Jabraの完全ワイヤレスイヤホンのJabra Elite 85tは見た目はJabra Elite 75tとあまり変わりないですがノイズキャンセリング機能にきちんと対応し音質も向上し充電ケースが小さくて軽いのにワイヤレス充電に対応しました。
さらに、あらゆるデバイスに瞬時に切り替えができるマルチポイントに対応しコレがほんとに凄い。iPhone、Androidスマホなど違うOSを跨いで使う方におすすめのイヤホンです。
ここでは、Jabra Elite 85tのデザイン・装着感・音質などをレビューしています。メリット、デメリットも書いてるのでワイヤレスイヤホンの購入を検討している方は参考にどうぞ!
- イヤホンが小型軽量で装着感が良い
- 低音、ボーカル域の音質が大幅に向上した
- 動画と音声の遅延はほぼない
- ノイズキャンセリング機能で雑音を消せる
- マルチポイント機能がとにかく便利
- ワイヤレス充電に対応している
- 充電ケースが安っぽい
- 価格がちょっと高い
この記事の目次
Jabra Elite 85t 特徴
Jabra Elite 85tはデンマークの音響機器メーカー・GNが開発しているワイヤレスイヤホンでElite 75tの後継機種となっています。
- セミオープンデザインの完全ワイヤレスイヤホン
- 12mmの大型ドライバーで音質が向上した
- ノイズキャンセリングで周囲のノイズを低減
- 6-マイクテクノロジーで通話もクリアに
- 物理ボタンで音楽をコントロールできる
- 充電ケースがワイヤレス充電に対応
- 最大5.5時間連続使用(ケース込みで25時間)
- IPX4等級の防滴仕様で濡れても使える
- 参考価格:20,572円(Amazon)
イヤホン本体そのもののデザインは大きく変化してないですが、耳にフィットするように改良されておりElite 75tよりも装着感が向上しています。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)に対応し周囲の騒音を静かにできます。実はJabra Elite 75tもアップデートでANCに対応しましたが効果がイマイチで後付け機能なので限界があるのでしょう。
しかし、Jabra Elite 85tは最初からノイズキャンセリング機能ありきで開発されたイヤホンなのかしっかりと周囲のノイズを消す能力を手にしています。
イヤホンのドライバーサイズが6mm → 12mmと大型化したことでめちゃくちゃ音質が向上しとくに中音域の音圧が上がっていてボーカルの声に艶が出るようになりました。
充電ケースはQi規格のワイヤレス充電に対応しワイヤレス充電器で無線で電力供給も可能となっています。
Jabra Elite 85t レビュー
パッケージと付属品
Jabra Elite 85tは高級ワイヤレスイヤホンに分類されるデバイスなのでしっかりとしたパッケージに収められています。
同梱品は充電用のUSB-A to Cケーブル、イヤーチップ(各サイズ)とシンプルなものとなっています。
充電ケーブルはA to Cタイプを付属していますが、充電アダプタはないので今使っている充電器がUSB-Aタイプのものであれば使うことができます。もし、USB-Cタイプの充電器しか持っていないならUSB-C to Cケーブルを使うことで充電は可能でしょう。
イヤーチップがS・M・Lの3サイズあるので、装着感に合わせて好きな大きさのチップを選ぶことができるようになっています。
ワイヤレス充電に対応した充電ケース
Jabra Elite 85tの充電ケースはとてもコンパクトで手のひらサイズとなっており、ケースの色はブラックでマット調となっています。
とても小さい充電ケースなのでいつでもポケットの中に忍ばせておくことができるので、どこにでも持っていくことができるでしょう。蓋を開けるとこのようにイヤホン本体が収められています。
充電ケースの内部はマットなゴムっぽい素材(?)が採用されていて、少しだけ汚れやすいように感じます。この辺りは作りは旧型と変わりはないですね。Elite 85tは高級ワイヤレスイヤホンなので、もう少し高級感ある作りでもいいような感じは受けます。
充電ポートはUSB-Cポートとなっています。
付属のUSB-C to Aケーブルを使って充電することができます。バッテリー空の状態から約2.5時間でフル充電することができるようになっています。
