単焦点レンズ・XF35mmF2 R WRは富士フイルムのミラーレスカメラを手に入れたらキットレンズの次に手にしたいコスパに優れたレンズです。
XF35mmF2 R WRは実売価格43,000円で買えて、キレのある描写はもちろんですが単焦点らしいボケ味を楽しめるレンズとなっています。
ここでは、XF35mmF2 R WRのデザイン・サイズ・画質をレビューしています。どんな感じの写真を撮影できるか作例もいくつか掲載しているので富士フイルムの単焦点レンズを検討している方は参考にしてみてください。
この記事の目次
XF35mmF2 R WRのスペック・特徴
- Xマウント
- 焦点距離:35mm(35mm判換算:53mm相当)
- 画角:44.2°
- 絞り:F2〜F16(9枚円形絞り)
- 撮影距離範囲:35cm〜∞
- フィルター径:ø43mm
- サイズ:ø60.0mm × 45.9mm
- 重量:170g
詳細なスペックは富士フイルムの公式サイトをご覧ください。
XF35mmF2 R WRは焦点距離35mmのXマウントに対応した単焦点レンズとなっています。35mm判換算で53mm相当の画角なのでポートレート撮影にも向いていて、子どもたちをいい感じに撮影することができます。
このレンズの最大の特徴はサイズがとても小さいのに開放F2.0の明るいレンズになっているところでしょう。レンズがコンパクトなので取り回しもしやすくてとりあえず付けておきたい1本。
先細りデザインの特徴的なスタイルなので好みは別れそうですが、暗いところでも十分な光を取り入れることができて暗所撮影もできます。また、オートフォーカスの速度も速いのでテンポ良く写真撮影を楽しむことができます。
XF35mmF2 R WR レビュー
コンパクトで扱いやすいサイズ感
XF35mmF2 R WRの外装は金属製のパーツを採用していて、防塵・防滴・-10°Cの耐低温構造となっています。小さいレンズなのに雨に濡れても問題なく使えるだけでなく過酷環境による撮影も可能。
絞りリングを搭載しているので「A」でオート、それぞれのF値に合わせることで好みので絞りで撮影することが可能となっています。
レンズは6群9枚構成のSUPER EBCフジノンレンズを採用し開放F2.0、フィルター径ø43mmとなっています。先細りデザインなのでレンズの大きさは抑えられている感じです。
カメラ接合部分も金属パーツなので信頼性の高いレンズとなっています。
XF35mmF2 R WRはXマウントのミラーレスカメラで使うことができますが、X-T4に装着してみました。
X-T4はボディ内手振れ補正を搭載したこともありボディサイズがX-T3よりも大きくなってしまいましたが、XF35mmF2 R WRと組み合わせることで今までと同じようにコンパクトな取り回しが可能となります。
同梱している円形フードを装着してみました。
同梱のフードはプラスチック素材なので金属外装のレンズと材質が違うので、少し違和感はあります。そこで、金属製の穴あきフードLH-XF35-2を使うことでスタイリッシュにすることができます。
先細りスタイルを軽減させることができるので、気になる方はフードを装着するのもいいかもしれないですね。
35mmはとても使いやすい画角です。単焦点レンズとしてはコンパクトなサイズなので、どこにでも持っていくことができるのがとてもいいですよね。
なお、小型モデルのX-T30にXF35mmF2 R WRを装着するとこうなります。
XF35mmF2 R WRはレンズがとても小さいのでコンパクトなX-T30との相性は抜群ですね。このサイズ感ならどこにでも持ち歩いて気軽に写真を楽しむことができるのではないでしょうか。
オートフォーカスの速度が速い
XF35mmF2 R WRはインナーフォーカス方式を採用し静粛性と制御性に優れたステッピングモーターで駆動させることによって高速なのに静かなオートフォーカスを実現しています。
公式のデータによると最速0.08秒でピントを合わすことが可能とのことです。
たしかに、XF35mmF1.4と比べるとオートフォーカスの速度、精度は高くて使いやすいレンズとなっていますね。動き回る子どももしっかり追従してピントを合わせてくれるので、幅広いところで使うことができる万能レンズといってもいいのかもしれません。
