iPad Pro 11インチもどんどんハイスペックになります。2022年モデルのiPad Pro 11インチは第2世代のMac向けAppleシリコンのM2チップを搭載しさらに高性能マシンに進化しました!
M1でも凄かったのにM2になってしまうとは…。
さらに、Apple Pencilを浮かした状態で画面にホバー表示できるApple Pencilポイントに対応し絵描き師さんにとって嬉しいアップデートが入ってます。
この記事ではM2 iPad Pro 11インチ(第4世代・2022)のレビューをして実際に使ってどうなのかメリット、デメリットも書いています。
従来のiPad Pro 11インチ(第3世代・2021)からどう進化したか違いも比較もしているので検討している方は参考にどうぞ!
- 11インチちょうど良い使いやすいサイズ
- 360°対応のFace ID(顔認証)に対応
- M2チップで高負荷アプリも動かせる
- ステージマネージャでウィンドウ操作対応
- 外部モニターでディスプレイに拡張可能に
- Apple Pencil ポイントで絵描きに最適化
- 4スピーカーオーディオの音質が良い
- Thunderbolt 外付けSSDが使える
- 従来モデルから進化は少ない
- 指紋認証に対応していない
- マスクしてると画面ロック解除できない
- 価格が高くなって高価なiPadに..
iPad Pro 11インチ(第4世代)はApple Storeで124,800円から購入可能でAmazonの公式ストアからも手に入れることが可能です。ちょっと高い..!
この記事の目次
iPad Pro 11インチ(第4世代・2022):特徴
- 11インチ(最大120Hz)液晶ディスプレイ
- SoC:M2、メモリ:8GB
- ストレージ:128 / 256 / 512GB / 1TB / 2TB
- カメラ:広角12MP・F/1.8、超広角10MP・F/2.4
- インカメラ:12MP・F/2.4
- 生体認証:360°対応顔認証(Face ID)
- スピーカー:4スピーカーステレオ対応
- 充電:USB-C対応(Thunderbolt 4)
- 通信:Bluetooth 5.3、Wi-Fi 6E、5G/4G
- バッテリー:28.65Wh、防水防塵:非対応
- NFC :非対応
- 発売日:2022年10月26日
iPad Pro 11インチ(第4世代)は11インチの120HzProMotionテクノロジー対応の液晶ディスプレイに最強のM2チップを搭載したハイエンドのプロ向けのタブレット端末です。
基本的な機能は従来モデルのiPad Pro 11インチ(第3世代)から進化は少ないものの、さらに性能が向上したM2チップを搭載し、Apple Pencilポイントに対応しペン先のホバー機能を使えるようになりました。
液タブでよくあるペン先を画面に付けてなくても反応してる位置が目視で確認できる機能ですね。
最新のiPadOSはステージマネジャによってマルチウィンドウで数多くのアプリを同時に使えますし外部モニター拡張モードでデスクトップマシンとしても使える万能板となっています。
iPad Pro 11インチ(第4世代・2022)レビュー:外観
デザイン変わらずフラットなスタイル
iPad Pro 11インチ(第4世代)の本体デザインはiPad Pro 11インチ(第3世代)と同じスタイルを継承し見た目で違いを見分けるのは難しいです。
壁紙がちょっと違うくらいしか見た目で判断できないくらい同じで、背面パネルもアルミ素材のユニボディスタイルとなっています。
操作ボタンは筐体右上に集約されていて、トップ部分にスリープボタン、サイド部分に音量ボタンを搭載しています。
また、Apple Pencil(第2世代)をくっ付けて充電できる充電パッドを右サイド部分に搭載しています。
iPad Pro 11インチ(第4世代)のリアカメラは広角 + 超広角のデュアルカメラに被写体の距離を計測できるLiDARスキャナを搭載しています。
ちなみに、背面パネルのロゴは「iPad」から「iPad Pro」に変わりました。
M2チップを搭載してiPad Proはようやく「Pro」の称号を手に入れることができ「真のプロ」になりました。
よかったです。プロです。
Magic Keyboardの組み合わせ
iPad Pro 11インチ(第4世代)はフローティングデザインのカバーキーボード・Magic Keyboardに対応しています。
磁力のある背面パネルとMagic Keyboardをくっ付けることで画面を浮かせてキーボード作業が可能で目線をできる限り上げながら作業できます。