Jabra Elite 85tのバッテリー駆動時間は以下のとおりです。
- ANC使用時:最長5.5時間(ケース併用で25時間)
- ANCをオフ:最長7.0時間(ケース併用で31時間)
ノイズキャンセリング機能をONにして音楽を楽しむと1.5時間ほど電池持ちが悪くなりますが、それでも連続で5.5時間も楽しむことができるので、合間にケースに戻して充電するだけでも1日は余裕で使うことができるロングバッテリーを実現しています。
さらに、Elite 85tはQi対応充電器を使うことでワイヤレスで充電ケースに充電できるようになりました。
試しに、Anker Powerwave2 PadでElite 85tをワイヤレス充電してみましたが、問題なく充電することができました。
Elite 85tの充電ケースは縦置きできるタイプなのでしっかり立てた状態で充電でき、位置がズレることがなく安心して最後まで充電を完遂できます。
ちなみに、Elite 85tの充電ケースの筐体サイズは少しだけ大きくなりました。
これは、ワイヤレス充電に対応したことによるサイズアップといえますが、これでも手のひらサイズで使えるケースとなっているので許容範囲内といえるでしょう。大きくなったとはいえ他社のモデルよりもコンパクトで軽いですよ。
本体デザインと操作方法
Jabra Elite 85tのイヤホン本体のデザインは従来のElite 65t、Elite 75tを踏襲しており、シンプルかつスタイリッシュなものとなっています。
Jabraのロゴが印字されている部分は物理ボタンとなっていて、さまざまな操作ができるようになっています。
- 左を1回クリック:楽曲の再生・停止
- 左を2回クリック:音声アシスタント起動
- 左を長押し:音量を上げる
- 右を1回クリック:ノイズキャンセリング・外音取り込み・OFF
- 右を2回クリック:次の曲にスキップ
- 右を3回クリック:前の曲にスキップ
- 右を長押し:音量を下げる
楽曲の再生、停止、ノイズキャンセリング、外音取り込みなど基本的な機能に関してはイヤホンのボタンを使うことで簡単に操作できるようになっています。
Jabra Elite 85tは数多くのマイクを内蔵していてノイズキャンセリング用の耳の外のノイズを低減するフィードフォワードマイク、耳の中のノイズを低減するフィードバックマイクをイヤホン内部に搭載しています。
さらに、イヤホン本体の外側に3つのマイクを搭載しています。
左右合わせて6つのマイクを駆使することで大きな声を出さなくてもしっかりと相手に声を届けることができます。実際に通話してみましたがノイズがほとんどなくクリアな音で通話することができました。
もう、電話はイヤホンを使ってやった方がいいかもしれないですね。声も聞きやすいし相手にもしっかりと声を届けることができる。画面を汚すこともないですし。
Jabra Elite 85tの装着感
Jabra Elite 85tはとても小さなイヤホンとなっていて重量も6.9gと軽いので耳にずっと装着していても違和感なく音楽を楽しむことができます。
見た目もシンプルで耳に押し込む感じで見た目も目立たないのがとてもいい感じです。
カナル型のイヤホンは圧迫感がありますが、Jabra Elite 85tは耳の気圧を調整するベントを備えたセミオープンデザインを採用しているため密着しているのに開放感のある装着感を実現しています。
Elite 85tとElite 75tのイヤーチップを比較すると形状が変わっているのがわかりますよね。
イヤホンをしたまま歩いても耳に足音も響きにくいのでどこにいくにしても共にしたくなるようなイヤホン。トレーニングの時に使うイヤホンとしても使いやすくなっています。
Jabra Elite 85tの音質
Jabra Elite 85tの音声コーデックはSBCとAACとなっておりaptXには非対応ですが、それでも旧モデルと比較しても音質が向上しています。
Elite 75tもメリハリのあるクリアなサウンドを楽しめましたが、中音域が少し弱くドンシャリ系のサウンドで好みが分かれる音でした。そんな中で、Elite 85tは中音域の音質が向上していてボーカルの声がとにかく艶やかに迫力のサウンドを再生できるようになりました。
さらに、低音域も豊かで迫力のある音になったので重厚感のあるサウンドを楽しめるようになった感じですね。高音域は主張しすぎない感じで柔らかくなっており全域で臨場感あるサウンドを楽しめるようになっています。
