Fire 7 レビュー

この記事ではFireタブレット・Fire 7をレビューしています。

Amazonのタブレット端末はどれも価格の安いモデルが多いですが最も安いのが7インチサイズのFire 7(2022・第12世代)で8,980円で買える格安タブレットとなっています。

長らくモデルチェンジなかったFire 7ですが2022年6月29日に新型のFire 7が発売し、やっと、やっと、充電ポートがUSB-Cに対応しました。USB Micro-Bケーブルを投げ捨てられる時が来ました!

さらにFire 7のCPUが高速化して動作が快適になって操作性も向上しています。

ということで、Amazon Fire 7(2022・第12世代)のデザイン、サイズ、スペック、動作速度などレビューし実際に使ってどうなのかメリット・デメリットも書いているので購入を検討している方は参考にどうぞ!

Fire 7(2022)のメリット
  • 片手で使える小型タブレット
  • 端末価格が6,980円〜とにかく安い
  • 最大30%高速化し操作性が向上した
  • 電子書籍、動画見るなら十分なスペック
  • どこでも動画、電子書籍を持ち運べる
  • 充電ポートがUSB-Cに対応
Fire 7(2022)のデメリット
  • ストレージ容量が16GBと少ない
  • Fire OSに対応しているアプリが少ない
  • 解像度が低くて画面の反射がキツい
  • 画面に指紋が付きやすい
  • 内蔵スピーカーがモノラル
  • 耐水仕様に対応していない

Fire 7はAmazonで8,980円とFireタブレットの中で最も安い価格で手に入れられる端末で、タイムセールでさらに安く買うことができることもあります。

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Fire 7(2022・第12世代)の特徴

Fire 7(2022)
Fire 7の特徴
  • 画面サイズ:7インチ
  • 解像度:1,024 × 600ピクセル(171ppi)
  • SoC:MediaTek MT8168A(4コアCPU)
  • メモリ: 2GB、内蔵ストレージ:16GB
  • 外部メモリ:microSDカード(最大1TB)
  • カメラ(リア・フロント):200万画素
  • スピーカー:モノラルスピーカー
  • バッテリー駆動時間:最大10時間
  • 充電ポート:USB-C(USB 2.0)
  • サイズ:181 × 118 × 9.7 mm、282 g
  • 価格:8,980円(16GB)
  • 発売日:2022年6月29日

Amazon Fire 7(2022・第12世代)は7インチディスプレイを搭載した小型タブレットでSoCが刷新しFire 7(2019)よりも動作が30%高速化して動作が少し快適になりました。

処理性能はFire HD 8(2020)と同等でちょっとした調べ物をしたり、電子書籍を見たり、動画を視聴するくらいの使い方であれば十分使える性能を持っています。

筐体デザインも新しくなってFire HD 10、Fire HD 8と同じスタイルになってFire 7の異端児感が解消されたのは喜ばしいところ。

Fire 7(2022)片手サイズ
片手で掴めるサイズ感

ただ、重量が282gとなかなか重いので片手で使える端末だけど手で持って本を読み続けると手首がやられる可能性があるので少し注意です。見た目は小さいけどズッシリ感はあります。

Fire 7(2022・第12世代)はAmazonで6,980円とFireタブレットの中で最も安い価格で手に入れられる端末です。

価格が価格なので大きな期待は禁物ですが電子書籍用、動画閲覧用など使用用途限定で使ったり、子ども用タブレット端末としてもおすすめですよ。

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Fire 7(2022・第12世代)レビュー

では、Fire 7(2022・第12世代)のレビューをしていきます。

Fire 7(2022・第12世代)パッケージデザイン
Fire 7(2022・第12世代)

丸みのある本体デザインに

Fire 7(2022・第12世代)の本体デザインは端末の角のRが少し丸くなって本体の大きさが横幅が広がって高さが低くなった感じになっています。

Fire 7(2022)vs Fire 7(2019)正面デザイン
Fire 7(2022)vs Fire 7(2019)

Fire 7(2019)まで上下ベゼルと左右ベゼルの幅が異なってたのが、Fire 7(2022)では上下左右同じ幅に統一されて安定感のあるスタイルに変更になりました。

Fire 7(2022)正面デザイン
Fire 7(2022):正面デザイン

Fire 7(2022)の背面パネルは従来モデルと同じくサラサラとした樹脂素材を採用しており全体的に丸みのあるスタイルに変更となっています。

Fire 7(2022)vs Fire 7(2019)背面デザイン
Fire 7(2022)vs Fire 7(2019)

