スマホとパソコンを同時に充電したい…!!
…なんてシチュエーションは多いですがAnker PowerPort III 2-Port 65Wがなかなかいい感じです。
例えば、iPhone 15とMacBook Air(M2)といったスマホとパソコンの組み合わせ、iPhone 13 miniとiPad mini 6といったスマホとタブレットといった組み合わせで端末を同時に充電できます。
しかも、デザインもカッコよくてコンパクトで持ち運びしやすい。スマホとパソコン・タブレットなど複数の端末を使ってるならおすすめです。
この記事ではAnker PowerPort III 2-Port 65Wをレビューしています。5,490円を支払って買う価値のある充電アダプタなのか見ていくので複数充電ができる充電アダプタを探している方は参考にしてみてください。
- 最大65W出力なのに小型サイズ
- 充電アダプタのデザインもオシャレ
- 2ポート接続で45W + 20Wで充電
- プラグ折りたたみ式で使いやすい
- 2ポートで出力が少し落ちる
- 端末価格が5,490円と割高
この記事の目次
Anker PowerPort III 2-Port 65Wの特徴
- メタリック調のおしゃれなデザイン
- 独自技術「Anker GaN II」を採用
- USB-C PD(PPS)に対応
- 最大65W出力で急速充電できる
- 2ポート使用は(45W +20W)出力
- プラグは折りたたみ式で持ち運びしやすい
- 充電器の大きさ:54 × 52 × 29 mm
- 充電器の重さ:約136g
- 端末価格:5,490円
Anker PowerPort III 2-Port 65Wは、「PowerPort」でありながらも「Nano IIシリーズ」が派生したかのようなデザインの充電アダプタです。
さらに、約2年の研究開発を経て第二世代のGaN(窒化ガリウム)を搭載し65Wと高出力ながらもコンパクトでプラグも折り畳みできるので持ち運びもしやすくなっています。
Anker PowerPort III 2-Port 65Wは1ポート使用ならMacBook Pro 14インチを充電できる65W出力で、2ポート使用ならiPhone 13とMacBook Airを同時に充電できる性能を持っています。
MacBook Pro 14インチもしっかり充電できるって汎用性が高くていいですよね。Apple USB-C 96Wを使ったときのように急速充電はできないですがめちゃくちゃ便利です。
また、PowerPort III 2-Port 65WはUSB-C PD PPS規格に対応しています。
PPS対応機器を出力を細かく調整しながら端末に負荷をかけずに急速充電できるため充電アダプタ自体の発熱を抑えて充電できます。
端末価格は65W出力の電源アダプタとして少し高くて5,490円ですが、コンパクトで2ポート充電ができることを考えれば妥当な価格になっていると言っていいでしょう。
1ポートのNano Ⅱはこちらです → Anker Nano II 45W、Anker Nano II 30W、 Anker Nano II 65W。充電ケーブルは絡まらないAnker PowerLine III Flowが使いやすくてイイですよ。
Anker PowerPort III 2-Port 65W レビュー
では、Anker PowerPort III 2-Port 65Wを詳しくレビューしていきます。
メタリック調の本体デザイン
Anker PowerPort III 2-Port 65WはUSB-Cポートを2つ搭載し充電ポートのある部分はメタリック調のデザインが施された高級感のあるスタイルの充電アダプタです。
側面部分はダークグレーカラーのサラサラとした樹脂素材となっており傷は付きにくい感じです。ただ、カバンの中にこのまま放り込んで持ち運ぶと傷は付着するかもしれません。そこは注意しましょう。
Anker PowerPort III 2-Port 65Wのプラグは折り畳みタイプを採用しています。
プラグを折り畳むことができるので持ち運びしやすいですよね。
見た目がとてもシンプルですしプラグを折り畳んで出張や旅行にこの1台を持っていくだけであらゆるガジェットをサクッと充電できるのは助かります。
本体サイズは65Wのわりに小さい
Anker PowerPort III 2-Port 65Wの充電器の大きさは54 × 52 × 29 mm、重量は136gとなっており65Wの充電アダプタのわりに小さくて軽いのが特徴です。
Anker PowerPort III 2-Port 65WとMacBook Pro 14インチに付属してるApple 67W USB-C電源アダプタの大きさと比較するとこれだけ違います。
ビックリするくらい小さいですよね。
PowerPort III 2-Portは65W、Apple USB-Cは67Wですがほぼ同じ出力。なのに、PowerPort III 2-Portの本体サイズは(54 × 52 × 29 mm・136g)と少し大きめのワイヤレスイヤホンのケースくらいです。
ちなみに、横並びの一般的な電源タップでもちゃんと使えます。
隣にApple 20W USB-Cなどデブッちょの電源アダプタがあると干渉することはありますが、一般的な電源タップであれば問題なく使えますし、壁に直付でもしっかり使うことができます。
第二世代のGaN(窒化ガリウム)を採用した
Anker PowerPort III 2-Port 65Wは電源ICと回路設計の素材に第二世代のGaN(窒化ガリウム)を採用しています。
一般的な電子部品の回路の素材にはSi(シリコン)ですが、Anker PowerPort III 2-Port 65WはGaN(窒化ガリウム)を使うことで回路全体を小型化しています。
