iPhoneを使っているとバッテリーの減りが早くなった…と感じることがありますよね。iPhoneはバッテリーを内蔵していて充電することでどこでも使うことができますがバッテリーは消耗品です。
時間の経過とともに劣化していきバッテリー容量が少しずつ減少しいくので時間経過により電池持ちが悪くなるのは仕方ないこと。しかし、iPhoneの電池減りが早くなる原因はiOSの使い方に問題があることもあります。
ここでは、少しでもバッテリー消費しない使い方、設定方法について紹介しています。モバイルバッテリーをあまり持ち歩きたくないという方は参考にどうぞ!
この記事の目次
iPhoneのバッテリー容量
iPhoneに搭載しているバッテリー容量は各モデル違いますが、最新iPhoneは以前のモデルと比較すると増えているので電池持ちは良くなってきています。
- iPhone 6s:1,715mAh、6s Plus:2,750mAh
- iPhone 7:1,960mAh、7 Plus:2,900mAh
- iPhone 8:1,821mAh、8 Plus:2,691mAh
- iPhone X:2,716mAh
- iPhone XR:2,942mAh
- iPhone XS:2,658mAh、XS Max:3,174mAh
- iPhone 11 Pro:3,046mAh、11 Pro Max:3,969mAh
- iPhone 12 :2,815mAh、12 mini:2,227mAh
- iPhone 12 Pro:2,815mAh、12 Pro Max:3,687mAh
- iPhone 13:3,227mAh、13 mini:2,406mAh
- iPhone 13 Pro:3,095mAh、13 Pro Max:4,352mAh
- iPhone 14:3,279mAh、14 Plus:4,325mAh
- iPhone 14 Pro:3,200mAh、14 Pro Max:4,383mAh
- iPhone 15:3,349mAh、15 Plus:4,422mAh
- iPhone 15 Pro:3,274mAh、14 Pro Max:4,383mAh
- iPhone SE2:1,821mAh
- iPhone SE3:2,018mAh
とくにiPhone 13・13 Proは電池持ちが向上しています。iPhone 12・12 Proよりもバッテリー容量が増えてA15 Bionicの電力効率が向上したのでしょう。
もちろん最新のiPhone 15、iPhone 15 Proもバッテリー持ちは向上してるので1回の充電で長く使うことが可能です。
旧型のiPhone 8・7・6sはバッテリー容量が少ないのでどうしても電池減りが速いのでモバイルバッテリーは必須かもしれません。
また、iPhone SE(第2世代)も容量が少なく電池持ちはあまり良くはないですが、iPhone SE(第3世代)はバッテリー持ちは向上しています。
iPhoneの電池の減りが早くなる原因
iPhoneの電池の減りがいつもより早い場合は何らかの処理がバックグランドで動いてCPUがせっせ働いています。何もしてないのに本体が熱くなるなら裏で何かを処理していると見ていいでしょう。
バックグランドで処理をしている
iPhoneはバックグラウンドでデータ通信をしてデータを取得することでアプリにいち早く情報を表示したり、快適に使うことができるようにしています。
設定によってはモバイル回線を使って自動的アプリのアップデートをしたりするので電池の消耗だけでなくモバイルデータの消費してしまうことにもなっています。
バックグランド処理は便利な機能ではありますが、電池とデータ通信の消耗が激しくなるので、必要がないところはOFFにしておきたいところです。
位置情報サービスが「常に許可」になっている
iPhoneにはGPSを搭載していて常に位置情報を取得することでTwitterやInstagramなどで投稿場所も合わせて掲載できるようになっています。
しかし、すべてのアプリで位置情報を取得していると常にGPSで位置情報を取得していることになりバッテリーの消耗が激しくなってしまいます。
電波の悪いところで使っている
iPhoneは常に最適な電波を探しているため電波の悪い場所で使うと電池の消耗が激しくなってしまいます。
例えば、新幹線の中など高速移動をしているときは通信できるアンテナを常に探すので、山間部に入って圏外になりやすい区間など一気に電池が減ってしまうことがあります。
5Gのエリアにいる
iPhone 12以降のモデルは5G通信に対応しています。
5Gのエリア内であれば高速通信ができますがバッテリーの減りが速くなる場合もあるので通信速度よりもバッテリーの持ちを重視するなら設定から5GをOFFにするのもおすすめです。
追記:現在は5Gが主流になってるのでわざわざOFFにするほどでもないので通常はそのまま使って問題ないです。
iPhoneの電池の持ちを改善する方法
では具体的にどうすればいいのか、iPhoneの電池持ちを少しで、長くするための方法を紹介したいと思います。
