Sennheiser(ゼンハイザー)はドイツの音響機器メーカーでいくつかの完全ワイヤレスイヤホンがあります。

現在はハイエンドのMOMENTUM True Wireless 3、MOMENTUM True Wireless 2、スタンダードのCX Plus True Wireless、CX True Wireless、SPORT True Wirelessの5つのモデルがあります。

ラインナップも以前に比べて増えてきて、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。

ということで、この記事ではゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンを比較して、どの機種を選ぶべきなのか、シーン別で選んでみました。完全ワイヤレスイヤホンを検討している方は参考にしてみてください。

ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンを比較

ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホン

ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンは5機種から選ぶことができます。

ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホン
  • MOMENTUM True Wireless 3
  • MOMENTUM True Wireless 2
  • CX True Wireless
  • CX Plus True Wireless
  • SPORT True Wireless

完全ワイヤレスイヤホンとは、イヤホン本体が独立していてBluetoothで端末と接続してワイヤレスで音楽を楽しめます。ゼンハイザーのワイヤレスイヤホンには他にもネックバンドを搭載したワイヤレスイヤホンもありますが、完全分離型はこの5機種となっています。

スペックを比較してみました。

 
モデル MTW 3 MTW 2 CX Plus TW CX TW SPORT TW
ドライバー 7mm + アコースティックバックボリューム 7mm
SoC Qualcomm + 独自 高品位Qualcomm Qualcomm
チューニング ハイエンドサウンド
Bluetooth 5.2 + LDSアンテナ 5.1 + LDSアンテナ 5.2
コーデック SBC、AAC
高音質コーデック apt-X Adaptive apt-X apt-X Adaptive apt-X
片耳モード 右のみ
通話性能 6マイク 4マイク
ANC
外音取込
自動再生停止
電池持ち 7時間・ケース併用28時間 7時間・ケース併用20時間 9時間、ケース併用27時間
防水性能 IPX4 IP54
端末価格 36,300円 25,800円 21,780円 15,620円 19,250円
発売日 22年5月20日 20年4月16日 21年9月14日 21年7月8日 22年4月20日

最上位モデルはMOMENTUM True Wireless 3で、MOMENTUM True Wireless 2の後継機種でとにかく音質が凄いワイヤレスイヤホンです。

独自チップに有線のハイエンドイヤホンにも採用しているアコースティックバックボリューム機構を採用することで驚くほど高音質で臨場感あふれるサウンドを楽しめるイヤホンです。

ノイズキャンセリング機能もしっかり体感できるくらいの性能を持っていて、イヤホンの装着感もとても自然で長時間使用もできるのでおすすめです。

CX Plus True WirelessとCX True Wirelessはゼンハイザーのスタンダードイヤホンで、CX Plus True Wirelessはノイズキャンセリング機能を搭載したモデルで音質も向上しておりCX 400BTに近い音質となっています。

なお、いずれも定価販売ではなくAmazonなどで定期的に値下げしていて安く買えるので定期的にAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングなどを徘徊するのがおすすめです。

MOMENTUM True Wireless 3

MOMENTUM True Wireless 3は2022年5月に発売したゼンハイザーの高音質ハイエンドの完全ワイヤレスイヤホンで音質をとにかく重視したいならおすすめのイヤホンです。

MOMENTUM True Wireless 3
MOMENTUM True Wireless 3
MOMENTUM True Wireless 3の特徴
  • ドイツ製7mmドライバー + アコースティックバックボリューム機構
  • ハイエンドサウンドチューニング
  • 解像感が高く臨場感ある迫力の最高音質
  • aptX Adaptiveでハイレゾ音声に対応
  • ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング機能
  • 最大7時間再生(ケース込みで28時間)
  • IPX4の生活防水仕様で濡れても使える
  • 参考価格:3.6万円(Amazon)

