SHARPがAQUOS R7をドコモ、auで2022年7月下旬の発売を発表しましたが、今回のAQUOS R7はR6の弱点を上手に克服してきました。
これはかなり期待できるのではないでしょうか?!
この記事ではAQUOS R7とAQUOS R6のデザイン・サイズ・スペックの違いを比較しています。AQUOS R6もまだまだ現役機種なのでどっちにしようか検討している方は参考にどうぞ!
この記事の目次
AQUOS R7とAQUOS R6の違いを比較
デザインと本体カラーを比較
AQUOS R7、AQUOS R6ともにフルディスプレイにパンチホール型のインカメラを搭載したスマホです。
AQUOS R6は正面と背面ともにラウンドフォルムスタイルだったのが、AQUOS R7は正面がフラットなデザインに変更となっています。
サイドフレームもフラットデザインになって角張った印象のスタイルに変更となって金属フレームにエッジ加工がされてるのがアクセントとなっています。
本体カラーはそれぞれ2色展開となっており、AQUOS R7はブラックとシルバー、AQUOS R6はブラックとホワイトです。
モデル | AQUOS R7 | AQUOS R6 |
---|---|---|
カラー | ブラック、シルバー | ブラック、ホワイト |
スピーカー | ステレオ(広帯域スピーカー) | ステレオ |
筐体素材 | 非光沢加工 正面フラット + 背面ラウンドフォルム(Gorilla Glass Victus) 金属フレーム + 非光沢ガラス |
光沢加工 ラウンドフォルム 金属フレーム + 光沢ガラス |
防水防塵 | IP68 | IP68 |
内蔵スピーカーはどちらもステレオに対応、AQUOS R7は広帯域スピーカーで低音と高音がしっかり鳴るようになって音楽や動画視聴もいい音で楽しめるようになりました。
また、AQUOS R6はサイドにGoogleアシスタントのボタンがあったのがAQUOS R7は廃止されて筐体右側に音量ボタンとサイドボタンとシンプルな操作体系に改良されています。
筐体サイズの違いを比較
画面サイズはAQUOS R7、R6ともに6.6インチと同じです。AQUOS R7の本体サイズはまだ明らかになってないですがデザインが異なるので微妙に違ってくるはずです。
モデル | AQUOS R7 | AQUOS R6 |
---|---|---|
サイズ | 161 × 77 × 9.3 mm | 162 × 74 × 9.5 mm |
重量 | 208 g | 207 g |
AQUOS R7はフラットなデザインになったことで見た目が分厚そうに見えるのですが実際のサイズがどうなのか気になるところです。
生体認証の違いを比較
AQUOS R7、AQUOS R6ともに顔認証による画面ロック解除だけでなく画面内指紋認証にもしっかり対応しています。
モデル | AQUOS R7 | AQUOS R6 |
---|---|---|
指紋認証 | 画面内指紋認証 | 画面内指紋認証 |
顔認証 | 簡易型 | 簡易型 |
どちらのモデルも3D超音波指紋センサー「Qualcomm 3D Sonic Max」を採用した画面内指紋認証でセンサーも大きくて2本指で認証をかけてより強固な認証システムを採用しています。
AQUOS R6はスリープ時は指紋認証は長押しで使えますが精度が良くないですが、AQUOS R7は精度速度ともに向上し使いやすくなっています。
顔認証の速度もAQUOS R7の方が速くて生体認証はブラッシュアップされているように感じます。
ディスプレイの違いを比較
AQUOS R7、AQUOS R6ともに6.6インチの有機ELディスプレイを搭載し、解像度は2,730 × 1,260ピクセル(WUXGA+)と高精細なものとなっています。
モデル | AQUOS R7 | AQUOS R6 |
---|---|---|
画面サイズ | 6.6インチ | 6.6インチ |
パネル | Pro IGZO OLED(有機EL) フラットフォルム |
Pro IGZO OLED(有機EL) ラウンドフォルム |
解像度 | 2,730 × 1,260ピクセル | 2,730 × 1,260ピクセル |
リフレッシュレート | 1 – 240Hz | 1 – 240Hz |
画面輝度 | 2,000ニト | 2,000ニト |
コントラスト比 | 2000万:1 | 2000万:1 |
色彩階調 | 10億色 | 10億色 |
HDR | ◯ | ◯ |
高画質技術 | AI超解像、バーチャルHDR、フレーム補間 | バーチャルHDR |
その他 | Gorilla Glass Victus | ? |
画面サイズはどちらも6.6インチを採用しています。
AQUOS R6のディスプレイは左右が折り曲がったラウンドフォルムなのに対して、AQUOS R7はフラットなディスプレイを搭載し雰囲気がかなり異なります。
AQUOS R7、R6ともに1 – 240Hzの可変式リフレッシュレートに対応し、画面輝度も2,000ニトととても明るく視認性のいいディスプレイを搭載し、基本スペックは同じとなています。