MacBookと同じシザー構造のキーを採用し快適なタイピング作業だけでなくトラックパッドでの操作も可能となっています。
Smart Keyboard Folioの組み合わせ
トラックパッドが必要ないならSmart Keyboard Folioとの組み合わせでキーボード作業ができます。
iPadはタッチ操作ができるのでトラックパッド操作は必須ではないので価格とのバランスを考慮するとSmart Keyboard Folioの方がおすすめです。
なお、iPad Pro 11インチ(第4世代)は本体の形状と寸法、マイクの穴の位置がiPad Pro 11インチ(第3世代)と同じなのでサードパーティ製のケースは同じものを使うことができます。
電源アダプタと編み込みケーブル
iPad Pro 11インチ(第4世代)の同梱品はApple USB-C 20W電源アダプタとUSB-C to Cケーブルとなっています。
iPhone 14 Proと違って充電アダプタが付属するのですぐに使えますし、USB-Cケーブルは編み込み式のランクの高いものが入っていて普通では手に入れられないプレミアム感があります。
といっても、iPad(第10世代)も編み込み式のケーブルが同梱してますが。
iPad Pro 11インチ(第4世代・2022)レビュー:性能
SoCはM2チップで性能が向上
iPad Pro 11インチ(第4世代)のSoCはApple M2を搭載しています。しかも、MacBook Air(M2)の8コアGPUを内蔵したタイプではなくMacBook Pro 13インチ(M2)の10コアGPUと同じM2チップを採用しています。
モデル | iPad Pro 11インチ(第4世代) | iPad Pro 11インチ(第3世代) |
---|---|---|
SoC | M2 | M1 |
CPU | 8コア(4+4) | 8コア(4+4) |
GPU | 10コア | 8コア |
Neural Engine | 16コア(15.6兆回/秒) | 16コア(11兆回/秒) |
RAM | 8GB / 16GB | 8GB / 16GB |
プロセス | 5nm | 5nm |
トランジスタ数 | 200億個 | 160億個 |
M1 → M2チップになったことでCPUは最大15%、GPUは最大35%、Neural Engineが40%高速化、メモリ帯域幅は50%広くなって、より高いパフォーマンスを得ることができます。
ストレージは128GB、256GB、512GB、そして1TBも選べます。1TBと2TBモデルはメインメモリが8GBから16GBに増えるので外部モニターの拡張モードでマルチタスク作業するのに適しているといえそうです。
Geekbench 5で性能を比較しました。
モデル | iPad Pro 11(第4世代) | iPad Pro 11(第3世代) |
---|---|---|
SoC | M2 | M1 |
シングルコアCPU | 1879 | 1693 |
マルチコアCPU | 8331 | 7193 |
GPU(Metal) | 32293 | 21417 |
M1 → M2になってシングルコアCPUの性能が10〜15%向上しそれに伴ってマルチコアCPUが20%向上、さらにGPUの性能もコア数が8 → 10になったことも影響で50%も向上しています。
Antutuで性能を比較しました。
モデル | iPad Pro 11(第4世代) | iPad Pro 11(第3世代) |
---|---|---|
SoC | M2 | M1 |
総合 | 1297759 | 1183466 |
CPU | 294846 | 271250 |
GPU | 697298 | 624545 |
MEM | 138711 | 139451 |
UX | 166904 | 148220 |
M1 iPad Pro 11インチ(第3世代)もとてつもない性能を持ったタブレットでしたが、M2 iPad Pro 11インチ(第4世代)はさらに10〜15%も性能が向上しています。
正直、タブレットでここまでの性能が必要なのか…?…ってなりますよね。
多くの方はM2の性能は必要ないですし、M1でも十分すぎるパワーがあってオーバースペック感満載でM1のiPad Proを使ってるなら乗り換えメリットはありません。
とはいえ、今後は「DaVinci Resolve for iPad」など高度な動画編集アプリが対応し、「LumaFusion」もProRes変換速度がM1 → M2で3倍高速化します。
