少しでもいい音を安く聞けたらこんなにもいいことないですよね。
Sennheiser(ゼンハイザー)の完全ワイヤレスイヤホン・CX True Wireless(CX200TW)は15,800円というお手頃価格で上位機種と同じドライバーを採用し音質にこだわったエントリーモデルです。
ということで、この記事ではゼンハイザー CX True Wirelessのデザイン、サイズ、音質はどうなのかレビューしています。
少しでも音質のいい完全ワイヤレスイヤホンを手に入れいたと検討している方は参考にしてみてください。
- コンパクトな充電ケースで扱いやすい
- 落ち着いた質感のデザインに
- ゼンハイザーサウンドをこの価格で
- 重厚な低音サウンドを楽しめる
- Amazonで15,800円で販売されている
- 中音〜高音域の解像感は物足りない
- ノイズキャンセリング機能がない
- 自動停止・再生機能がない
- ワイヤレス充電に対応していない
この記事の目次
CX True Wirelessの特徴
- カナル型の密閉タイプのイヤホン
- ドイツ製の7mmサイズドライバー
- 片耳モードに対応(左右どちらでも)
- タッチセンサーで直感的に操作できる
- Bluetooth 5.2、SBC・AAC・apt-Xに対応
- デュアルマイク(計4つ)で通話品質が良い
- 最大9時間連続使用(ケース込みで27時間)
- IPX4の生活防水に対応している
- 充電ポート:USB-C
- 端末価格:15,800円
- 発売日:2021年7月8日
ゼンハイザーはドイツの音響メーカーとして知られており音楽制作現場や映画制作現場などのプロの音響機器にも使われていることが多いメーカーです。
CX True Wirelessは耳にねじ込むタイプのカナル型のイヤホンで人間工学に基づいたデザインを採用することで長時間装着していても快適に音楽を楽しめます。
音質はゼンハイザーらしい重厚感のある落ち着いたサウンドとなっておりどちらかというと低音重視の音質となっています。1.5万円前後のイヤホンで音質に満足できないという方はCX True Wirelessを試してみて欲しいです。
ただし、イヤホンを耳から外して音楽の再生を停止するスマートポーズには非対応で価格帯のワイヤレスイヤホンにしては機能が少ないので注意です。
CX True Wirelessは、Bluetooth 5.2に対応し最大9時間連続再生、ケース併用で27時間も使えて長時間使用にも耐えることができIPX4の生活防水に対応しています。
CX True Wireless レビュー
パッケージと付属品
CX True Wirelessのパッケージはゼンハイザーのコーポレートカラーであるライトブルーをアクセントにした白地をベースとした高級感のあるものとなっています。
CX True Wirelessの本体カラーは今回レビューしているブラックだけでなくホワイトも選べるので好み合わることができますね。
同梱品は充電ケース、シリコンイヤーチップ(4サイズ)、USB-A to Cケーブル、説明書となっています。
USB-A to Cケーブルは15cmほどと短いタイプのものが付いてくるのでケーブルが絡まったりせず扱いやすくていいですね。
電源アダプタは付属しないのでスマホを充電するためのUSB-Aタイプの充電器を持ってるなら併用してもいいですし、USB-C PD充電にもしっかり対応しているのでiPadやMacからUSB-Cケーブルを使って充電できます。
CX True Wirelessは耳の大きさに合わせたイヤーチップを選ぶことができます。
最初から装着されているイヤーチップはMサイズとなっていますが、他にもXS・S・Lに交換できます。まずはMサイズのチップで音質を確認して低音域がスカスカの場合はチップが小さいのでLサイズのチップに交換しましょう。
ただ、CX True Wirelessのイヤホン本体は耳にゴリゴリとねじ込む必要があるのでしっかりと装着できているかどうか確認してから交換するのがいいです。
CX True Wirelessの充電ケース
CX True Wirelessの充電ケースのサイズは54 × 38 × 29mm、重量は約49gとコンパクトで軽量でとても扱いやすいサイズ感に収まっております。なお、ワイヤレス充電のQiには非対応です。
CX True Wirelessの充電ケースの蓋を開けるとイヤホン本体がこのように収納されています。
充電ケースの外装は光沢のあるプラスチック素材ですが、内装はマット調となっているので汚れは付きにくく目立ちにくいように配慮されています。また、凹凸も少ないので掃除もしやすそうです。