MOMENTUM True Wireless 3はドイツ製の7mmドライバーを搭載し、これ自体はMTW 2と同じですが、新たに独自チップ + アコースティックバックボリューム機構を採用し音が力強く、より高解像に、臨場感のあるサウンドを楽しめます。

MOMENTUM True Wireless 3 イヤホンの形状
イヤホンの形状

低音から高音まで全域において解像感が高くて今まで聞こえなかったような音も頭の後ろから立体的に体感できたり、とにかく臨場感があって驚いてしまうほど。

音声コーデックもaptX Adaptiveに対応しているのでAQUOS R6Xperia 1 IIIXperia 5 IIIなどで最高の音を楽しむことができます。

ノイズキャンセリング機能も改善されていて、MTW 2ではおまけ程度だった性能もしっかり外音の騒音をかき消すことができる性能を手に入れています。

ノイズキャンセリング機能だけでなく外音取り込み機能も自然でイヤホンを付けたまま会話をしたり、コンビニのレジで会計もそのままOKな使いやすい仕様となっています。

MOMENTUM True Wireless 3 ノーズ部分
ノーズ部分

なによりもMOMENTUM True Wireless 3はイヤーフィンを搭載したことで装着感が大きく向上し長時間使用もできるようになったのは大きな進化とも言えます。

フィット感がいいだけでなく自然な付け心地なのでMOMENTUM True Wireless 3を装着したままジムに行って走っても問題なく使えました。

MOMENTUM True Wireless 3は3.6万円と高価ではあるものの、それに見合った満足感を得ることができるので、最強の完全ワイヤレスイヤホンが欲しいならおすすめです。

MOMENTUM True Wireless 3
■ 評価:
5
■ 低音:
5
■ 中音:
5
■ 高音:
5
■ 解像感:
5

詳細はこちら → MOMENTUM True Wireless 3

MOMENTUM True Wireless 2

MOMENTUM True Wireless 2は2020年4月発売のハイエンドイヤホンでこちらも音質にこだわった完全ワイヤレスイヤホンとなっています。

MOMENTUM True Wireless 2
MOMENTUM True Wireless 2
MOMENTUM True Wireless 2の特徴
  • ドイツ製7mmドライバー
  • ハイエンドサウンドチューニング
  • 解像感の高い迫力のサウンド
  • アクティブノイズキャンセリング機能
  • 最大7時間再生(ケース込みで28時間)
  • IPX4の生活防水仕様で濡れても使える
  • 参考価格:2.5万円(Amazon)

MOMENTUM True Wireless 2はドイツ製の7mmドライバーに高品位なQualcommチップを搭載し音質はとても良好で重厚な質感の高いゼンハイザーサウンドを楽しめます。

MOMENTUM True Wireless 2 イヤホン形状
イヤホンの形状

音質は低音から高音までそれぞれの音が立ってるのに強調しすぎない感じでまとまりのある1つの音楽として奏でて自然なサウンドに仕上がっています。

音の傾向としては下位モデルのCX Plus True Wireless、CX 400BTと似ていますが、ハイエンドサウンドチューニングが施されて、それぞれの音の解像感、音場はMOMENTUM True Wireless 2の方が上です。

MOMENTUM True Wireless 2 ノーズ部分
ノーズ部分

MOMENTUM True Wireless 2はノイズキャンセリング機能を搭載していますが外側のマイク音声のみを活用してノイズを低減するフィードフォワード方式で効果は少なめでおまけ程度の機能となっています。

ノイズキャンセリング機能の性能はそこそこでいいから音質を重視したい、MTW 3はちょっと高いから費用を抑えたい方はMOMENTUM True Wireless 2はおすすめのイヤホンです。

MOMENTUM True Wireless 2
■ 評価:
4.5
■ 低音:
4.5
■ 中音:
5
■ 高音:
4.5
■ 解像感:
4.5

詳細はこちら → MOMENTUM True Wireless 2

CX Plus True Wireless

CX Plus True Wireless
CX Plus True Wireless
CX Plus True Wirelessの特徴
  • ドイツ製7mmドライバーを搭載している
  • 解像感の高い迫力のサウンドを楽しめる
  • ノイズキャンセリング機能を搭載している
  • デュアルマイクビームフォーミングの通話
  • 最大7時間連続使用(ケース込みで20時間)
  • 端末価格:17,000円(Amazon)

