Anker PowerPort Atom III Slim レビュー

持ち運びがしやすくて本体が薄いタイプの充電アダプタってあまりないですが、AnkerのPowerPort Atom III Slimはパワー半導体素材にGaN(窒化ガリウム)を採用しつつめちゃ薄い充電器があります。

PowerPort Atom III Slimはコンパクトなボディサイズでありながらも30Wの出力に対応した充電器でiPhoneiPadだけでなくMacBook Airなどノートパソコンの充電もできる頼もしい小型充電器です。

この記事ではAnker PowerPort Atom III Slimのデザイン・充電速度・使いやすさのレビューしました。薄くてポケットに入れても大丈夫な充電器を探してる人は参考にしてください。

PowerPort Atom III Slimのメリット
  • シリコン素材にGaN(窒化ガリウム)を採用
  • USB-C PDで最大30Wの出力で充電できる
  • 筐体の厚みが薄くて持ち運びしやすい
  • 端末価格:2,599円
PowerPort Atom III Slimのデメリット
  • 固定型の電源タップで使えない
  • ホテルなどのコンセントで使えない場合あり

Anker PowerPort Atom III Slimの特徴

Anker PowerPort Atom III Slim
Anker PowerPort Atom III Slim
Anker PowerPort Atom III Slimの特徴
  • 次世代半導体GaN(窒化ガリウム)採用
  • USB-C PD対応で最大30Wの出力
  • iPhone・iPad・MacBook Airを充電可能
  • スマホを30分で最大50%充電できる
  • 折りたたみ式のプラグを内蔵
  • サイズ:76 × 45 × 16mm、重量:57g
  • 端末価格(Amazon):2,599円

Anker PowerPort Atom III SlimはUSB-Cポートのデバイスを充電できるアダプタです。半導体にGaN(窒化ガリウム)を採用し1.6cmという薄さを実現。充電器で薄さ1.6mmってなかなかないですよ。

30Wの高出力充電にも対応した充電アダプタで、iPhone 14 ProiPhone 14iPhone 13などスマホ以外にもiPad Air 5iPad mini 6もフルスピードで充電できる能力を持っています。

コンパクトなボディサイズでありながら、USB-C PD(Power Delivery )で最大30Wでの充電ができます。

PowerPort Atom III Slim 定格出力
PowerPort Atom III Slim 定格出力
対応している出力
  • 5V × 2.4A = 12W
  • 9V × 3A = 27W
  • 15V × 2A = 30W
  • 20V × 1.5A = 30W

幅広い出力に対応しているので、iPhoneなどのスマホ、画面が大きいiPadなどのタブレット、MacBook AirなどのモバイルノートPCのフルスピード充電も可能です。

なお、普通の大きさの充電アダプタが欲しいなら同じ30Wの「Anker Nano II 30W」か「Anker 711 Charger」がおすすめです。

Anker PowerPort Atom III Slim レビュー

外観デザイン・サイズ

Anker PowerPort Atom III Slimは次世代半導体GaN(窒化ガリウム)を採用した充電アダプタなので、普通のタイプのモノよりもコンパクトなサイズを実現していますが、少し変わっているのが薄型タイプの充電アダプタということですね。

PowerPort Atom III Slimの本体は薄い
PowerPort Atom III Slimの本体は薄い

カードサイズは言い過ぎだけどポケットの中にこのまま入れて持ち歩いたとしても、モッコリしないスタイルなのでそのまま持ち歩きたい方にとっては嬉しいサイズ感となっています。

本体サイズは76 × 45 × 16mmで薄さだけで見るならMacBook Airの本体よりも薄くなっています。(比較対象がおかしい。)

PowerPort Atom III Slimのサイズ感
持ち運びしやすいサイズ感

対応しているポートはUSB-Cとなっていて1つだけ端末を充電することが可能となっているシンプルなタイプとなっています。

PowerPort Atom III SlimのUSB-Cポート
USB-Cポートを搭載している

最大30Wの出力ができるのでiPad ProなどタブレットだけでなくMacBook、MacBook AirなどのモバイルノートPCの充電もこなすことができます。

プラグを開いた状態

PowerPort Atom III Slimはプラグを折り畳むことができるので、出っ張りのないフラットな状態で持ち運びができるのは使いやすいですよね。

PowerPort Atom III Slimはプラグを畳める
PowerPort Atom III Slimはプラグを畳める

同社の同じ30W出力の充電器・Anker PowerPort III miniと筐体サイズを比較してみました。

PowerPort Atom III Slimはとにかく薄い
PowerPort Atom III Slimはとにかく薄い

縦横サイズはさすがに大きいですが筐体の厚みは圧倒的な薄さとなっていますね。

PowerPort Atom III Slim・PowerPort III mini
PowerPort Atom III Slim・PowerPort III mini

