富士フイルムのX-T5が来ました!これは、使いやすいです。まさにスチル機として原点回帰したミラーレス一眼カメラです。(原点回帰というか2世代前に戻った感じですかね。)
X-T5はX-T4の後継機種で4,020万画素のX-Trans CMOS 5 HRセンサー(APS-C)、5軸7段の手ぶれ補正を搭載しつつボディサイズが小さく軽量化した新モデルです。
ちょっとしたサイズダウンですが常に持ち歩きたくなる、X-T5はそんなカメラになっています。
ということで、FUJIFILM X-T5のデザイン、サイズ、操作性、画質をレビューしていって、メリット、デメリットも書いていきます。
- ダイヤル操作が使いやすくて楽しい
- 手にフィットするハイエンドなカメラ
- 連続撮影速度が向上している
- デジタルテレコンで単焦点でもズームできる
- 被写体検出AFに対応した
- 19種類のフィルムシミュレーションが楽しい
- HDR撮影で白トビを抑えられる
- 撮影可能枚数が増えた(電池持ち向上)
- チルト液晶で動画はやりにくい
- シルバーの塗装が剥げやすい(剥げた)
- 写真の保存容量が大きくなりがち
- 8K、Apple ProRes撮影ができない
X-T5はボディサイズ、使い勝手は原点回帰したと言えるカメラですが、X-T4から何が変わったのか違いも書いているのでフジフイルムのカメラを検討してる方は参考にしてみてください。
この記事の目次
FUJIFILM X-T5 レビュー:外観
クラシカルで雰囲気あるデザイン
X-T5のボディデザインは従来のX-T4と同じくクラシカルなスタイルとなっています。
もうね、このデザインは本当に好きです。僕は富士フイルムのX-TシリーズはX-T2、X-T10から使ってますが、このデザインが最高すぎて買い続けてるところがあります。
本体右側前にシャッターボタン、電源スイッチ、フロントコマンドダイヤル、マウント横にはFn2ボタンを搭載しています。
本体左側にはオートフォーカスのモードを切り替えできるスイッチがあって、AF-S(シャッターボタン半押しでピントが合う)、AF-C(シャッターボタン半押し中はずっとピントが合う)、マニュアルの切り替えができます。
背面側に液晶モニターがあってMENUを呼び出して操作できる十字ボタン、フォーカスレバーなど撮影をサポートしてくれるボタンをたくさん搭載しています。
左上部にISO感度ダイヤル、ドライブダイヤルを搭載しています。
1枚撮影、連続撮影(L/H)、BHK(違う設定の写真を同時に3枚撮影できるモード)、ADV.(フィルターなど)、パノラマ、HDR(違う露出の写真を連続撮影して自動合成し白トビの少ない写真に)があります。
X-T5はこれらの撮影モードをダイヤルで感覚で切り替えできるのがメリットです。
右上部にシャッタースピードダイヤル、露出設定ダイヤル、静止画/動画切換ダイヤル、リアコマンドダイヤルを搭載しています。
基本的な操作方法は従来モデルと同じなのでX-T4から乗り換えても違和感なくすんなり使い出すことができるかと思います。
ボディサイズが小さくなった
ボディサイズはX-T4が134.6 × 92.8 × 63.8mm(最薄部37.9mm)がX-T5は129.5 × 91 × 63.8mm(最薄部37.9mm)と小さくなりました。
重量もバッテリー、SDカード込みでX-T4が 607 g だったのが X-T5 は 557 g と 50g も軽量化されています。
従来モデルと同じく手ぶれ補正機構をしっかり内蔵しつつ小型化しスペックアップしてるのは素晴らしいとしか言いようがありません。
また、カメラボディの小型化によってグリップ部分の形状が変更となっており、X-T5は高さを抑える代わりに傾斜を急にして持ちやすさを維持しています。