Elite 85tの音質は明らかにElite 75tよりも向上しており、この秘密は大型化したドライバーにあるようです。
Elite 85tとElite 75tの形状を見るとドライバーの大きさの違いがよくわかります。Elite 85tは横にドライバー部分の穴が長くなっていてドライバー部分が大きくなっています。
見た目からドライバー部分が大きくなっているのがわかりますが、6mm → 12mmと大型ドライバーを搭載することで音質が向上したのです。
物理的に従来モデルの2倍の大きさになったドライバーを搭載したことによって、全域で余裕のある迫力のサウンドを楽しめるようになったというわけです。
従来のモデルと比べてもクリアで重厚感のあるサウンドを楽しめるようになったので、少しでもいい音で音楽を楽しみたいなら最新型のelite 85tを選ぶのがおすすめです。
なお、Elite 85tは専用アプリ・Jabra Sound+というアプリを入れることでイコライザー調整ができるようになっています。初期設定はこのように「ニュートラル」となっています。
「ニュートラル」以外にもポッドキャストなど声を主体とした音声を聞きやすくする「音声」、低音を増幅させる「低音ブースト」、艶やかな高音を楽しめる「トレブルブースト」などを設定することができます。
また、自由に好みの音に調整できるのもいいところですが個人的にはフラットな設定でもいい音を楽しむことができるのかなぁと感じます。それくらい、Elite 85tの音質はいいです。
Jabra Elite 85tの音質を評価するとこんな感じです。低音から中音にかけて豊かな音を楽しむことができるので重厚感のあるサウンドとなっています。
ノイズキャンセリング機能を搭載
Jabra Elite 85tはアクティブノイズキャンセリングに対応し、周囲の雑音を掻き消して静かな環境を手に入れることができます。
従来のモデルのElite 75tも2020年10月のアップデートでアクティブノイズキャンセリングに対応したのですが、効果はいまひとつ…といった感じでした。やはり、後付けってことで厳しいものがあったのかもしれません。
そんな中で、Elite 85tは最初からノイズキャンセリング機能ありきで開発されたモデルということもあり、しっかりと周囲のノイズを消すことができてます。
ただし、AirPods ProやWF-1000XM3と比べるとノイズキャンセルは弱いです。とはいえ、違和感のないキャンセリングの仕方なのでずっとイヤホンを装着してても疲れにくく使いやすい設定になっているのかなと感じます。
もちろん、外音取り込み機能にも対応しているので話しかけられたとしてもワンタッチでそのまま会話することもできます。
Elite 85t | Elite 75t | |
ドライバー | 12mm | 6mm |
マイク | 6つ | 4つ |
耐水 | IPX4 | IP55 |
Bluetooth | 5.1 | 5.0 |
ノイズキャンセリング | 対応 | -(アップデートで対応) |
バッテリー時間 | 最大5.5時間 | 最大5.5時間 |
ワイヤレス充電 | Qiに対応 | – |
動画の遅延はほぼない
Jabra Elite 85tは動画遅延はほぼありません。iPhoneのYouTubeアプリを使って動画を視聴してみましたが映像と音声がズレることはなかったので快適に動画を見ることができそうです。
また、Elite 85tはBluetooth 5.1の接続に対応したワイヤレスイヤホンなので接続の安定性も高くなっており、スマホからある程度離れたとしても安定した接続性能を発揮することができるようになっています。
マルチポイント機能が優秀すぎる
Jabra Elite 85tはあらゆるデバイスと瞬時に切り替えができるマルチポイント機能にも対応しています。
マルチポイントはiPhone、iPad、Mac、Androidなど複数の端末を瞬時に切り替えができる機能のことで、Elite 85tは従来のモデルと同じように対応しています。
Jabraのマルチポイント機能は驚くほど使いやすいですよね。AppleデバイスはiOS 14とmacOS Big SurでAirPods Proのマルチポイントに対応して再生しているデバイスに自動接続してくれるようになりました。