ただ、AQUOS R7は高画質技術を新たに搭載しており、AI超解像技術によって解像度の低いコンテンツは高精細な動画にアップスケーリングできるようになりました。
SDRコンテンツのピーク輝度と色域を拡張できるバーチャルHDRにも対応しています。(バーチャルHDRはAQUOS R6も使えます。)
さらに、AQUOS R7はフレーム補完もできるようになって30fpsの動画コンテンツは60fpsに拡張して滑らかな映像を楽しめるようになります。
ディスプレイの基本スペックはAQUOS R7、R6ともに同じですがAQUOS R7はソフトウェアが強くなって、より綺麗なディスプレイ品質に進化していると言っていいでしょう。
SoCのスペック・性能を比較
AQUOS R7はSnapdragon 8 Gen 1、AQUOS R6はSnapdragon888 5G、メインメモリはどちらも12GB、ストレージ容量はAQUOS R7が256GB、AQUOS R6が128GBを採用しています。
Snaodragon 888 5G → 8 Gen 1になったことでCPUが11%、GPUが44%、AIが50%ほど処理性能が向上しています。
各SoCのGeekbench 5、Antutuのスコアを比較してみました。(R7のスコアは同じSoCのGalaxy S22を代用しています。実機手に入ったら更新します。)
モデル | AQUOS R7 | AQUOS R6 |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 | Snapdragon 888 5G |
RAM | 12GB | 12GB |
ストレージ | 256GB | 128GB |
プロセス | 4nm | 5nm |
シングルコアCPU | 1190 | 901 |
マルチコアCPU | 3360 | 3110 |
OpenCL GPU | 5760 | 3914 |
Antutu | 約86万 | 約80万 |
CPUが10%、GPUが40%ほどAntutuのトータル性能も8%ほど向上しSnapdragon 8 Gen 1を搭載しているAQUOS R7の方が性能が高くなってるのがわかります。
AQUOS R7はカメラのAIが強化されてオートフォーカスの性能が向上、ディスプレイのAI超解像技術などR6よりも負荷のかかるので、より性能の高いSnapdragon 8 Gen 1を採用し余裕ある動作を実現してることに期待です。
ちなみに、AQUOS R6のSnapdragon 888 5Gもかなり高性能なSoCとなっていて十分快適な動作を得られるので普段使いにおいては問題は全くないです。
バッテリー容量と電池持ち
バッテリー容量はAQUOS R7、AQUOS R6ともに5,000mAhと同じですが、SoCが異なるので電池持ちが異なる可能性があります。
モデル | AQUOS R7 | AQUOS R6 |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 | Snapdragon 888 5G |
バッテリー容量 | 5,000mAh | 5,000mAh |
連続通話 | 約1,910分 | 約1,940分 |
連続待受 | 約460時間 | 約420時間 |
充電 | USB-C(100分) ワイヤレス充電(Qi)対応 |
USB-C(約130分) |
プロセスルールが4nmのSnapdragon 8 Gen 1の方が電力効率はいいはずですが果たして?また、AQUOS R7はワイヤレス充電(Qi)に対応しケーブルレスの充電環境を構築しやすくなっています。
リアカメラとインカメラ
AQUOS R7、AQUOS R6ともにライカ監修のカメラを搭載しています。
1.0型の大型センサーを採用したシングルカメラ仕様となっています。(厳密にはAQUOS R7の測距離カメラはセンサーから190万画素のカメラに変わったのでデュアルカメラです。)
AQUOS R6はソニーのRX100シリーズのコンデジの1.0型センサーを流用していましたが、AQUOS R7はスマホ向けに開発された新しい1.0型センサーとなっています。
モデル | AQUOS R7 | AQUOS R6 |
---|---|---|
センサー | Sony IMX989(1.0型) 像面位相差AF |
Sony IMX 506(1.0型) |
画素数 | 4,720万画素 ビニング処理で3.2μm |
2,020万画素 2.4μm |
レンズ | LEICA SUMMICRON 7枚構成 F/1.9 ナノオーダー低反射処理 |
LEICA SUMMICRON 7枚構成 F/1.9 |
測距離センサー | 190万画素 ナイトポートレートモード対応 |
ToFセンサー |
インカメラ | 1,260万画素・F/2.3 | |
動画撮影 | 8K 4K / フルHD 60fps 4K / フルHD 30fps |
4K / フルHD 60fps 4K / フルHD 30fps |
AQUOS R7の方が圧倒的にカメラの性能は高いのでカメラの画質と操作性を求めるならR6ではなくR7の方がおすすめです。