ウェジェット画面をシンプルに
iOSはホーム画面の左側にウェジェットを追加できるようになっていますが、「NEWS」や「株価」、「天気」などはウェジェットを起動するたびに通信をしています。
ウェジェット画面の一番下にある「編集」からウェジェットを追加したり削除できるので、必要ないウェジェットは消して無駄な通信を抑えて電池の減りとモバイルデータの消耗を抑えることができます。
削除しても後から追加することができるので、ご自分の環境に合わせて設定すればいいのかなと思いますが、「NEWS」や「株価」などは本当にいらないと思います。
これくらい軽量化できれば、余計なデータ通信をしなくなるので電池持ちも良くなって、モバイルデータの消費量も抑えることができます。
それだけでなく、旧型のiPhoneの場合は動作速度も少しだけ軽くなったりするので、動作が遅いと感じている方は試してみてください。
Wi-FiアシストをOFFに
Wi-Fiの電波状態が悪い時に自動的にモバイルデータに切り替わる「Wi-Fiアシスト」は思わぬ時にモバイル通信をするのでOFFにすることで電池持ちとデータ通信量を節約ができます。
「設定」→「モバイルデータ」の「Wi-Fiアシスト」から設定をOFFにすることができます。
モバイルデータ通信をOFFに
新幹線や電車に乗っていて電波が悪いときは「モバイルデータ通信」をOFFにすることで電波を探すことがなくなりので電池持ちが良くすることができます。
「モバイルデータ通信」はコントロールセンターからも簡単にOFFにすることができるので、繋がりにくい場所なら思い切ってOFFにしておいてもいいでしょう。
また、アプリ別でモバイルデータ通信を使うかどうかも細かく設定できるので、Wi-Fiのあるところでしか使わないアプリがあるならOFFにしておくことで、外で余計なデータ通信をしなくなるので電池とデータ通信量を節約することができます。
なお、「機内モード」でもモバイルデータ通信をOFFにすることもできます。どちらを使ってもOKかなと思います。
Appの自動ダウンロードをOFFに
iOSにはiTunes Storeで購入したコンテンツやアプリのアップデートを自動的にしてくれる「自動ダウンロード」という機能があります。
「モバイルデータ通信」がONになってると外でもモバイルデータ通信を使ってアプリがアップデートしてしまい、iPhoneの電池とデータ通信を消費してしまいます。
「設定」→「iTunes StoreとApp Store」の「自動ダウンロード」をOFFにするか、「モバイルデータ通信」をOFFにしましょう。
自動ダウンロードはONにしておいてもOKです。Wi-Fiのあるところで自動的にアップデートしてくれます。
Appのバックグラウンド更新をOFFに
iOSのアプリは使っていない時もバックグラウンドで更新しています。必要がない場合は「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」をOFFにしてしまいましょう。
「Appのバックグラウンド更新」をOFFにすることでバッテリー駆動時間も伸ばすことも期待でき、古い端末の動作も速くなることがあります。
iCloud Driveのモバイルデータ通信をOFFに
iCloud Driveに保存される書類等はモバイルデータ通信でもアップロードされてしまうので、「設定」→「iCloud」→「iCloud Drive」から「モバイルデータ通信を使用」をOFFにしておきましょう。
他にもSafari(リーディングリストの項目)、ミュージック(ライブラリのアップデートやアートワークの読み込み)、iBooks、Podcastの「モバイルデータ通信」をOFFにできます。
とにかく、モバイル通信を自動的にさせないことでiPhoneの電池とデータ通信量を節約することができるのです。
5Gで通信しないようにする
5Gの通信をOFFにするのは「設定」の「モバイル通信」→「通信のオプション」から「音声通話とデータ」の項目を「5Gオート」→「4G」にすることで5Gエリアにいても常に4Gで通信してバッテリーの持ちを改善することができます。
小技でiPhoneのバッテリー持ちを改善する方法
手前に傾けてスリープ解除をOFFに
iPhone6s以降のモデルで使うことができる新機能「手前に傾けてスリープ解除」は便利なのですがiPhoneを持っただけでスリープ解除してしまい画面表示してしまいます。
なので「設定」→「画面表示と明るさ」から「手前に傾けてスリープ解除」をOFFにすることで不必要に画面表示しないようにすることができます。
ついでに、「明るさの自動調節」をOFFにして「明るさ」を手動で暗め設定し、「自動ロック」の時間を「30秒」に短め設定にしておくことでバッテリーの持ちを改善することができます。
HandoffをOFFに
Handoffは他のAppleデバイスとの連携機能で作業を引き継ぐことができる機能です。
しかし、常にBluetoothで通信をしているのでバッテリーを消耗してしまうので必要ない場合はサクッとOFFにしておいた方がいいでしょう!