iPadで動画編集をするプロの方はあって損のないスペックとなっていると言えます。
バッテリー持ちはほぼ同じ
iPad Pro 11インチ(第4世代)のバッテリー容量は(第3世代)と同じ28.65Whとなっています。
iPad Pro | 11インチ(第4世代) | 11インチ(第3世代) |
---|---|---|
バッテリー容量 | 28.65Wh | |
PUBG 30分 |
75 → 68% 7%消費 | 61 → 53% 8%消費 |
原神 30分 |
95 → 86%:9%消費 | 78 → 69%:9%消費 |
YouTube 1時間 |
72 → 67%:9%消費 | 64 → 56%:8%消費 |
電池減りはほぼ同じで誤差レベルとなっていて、実際に使ってみて電池持ちの減りに違いはなく、Safariによるブログ執筆も1時間に8〜10%ほどバッテリーが減ってく感じです。
M2チップになってGPUのコア数が8から10に増えましたがバッテリーライフは従来モデルと同等レベルとなっています。
ディスプレイのスペック
iPad Pro 11インチ(第4世代)は11インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載しており、基本スペックは従来モデルと同じです。
モデル | iPad Pro 11インチ(第4世代) | iPad Pro 11インチ(第3世代) |
---|---|---|
パネル | Liquid Retina(LEDバックライト) | |
解像度 | 2,388 × 1,688ピクセル | |
リフレッシュレート | 120Hz(ProMotion) | |
Apple Pencilポイント | 対応 | – |
最大輝度 | 600ニト(標準) | |
仕様 | 広色域ディスプレイ(P3) 、True Toneディスプレイ、耐指紋性撥油コーティング、フルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティング |
スペックは従来モデルと同じで、12.9インチはミニLEDバックライトですが11インチはLEDバックライトのままとなってます。
iPad Pro 11インチ(第4世代)は新たにApple Pencilポイントに対応しペン先を画面に触れることなくホバー表示できるので、絵描き師さんにとって待望のアップデートとなっています。
カメラのスペックと画質
iPad Pro 11インチ(第4世代)のリアカメラは1200万画素・F/1.8の広角カメラと1,000万画素・F/2.4の超広角カメラ、被写体の距離を計測できるLiDARスキャナを搭載しています。
モデル | iPad Pro 11(第4世代) | iPad Pro 11(第3世代) |
---|---|---|
広角 | 12MP・F/1.8 | |
超広角 | 10MP・F/2.4 | |
フロント | 12MP・F/2.4・超広角・センターフレーム | |
高画質技術 | スマートHDR4 | スマートHDR3 |
動画撮影 | 4K60fps、4K30fps ProRes、HDR対応、1080p/240fps | 4K60fps、HDR対応、1080p/240fps |
iPad Pro 11インチ(第4世代)のカメラスペックは従来と同じですが、SoCが M1 → M2 になってスマートHDR4に対応、4K30fpsでProRes撮影に対応しました。(128GBモデルはフルHD 30fpsでProResに対応)
iPad Pro 11インチ(第4世代)とiPad Pro 11インチ(第3世代)でカメラの画質を比較してみました。(画像タップで拡大できます。)
白トビ、色合いをAIが調整してくれるスマートHDRがiPad Pro 11インチ(第4世代)は「第4世代」になったことで、逆光のあるシーンにおいてはより色鮮やかな写真になります。
広角、超広角カメラともにスペックは変わってないので、M1 → M2チップになったことによる画像処理エンジンの違い、ソフトウェアの違いなどがでてるのでしょう。
暗いところでの撮影においては大きな差はありません。
ノイズの乗り方などもほぼ同じなっていますが、光源の処理はiPad Pro 11インチ(第4世代)の方が少しクッキリ表現かもしれません。
いずれにしてもほぼ同じカメラとなっていますが、画質はそれなりにキレイなのでちょっとした書類のスキャンで十分使えますし旅行先の大きなカメラとしても使ってみるのもいいかも?