CX True Wirelessはイヤホン単体で連続8時間の再生ができて、充電ケースも含めると最大38時間長時間再生ができて、外出時も安心して使うことができます。
CX True Wireless 本体のデザインとサイズ
CX True Wirelessのイヤホン本体のデザインはタッチセンサー部分にゼンハイザーのロゴが描かれており、色が統一されてるためシックな落ち着いた雰囲気となっています。
イヤホンの外側筐体の素材にはマット調のプラ素材となっており汚れにくく、指先から滑り落ちにくいので取り扱いのしやすいイヤホンとなっております。
また、イヤホン筐体の表面はタッチセンサーを内蔵しているので指でタッチして音楽をコントロールできます。
- 左をタップ:音楽停止・再生
- 右をタップ:音楽停止・再生
- 左を2回タップ:次の曲に進む
- 右を2回タップ:前の曲に戻る
- 左右どちらか3回タップ:音声アシスタント
- 左を長押し:音量下げる
- 右を長押し:音量上げる
タッチすると「プッ」と音がして反応し動作確認をすることができます。また、タッチセンサーの範囲は広くないので、イヤホンを脱着するときに誤動作したりすることは少なく扱いやすいタッチ操作を実現しております。
なお、自動停止・再生機能は非搭載なので、音楽を聞いていてイヤホンを耳から外しても音楽は再生し続けます。ただ、充電ケースに戻すことで音楽は停止するので普通に使う分においては問題はないでしょう。
CX True Wireless イヤホンの装着感
CX True Wirelessは耳にねじ込むタイプのカナル型の完全ワイヤレスイヤホンとなっています。
イヤホン単体の重量は11gと軽量で付けていることを忘れさせてくれるサイズ・重量感となっています。
カナル型なので耳への密着度は高めではあるものの装着感は自然で圧迫している感じは全くありません。イヤホンの装着感は個人差がありますが個人的には装着感の良いイヤホンに分類します。
カナル型なので耳への密着度はありますが圧迫感の少ない付け心地となっており、長時間イヤホンを装着して音楽を楽しんだり、Podcastを聴いたとしても疲れるということはなさそうです。
ただ、耳への安定感はシビアで少し動くと密着感が損なわれて音がスカスカになってしまいます。
おそらく、僕の耳とあまり合ってないということなのでしょう。口を開けるなどするとイヤホンが少しズレて左右の音のバランスが崩れてシビアですが、長時間の使用で耳が痛くなることはなかったです。
運動には向いていないものの作業をしながら使うには適しているイヤホンといっていいかもしれないですね。
CX True Wirelessの音質
CX True Wirelessはドイツ本社開発のMOMENTUM True Wireless 2と同等のTrueResponseトランスデューサーを採用しゼンハイザーらしい重厚な質感の高い音質を楽しめます。
- ドライバーサイズ:7mm
- SoC:良質なクアルコムチップ
- 音声コーデック:aptX/AAC/SBC
- Bluetooth:5.2
- マイク:デュアルマイク
- 9時間(ケース込みで27時間)
とくにCX True Wirelessは低音を重視した音質となっており、存在感のある質感の高い低音を楽しむことができます。低音から中音域のアタック感は力強く、質感も良く、心地よい迫力のあるサウンドを楽しむことができます。
ただし、中音から高音にかけての解像感はイマイチです。MOMENTUM True Wireless 2、CX 400BT TWの上位イヤホンと比べると物足りなさはあります。
もし、CX 400BTの後継だと思ってCX True Wirelessを選ぶと「ん?音質悪くなった?」って感じるかもしれないので注意してください。ただ、1.7万円のイヤホンとしての音質はとても良好で十分音楽を楽しむことができます。
音質コーデックはSBC/AACとapt-Xに対応しているのでAndroidスマホで使うことで、より高音質サウンドを楽しむことができ、専用のイコライザーを使うことで中高音域の音を持ち上げて音楽を楽しむことができます。
高音域を少し持ち上げるととてもいい音になるのでイコライザー調整をして音楽を楽しむのがいいかもしれません。
CX True Wirelessはゼンハイザープリセットが3つ登録されていて、ポッドキャスト、ムービー、Bass Boostから音質を変えることもできます。
なお、Bass Boostは低音を増強するプリセットですが控えめとなっておりちょうどいい低音を楽しむことができます。