とても持ちやすくてしっかりカメラを固定させて安定したスタイルで撮影できます。
個人的にはX-T4よりもX-T5の方が手にフィットして持ちやすくなった印象が強いです。
重量が軽くなったのも相まってサッとカメラを持ち出して撮影したくなるくらい軽やかになった感が強く、神レンズのXF35mmF1.4 Rなど小さいレンズとの相性がさらに良くなったかもしれません。
X-T5のバッテリーはNP-W235となっています。
フル充電でエコノミーモード時で約740枚、ノーマルモード時で約580枚の撮影が可能です。X-T4と同じバッテリーですがX-T5の方が100枚ほど多く撮影ができるようになっています。
3方向チルト液晶で原点回帰を果たす
X-T5の液晶モニターは3方向チルト式液晶モニターを搭載しています。X-T4はバリアングル、X-T3は同じくチルトだったので昔に戻った感じです。
これでいい。これでいいんです。スチル撮影はこれでいい。写真撮影がメインならチルト液晶って思う方も多いのではないでしょうか。
動画はバリアングル液晶が使い勝手はいいですが単純に写真撮影するならチルト液晶なら画面を上に向けてもレンズとセンサーの同光軸になるので地ベタ撮影が快適です。
また、3方向に対応し右側に液晶モニターを向けることができます。これはX-T3と同じスタイルですね。
この状態で縦持ちすることで縦向きの写真を撮影する時も少し角度を付けた状態での撮影が可能となっています。
液晶モニターの大きさは3.0インチ(約184万ドット)でタッチパネルに対応しています。液晶なので明るい太陽下は視認性は普通ですが明るさを調整できます。
EVF(0.5型有機ELファインダー・約369万ドット)も搭載してるので悪環境での撮影においてもファインダーを使ってしっかり撮影もできます。
画質もとてもキレイで違和感のない自然な撮影ができますよ。
カードスロットは2つ(UHS-II対応)
X-T5の記録メディアはSDカードに対応し2枚入れられるデュアルスロットに対応しています。
順次記録、同時バックアップ記録ができるようになっているので仕事のデータで絶対に紛失できない撮影の時に便利です。
また、高速転送ができるUHS-II、ビデオスピードクラスV90のカードにも対応しているので動画もしっかり扱うことが可能です。
外部ポートはボディ左側に集約されています。
USB-C(USB3.2 Gen2)、HDMIマイクロ端子 (Type D)、ø3.5mmステレオミニジャック(マイク用)、ø2.5mmリモートレリーズ端子となっています。
HDMIポートを使って外部モニターに映像を表示できるのでチルト液晶になったX-T5でも動画撮影は普通にできます。普段から外部モニターで動画を撮ってるならX-T5にしても問題はなさそうです。
同梱品一式
X-T5の同梱品は充電・データ転送用のUSB-C to Cケーブル、電源アダプター、ショルダーストラップ、プラグアダプターなどとなっています。
海外用のプラグも入ってるので海外に行って撮影する時も追加でプラグを購入する必要がないはありがたいですね。
日本向けのプラグを電源アダプター(AC-5VJ)にスライドさせて取り付けして使うことになります。
出力は15W(5.0V・3.0A)となっているので、同出力ができる電源アダプタを代用して充電もできるようになっています。
昔みたいにバッテリーを外して充電したい場合は別途デュアルバッテリーチャージャー BC-W235を使う必要があります。二つNP-W235を用意して交互に使うなら持っておきたい一台です。
FUJIFILM X-T5 レビュー:性能
FUJIFILM X-T5 スペック比較
X-T5とX-T4のスペックを比較しました。
モデル | X-T5 | X-T4 |
---|---|---|
センサーサイズ | 23.5 × 15.7mm(APS-C) | |