AQUOS R7は4,720万画素の高画素センサーを搭載し、ビニング処理(1つの画素を束ねて使用)することでピクセルサイズが3.2μmと大きく、AQUOS R6よりも1.8倍も光を多く受け取ることができます。
シャッター速度を速く手ブレや被写体ブレm暗所撮影に強くなって撮影の幅を広げることができます。AQUOS R6も1.0型の大型センサーなので暗所撮影に強いですが、R7はさらに上を行くことになります。
AQUOS R7、R6ともに望遠カメラを搭載していないですが、デジタルズームすることで望遠画角の撮影が可能で、AQUOS R7は高画素センサーを搭載してるのでズームしても高精細な画質を維持できます。
AQUOS R6は望遠画角が少し弱かったので望遠画角の画質も維持したいならAQUOS R7の方がおすすめです。
AQUOS R7は像面位相差AF方式となるOcta PD AFに対応しオートフォーカスの精度、速度が2倍も高速化しています。
さらに、AQUOS R7はAIによる人物・顔・瞳の検出ができるようになって、人物撮影時は瞳AFによってピントを合わせられるようになりました。
動画撮影時はリアルタイムで被写体を追尾してくれるのでピントの合わせやすさはAQUOS R6よりも快適になるはずです。
また、全画素でOcta PD AFが使えるのでAQUOS R6にあったToFセンサーが廃止されてポートレート専用の190万画素の深度カメラがAQUOS R7に新たに搭載されてナイトポートレートの撮影が可能となりました。
レンズはAQUOS R7、AQUOS R6ともにLEICA SUMMICRON 7枚レンズを搭載しています。
AQUOS R7は保護ガラスにナノオーダー低反射処理が施されて光の反射を60%低減、さらにレンズのユニットを見直すことでフレアやゴーストが発生しにくいレンズに進化しています。
AQUOS R6はシャッターボタンを押した時にタイムラグがありましたが、AQUOS R7はカメラのUIが最適化されてレスポンスが向上してます。
AQUOS R7ならサクサクと撮影ができるようになったので連続撮影も快適にこなすことができそうで期待できます。
通信性能の違いを比較
AQUOS R7、AQUOS R6は5G通信に対応していますが、R7は5G SA(Stand Alone)に対応し下り最大4.9Gbps、上り最大1.1Gbpsの高速通信ができます。
モデル | AQUOS R7 | AQUOS R6 |
---|---|---|
Wi-Fi | Wi‑Fi 6 | Wi‑Fi 6 |
5G | 下り:4.9Gbps、上り:1.1Gbps | 下り:4.2Gbps、上り:218Mbps |
4G | 下り:1.7Gbps、上り:131Mbps | 下り:1.7Gbps、上り:131Mbps |
SIM | nanoSIM + eSIM | nanoSIM |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 |
NFC | Felica、おサイフケータイ対応 | Felica、おサイフケータイ対応 |
どちらもnanoSIMに対応していますが、AQUOS R7はeSIMにも対応しデュアルSIMカード仕様となり二つの通信会社のSIMを使うことが可能です。
NFCもAQUOS R7はFelicaによるおサイフケータイに対応しているものの、AQUOS R6は非対応で電子決済ができません。ここはちょっと残念ですね。
Felicaに対応してないとSuicaなどの交通系カードを使うことができず
発売日・端末価格
AQUOS R7はソフトバンクが2022年7月8日、ドコモが2022年7月15日から発売し、シャープ直販は遅れて登場することになりそうです。
モデル | AQUOS R7 | AQUOS R6 |
---|---|---|
ドコモ | 198,800円 | 115,632円 |
au | – | – |
ソフトバンク | 189,360円 | 133,920円 |
直販 | – | 135,960円 |
イオシス(中古) | – | 54,800円〜 |
AQUOS R6は2021年6月に発売しドコモ、ソフトバンク、中古のイオシスなどで54,800円で買うことができます。
AQUOS R7の特徴
- 6.6インチ有機EL(Pro IGZO OLED)
- WUXGA+(2,730 × 1,260ピクセル)
- 1 – 240Hzリフレッシュレート対応
- フラットディスプレイを採用
- SoC:Snapdragon 8 Gen 1
- メモリ:12GB、ストレージ:256GB
- 顔 + 画面内指紋のデュアル認証センサー
- 4,720万画素・1.0型・F/1.9・LEICAレンズ
- おサイフケータイ(Felica)対応
- IP68(水深1.5m30分)の防水防塵に対応
- 内蔵スピーカー:ステレオ(広帯域スピーカー)
- ワイヤレス充電(Qi)に対応
- サイズ:? × ? × ? mm、?g
- 販売:ドコモ、au
- 端末価格:?