これと同じように、Elite 85tも再生している端末に自動的に接続してくれます。しかも、iOS・Android関係なしで瞬時に切り替えしてくれるから驚きなんですよね。
(Elite 85tでマルチポイントを使うにはBluetoothのペアリングは全ての端末でしておく必要があります。)
Appleデバイスのマルチポイント機能は不完成な部分があり画面を開いただけで端末が切り替わってしまうなど使いにくい部分があります。
Elite 85tの場合は片側のデバイスで音楽の停止ボタンを押してから別端末の再生ボタンを押さないと切り替わらない仕組みとなっているので、ふらふらと勝手にデバイスが切り替わるということもありません。
つまり、Elite 85tのマルチポイントはAirPods Proを上を行く快適性を持っているということ。Androidにも瞬時に切り替えで切るってヤバくないですか。
Find by Jabraでイヤホンを探せる
Jabra Elite 85tは「Find by Jabra」に対応しています。
どこかでElite 85tをなくしてしまったとしても、アプリを使うことで位置情報を取得して探し出すことができるようになっています。
Elite 85tの充電ケースはコンパクトで軽いので、ついついどこかに忘れて置いてきてしまう場合もあろうかと思いますが、このような機能があるのは安心ですよね。
Jabra Elite 85t 接続方法
Jabra Elite 85tはBluetoothを使ってスマホやパソコンに接続して音楽を楽しむことができます。
初回起動時は充電ケースからイヤホンを取り出すだけでLEDインジゲーターが青色に点滅しペアリングモードに切り替わります。
別の端末にもペアリングしたい場合はイヤホンのボタンを同時押しすることでペアリングモードに切り替えることができます。
ペアリングモードにした状態でスマホのBluetoothの設定画面を開くことで「Jabra Elite 85t」と表示されるので、これをタップすることで接続完了となります。
あとは、マルチポイント機能を使って再生ボタンを押すだけで自動的に端末を認識して適切なデバイスで音楽を楽しむことができるようになります。
Jabra Elite 85t レビュー:まとめ
Jabra Elite 85tはノイズキャンセリング機能を搭載しマルチポイントにも対応している小さい完全ワイヤレスイヤホンです。
- イヤホンが小型軽量で装着感が良い
- 低音、ボーカル域の音質が大幅に向上した
- 動画と音声の遅延はほぼない
- ノイズキャンセリング機能で雑音を消せる
- マルチポイント機能がとにかく便利
- ワイヤレス充電に対応している
- 充電ケースが安っぽい
- 価格がちょっと高い
Jabra Elite 85t メリット
従来のモデルと比べてもイヤホンの装着感が向上し音質が大幅に向上し、ノイズキャンセリングもしっかり機能しているので旧型からの乗り換えの方でも満足いくイヤホンになっています。
ドライバーサイズが物理的に大きくなったことで低音から中音にかけて重厚感のある音質となっています。中音〜高音域の解像感はもう一歩のところがありますが、とても聴きやすいサウンドに仕上がっているかと思います。
Jabra Elite 85tは音質がどうこうよりも、端末関係なしで再生ボタンを押すだけで自動接続してくれるマルチポイント機能とにかく優秀なのが最大のアピールポイントといってもいいかもしれませんね。
一度ペアリングをしておけば再生ボタンを押すだけで瞬時に切り替えてくれるのでとにかく使いやすい。iPhoneだけでなくAndroid端末も使っているという方におすすめのイヤホンとなっていますよ。
Jabra Elite 85t デメリット
正直なところ、Jabra Elite 85tのデメリットはあまりないです。
音質に関しては好みはありますが、概ね良好だと思いますし、マルチポイントも使いやすい。唯一、デメリットをあげるとしたら充電ケースが少し安っぽいといったところでしょうか。
あとは価格が約3万円とちょっと高いところ。まあ、ノイズキャンセリング機能を搭載し妥当な価格ではあるのですがもうちょっと頑張ってくれたら嬉しかったかなと感じます。
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