格安スマホのレベルも上がってきていますね。Motorola(モトローラ)のmoto g8はトリプルカメラとToFセンサーを搭載したスマホですが、25,800円で買うことができる端末となっています。
価格が安いのであまり期待はしてなかったのですが、この価格帯の画質とは思えない写真を撮影できることに驚き。
ここではMotorola moto g8のデザイン・スペック・カメラの画質のレビューをしています。
この記事の目次
Motorola moto g8の特徴
Motorola moto g8は6.4インチのディスプレイを搭載した25,800円で買うことができる格安スマホです。
- 6.4インチ大画面の液晶ディスプレイを搭載
- 1,560 × 720ピクセルの解像度のHD画質
- Snapdragon 665 + 4GB RAMで快適に動作
- 広角・超広角・マクロのトリプルカメラを搭載
- ToFセンサーで自然なボケを表現できる
- カメラの機能が豊富に搭載している
- 背面に指紋認証センサーを搭載
- Motoアクションで機能を簡単に起動できる
moto g8シリーズは3つのモデルがありますが、スペックが抑えられた下位モデルがここでレビューするmoto g8となっています。
下位モデルとはいえCPUプロセッサはSnapdragon 665、4GBのメインメモリと上位モデルのg8 plusと同じ仕様となっています。
ただし、画面解像度はフルHDではなくHDと低く、Wi-Fiのac(5GHz)非対応、NFC非対応、内蔵スピーカーがモノラルなど機能が省かれているので注意です。
moto g8はとにかく安くスマホを手に入れたい方におすすめの端末なのです。
なお、楽天モバイルの「楽天アンリミット」に対応しています。ちゃんとデータ通信することができたので1年間は端末代金のみでスマホを使うことができますよ。
moto g8 スペック比較
moto g8シリーズはmoto g8、moto g8 Power、moto g8 Plusの3つのモデルがあります。スペックを比較しました。
moto g8 | moto g8 Power | moto g8 plus | |
画面サイズ | 6.4インチ | 6.36インチ | 6.3インチ |
解像度 | 1,560 × 720 | 2,300 × 1,080 | 2,280 × 1,080 |
CPU | Snapdragon 665 | ||
メインメモリ | 4GB | ||
ストレージ | 64GB | ||
外部ストレージ | microSDカードで最大512GBまで | ||
生体認証 | 指紋認証センサー | ||
リアカメラ | 広角1600万 + 超広角800万 + マクロ200万 + ToF | 広角1600万 + 超広角800万 + 望遠800万 + マクロ200万 | 広角4800万 + 超広角1600万 + 深度500万 + ToF |
インカメラ | 800万画素 | 1,600万画素 | 2,500万画素 |
スピーカー | モノラル | ステレオ | |
4G LTE | nanoSIM × 2(DSDV対応) | ||
Wi-Fi | b/g/n(2.4GHz) | a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz) | |
Bluetooth | 5.0 | ||
外部ポート | USB-C、イヤホンマイクジャック | ||
バッテリー容量 | 4000mAh | 5000mAh | 4000mAh |
充電器 | 10W | 18W | 27W |
本体サイズ | 161.3 × 75.8 × 8.95mm | 158 × 75.9 × 9.6mm | 158.4 × 75.8 × 8.27mm |
重量 | 18W | 197g | 188g |
本体価格 | 25,800円 | 32,800円 | 38,800円 |
moto g8 Powerはmoto g8のバッテリー強化モデルとなっていて、画面解像度もHD → フルHDになっています。moto g8 plusはさらに性能が強化されていてmoto g8のデメリットだったところをしっかりカバーしています。
- 画面サイズが小さくなってサイズがコンパクトに
- 画面解像度がHD → フルHDに高精細になる
- 広角カメラが1600万画素 → 4800万画素に
- 超広角カメラが800万画素 → 1600万画素に
- 深度カメラでボケがより自然に
- スピーカーがモノラル → ステレオに
- Wi-Fi通信が5GHz(ac)に対応し高速データ通信
- NFC対応で電子マネーが使える
なので、メインスマホとしてしっかりしたスペックが欲しいならmoto g8 plusを選んでおいた方がいいのかもしれません。