レンズ | Xマウント | |
撮像素子 | X-Trans CMOS 5 HR | X-Trans CMOS 4 |
有効画素数 | 約4,020万画素 | 約2,610万画素 |
プロセッサー | X-Processor 5 | X-Processor 4 |
デジタルテレコン | 2.0x / 1.4x / OFF | – |
手ぶれ補正 | センサーシフト方式5軸補正、7.0段 | センサーシフト方式5軸補正、6.5段 |
撮影感度 | ISO64〜512000 | ISO80〜512000 |
測光方式 | TTL256分割測光 / マルチ / スポット / アベレージ / 中央重点 | |
露出補正 | -5.0EV~+5.0EV 1/3EV(動画:-2.0EV~+2.0EV) | |
シャッタースピード | MS:30秒〜1/8000秒 ES:30秒〜1/180000秒 |
MS:30秒〜1/8000秒 ES:30秒〜1/32000秒 |
連写性能 | MS:最大15コマ/秒 ES:最大20コマ/秒 |
MS:最大15コマ/秒 ES:最大30コマ/秒 |
低輝度性能 | コントラスト: -4.0EV 位相差: -7.0EV |
コントラスト: -3.0EV 位相差: -7.0EV |
顔・瞳AF | ○ | ○ |
被写体検出 | 動物/鳥/クルマ/バイク&自転車/飛行機/電車 | – |
フィルムシミュレーション | 19モード | 18モード |
EVF | 0.5型:約369万ドット | |
液晶 | 3.0型3方向チルト式、3:2、約184万ドット | 3.0型バリアングル式、3:2、約162万ドット |
タッチパネル | ○ | ○ |
動画撮影 | 最大6.2K30fps、4KH0fps、4K60fps、フルHD240fps | 最大4K60fps、フルHD240fps |
Bluetooth | 4.2 | |
サイズ | 129.5 × 91 × 63.8mm | 134.6 × 92.8 × 63.8mm |
重量 | 557 g | 607 g |
4,020万画素の高画素センサーを搭載
X-T4はX-Trans CMOS 4(2,610万画素)のAPS-Cセンサーでしたが、X-T5は新型のX-Trans CMOS 5 HR(4,020万画素)を搭載し高画素化し従来モデルよりも解像感の高いカメラに仕上がっています。
(※画像をタップで拡大できます。)
画素数としては2,610万画素 → 4,020万画素で写真サイズとしてはこれくらいの差となります。
正直、スマホの画面くらいだと画素数が上がったことに気付かないくらいですが、部分拡大するとX-T5の方がしっかりと高精細な写真に仕上がっているのが分かります。
細かい差ではありますが、画素数アップによって全体的な解像感が向上し写真の質が向上します。
X-T5の方が木々の葉っぱを細かく表現できています。
「部分拡大してもこれくらいの差?」
…と、言われればそれまでですがStudio Display、4Kモニターなど高精細ディスプレイなら解像感の違いを体感できますし、細かい表現ができると全体の質感が上がるのは間違いないです。
画素数が大きくなるとレスポンス低下が気になりますが、新型プロセッサ・X-Processor 5を搭載し処理性能が約2倍高速化してるためむしろレスポンスが向上したように感じます。
X-T5のISO感度はISO64〜512000まで対応しています。
X-T5とX-T4で暗所撮影によるノイズを比較して見ました。
高画素センサーになると暗所に弱くなりますが、X-T5は意外と頑張ってるように感じます。ISO 6400くらいであればX-T4と大差ないくらいでしょうか。
ISO 12800になるとX-T4の方がいいかも?