Amazonのロゴマークの向きも縦向きから横向きに変更されて縦持ちではなく横向きで動画視聴に使うことを意識したデザインとなっています。

Fire 7(2022)背面パネル
Fire 7(2022):背面パネル

背面パネルは汚れやすくて傷は付きやすいですが、6,980円のタブレット端末なのでこのまま使い倒すのがおすすめです。

個人的にFire 7(2019)を子ども用のタブレットとして数年間使ってましたが丈夫で壊れることはないです。ちなみに、Amazonの落下テストの耐久性はiPad mini 6の2倍あるそうです。

片手で使える小型タブレット

Fire 7(2022)の本体サイズは(181 × 118 × 9.7 mm)と片手サイズの端末に収まっています。

Fire 7(2022)片手サイズ
Fire 7(2022)のサイズ感

ベゼル幅が太いので7インチのディスプレイのわりに端末の横幅が118mmと幅広なのでスマホみたいに片手で操作するのは難しいですが小さいカバンの中に放り込んで持ち運ぶことはできます。

漫画の単行本と同じくらい少し小さいくらいのサイズ感ですね。

Fire 7(2022)と単行本のサイズ比較
Fire 7(2022)と単行本

Fire 7なら単行本と同じくらいの大きさに約200冊(micro SD 1TBで20,000冊)もの電子書籍の漫画を入れて持ち出せるので移動中に読む専用端末としてもいいかもです。

Fire 7(2022)横持ち
Fire 7を横持ちで使う

ちなみに、男性用のパンツの後ろポケットにすっぽり入る大きさでそのまま持ち出して使うことも可能です。

重量が282gと重めなので端末をずっと持ったまま視聴するのは現実的ではないので、YouTubeやプライムビデオを長時間視聴するならスタンド機能付きの純正カバーがあると便利かもしれません。

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内蔵スピーカーはモノラル

Fire 7(2022)の内蔵スピーカーはモノラルでステレオには対応していません。

Fire 7 モノラルスピーカー
スピーカーは一つのみ

端末を横持ちの左上にスピーカーを搭載しています。音質は普通でモノラルですが音量が小さいとかはなく動画コンテンツや音楽の音はしっかり聞こえます。

ただ、映画やアニメを見るにはモノラルは少し物足りなさがあるので外部スピーカー・Anker Soundcore 3などBluetoothで接続して使うなどの工夫が必要かもしれません。

操作ボタンは本体右側に集約

Fire 7(2022)の操作ボタンは縦持ちで上、横持ちで右に集約されています。

Fire 7(2022)操作ボタン
操作ボタン

電源ボタン → 音量ボタン → USB-Cポート → 3.5mmオーディオジャックといった配置となっています。

3.5mmオーディオジャックも使えるので有線イヤホンで音楽や動画を楽しめますし、Bluetooth接続でワイヤレスイヤホンのAnker Soundcore Life P3などで音楽を視聴してもいいでしょう。

USB-Cポートを搭載した

FireタブレットはFire HD 10Fire HD 8から順番に充電ポートがUSB Micro-BからUSB-Cに置き換わりましたがついにFire 7もUSB-Cを搭載しました。

Fire 7(2022)USB-Cポート
USB-Cポートを採用

純正の5W電源アダプタ、USB-A to Cケーブルも同梱してるので買ってすぐに使い出せますしPD充電にも対応しUSB-C対応の電源アダプタからも充電もできます。

普段から使っているUSB-Cケーブルを使って充電できるようになったのは頼もしいですよね。普通に使いやすくなりました。

ディスプレイの解像度は低め

Fire 7(2022)は液晶ディスプレイを採用していて1024 × 600ピクセルと解像度は低めですが、IPSパネルを採用しているので発色は悪くありません。

最近のスマートフォンはディスプレイは高解像度化が進んでいるので、それと比べるとディスプレイ品質はお世辞にもいいとは言えません。

ブラウザ、Twitterの文字の輪郭は荒いですし視認性が悪くて小さい文字は潰れて読み取れないこともあるかもしれません。

拡大すれば問題ないですけどね。

また、Fireタブレット全般に言えることですが保護パネルの反射がしやすく汚れも付着しやすいです。価格が6,980円なので高級品のiPhoneやiPadの画面と比べると品質は劣るのは仕方ないところ。