ただし、インカメラのデザインがパンチクール型ではなくノッチ型なので、スマホのデザインとしてはmoto g8・g8 Powerの方がいいように感じますね。
moto g8 レビュー
パッケージ・付属品
Motorola moto g8は2.5万円で買うことができる格安スマホですがきちんとしたパッケージが用意されていて、意外と高級感のある感じになっています。
moto g8の同梱品は10WのUSB充電器、USB A to Cケーブル、有線イヤホン、クリアケース、SIM取り出しピンとなっています。
格安スマホでありながら付属品は充実していますね。充電アダプタとケーブルがあるので買ってすぐに使うことができますね。
なお、30Wなどの高出力の充電器を使っても出力は高くならないので注意してください。試しに30Wの充電アダプタでg8を充電してみましたが(4.71V × 2.06A = 9.7W)となっていました。
ちなみに、10W充電器で15分充電することで最長約8時間分の充電ができるので、電池がなくなりそうな時も十分な充電速度となっています。また、g8は4,000mAhの大容量バッテリーを搭載しているので約40時間のバッテリー持ちとなっています。
クリアケースが付属しているので本体を傷から守ることができます。
純正のケースなのでサイズはぴったりですね。
ただ、moto g8は格安スマホなので傷とか気にせずに使った方が満足度は高くなるのような気がします。本体サイズがそこそこ大きいのでケースを付けるとどうしても大きくなってしまいますしね..。
本体デザイン
Motorola moto g8の本体デザインはとてもシンプルなスタイルとなっています。
筐体は樹脂素材(プラスチック)を採用しています。プラスチックと聞くとチープな感じがしてしまうのでは…と思ってしまいますが、ヘアラインが入っているおかげか意外と悪くない感じです。
本体カラーがホログラムホワイトなので、指紋が付いても目立たないのもいいですね。ノイエブルーという本体カラーも選べますが、それもヘアラインが入っていてチープ感がないように感じます。
画面サイズは6.4インチとなっています。最近のスマホらしくベゼルレススタイルとなっています。Android 10に対応しているのでジェスチャー操作で使うことができるので快適に使うことができます。
本体の右側に電源ボタンと音量ボタンを搭載しています。電源ボタンはオシャレな感じに加工されていてちょっとしたアクセントになっています。
充電ポートはUSB-Cに対応しています。付属の10W充電器を使って充電することができます。
画面出力には対応していないので外部モニターに接続して画面を表示させることはできません。また、内蔵スピーカーは端末下に搭載しているスピーカーしか搭載していないのでミュージックや動画の音声はモノラルサウンドとなります。
モノラルサウンドだけど音質は悪くないんですよね。しっかりした音を再生することができますし、音量を上げて大音量にしても音が割れることもないですし十分使えるレベルの音質になっています。
ちなみに、上位モデルのmoto 8 plusはステレオサウンドに対応しているので動画を見たり、音楽を聞くことが多いならおすすめです。
本体左側にSIMカードスロットを搭載していて付属のピンを使って開けることができます。
デュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応しているので、ドコモのSIMカードに楽天アンリミットのSIMカードを入れて2つの電話番号を待ち受けにすることができます。また、データ通信を切り替えてデータ通信量の調整もできるのはありがたいですよね。
筐体上部に3.5mオーディオジャックを搭載しています。
有線のイヤホンを繋いで使うことができますね。moto g8は格安スマホなのに有線イヤホンが付属しているので、モノラルスピーカーではなくステレオで音楽を楽しみたい方も安心ですね。
背面に指紋認証センサーを搭載
moto g8のフロントカメラはパンチホール型のスタイルとなっているので、顔認証機能に対応してそうな風貌ではありますが、顔認証は非対応となっていて指紋センサーによる指紋認証機能に対応しています。
指紋センサーはスマホを手で持つと人差し指がちょうど当たる背面パネルに搭載しています。
背面パネルに指紋センサーを搭載している端末は、最近は少なくなってきましたがPixel 3aに採用されていたり、ドコモの最新機種ならarrows Be 4、LG style3に採用されています。
背面型の指紋センサーは机に置くと一切使えなくなってしまうので、家で使うとなると使いにくいですが、外に出ている時はスマホを持つと同時に指で画面ロック解除ができるので使いやすいです。
サイズ感・使いやすさ
moto g8は6.4インチの液晶ディスプレイを搭載しています。どちらかというと画面サイズの大きい部類のスマホとなっていて片手で使うには少し大きいかなと感じる大きさですね。