ほんの僅かですがX-T5よりもX-T4の方がノイズが少なく仕上がってるようにも見えます。
ただ、2,610万画素から4,020万画素に高画素化してるのにこの程度で抑えていて、ボディ内手ぶれ補正も最大6.5段から7段に強くなってることを考慮すると問題はなさそうです。
FUJIFILM X-T5 レビュー:画質
X-T5でどんな写真を撮影できるのかレビューしていきます。レンズはXF56mmF1.2 Rを装着しフィルムシミュレーションは「PROVIA/スタンダード」で撮って出しです。
(※画像をタップで拡大できます。)
いや、まあ普通にキレイですよね。
最新のX-Trans CMOS 5 HRを搭載し神レンズと言われるXF56mmF1.2 Rを使って撮影してるんですから。
ボケ味がとても美しいレンズです。
絞り優先でシャッタースピード、ISO感度はオートで何も考えずに撮影していますがしっかり撮影できます。
夜間撮影もサクサクとシャッターが進みます。
ここからはXF33mmF1.4 R LM WRで撮影しています。
X-T5はオートフォーカスの精度が向上してるのかX-T4だと少し迷うようなシーンにおいてピントが迷子になることはほぼありません。
以下、ISO感度は500〜1000くらいの撮影となっています。
ガスメーターはかなり暗いところでの撮影で(F2.8・ISO 12800・SS1/64)での撮影となっています。
ノイズは乗ってますが自然なのでギリギリ常用できる範囲ではないでしょうか。
ラーメンも無駄に雰囲気が出てしまいますね🤤
FUJIFILM X-T5のメリット
ダイヤル操作が使いやすくて楽しい
X-T5の最大のメリットはクラシカルなデザインを採用し操作ダイヤルを3つ搭載しているところです。
ISO感度、シャッタースピード、露出調整を感覚的にサクッと細かく設定できますし、絞り機構を搭載したレンズが富士フイルムは多いのでカメラを両手で操って操作してる感を最大限、楽しむことができます。
手にフィットするハイエンドカメラ
X-T5のボディの基本スタイルはX-T4と同じですが、ワンサイズ小さくなりました。
この大きさでボディ内手ぶれ補正(5軸7段)を搭載してるんだから頑張った。(X-S10はもっと小さいけど)手に馴染む感じが堪らなく良き…。そして、楽しいんですよ。このカメラ。
連続撮影速度が向上している
X-T5のシャッター音はX-T4よりも少し高い音になって柔らかい感じになっており、とても心地よいシャッター音でついつい撮影数が増えてしまいます。
シャッターの音ってホント大事ですよね。枚数が進みます。
メカニカルシャッターの連続撮影枚数はX-T5がCH 15枚、CL 7枚、X-H4のCH 15枚、CL 8枚からスペック上は枚数が落ちていますが実際の連続撮影(CL)のスピードは向上しています。
シャッター音、連続撮影時の速度を動画で比較しました。
連続撮影(CH)はほぼ同じですが(CL)はX-T5の方が撮影感覚が短くレスポンスが快適になっており処理性能が速くなったX-Processor 5の恩恵があるのかもしれません。
デジタルテレコンで単焦点でもズームできる
X-T5は4,020万画素の高画素センサーを搭載したことで「デジタルテレコン」を搭載しました。個人的にコレがめちゃくちゃ嬉しいというか便利すぎて涙出そうです。
設定から「1.4x」「2.0x」にして中央部分をクロップ切り出しして撮影が可能です。
- OFF(L):4,000万画素(7,728 × 5,152)
- 1.4x(M):2,000万画素(5,472 × 3,648)
- 2.0x(S):1,000万画素(3,888 × 2,592)
画素数が落ちますがズームレンズがなくても接写写真を気軽に撮影できます。