CX Plus True Wirelessはノイズキャンセリング機能を搭載したゼンハイザーのスタンダードイヤホンです。音質はMTW 2に似ていて解像感の高いサウンドを楽しむことができます。

CX Plus True Wireless イヤホン形状
イヤホンの形状

CX Plus True Wirelessは上位モデルのMTW 2と同じドライバーを搭載しているだけあって音質はとても良いです。MTW 2が高くて買えないけどいい音を楽しみたい…という方にはCX Plus True Wirelessはおすすめです。

CX Plus True Wireless ノーズ部分
ノーズ部分

全く音が同じということはなく、音のクリアさ、音場の広さはCX Plus True WirelessよりもMOMENTUM True Wireless 2の方が上です。

とはいえ、聞き比べないと分からないレベルなので多くの方はCX 400BTを選んでいいでしょう。なお、自動停止・再生機能はないので耳からイヤホンを外してもケースに戻すまで音楽が鳴り続ける仕様となっています。

CX Plus True Wirelessはセールで1.5万円くらいで販売されていたりするので価格以上の音質の良さに驚きますよ。少しでも費用を抑えたいならおすすめです。

CX Plus True Wireless
■ 評価:
4
■ 低音:
4.5
■ 中音:
4.5
■ 高音:
4.5
■ 解像感:
4

詳細はこちら → CX 400BT

CX True Wireless

ゼンハイザーで最も新しい完全ワイヤレスイヤホンがCX True Wirelessとなっています。

CX True Wirelessの特徴
  • ドイツ製7mmドライバーを搭載している
  • 豊かな質感の高い低音サウンドを楽しめる
  • タッチセンサー搭載で直感的に操作できる
  • 片耳モードに対応している
  • デュアルマイクビームフォーミングの通話
  • IPX4 生活防水に対応し濡れても使える
  • 最大7時間連続使用(ケース込みで27時間)
  • 端末価格:17,900円(Amazon)

ゼンハイザーのCX True Wirelessは上位モデルと同じドイツ製の7mmドライバーを搭載しているので音質は良いのですが上の二つのイヤホンとは音の方向性はかなり異なります。

CX True Wirelessは低音を重視した音で低音から中音域のアタック感は力強く、質感も良く心地よい迫力のあるサウンドを楽しめます。中高音域は少し控えめなので低音が好きな人には刺さるイヤホンですね。

注意しないといけないのはCX 400BTの後継機種と思ってCX True Wirelessを選ぶと「あれ?」ってなりかねないので気になる方は試聴してから購入した方がいいかもです。

CX True Wirelessは片耳モードにも対応し、IPX4の生活防水に対応するなど使いやすさはCX 400BTよりも上です。自動停止・再生機能はないので耳からイヤホンを外してもケースに戻すまで音楽が鳴り続けます。

CX True Wireless
■ 評価:
3.5
■ 低音:
4
■ 中音:
3.5
■ 高音:
3.5
■ 解像感:
3.5

詳細はこちら → CX True Wireless

装着性の違いを比較

ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンはどのモデルも形状はさほど違いはなく付け心地もほとんど同じです。

耳にねじ込むカナル型イヤホンで耳への圧迫感は少なく自然なつけ心地ですが、安定感がないのが残念なところ。歩いているとイヤホンがずれてしまって音がスカスカになってしまうこともあります。

そんな中でMOMENTUM True Wireless 3はイヤホン形状が見直されて、イヤーフィンを搭載したことで安定感が向上しています。

MOMENTUM True Wireless 3
MOMENTUM True Wireless 3

普通に歩いたりジムで走ったりしても耳からイヤホンがずれることがなかったですし、装着感と安定感はかなり良好です。

個人的にMTW 2とCXシリーズは運動では使えず作業をしながら使うイヤホンとしては使えて、MOMENTUM True Wireless 3はいつでも、どこでもしっかり使える感じです。