窒化ガリウム自体は従来のAnkerの充電器にも数多く採用されているため物珍しい素材ではなく他のメーカーもGaNを採用した充電器は数多く販売しています。
そんな中でPowerPort III 2-Port 65Wに使われるGaNは第二世代に進化。スイッチング周波数を高めてノイズを抑えながら電子部品を省サイズ化できて充電時の発熱も抑えられるってわけです。
PowerPort III 2-Port 65Wを2ポート接続で使ってみましたがたしかに発熱は控えめで充電アダプタを触って「熱い!」って感じではなく安心感のある充電アダプタになっていました。
Anker PowerPort III 2-Port 65Wの充電性能
Anker PowerPort III 2-Port 65Wは以下の出力に対応しています。
1ポート | 2ポート(下ポート) | 2ポート(上ポート) | |
15W | 5.0V=3.0A | 5.0V=3.0A | 5.0V=3.0A |
20W | – | – | 9.0V=2.22A |
27W | 9.0V=3.0A | 9.0V=3.0A | – |
45W | 15.0V=3.0A | 15.0V=3.0A 20.0V=2.25A |
– |
65W | 15.0V=3.0A | – | – |
PPS | 3.3V-16.0V=3.25A (最大52W) | 3.3V-16.0V=3.0A (最大45W) | – |
1ポート接続なら最大65W、2ポート接続なら下ポートが最大45W、上ポートが最大20Wに対応しています。MacBook AirとiPad Proなら十分使える出力ですね。
実際にAnker PowerPort III 2-Port 65Wはどれくらいの出力で端末を充電できるのか、1ポート接続でMacBook Pro 13インチで充電してみました。
macOSのシステム情報では1ポート接続ならしっかり65Wとなっています。
出力は(18.6V × 2.99A = 55W)となっています。
少し低めの出力になっていますが、MacBook Pro 16インチは(18.6V × 3.28A = 61W)だったので1ポート接続なら60W前後で充電が可能となっています。
続いて2ポートです。MacBook Pro 13インチとiPad Pro 12.9インチを同時充電してみました。
下ポートのシステム情報は45W出力となっています。
出力はMacBook Pro 13インチが(18.8V × 2.22A = 41.7W)、iPad Pro 12.9インチが(8.45V × 2.16A = 18.2W)となっていました。
MacBook Pro 13インチの純正アダプタは64Wなので45Wだと少し弱めですが、普通に充電はできるので急いで充電することがないなら十分使える出力となっています。
iPad Pro 12.9インチも18Wほどの出力があれば十分使うことができます。
PPS対応で効率よく充電できる
Anker PowerPort III 2-Port 65WはUSB-C PD 3.0 PPS(Programmable Power Supply)」に対応。PPSは電圧と電流を小刻みで出力を調整できるため、効率よく端末の負荷を最小限に抑えられる充電規格です。
従来のPD充電はスマホ側で過剰供給された電力を制御していたため負荷がかかっていました。PPSは必要な電力をしっかり最適化しながら供給するため端末に負荷がかかりにくいんですね。
対応しているスマホはまだ限定的(Galaxy S21、Xperia 5 Ⅲ、arrows Weなど)ですが対応端末が増えてます。PowerPort III 2-Port 65Wは3.3V-16.0V=3.25A (最大52W)の間で微調整しながら充電しています。
Anker PowerPort III 2-Port 65WはPD3 PPSに対応していていてGalaxy S21を充電すると「超急速充電」となって通常の充電器よりも素早く充電ができます。
PPS対応で端末に負荷がかかりにくい、すなわちスマホの寿命が伸びることを意味するので安心して使うことができますね。
Anker PowerPort III 2-Port 65W レビュー:まとめ
Anker PowerPort III 2-Port 65WはUSB-Cポートを2つ搭載した1ポートなら最大65W、2ポートなら45W + 20Wの高出力で充電できるアダプタです。
筐体デザインも高級感があっていい感じですし、1ポート接続ならMacBook Pro 14インチもしっかり充電できます。
iPhone 13とiPad Pro 12.9インチを充電するといった使い方もできますし、スマホと合わせてスマホカメラのXperia PRO-Iを同時充電したり、Galaxy Z Fold3を同時充電して使うのもいいでしょう。
デメリットはとくにないですが、強いていうなら2ポート接続時の出力がもうちょっと高ければ嬉しいところ、端末価格が5,490円と少し割高なところでしょうか。
多ポート充電アダプタは複数のデバイスを接続すると出力が落ちるのはどのモデルも同じなので、ここは仕方のないところ。もし、今後出力が落ちないアダプタが出たら神になれます。
また、端末価格が5,490円と65W出力の充電アダプタの中では少し高めとなっています。とはえい、USB-AではなくCを2ポート搭載しつつもPPS規格にも対応しているので妥当な価格ではないでしょうか。
個人的には高級感あるスタイルですし、MacBook Pro 14インチとスマホまたはタブレットを同時充電できるので重宝する充電アダプタになりそうです。オススメ。
一つしかポートは必要ないという方はNano Ⅱを選ぶのがおすすめです。
コメントをどうぞ!