また、CX True Wirelessは動画と音声の遅延もないので安心してYouTubeを楽しむことができます。CX 400BTは遅延がほんのわずかだけあったのでこれはいい改善点といっていいかもしれません。動画を見ることが多いのならおすすめです。
CX True Wirelessは片耳に2つのマイクを搭載しているため(両耳で4つのマイク)通話時の声もしっかりと相手に届けることができるので、テレワーク用のイヤホンとしても使うことができそうです。
CX True Wireless 生活防水に対応
CX True WirelessはIPX4の生活防水仕様となっているのである程度濡れても使うことができます。
- 水の飛沫に対して端末を保護
- 小雨、汗などに耐えることができる
IPX4は生活防水レベルなので思いっきり水に濡らしてしまうと壊れてしまう可能性もありますが、小雨に打たれる、運動に使うイヤホンとして普段使いなら十分すぎるスペックになっているかと思います。
CX True Wirelessの接続方法
CX True WirelessはBluetooth接続でスマホ、タブレット、パソコンと接続して使うことができます。充電ケースを開いてイヤホンを取り出すと自動的にLEDインジゲーターが青色に点灯しペアリングモードに切り替わります。
スマホ側ではBluetooth接続先の一覧に「CT True Wireless」が表示されるので選択すると接続が完了します。
一度ペアリングしておけば使用するときにイヤホンから取り出すだけで自動的に接続できますし、別のデバイスをペアリングする場合は両耳のタッチセンサーを長押しすることでペアリングモードにすることができます。
なお、マルチペアリングには対応していないのでAndroid → iPhoneに切り替えたい場合はAndroid側で接続解除してからiPhoneに接続する必要があります。(ペアリング設定をしておくことでツータップくらいで切り替え可能です。)
CX True Wireless レビュー・評価:まとめ
- コンパクトな充電ケースで扱いやすい
- 落ち着いた質感のデザインに
- ゼンハイザーサウンドをこの価格で
- 重厚な低音サウンドを楽しめる
- Amazonで15,800円で販売されている
- 中音〜高音域の解像感は物足りない
- ノイズキャンセリング機能がない
- 自動停止・再生機能がない
- ワイヤレス充電に対応していない
CX True Wirelessのメリット
CX True Wirelessは耳栓型の完全ワイヤレスイヤホンで重厚感のあるサウンドを楽しめる端末となっています。
とくに目立った機能はありませんが、ゼンハイザーのサウンドを気軽に楽しみたい方におすすめのイヤホンです。高音域の解像感は上位モデルのイヤホンには敵わないものの、重厚感のある迫力のサウンドを楽しむことができます。
低音が好きな方はJBL CLUB PRO+ TWS を選ぶのもいいですが、少しドンシャリ感が強いのでしっとりとした音質の方が好みという方はCX True Wirelessがおすすめです。
CX True Wirelessのデメリット
CX True WirelessはおそらくCX 400BTの下位モデルという位置付けのイヤホンです。端末価格は定価で17,800円とCX 400BTの22,800円よりも安い価格設定となっています。
音質は中高音域にかけての解像感が少し劣る感じがし低音好きにはいいかもしれませんが、CX 400BTの後継機種と思って購入すると「あれ?」ってなるかもしれませんね。基本的に音質の方向性が異なるイヤホンとなっています。
また、CX True Wirelessはこの価格帯のイヤホンでは当たり前に搭載されているような機能が搭載されてないです。
近年は1万円以下のワイヤレスイヤホンでもノイズキャンセリング機能に対応してるモデルも増えており簡易タイプでも搭載してたら良かったようにも思います。また、せめて自動停止・再生機能は搭載して欲しかったですね。
CX True Wirelessがおすすめな人は
CX True Wirelessは他のゼンハイザーのモデルよりも低音〜中音域を重視した音質となっているため低音好きにもおすすめのイヤホンとなっています。質感の高い低音サウンドを楽しむことができます。
ノイズキャンセリング機能、さらに高音質を求めるならMomentum True Wireless2、Momentum True wireless 3の方がおすすめです。
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