XF35mmF2 R WRの作例
XF35mmF2 R WRを使うとどんな写真を撮影することができるのか、作例をいくつか紹介します。X-T4にXF35mmF2 R WRを装着して撮影をしています。
レンズ周辺の歪みも少なく素直な描画なのでとても使いやすいですね。どんなシチュエーションでも使うことができるレンズといってもいいのではないでしょうか。
ボケ味もキレイなので絞りを開放にして雰囲気のある写真を撮影して楽しむことができます。
XF35mmF1.4と比べるとシャープなボケ味と言われますが、十分キレイなボケを表現することが可能となっています。
こんなにコンパクトなレンズなのに、ここまでキレイなぼけ味を手に入れることができるのは素晴らしいですよね。さらに、キレ味も持ち備えているのでクモの巣など細かいところもしっかり表現することが可能となっています。
単焦点レンズはボケ味をしっかり表現することができるので、手前にある被写体をぼかしながら奥の被写体をしっかり描画することもできるので、一味違った雰囲気の写真に仕上げることができます。
このような写真はボケの表現が難しいスマホではまだまだ再現できないので、カメラはやっぱり楽しいものですね。1台持ってるだけでも表現力を高めることが可能ですよ。
XF16-55mmF2.8との比較
レッドバッジズームレンズ・XF16-55mmF2.8 R LM WRを35mmに焦点距離を合わせて画質の違いを比較してみました。
部分拡大してみましょうか。
同じ感じに写っているように見えますが、単焦点レンズのXF35mmF2 R WRの方が少しだけハッキリ表現できているようです。
XF16-55mmF2.8もズームレンズでありながらも解像感はかなり頑張っている感じはしますが、やはり単焦点レンズのXF35mmF2の方が高精細な写真に仕上げることができるようです。
フォーカスされている部分が異なってしまったのですが花に関してはズームレンズのXF16-55mmF2.8 R LM WRの方が解像感は高いようですね。単焦点レンズの方が被写体深度が浅くてボケやすいので、ピントの合わせ方がシビアになります。
背景のボケ感はXF35mmF2 R WRの方が柔らかい雰囲気が出ています。全体的な表現力としては単焦点のXF35mmF2 R WRの方が一歩優位なのかもしれません。
ただ、ぼかしを極力控えたいならズームレンズのXF16-55mmF2.8の方が表現しやすいかもしれないですね。
XF35mmF2 R WR レビュー:まとめ
富士フイルムのミラーレスカメラを買うとキットレンズで付いてくるXF18-55mmを一番最初に使うことになる場合が多いですが、富士フイルムのカメラを使うなら是非とも単焦点レンズを使って欲しいところ。
単焦点レンズを使うと表現力が一気に広がります。
- レンズサイズが小さくて扱いやすい
- 35mmはポートレートにちょうど良い画角
- キレのある写真を撮影できる
- オートフォーカスの速度が高速
- 防塵防水性能を備えたレンズ
- レンズの価格が安い
XF35mmF2 R WRは価格も安いので初めての単焦点レンズにおすすめです。ボケ味だけでなくキレのある写真をかんたんに撮影することもできますよ。
また、レンズのサイズが小さいので扱いやすいのがいいですよね。家族で旅行に行った時に大きなレンズだと邪魔になってしまいますが、XF35mmF2 R WRなら軽いですし体力を温存することもできます。
- デザインが個性的なレンズ
これといったデメリットのないレンズとなっていますが、XF35mmF2 R WRは先細りレンズとなっていて個性的なデザインとなっています。ただ、フードを装着することでスタイリッシュなスタイルにすることもできます。
XF35mmF2 R WRはレンズの価格が安いので次に手に入れても損しない単焦点レンズとなっています。XF35mmF1.4 Rは少しだけ高いので手が届かない…となるかもしれませんが、XF35mmF2 R WRなら安い。
しかも、解像感はXF35mmF2 R WRの方がいいこともあるのでかなりおすすめですよ。
XF35mmF2 R WRは富士フイルムのミラーレスカメラで使うことができます。
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