のキャップをするわけでもないので明らかに悪影響を及ぼすことになると思います。
iPhoneは水に濡らしてからすぐに充電をしてしまうとショートしてしまう可能性があるので十分に乾かす必要があります。目安としては5時間は充電しない方がいいみたいです。
なお、iPhone 12・12 Proで対応したMagSafe充電器ならワイヤレス充電なのでショートの危険はないので水に濡れていたとしても筐体を拭いておくだけで充電することができます。
たまに水でiPhoneを洗うのもいいかも?
スマートフォンは指紋でベタベタになってしまうので、たまに水で洗うことができれば清潔でいいかもしれませんね。お風呂上がりのiPhoneはとても綺麗ですよね。
たまにこのように水洗いすることで清潔を保つことができるのはいいかもしれませんね。とくに、近年は感染症拡大によって手洗いも重視されていますし、スマホ洗いも重視される時代になっているといっても過言ではありません。
ただし、耐水仕様のiPhoneなのに水没して壊れてしまったという話もあるので、毎日のように水洗いをするのはリスクが高いかと思います。ホントにたまに洗う程度に留めておいた方がいいかと思います。
経年経過による耐水性能の劣化
iPhoneの耐水は防水パッキンなどを隙間にかますことで実現しているのですが、防水パッキンは経年劣化により防水性能が劣化していきます。
また、バッテリーの膨張による目で分からないレベルの画面浮きなどの様々な要因で最初は耐えてた水没もある突然ダメになる可能性もあるのです。意外と水没してしまったという声があるんですよね。
10秒ちょっとの川の中の動画を撮ったらiPhone Xs Maxが壊れた
— プトティラ@ピカッ (@putotyracx) August 18, 2019
30分耐えられるとはなんだったのか
そして防水を売りにしておきながら水没は保証対象外とはこれいかに
今は奇跡的に画面がついているけど電源落としたらまた壊れるかも pic.twitter.com/yM8XBEmAGf
携帯ちょっと水拭きしたら水没してたわ…😭
— ゆ→ (@braver_knight) August 14, 2019
これでIP67は謳ったらアカンやろ💦
iPhone XS MAX御臨終🕴
iPhoneXsのFace IDが機能しなくなってつらい。原因は、調子に乗って水中撮影したこと。防水性能はうたってるけども、インカメの部分には簡単に水が入り込む。Face ID関連のセンサーは精密ゆえに脆弱。さらに水没だと、保証外なので修理代6万超。なーむ。iPhone使ってる人、防水性能は過信しないで…
— ぼなぼな (@bonabona2141) August 17, 2019
Appleは公式ページで「防沫性能、耐水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって耐性が低下する可能性があります。」とし、防水性能が維持されるわけではないと注意喚起しています。
また、微妙にフレームが歪んでしまったことにより本来の防水性能を発揮できないこともあるので、iPhoneの防水性能に過度な期待は禁物です。むやみに水に濡らすのはやめた方がいいのかもしれません。
iPhoneの防水・耐水性能:まとめ
2016年のiPhone 7、iPhone 7 Plus以降のモデルは全て耐水仕様となっているので濡れた手でiPhoneを触ったり、雨に思いっきり濡れてしまったとしても壊れることはありません。
とくにIP68等級に対応しているモデルのiPhone 12シリーズは水深6メートルに30分耐えることができます。iPhone 11 Proでも水深4メートル、iPhone 11だと水深2メートルも耐えられるのでお風呂で使うこともできるでしょう。
ただし、経年劣化や場合によっては水没して故障してしまうケースも多々あるので「耐水仕様だから大丈夫!」と安心するのは危険です。あくまで、水に濡れてしまっても壊れる可能性が低いといった考えでいるのがいいのかもしれません。
水没による故障は1年以内であってもAppleは保証してくれません。間違って水没してしまった時に助かる可能性があるもの…と保険的な考えで使った方がいいのかなと思います。
[vc]
iPhoneは中古で買うことができますが、中古のiPhoneは前のオーナーさんがどんな使い方をしていたか分からないので、間違いなく水没させるのはNGだと思います。
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