その他にも、「位置情報」の設定を各アプリごとに設定することで、不必要な位置情報の取得を停止させることができるのでバッテリーの持ちを改善させることができると思います。
Wi-Fi環境下ならモバイルデータ通信をOFFに
また、僕が試した中で最もバッテリー駆動時間が長くなったと感じるのは「設定」→「モバイルデータ通信」を大元からOFFにすることです。
モバイルデータ通信をOFFにしたらiPhoneが使えないと思うかもですが、Wi-Fi環境下であればモバイルデータ通信をOFFにしても通信をすることができます。
(ただし、電話はできなくなるので注意。これはiPadのセルラーモデルで使って欲しい小技となります。)
実際にiPad Proのセルラーモデルの電池の減りが速いなーと疑問を感じて実際にモバイルデータ通信をONにした状態とOFFにして1日以上放置してみると電池の減り方が全く異なりました。
モバイルデータ通信をONにした状態だと1日放置で14%もバッテリーが消費していたのに対して、OFFにした状態だと1%も電池が減ってなかったんですよね。
ここまで電池減りに差が出るとは思いませんでしたね。なのでWi-Fi環境がある場所ではこまめにモバイルデータをOFFにすることでバッテリーの減りを抑えることができます。
低電力モードを使う
iOS 9から搭載されている「低電力モード」をオンにするとCPUのクロック数が抑えられて各アプリの設定を自動的に負荷の少ない状態にしてくれます。つまり、「低電力モード」をONにするだけで電池持ちをよくしてくれるのです。
普通はバッテリー残量が20%を切ると「ON・OFF」のポップアップウィンドウが表示されますが、「設定」→「バッテリー」の「低電力モード」から強制的にONにすることができます。
低電力モードになるとバッテリーの表記が緑色から黄色に変わります。
なお、コントロールセンターの設定から「バッテリー」の項目を追加しておくことで、設定画面を起動しなくても「コントロールセンター」からワンタップで低電力モードに切り替えることもできます。
最新のiPhoneは搭載しているCPUが高性能なので、普段から低電力モードをONにしても普通にストレスなく使うことができます。
しばらく充電する環境がない時は早めに低電力モードを使うことでバッテリーの消耗を抑えることができますよ。
iPhoneを再起動する
たまに本体が異常発熱している時があります。もし、端末が熱くなっている場合はiOSがなんらかの不具合で暴走している可能性が高いので電源をOFFにして再起動してみてください。
だいたいの場合は再起動で解決することができます。もし、電源が切れない場合は強制的に電源を切る方法を試してみてください。
それでもバッテリーの減りが激しい場合
上記のことを試してみてもバッテリーの持ちが良くならない場合はバッテリーパックが劣化している可能性が高いのでAppleでiPhoneのバッテリー交換手続きをしましょう。
iPhoneを購入して3〜4年ほど使うとバッテリーの減りは早くなってきます。ゲームをすることが多いなどiPhoneを駆使している方は2年くらいで劣化することもあります。
ちなみに、バッテリーの状態は「設定」の「バッテリー」の「バッテリーの状態」から確認ができます。このパーセンテージが80%を切ってると電池持ちが悪いと感じることになります。
さらに、高出力の充電アダプタを使って急速充電したり、モバイルバッテリーを持ち歩くことでiPhoneを長く使うことができるようにもなります。
まとめ:モバイルデータ通信の設定は一度確認しておこう
iOSのモバイルデータ通信の設定は一度は確認しておいたほうがいいと思います。iOS・アプリのアップデート、iCloudの同期をモバイルデータ通信をOFFにしておくだけでも、電池の持ちとデータ通信量を改善することができます。
あとは、低電力モードを組み合わせることでiPhoneの電池持ちを向上させることができますよ。
→ iPhoneの比較はこちら
https://sin-space.com/entry/iphone-storage-choic→ iOSの便利な使い方についてはこちら
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