文字入力は片手キーボードモードにすることで片手ですることができるので使い方によっては画面が大きくても問題はないのかもしれません。
Androidの2画面表示機能にも対応しています。
ネットサーフィンをしながらYouTubeを見るといった使い方もできます。画面サイズが大きめなので十分な表示領域を確保することができます。
本体の厚みは8.95mmとなっていてiPhone 11の8.3mmよりも分厚いので薄くはないです。
ただ、筐体一体型のスタイルになっていてリアカメラのレンズ部分の出っ張りも低いのでスタイルはスッキリとした印象があります。
面白味がないと言えばそれまでですが、シンプルなスマホを求めるなら丁度いいデザインなのかもしれません。
moto g8 スペック・性能
ディスプレイの解像度
解像度は1,560 × 720ピクセルとなっています。画素密度が268ppiと低めとなっています。HD画質のmoto g8とフルHD画質のXperia 8で比較してみました。
解像度が低めでも文字の視認性は十分保っているのかなと感じます。ただ、画像になると若干ですが解像度の低さが分かるかも。
画像表示はフルHDのディスプレイを搭載している端末と比較すると物足りなさを感じるかもですね。
moto g8って液晶ディスプレイを搭載してますが、拡大すると有機ELっぽい感じがするんですけど気のせい?なお、上位モデルのmoto g8 Power、moto g8 plusはフルHDディスプレイを搭載しているので画面の画質にこだわるならそちらを選びましょう。
CPU・RAM・ストレージ
moto g8はミドルレンジプロセッサのSnapdragon 655に4GBのメインメモリを搭載しています。性能としてはAQUOS sense 3以上、Pixel 3a以下といった感じになっています。
moto g8 | pixel 3a | AQUOS sense 3 | |
CPU | SDM 655 | SDM 670 | SDM 630 |
RAM | 4GB | ||
ストレージ | 64GB | ||
CPUシングルコア | 312 | 351 | 173 |
CPUマルチコア | 1358 | 1333 | 902 |
GPU | 371 | 641 | 492 |
CPUの性能はマルチコアで1300ほどとなっていて、ネットサーフィンしたり、SNSしたり、YouTubeを見るくらいの使い方なら十分な性能となっています。
ただ、GPUの性能が少し低いので3Dグラフィックスを多用したゲームになるとい画質を落としたり、フレームレートを落としてのプレイとなりますが、ソシャゲなど負荷のかからないゲームであれば問題なく遊ぶことができるのかなといった感じです。
実際の動作速度
実際の動作速度は動画レビューでやってるので、気になる方は参考にしてください。(再生すると音が出ます。)
PUBGモバイルで遊んでみましたが、画質設定は「高」にするとフレームレートは「中」となってしまい、「スムーズ」にして画質を落とすことでフレームレート「高」にすることができます。
Pixel 3aなら画質を「HD」にした状態でフレームレート「高」にできるので差が出ている感じがしましたね。
moto g8 リアカメラ
moto g8は格安スマホなのにトリプルカメラ + ToFセンサーを搭載しています。
moto g8シリーズのカメラのスペックを比較しました。
moto g8 | moto g8 Power | moto g8 plus | |
リアカメラ | 広角1600万・f/1.8 超広角800万 マクロ200万 ToF |
広角1600万・f/1.8 超広角800万 望遠800万 マクロ200万 |
広角4800万・f/1.7 超広角1600万 深度センサー500万 ToF |
インカメラ | 800万画素 f/2.0 |
1,600万画素 f/2.0 |
2,500万画素 f/2.0 |
各モデルともに仕様が微妙に異なっていて、moto g8は広角 + 超広角 + マクロ + ToFセンサーという構成になっています。望遠カメラは搭載していないですがデジタルで最大8倍まで拡大することができます。
超広角カメラで視野の広い写真を撮影できる
moto g8は超広角カメラを搭載しているので、普通のカメラでは撮影ができない視野の広い写真を簡単に撮影することができます。(掲載している画像はクリックで拡大して見ることができます。)
広角カメラは1600万画素、広角カメラは800万画素と画素数が違いますが、色合いは統一されているので違和感はないです。
超広角カメラは画像の周囲が歪んでしまうことがありますが、moto g8はしっかり補正がかけられていて、歪みのない自然な写真に仕上げることができるようです。800万画素だけど意外とキレイに撮影できてると思います。