2.0xでも1,000万画素はあるのでSNSに流すくらいの写真なら十分ですよね。1.4xなら2,000万画素とブログの素材としても十分使える画素数を確保できるので常用できる倍率です。
使い方次第では望遠カメラなしの単焦点レンズだけで運用できるほどで、個人的にX-T5、X-H2のデジタルテレコンはめちゃくちゃ使っておりショートカットキーをマウント隣にあるFnキーに割り当てしました。
被写体検出AFに対応した
X-T5はディープラーニング技術を使った被写体検出AF機能を搭載し人物の顔や瞳、更に動物・鳥・車・バイク&自転車・飛行機・電車をAIで検出可能になりました。
今までは人の瞳オートフォーカスには対応してましたがついに動物の瞳にも認識できるようになったのは嬉しい。
しっかり、ハム子さんの左の瞳をキャッチして撮影できました。
19種類のフィルムシミュレーションが楽しい
X-T5は19種類のフィルムシミュレーションを搭載していて、正直なところどれで撮影しようかめっちゃ迷います。
- PROVIA / スタンダードVelvia / ビビッド
- ASTIA / ソフト
- クラシッククローム
- PRO Nag. Hi / Std
- クラシックネガ / ノスタルジックネガ
- ETERNA シネマ / ブリーチバイパス
モノクロのフィルムシミュレーションもたくさんあります。
- ACROS(Std、+Ye、+R、+G)
- モノクロ(Std、+Ye、+R、+G)
- セピア
他にもグレイン・エフェクト、カラークローム・エフェクト、カラークローム・ブルー、X-T5で追加されたスムーススキンエフェクト(最適な肌のなめらかさを表現する)が使えるので設定は無限大です。
各フィルムシミュレーションの説明は公式ページに書かれているので気になる方はそちらを見てください。(→ X-T5 | 富士フイルム)
個人的におすすめはPROVIA / スタンダード、人やペット撮影ならASTIA / ソフトが肌色がキレイになって柔らかい雰囲気が出て好きです。
街並み、風景をカッコよく撮影するならクラシックネガが引き締まった感じに雰囲気ある仕上がりになるので使用頻度は高いです。
ただ、寒色系なので温かみも出したならX-T5に新しく搭載されたノスタルジックネガもいいなぁ〜って思いながらどのフィルムシミュレーションを使おうか毎日迷ってます。
同じネガでもノスタルジックネガはどこか懐かしい柔らかい雰囲気になるのでクラシックネガとはテイストがかなり異なります。
BKT撮影なら3つのフィルムシミュレーションをセットできるので決められないならBKTを使うのがおすすめです。ASTIA、クラシックネガ、ノスタルジックネガを今は設定して撮影しています。
HDR撮影で白トビを抑えられる
電飾看板などライトのあるシーンは普通に撮影すると白跳びするのは普通のカメラなら当然と言えば当然です。
しかし、近年にスマホカメラはHDR撮影が当たり前になってこのようなシーンも自動で白トビを抑えてくれます。
でも、安心してください。
X-T5はHDRモードを搭載し操作ダイヤルから簡単に切り替えて撮影できます。
- AUTO
- 200%
- 400%
- 800%、800%+
スマホカメラのように白トビしそうなシーンも3枚同時にシャッターを切って自動合成して白トビと黒ツブレを抑えて撮影ができます。(X-T4もHDRモードを搭載しています。)
撮影可能枚数が増えた(電池持ち向上)
X-T5のプロセッサ・X-Processor 5は低電力化したことで撮影可能枚数がX-T4よりも向上しています。
- ノーマル:500枚 → 580枚
- エコノミー:600枚 → 740枚
- フルHD60fps:約130分 → 約150分
ノーマル撮影でも80枚も増えておりエコノミー撮影なら140枚も増えているので、1回の充電でたくさん撮影できそう。また、動画の撮影時間も伸びてるので意外と動画機としても使えるかも?