ちなみに、Fire 7の画素密度は171ppiで無印のKindleの167ppiよりも少し解像度が高いですが、文字の読みやすさはKindleの方が上です。

KindleとFire 7 比較
KindleとFire 7の画面を比較

Kindleシリーズは光の反射がなく紙の本を読んているかのような質感があって文字が見やすくパネルが光で反射することもなく電子書籍を読むことが多いならe-ink(電子ペーパー)で文字の視認性が良いKindleがおすすめです。

上位の電子書籍リーダー・Kindle Paperwhiteなら300ppiの解像度でより高解像度の文字で電子書籍を楽しむことができます。

SoCのスペック・性能が少し向上した

Fire 7(2022)が採用しているSoC(システムオンチップ)はMediatek MT8168Aを採用しています。このチップはFire HD 8(2020)と同じSoCとなっています。

Fire 7 SoC 比較
モデル Fire 7
年式 2022 2019
SoC MediaTek MT8168A MediaTek MT8163V/B
CPU 4コア @2.0GHz 4コア @1.3GHz
GPU Mali-G52 Mali-T720
RAM 2GB 1GB
ストレージ 16GB 16/32GB
プロセス 12nm 28nm

Fire 7(2022)のMT8168Aは12nmプロセスで製造されたSoCで4コアCPUを内蔵し、Fire 7(2019)のMT8163よりも30%ほど性能が向上しているとしています。

Geekbench 5で性能を計測してみました。

Fire HD 7:Geekbench 5比較
モデル Fire 7(2022) Fire 7(2019)
SoC MT8168A MT8163
CPU 4コア @2.0GHz 4コア @1.3GHz
GPU Mali-G52 Mali-T720
RAM 2GB 1GB
シングルコアCPU 169 101
マルチコアCPU 558 195
GPU(OpenCL) 532 計測不可

Fire 7(2022)のMT8168AになってシングルコアCPUが1.6倍、マルチコアCPUで2.5倍も処理性能が向上し、GPUもFire 7(2019)は計測不可だったのがしっかり計測できるようになっています。

Antutuで性能を計測してみました。

Fire 7:Antutu比較
モデル Fire 7(2022) Fire 7(2019)
SoC MT8168A MT8163
RAM 2GB 1GB
トータル 105790 計測不可
CPU 29757 計測不可
GPU 19810 計測不可
MEM 24454 計測不可
UX 31769 計測不可

Fire 7(2019)はAntutuが途中で停止してしまうのに対してFire 7(2022)は最後まで計測可能で、Fire HD 8(2020)と同じ性能のようです。

Fire HD 8で問題なく動作するゲームはFire 7でもちゃんと動作する可能性は高く、同じ性能ならFire HD 8よりもコンパクトで持ち運びしやすいFire 7の方が実はいいのでは?…とも思います。

実際の動作速度について

Fire 7(2022)でブラウザ、Twitter、プライムビデオ、プライムミュージックなどを起動して動画にしてどれくらいの操作感で使えるか試してみました。

最新のスマホと比べるとモッサリ感はあるので快適ではないですが、6,980円の端末なら「まあ、こんなもんかな。」といったところ。これでもFire 7(2019)よりも動作が軽くなっています。

Twitterは動作が遅めですがじっくりと電子書籍を読んだり、動画を視聴したり、ちょっとしたゲームをするなら使える性能は持っています。

モンスターストライクを1時間ほどプレイしましたが問題なく動作しました。通常画面で通信 → 画面が切り替わるときに0.2秒くらいプチフリーズがありますがクエスト中は滑らかにプレイ可能です。

microSDカード(1TB)に対応

Fire 7(2022)はカードスロットを搭載しており、最大1TBのmicroSDカードを入れられます。

Fire 7(2022)microSDカードスロット
最大1TBまで拡張可能

Fire 7(2022)のストレージ容量は16GBと少ないですが、電子書籍は漫画で200冊は保存可能でAmazonのサービスをメインで使うなら16GBで十分ですが、たくさんのアプリをインストールすると容量不足になるかもしれません。

ちなみにユーザーが利用できるのは16GB中10GBほどありません。ゲームをいくつか入れて使っただけで空き容量が3GBほどになるのでFire 7を使うならmicroSDカードも併せて購入しましょう。

リアカメラの画質

Fire 7(2022)のリアカメラ、インカメラともに200万画素(1/4.5型)のイメージセンサーにF/2.8のレンズを搭載しています。

Fire 7(2022)カメラ
リアカメラ

200万画素の簡素なカメラなのでとりあえず撮影ができるだけのカメラで明るいところでの撮影においても画質はボヤッとした写真に仕上がります。

スマートフォンでも200万画素のカメラってまずないですし、少し物珍しいカメラですよね。

オートフォーカスのない単純なカメラなので接写は難しくどこまで寄れるかプレビュー画面だけでは判断できません。もそも外だと画面に何が表示されてるかも判別できないくらいです。

明るいところでの撮影でもこれくらいの画質が限界なので夜間など暗所撮影はかなり厳しいです。

FIre 7にカメラが必要なのか?