なお、SPORT True WirelessはCXシリーズをベースにMTW 3と同じようにイヤーフィンを搭載したことで装着性が向上したイヤホンなので運動で使うならちょうどいいモデルとなっています。

音質の違いを比較

MOMENTUM True Wireless 3、MOMENTUM True Wireless 2、CX Plus True Wireles、CX True Wireless、4機種の音質の違いをまとめました。

音質比較
5点評価 MTW 3 MTW 2 CX Plus True Wireles CX True Wireless
低音 5.0 4.5 4.5 4.0
中音 5.0 5.0 4.5 4.0
高音 5.0 4.5 4.5 3.5
解像感 5.0 4.5 4.0 3.5
評価 5.0 4.5 4.0 3.5
音の傾向 ・低音から高音までさらにクリアな音質
・音圧が高くて力強い音質
・さらに解像感が高くて臨場感あり
・低音から高音までクリアな音質
・解像感が高くて臨場感あり
・低音域から高音域までクリアで重厚な音質を楽しめる ・豊かな低音重視の音質を楽しめる

音質の良さは順当に価格順となっています。

圧倒的に高音質なのはMOMENTUM True Wireless 3で全域の音質が最高峰です。中高音の抜けの良さ、低音の豊かさが素晴らしいです。

MOMENTUM True Wireless 2とCX Plus True Wirelessの音の方向性は同じですが、MOMENTUM True Wireless 2の方が音場が広くてそれぞれの楽器、ボーカルがしっかり分離しいます。

CX True Wirelessは低中音重視の音質で解像感は高くはないですが心地良い音質を実現しています。SPORT True Wirelessも同じ傾向の音質になってるでしょう。

ゼンハイザーのワイヤレスイヤホン、おすすめは?

圧倒的な音質重視、ノイキャンも使いたい

最高の音質を楽しみたい、ノイズキャンセリング機能もそれなりに効いて欲しいならMOMENTUM True Wireless 3の一択です。

音質は他のイヤホンよりも間違いなく上で解像感の高いクリアな音を楽しむことができますし、騒音もしっかりかき消してくれるので、静かに作業したい時にも使えるイヤホンです。

3.6万円と少し高めですが装着感もいいので最高を求めるならMOMENTUM True Wireless 3がおすすめです。

音質重視するなら

ノイズキャンセリング機能はそこそこで音質を重視するならMOMENTUM True Wireless 2です。

1世代前のモデルですがイヤホンデザインもカッコいいですし音質も解像感が高くて音楽をしっかり楽しむことができます。

装着感は少し微妙だったりしますが価格が2.5万円と安いのでまだまだ使えるハイエンドイヤホンとなっています。

音質重視で費用を抑えたり

音質は重視したいけど費用を抑えたい方はCX Plus True Wirelessがおすすめです。

音質はMTW 2に近くてとてもいいので音楽を純粋に楽しむのならCX Plus True Wirelessがあれば十分満足できますし、ノイズキャンセリング機能も使えます。

価格が1.7万円と2万円を切ってるのが嬉しいですよね。

費用を安く抑えたい

とにかく安く、ゼンハイザーサウンドを楽しみたいならCX True Wirelessがおすすめです。

低音重視の音質となっているため上の2機種とは少し音は異なりますが、重厚感のあるサウンドを楽しめます。

ちなみに、旧モデルのCX 400BTもセールで同価格帯で販売してることもあるのでタイミングによってはCX 400BTにしてもいいかもです。

運動で使うなら

運動で使うならSPORT True Wirelessです。

SPORT True Wirelessは、CX True Wirelessをベースに装着性を向上したモデルで、運動をしながらイヤホンで音楽を聴いてテンションを上げたい方におすすめです。