iPad Pro 11インチ(第4世代・2022)のメリット
11インチがちょうど使いやすいサイズ感
iPad Pro 11インチ(第4世代)は11インチの液晶ディスプレイを搭載したモデルで小さすぎず、大きすぎない丁度いいサイズのタブレットとなっています。
縦持ち時に普通にタブレットとして使うにしても丁度いい大きさで、横持ちした時に画面を分割しても使いやすい大きさです。
iPad Air(第5世代)よりも画面サイズが0.1インチですが大きく画面隅のベゼル幅が狭くて本体厚みも 6.1 → 5.9mm と薄く「Pro」は「Air」よりも薄い逆転現象が起きてます。
わずかな差ではありますが、よりコンパクトにiPadを使うならiPad Pro 11インチという選択肢はアリです。スマホと違って筐体の横縦サイズが大きいので 0.2mm って意外と違いますよ。
ステージマネージャで操作性が向上
iPad Pro 11インチ(第4世代)はiPadOS 16の新機能となるステージマネージャを使って最大4つのアプリを1画面に表示してマルチタスクが可能です。
画面左端から右にスワイプすると最近使ったアプリが4つ表示されていてタッチ操作でワンタップでアプリの切り替えができるので直感的にアプリ切り替えができます。
ステージマネージャは右手で操作しながら左手でアプリをサクッと切り替えできるので、タッチ操作に最適化したUIなんでしょうね。
iPadのステージマネージャーは最高に使いやすい。左手でタッチでサクッとアプリ切り替えながら右手操作できるし、タッチ操作できないカーソル1つだけのMacのステージマネージャーよりレスポンス高い。 pic.twitter.com/EC2NLPKjvv
— かずやシンスペース (@Logkazu) October 25, 2022
ウィンドウを並べて使うよりも単純のシングルタスクでステージマネージャでアプリを切り替えて使った方がレスポンスが高いです。
また、ステージマネージャは縦持ち時にウィンドウに上下に分割できるようになりました。
ゲームのプレイ画面を下に表示することができるので、今まで横持ちでしか遊べなかった原神が縦持ちでコンパクトサイズでプレイができる最高のUIに…!
さらに、上にSafariやSNSを表示しながらプレイできるのでiPadとステージマネージャはめちゃくちゃ相性の良いUIと言って良いでしょう。
※ ステージマネージャーはiPad Pro 11インチ(第3世代)、iPad Pro 11インチ(第2世代)、iPad Pro 11インチ(第1世代)、iPad Air(第5世代)対応しています。
外部モニターでディスプレイに拡張可能に
iPad Pro 11インチ(第4世代)はDisplayPortモードに対応しているのでStudio DisplayやLG 27UD88などUSB-Cに対応した4Kモニターを接続でiPadの画面を表示が可能です。
現時点においてはミラーリング表示しか対応してないですが、2022年内には拡張モードに対応、iPad Pro 11インチ(第4世代)の画面と別の画面を外部モニターに表示して作業も可能となります。
まさに、Macのようにデュアルモニター環境を手に入れることが可能で、使い方次第(やはり制限はあるので..)ではパソコンとしてiPad Pro 11インチ(第4世代)を代用できてしまいます。
※ M1チップのiPad Pro 11インチ(第3世代)、iPad Air(第5世代)対応しています。
M2チップで高負荷アプリも動かせる
iPad Pro 11インチ(第4世代)はMacBook Pro 13インチと同じM2チップを搭載しているので、負荷のかかるアプリも快適に動作させることができます。
例えば、AdobeのIllustratorで 750MB の重めのデータを同時に起動してみたところM1 iPad Pro 11インチよりもM2 iPad Pro 11インチの方が速かったです。
プレビュー画面をズームしたり角度を動かした時の動きがiPad Pro 11インチ(第4世代)の方が明らかに滑らかに動作しています。
M2チップはCPUの性能が向上しただけでなくGPUのコア数が8つから10つに増えてるので、グラフィックの動作が安定してるのでしょうね。
原神も最高画質、60フレームレートで快適にプレイすることが可能となっています。
ちなみに、現在は「フレームレート60」までしか設定できないですがおそらくアップデートで「120」に設定可能になるはずです。
360°対応のFace ID(顔認証)に対応
iPad Pro 11インチ(第4世代)はFace IDによる顔認証による画面ロック解除、Apple Pay決済に対応しています。
iPhone 14、13で対応した横向きFace IDと違って360°全ての角度で顔を認証できる凄いやつです。TrueDepthカメラは高度な3Dセンサーを内蔵し暗いところもしっかり顔を認識できます。
Apple Pencil ポイントで絵描きに最適化