FUJIFILM X-T5のデメリット
チルト液晶で動画はやりにくい
X-T5はチルト液晶を搭載してるので動画撮影は少ししにくくなります。例えば、僕自身はYouTubeの撮影をするときは右側にカメラを置いて手元を撮影しています。
こんな感じでバリアングル液晶のX-T4ならモニターをこっちに向けて撮影ができました。
しかし、X-T5の3方向チルト液晶はあっち向いてしまうんです。
左側に置けば撮影はできますが撮影スタイルを今までと変えないといけなかったり、自撮り撮影をするシーンにおいてはX-T5は外部モニターを使って撮影する必要が出てきます。
なので、動画撮影でX-T5を使おうと検討してる方はちょっと考えないといけないかも。ちなみに、4K60fpsの撮影だけでなく6K撮影もできるので性能は申し分ないです。
シルバーの塗装が剥げやすい
X-T5のボディカラーはブラックとシルバーがありますが、シルバーは塗装が剥げやすいので気になる方はブラックを選んだ方がいいかもしれません。
使用1日で塗装が早くも剥げました🥲
ここだけじゃなくてボトム部分も1箇所1日で剥げました。富士フイルムさん、もうちょっと頑丈な塗装をお願いします!!!本当にお願いします。
ちなみに、2年ほど使ったX-T4はボトム部分の塗装がかなり剥げてます。
シルバーモデルの宿命ですね。仕方ないです。X-100VやX-Pro 3は塗装が剥げにくいらしいですが、X-T5もハイエンドなんだから塗装はしっかりしたものにしてほしい..。
写真の保存容量が大きくなる
X-T5は4,020万画素のセンサーを搭載してるためX-T4よりも写真データの保存容量が大きくなります。
同じシーンで撮影した同じ写真でもX-T4は14MBなのに対してX-T5が20MBと6MBも多くなるのでパソコン、Macのスペックはコレまで以上に強くしないといけないかもしれません。
ただ、写真サイズをMサイズ(2000万画素)、Sサイズ(1000万画素)にしたり、テレコン撮影だと自然と容量を少なくもできます。
ちなみにX-T5はHEIFに対応してるので設定しておくことでjpegよりも70%ほどデータ量を軽くすることが可能です。取り扱いが少し面倒になるかもしれませんが。
8K24fps、Apple ProRes撮影ができない
同じ4,020万画素のX-Trans CMOS 5 HRを搭載しているX-H2は8K、Apple ProRes撮影ができますが、X-T5は6K30fpsに制限されていてProPre撮影もできません。
まあ、8K撮影は普通はしないのでいいのかもしれませんし6.2Kオーバーサンプリングによる高品質4K30fpsの撮影はできるのでX-T4よりも品質としては高いものとなっています。
FUJIFILM X-T5 おすすめな人は?
富士フィルムのX-T5はAPS-Cセンサーを搭載したハイエンドなカメラですがどんな人におすすめかまとめます。
- クラシカルなカメラが欲しい
- 操作ダイヤルでガチャガチャ撮影したい
- コンパクトで高画質なカメラが欲しい
- 単焦点レンズをメインで使いたい
- 富士フイルムの色が欲しい
- 動画より写真撮影がメイン
クラシカルなカメラが欲しいなら富士フイルムのカメラを選ぶ最大の理由になります。他メーカーでクラシカルなカメラをコンスタントに発売し続けてるのはFUJIFILM以外ないです。(※LEICAをのぞく)
操作ダイヤルでガチャガチャと泥臭く設定しながら撮影する楽しみがここにあります。慣れると感覚的に設定をファインダーを覗いたままでも出来るので便利なんですよね。
また、XF35mmF1.4 R、XF56mm F1.2 R WR、XF90mmF2 R LM WRなど単焦点レンズをメインで行くならデジタルテレコンが使えるX-T5はかなりアリです。
35mmのレンズでも1.4xで49mm相当の画角で撮影可能です。画素数はMサイズ(2000万画素)に落ちますが十分使える解像度を持っていますし個人的にブログの写真のブツ撮りにテレコン使ってたりもしてます。
X-T5はチルト液晶なので動画撮影には少し向いてないので写真撮影をメインとするならおすすめです。
ちなみに、コレから価格が安くなるであろうX-T4でもいいと思います。画質はそんな違いないですしバリアングル搭載し動画撮影もそこそこ快適にできますよ。
→ X-T4はこちら
→ Xマウントの標準ズームレンズはこちら
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