AQUOS R7は6.6インチの有機ELディスプレイを搭載し1-240Hzのリフレッシュレートにも対応したハイエンドスマホです。
筐体デザインがフラットディスプレイとエッジ加工がされたフラットフレームになったことで、見た目がかなりブラッシュアップされてカッコイイ雰囲気のあるスマホです。
そして、4,720万画素の1.0型大型センサーにLEICA SUMMICRONレンズ、像面位相差AF方式(Octa PD AF)による高精度高速オートフォーカス、リアルタイムトラッキングで撮影しやすいカメラを搭載しています。
動き回るお子さんや猫ちゃん、ワンちゃん、ハムちゃんを撮影するならちょうど使いやすいカメラに仕上がってるのではないでしょうか?(期待していますよ!?)
AQUOS R7の端末価格はまだ発表されてないですが、おそらく12〜13万円になるはずです。スペックや機能がてんこ盛りですし使いやすくなった1.0型センサーのカメラが使えるスマホがこの価格で手に入るならいいかもしれません。
→ AQUOS R7を詳しく見る
AQUOS R6の特徴
- 6.6インチ有機EL(Pro IGZO OLED)
- WUXGA+(2,730 × 1,260ピクセル)
- 1 – 240Hzリフレッシュレート対応
- ラウンドフォルムデザインを採用
- SoC:Snapdragon 888 5G
- メモリ:12GB、ストレージ:128GB
- 顔 + 画面内指紋のデュアル認証センサー
- 2,020万画素・1.0型・F/1.9・LEICAレンズ
- おサイフケータイ(Felica)対応
- IP68(水深1.5m30分)の防水防塵に対応
- 内蔵スピーカー:ステレオ
- ワイヤレス充電(Qi)に非対応
- サイズ: 162 × 74 × 9.5 mm、207g
- 販売:ドコモ、au、シャープ直販、中古
- 端末価格:12万円前後
AQUOS R6は6.6インチの有機ELディスプレイを搭載し1-240Hzのリフレッシュレートに対応したハイエンドスマホです。
ラウンドフォルムを採用しているので手には馴染むものの誤動作など気になるところです。
ただ、Snapdragon 888 5Gを搭載しているので快適ですし、カメラも1.0型大型センサーにLEICA SUMMICRONレンズで雰囲気のある写真を撮影できるので普通に使えるスマホです。
AQUOS R7と比べるとカメラの性能と使いやすさに大きな差があるものの、じっくりと構図を考えながら撮影するなら十分使えるカメラ性能を持っていますし雰囲気ある写真を撮影できますよ。
→ AQUOS R6はこちら
AQUOS R7・AQUOS R6 どっちがいい?
最新モデルのAQUOS R7の方が良いのは分かりきってるところですが、価格も考慮してAQUOS R7とAQUOS R6、どっちを選ぶべきかまとめました。
- 費用を抑えたいなら → AQUOS R6
- 静かに構図を考えて写真撮影 → AQUOS R6
- 動きのある写真撮影 → AQUOS R7
- 使いやすさを重視する → AQUOS R7
全体的な操作性やカメラの使いやすさを重視するならAQUOS R7がおすすめですが、じっくりと構えて撮影をするならAQUOS R6でも十分使うことができます。
ただ、やっぱり最新モデルのAQUOS R7の方が全体的にブラッシュアップされてるのは間違いないですし費用を気にしないならAQUOS R7がおすすめです。
AQUOS R6:費用を抑えたいなら
AQUOS R6は2021年6月発売のハイエンドスマホで2022年現在もまだまだ現役で使える端末です。性能の高いSoCを搭載し快適に使えますし、中古なら6〜8万円ほどで買うことができるお手頃な端末となっています。
ラウンドディスプレイが少し使いにくかったり、カメラが少し使いにくかったりワイヤレス充電ができないなどデメリットはあるもののLEICAのカメラはしっかり楽しめるのでじっくり構えて撮影するならちょうどいいスマホに仕上がっています。
AQUOS R7:使いやすさを重視
AQUOS R7は1.0型大型センサーが4,720万画素 + 像面位相差AF方式(Octa PD AF)になったことでオートフォーカスの精度速度が大きく向上し撮影しやすいカメラになりました。
お子さん、猫ちゃん、ワンちゃんなど動き回る被写体を撮影するのに適したカメラに進化し、高画素センサーになったことで望遠画角もより高精細になるのでAQUOS R6と比べても撮影の幅は広がります。
さらに、フラットディスプレイになったことで操作性は普通に向上しますし、広帯域ステレオスピーカー、ワイヤレス充電にもしっかり対応し普段使いにおける使いやすさも向上しています。
価格よりも使いやすさを重視するならAQUOS R7がおすすめです。
→ 価格の安いAQUOS sense7、AQUOS sense6はこちら
AQUOSr7がauでも販売して欲しい!