iPad Pro 11インチ(第4世代)はApple Pencil(第2世代)に対応していてサイド部分の充電パッドにくっ付けて充電とペアリングをします。
そして、iPad Pro 11インチ(第4世代)はAペン先が画面に触れる前にホバーリングができるApple Pencil ポイントが新機能として追加されました。
絵を描かない人からしたら「何に使うの?」ってなりますが、絵描き師さんにとってはホバー機能は液タブには必ず搭載されて馴染みのあるものだそうです。
絵描きの見解ですが…「あの機能が最高」というよりは「液タブからiPadに移行する際の最大の障害」が無くなった、って感じです。液タブだとポインタがあるのが当然なので、iPadを興味本位で触ってその差に戸惑う人が結構いるんです。なので、iPadを使う絵描きやデザイナーさんがもっと増えるかも。 https://t.co/YjJv5lxYz0
— スキゾキッズ (@schizo_kids) October 26, 2022
たしかに液タブってペン先を画面に近づけたらポインタが表示されます。絵を描くときの精度など描きやすさがだいぶ異なるのでしょう。
今までホバー機能がなくてiPadを選べなかった方も、もしかしたらiPad Pro 11インチ(第4世代)で新しい選択肢になるかもしれませんね。
※ Apple Pencil ポイントはiPad Pro M2のみの機能で大きな特権です。
4スピーカーオーディオの音質が良い
iPad Pro 11インチ(第4世代)は可変式4スピーカーオーディオに対応しています。
4つのスピーカーが端末の方向を判断して常にステレオサウンドになるように調整してくれるので、縦持ちであろうが横持ちであろうがしっかりステレオで音楽を楽しめます。
iPad Pro 11インチ(第4世代)の内蔵スピーカーはとても高音質で一つ一つの音がしっかり聞こえてくるので、音楽を聴く端末としても使えます。
Thunderbolt 外付けSSDが使える
iPad Pro 11インチ(第4世代)はUSB-Cポートを搭載していますが、USB 3.1 Gen 2(最大10Gbps)とThunderbolt 3(最大40Gbps)の高速通信ができます。
Thunderbolt対応の外付けSSDもiPad Pro 11インチ(第4世代)ならしっかり認識可能で、高速タイプのUHS-II SDカードリーダーのデータも素早く内蔵ストレージに移動できます。
例えば、SDカードに入ってる4GBの動画データを移動させるとiPad Air(第5世代)よりiPad Pro 11インチ(第4世代)の方が10秒速かったです。
ただし、iPad Pro 11インチ(第3世代)と比べるとデータ転送速度は遅くなってるようです。20GBの動画データが入ったThunderbolt SSDから本体ストレージに移動してみると…
iPad Pro 11インチ(第4世代)は3分10秒だったのに対して(第3世代)は1分58秒でデータの移動ができました。
これはMacBook Air(M2)の256GBモデルのSSDは1チップ構成だったことからデータ転送速度が低下してた同じ現象でしょうか。
ということは、iPad Pro 11インチ(第4世代)は128GBと256GBモデルが対象ってことですかね。
iPad Pro 11インチ(第4世代・2022)のデメリット
従来モデルから進化は少ない
たしかに、iPad Pro 11インチ(第4世代)はM2チップを搭載しApple Pencil ポイントなどプロの仕事を支えるための高性能なiPadに進化をしました。
ただ、乗り換えるほどの進化があるかと言われればそうでもありません。基本的に出来ることはiPad Pro 11インチ(第3世代)と同じですしM1チップでもオーバースペックです。
すでに、iPad Pro 11インチ(第3世代)を持ってる方は乗り換えるメリットは少ないです。
というか、使う人による感じでしょうね。
絵描き師さんならホバー機能が使えるiPad Pro 11インチ(第4世代)は魅力的かもしれないですし、動画編集をiPadでガチでしたい方もM2は魅力的になるのではないでしょうか。
指紋認証に対応していない
iPad Pro 11インチ(第4世代)はFace IDによる顔認証に対応していますが指紋認証には対応していません。iPad Air(第5世代)とiPad(第10世代)はトップボタンにTouch IDを内蔵しています。
指紋認証がなくても暗所でも普通に使える顔認証なので問題は少ないのですがマスクをしてるとやっぱり使いにくいんですよね…。
マスクしてると画面ロック解除できない
とくにカフェでマスクをしたままiPad Proで作業しているとFace IDが使えずに毎回パスコード入力が求められるのは苦行です。
iPhoneシリーズは12以降ならマスクしながらでもFace IDが使えるようになったので技術的には何ら問題ないはず。今後のアップデートで是非ともFace IDのマスク対応して欲しいところです。
価格が高くなって高価なiPadに…