MacBookやMacBook Airに採用されてる30Wの充電器と筐体サイズを比較するとPowerPort Atom III Slimの小ささが際立ちますね。

PowerPort Atom III SlimとApple 30W充電アダプタ
PowerPort Atom III SlimとApple 30W充電アダプタ

これがGaN(窒化ガリウム)半導体を使う大きなメリットなんでしょうね。

使えないシーンがあるから注意

ただし、PowerPort Atom III Slimは他の充電器よりも横幅が広いので充電タップでは幅が決まっている使うことができません。

横幅があるので電源タップで使えない
横幅があるので電源タップで使えない

また、一部のホテルの部屋のテーブルに設置されてるようなコンセントで使えないことがあります。筐体サイズが縦に長いのでコンテントとテーブルとの間に隙間がないとガッチャンコすることができないんですよね。

実際に東京に行ったときにPowerPort Atom III Slimを持ってきましたが、あるホテルは見事にこのアダプタを使うことができなかった…。

上向きにすることで使える場合もありますが、出張・旅行先に持っていくには使えない可能性のある充電アダプタを持っていくのは不安を感じてしまう…というのが正直なところ。

なので、PowerPort Atom III Slimはコンセントがどのような形状をしているか把握している場合にのみ使うのがいいような気がします。

そう考えると、この特殊な形状はどうなんだろう…と思ってしまいますが、スーツの胸ポケットにスッと忍ばせておくことができるのでたくさんのモバイル端末を使いこなすビジネスマンには便利な充電器と言っていいのかもしれません。

実際の出力・充電時間

MacBook Pro 13インチは61Wの充電器が付属していますが、30WのPowerPort Atom III Slimを使っても普通に充電は可能となっているので、いざというときに充電器として持ち歩くのもいいでしょう。

PowerPort Atom III SlimでMacBook Proを充電
PowerPort Atom III SlimでMacBook Proを充電

PowerPort Atom III SlimをMacBook Pro 13インチに接続してどれくらいの出力が出ているのか確認してみたところ(19.6V × 1.45A = 28W)で給電ができていました。

MacBook Proを28Wで充電できる
MacBook Proを28Wで充電できる

実際にどれくらいの時間で充電が完了するか計測してみました。

PowerPort Atom III SlimでMacBook Pro 13を充電
  • 0分:40%
    30分:56%
    60分:74%
    90分:91%
    120分:100%

純正の61Wの充電器を使うよりも充電時間は遅くなってしまいますが、出先で充電しながら作業する分においては問題ない速度なのかな。

もちろん、60Wの充電器があった方がいいのは間違いないですが外に持ち出す充電器は無理して大きい充電器を持ち歩かなくてもいいのではないでしょうか。

iPhone 11に接続してどれくらいの出力が出ているのか確認してみたところ(8.74V × 1.44A = 12W)で給電ができていました。

実際にどれくらいの時間で充電が完了するか計測してみました。

PowerPort Atom III SlimでiPhone 11を充電
  • 0分:20%
  • 30分:63%
  • 60分:87%
  • 90分:98%
  • 100分:100%

20%からの充電で100分ほどで100%フル充電ができたので、バッテリーが切れた状態からなら2時間ほどで充電することができそうですね。

USB-C PD対応ケーブルが必要

Anker PowerPort Atom III SlimでPower Delivery(PD)充電をするにはPD対応のUSB-Cケーブルが必須となります。

USB-C PD対応ケーブル
USB-C PD対応ケーブル

形状が同じでもPDに対応していないケーブルもあるので追加でUSB-C to Cケーブルを購入する場合は気をつけましょう。

MacBookなどUSB-C対応デバイスはUSB PD充電を前提とした製品なので同梱のUSB-Cケーブルをそのまま使うことができます。

なお、iPhone 12でPD充電をする場合は「USB-C – Lightningケーブル」を購入する必要があります。サードパーティー製のUSB-C – Lightningケーブルも各メーカーから販売されています。

多くのUSB-CケーブルはPDに対応していますが、USB 3.1(Gen2)の高速通信に対応していないケーブルをたまに見かけるので注意です。

このUSB-C PDケーブルはL字型になっているので、スマートにスマホを充電することができます。

Anker PowerPort Atom III Slim レビュー:まとめ

PowerPort Atom III Slimのメリット
  • シリコン素材にGaN(窒化ガリウム)を採用
  • USB-C PDで最大30Wの出力で充電できる
  • 筐体の厚みが薄くて持ち運びしやすい
  • 端末価格:2,599円
PowerPort Atom III Slimのデメリット
  • 固定型の電源タップで使えない
  • ホテルなどのコンセントで使えない場合あり

Anker PowerPort Atom III Slimは超薄タイプの30W出力に対応した充電アダプタです。

縦と横の本体サイズは大きいですが厚みが薄いのでスーツのポケットに入れてもモッコリすることなくスマートに持ち運びすることができるのが良いところですね。

筐体デザインが特徴的で横幅があってUSB-Cポートが横接続になってしまうのでコンテントの配置によっては使えないシチュエーションが出てくるので注意してください。

出張・旅行に持っていくのにはおすすめしません。あくまで、自分の行動範囲の中の充電アダプタとして使うのがいいのではないでしょうか。

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