…とも思ってしまいますが、何かの記録として写真に残したりQRコードの読み取りアプリをインストールしてQRコードの読み取りにも使うことができます。

スマホにカメラがあるので必要性は低いですが、とりあえずカメラは使えますレベルです。

Fire 7(2022・第12世代)レビュー・評価:まとめ

Fire 7(2022)のメリット
  • 片手で使える小型タブレット
  • 端末価格が8,980円〜とにかく安い
  • 最大30%高速化し操作性が向上した
  • 電子書籍、動画見るなら十分なスペック
  • どこでも動画、電子書籍を持ち運べる
Fire 7(2022)のデメリット
  • ストレージ容量が16GBと少ない
  • Fire OSに対応しているアプリが少ない
  • 解像度が低くて画面の反射がキツい
  • 画面に指紋が付きやすい
  • 内蔵スピーカーがモノラル
  • 耐水仕様に対応していない

Fire 7(2022・第12世代)のメリット

Fire 7(2022)は7インチサイズの片手で使える小型タブレットで価格が8,980円と安く購入可能です。これは大きなメリットとなります。

もちろん、性能の低いタブレットなので性能は期待してはいけないですがFire 7(2019)よりも少しだけ高速化していてFire HD 8と同じくらいの操作感で使えるタブレットになりました。

ブラウジング、SNS、電子書籍、動画視聴、ちょっとしたゲームをするくらいなら十分使えるスペックは持ってるので少し使う程度なら問題ないでしょう。

安いのでお子さんのタブレットとしてもいいかもしれません。我が家ではしばらくFire 7をこどもらに使ってもらってましたが、問題なかったです。

Fire 7(2022・第12世代)のデメリット

Fire 7(2022)はストレージ容量が16GBとFire HD 8、Fire HD 10と比べると少ないのでアプリをたくさん入れると容量が足りなくなるリスクはあります。

あくまで電子書籍を読んたり、プライムビデオをストリーミング再生で楽しむ感じで割り切った使い方が必要となっています。

また、画面解像度が低くモノラルスピーカーなので、せっかく綺麗な映像の映画をプライムビデオで観れるとなっても少し物足りなさはあるかもしれません。

個人的に片手サイズのちょうどいいサイズ感でお風呂に入りながら使いたいなって感じるので、Kindle Paperwhiteみたいに防水防塵に対応したFireタブレットが欲しいですね。

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Fire 7(2022・第12世代)がおすすめな人は

Fire 7をレビューしてきましたが、最後のどんな人におすすめかまとめます。

Fire 7(2022)がおすすめな人は
  • 片手サイズのタブレットが欲しい
  • サブ機の小型タブレットが欲しい
  • 子ども用のタブレット端末として

7インチの小型タブレットは選択肢はあまりないので、片手サイズのタブレット端末が欲しいならFire 7(2022)はいい選択肢になります。

6.8インチのmoto g52j 5Gと画面サイズが近いところがあるので、出来ることや快適性を重視するなら大画面サイズのスマホを買った方がいいですが、Fire 7は6,980円で買えるメリットがあります。

Amazonプライムデーブラックフライデー、通常のタイムセールで値引きが入ることもあって5,000円以下で買える機会もあったりするのでちょっとしたオモチャとして買うのもいいかもです。

個人的にはお子さんがいるなら子ども用のタブレットとしておすすめです。YouTubeの動画も見れますし、ちょっとしたゲームもあります。

Fire 7には子ども向けのFire 7 キッズモデルもあってキッズモデルは専用ケースが付属し、キッズコンテンツを楽しめるFreeTime Unlimitedを1年間無料で使えるので小さいお子さんがいる家庭には重宝できますよ。

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Fire 7・Fire HD 8の比較はこちら

→ 電子書籍端末のKindleについて

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