従来モデルも円安の影響で2022年7月に大幅な値上げとなりましたが、iPad Pro 11インチ(第4世代)もさらに価格が上昇して高価な端末になってしまいました。
iPad Pro | 11インチ(第4世代) | 11インチ(第3世代) |
---|---|---|
128GB | 124,800円 | 94,800円 → 117,800円 |
256GB | 140,800円 | 106,800円 → 132,800円 |
512GB | 172,800円 | 130,800円 → 162,800円 |
1TB | 236,800円 | 178,800円 → 222,800円 |
2TB | 300,800円 | 226,800円 → 282,800円 |
1TB、2TBモデルはメインメモリが8GBではなく16GBに増えるので512GBモデルよりも6万円も高い価格設定となります。5Gセルラーモデルは上記価格から20,000円アップとなっています。
iPad Pro 11インチ(第4世代・2022)のスペック
ディスプレイ | 11インチ(2,388 × 1,668ピクセル) Liquid Retinaディスプレイ(液晶) ProMotionテクノロジー(120Hz) 最大輝度:600ニト 広色域(P3)、True Tone、フルラミネーションディスプレイ、Apple Pencil ポインタ |
---|---|
SoC | M2チップ 8コアCPU(高性能コア4 + 高効率コア4) 10コアGPU Neural Engine(16コア) |
メインメモリ | 8GB/16GB(1/2TB SSD搭載モデル) |
ストレージ | 128GB・256GB・512GB・1TB・2TB |
生体認証 | Face ID(顔認証) |
リアカメラ | 広角:1200万画素・ƒ/1.8 超広角:1000万画素・ƒ/2.4 深度:LiDARスキャナ スマートHDR 4、Live Photos、4K 60fps、4K30fps ProRes、HDR 10、1080p 120/240fps スローモーション、ステレオ録音 |
インカメラ | 超広角:1200万画素・ƒ/2.4 TrueDepthカメラ、センターフレーム対応 |
オーディオ | 4スピーカーステレオスピーカー |
通信性能 | Wi-Fi 6(802.11ax)、Bluetooth 5.2、5G通信、eSIM対応(セルラーモデル) |
バッテリー | 28.65Wh |
ポート | USB-C DisplayPort、Thunderbolt 3(最大40Gb/s)、USB 4(最大40Gb/s)、USB 3.1 Gen 2(最大10Gb/s) |
サイズと重量 | 178.5 × 247.6 ×5.9mm Wi-FIモデル:466g セルラーモデル:468g |
価格 | Wi-Fiモデル:124,800円〜 セルラーモデル:144,800円〜 |
本体カラー | シルバー、スペースグレイ |
発売日 | 2022年10月26日 |
iPad Pro 11インチ(第4世代・2022)どんな人におすすめ?
では、iPad Pro 11インチ(第4世代)はどんな人におすすめなのかまとめます。
- 液タブを使ってた絵描き師さん
- iPadでガチで動画編集をしたい人
- とにかく快適にiPadを使いたい人
iPad Pro 11インチ(第4世代)は高機能ゆえに一般人が使うというよりも目的に合わせることができます。
Apple Pencil ポイントに対応しているのはM2チップのiPad Proのみなのでイラストや絵を描くで液タブを使ってた方はスムーズに移行ができるかもしれません。
「DaVinci Resolve for iPad」で動画編集をガチでやりたい方もM2 iPad Pro 11インチ(第4世代)にすることでProResの変化が高速化するなどメリットがあるのでいいでしょう。
また、単純に性能が高いのでiPad Air(第5世代)よりも滑らかに快適に使えるメリットもあるので快適性でiPad Pro 11インチ(第4世代)にしてしまいましょう。さあ。
iPad Pro 11インチ(第3世代・2021)整備済製品でいい?
とはいえ、やっぱiPad Pro 11インチ(第4世代)は円安の影響もあって高価です。なので、1世代前のiPad Pro 11インチ(第3世代)をiPad 整備済製品、中古で選ぶのも十分ありです。
整備済製品はいわゆる中古ですがAppleがしっかり整備した製品でiPadの場合は外装とバッテリーが新品になるのでほぼ新品と言っていいでしょう。通常価格よりも2〜3万円ほど安く買えます。
→ iPad Pro 整備済製品について
ちなみに、iPad Pro 11インチ(第3世代)の整備済製品はまだないので選ぶとしたらiPad Pro 11インチ(第2世代)、iPad Pro 11インチ(第1世代)の整備済製品を選ぶことになります。
→ iPadの比較はこちら
→ 2024年のApple新商品について
入力ミスしてますよ(笑)