広角カメラの画質はなかなか良い
広角カメラは1600万画素のイメージセンサーにf/1.8のレンズを搭載しているので明るいところで撮影した写真の画質はなかなか良い仕上がりになっているように感じます。
色合いの違いをmoto g8とiPhone 11 Proで比較してみました。
かなり色合いが異なるのでどちらが好みかは分かれそうですが、個人的にはmoto g8の方が自然な色合いになっているように感じます。iPhone 11 Proは少し黄色味のかかった色合いになってるというか。
1600万画素のイメージセンサーなので、1200万画素のiPhone 11 Proよりも高精細な写真を撮影することができます。
moto g8は25,800円のスマホですからね。iPhone 11 Proは10万円近い価格の高級スマホ。そのiPhoneと張り合うことができてしまうってなかなかスゴイと思うのですが…。
癖のない写真を撮影できるので使いやすいカメラという印象があります。
moto g8はシャッターのラグも少ないので連続撮影もできるので、子どもの写真も撮影しやすくなっています。
夜間撮影は少し苦手
格安スマホのわりにカメラの画質の良いmoto g8ですが、夜間撮影になると格安スマホって感じがします。
灯りのあるところなら問題なく撮影はできるのですが、ホントに暗いところの撮影になるとノイズが乗ってしまうので、暗いところではほとんど使いものにはならないでしょう。
ちなみに、上位モデルのmonot g8 plusはナイトモードを搭載してるので、暗いところで明るく撮影できるようになっています。夜間撮影をしたいならmoto g8 plusを選ぶのがおすすめです。
様々なモードで撮影できる
moto g8は様々な写真モード・動画モードで撮影できるようになっています。
- ポートレート:背景をぼかす
- カットアウト:人物を切り抜いて画像を合成
- マクロ:接写撮影機能
- スポットカラー:指定した色以外をモノクロにする
- シネマワイド:静止画の中から動きのある画像を作り出す
- パノラマ:パノラマ撮影機能
- ライブフィルタ:雰囲気を変えるフィルター機能
moto g8は200万画素のマクロカメラを搭載していて、接写して撮影が可能となっていて、花など拡大して写真を撮ることができます
被写体に寄ることで自動的に「マクロモードに切り替えますか?」と聞いてくるのでメニューから切り替えしなくてもマクロモードにするのが使いやすいですね。
スポットカラーは指定した色意外をモノクロにしてしまう機能です。実際にツツジの花を葉っぱの緑をモノクロにして撮影してみました。
逆に葉っぱの色だけ残して花をモノクロにすることもできます。
撮影しながらリアルタイムで色の指定は幅を設定することができるので、使い方次第ではクリエイティブな写真を簡単に作り出すこともできます。画質もそこそこキレイですし、色々と楽しむことができそうなカメラですね。
Motorola moto g8 レビュー・評価:まとめ
moto g8は6.4インチのディスプレイにトリプルカメラを搭載しているのに25,800円で買うことができる格安スマホです。
- 端末価格がとにかく安い
- 楽天モバイルで通信ができる
- 画面が大きく文字が見やすい
- カメラの画質が価格のわりに良い
端末価格が安いの最大のメリットです。とにかく安くスマホを手に入れたい方におすすめ。ネットサーフィンしたり、SNSしたり、YouTubeを見たりとスマホとしての機能は問題なく使うことができます。
moto g8は価格が安いですがWi-Fiのac規格に非対応だったり、NFC非搭載でおサイフケータイとして使うことができないなど、細かいところの機能がなかったりします。
- ディスプレイの解像度が低め
- Wi-Fiのac(5GHz)に非対応
- おサイフケータイに非対応
ただ、これらの機能は上位モデルのmoto g8 plusを選べば解決することができるのでもっと快適にスマホを使いたいならmoto g8 plusを選んでもいいかもしれません。
ただ、価格が少し高くなり38,800円なので別のスマホを選ぶという選択肢も出てくるので難しくなります。
端末価格の安いスマホは2020年モデルはかなり良い端末が多く、Redmi Note 9S、Xperia 10 Ⅱ、Galaxy A41、LG Style 3などはおすすめですよ。
2019年モデルのエントリーモデルのAQUOS sense 3、Xperia 8、Galaxy A20、Xiaomi Mi note 10のレビューはこちらをどうぞ。
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楽天モバイル、ワイモバイル、UQモバイルの比較はこちらです。
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