AmazonのFireタブレットはとても安く買うことができますが7インチのFire 7は5,980円からの超格安タブレットとなっています。
こんなに安いFire 7ですが使い勝手や使いやすさはどうなのかが気になるところですよね。この記事ではAmazon Fire 7のデザイン、性能、使いやすさなどをレビューしているので、気になっている方は参考にしてください。
2019年6月6日にCPUなど基本性能を強化しAlexaに対応したFire 7の新型モデルが発売されました。新型と旧型の比較もしているので旧型からの乗り換えの方も参考になるかなと思います。
追記:Fire 7(2022)が6月29日に発売となります。デザインが新しくなってUSB-Cポートに対応、2.0GHzクアッドコアプロセッサに2GBのメモリを搭載し前世代機から最大30%の高速化しています。
すでに予約がスタートしているのでFire 7を手に入れる方はこちらからどうぞ。
この記事の目次
Amazon Fire 7 レビュー
Amazon Fire 7は2019年6月6日に発売した小型タブレット端末です。
- コンパクトサイズのタブレット端末
- 5,980円で買える超格安タブレット
- タイムセールでさらに安く購入できる
- プライム会員ならプライムビデオ、ミュージックを使える
- インターネット、SNS、アプリ、ゲームも楽しめる
- Alexaで音声操作ができる(2019年モデル)
内部スペックとしてCPUがMediaTekの「MT8127B」から「MT8163V/B」に強化されて、ストレージ容量も8GB → 16GBに増えてスペックアップしており2021年の現行モデルとなっています。
Fire 7はとにかく安く買えるタブレット端末で16GBモデルなら5,980円という驚きの価格となっており、この価格のタブレットでも普通にインターネット、SNS、メールなど普通に使えますしAlexaにも対応しているのでコストパフォーマンスはいいでしょう。
- アプリ数が少ない
- 動作が少し遅い
- 液晶の色合いがあまり綺麗ではない
- 画面が小さい
- カメラの画質が悪い
1万円以上するタブレットと比べるとFire 7の動作が遅いと感じるかもしれません。まあ、仕方ないですよね。
ただ、Fire 7(2019)は性能が強化されたCPUを搭載しているので、旧型よりも快適に動作するようになっているので、普通の使い方であれば特に問題ないレベルなのかなと思います。
Fire 7 新旧 スペックの比較
Fire 7はディスプレイサイズ、解像度、カメラなどは同じスペックとなっていますがSoCが2017年 → 2019年で64bitに対応し、2019年 → 2022年でクロック周波数が向上し動作速度が改善しています。
Fire 7 | ||||
年式 | 2022 | 2019 | 2017 | |
ディスプレイ | 7インチ 1024 x 600 IPSパネル (171 ppi) |
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SoC | クアッドコア 64bit ARM MT8168A(?)@2.0GHz |
クアッドコア 64bit ARM MT8163@1.3GHz |
クアッドコア 32bit ARM MT8127@1.3GHz |
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RAM | 2GB | 1GB | ||
ストレージ | 16GB | 16/32GB | 8/16GB | |
OS | Fire OS | |||
オーディオ | モノラルスピーカー マイク |
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カメラ | VGAフロントカメラ 2メガピクセルHDリアカメラ |
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Wi-Fi | デュアルバンド a/b/g/n/ac |
デュアルバンド a/b/g/n |
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microSDカード | 最大1TB | 最大512GB | 最大256GB | |
バッテリー | 10時間 | 7時間 | 8時間 | |
充電ポート | USB-C | MicroB | ||
サイズ | 191 x 115 x 10.6mm | 192 x 115 x 9.6mm | ||
重量 | 282g | 295g | 313g | |
価格 | 16GB:6,980円 | 16GB:5,980円 32GB:7,980円 |
8GB:5,980円 16GB:7,980円 |
また、Fire 7(2022)はメインメモリが2GBになったことでアプリの切り替え時の動作がよりストレスなく快適に動作します。
ブラウジングしたり、YouTubeやAmazonプライムビデオでの視聴、プライムミュージックで音楽を楽しんだり、Kindleで本を読むなど基本的なタブレットの使い方であれ問題ないです。
それにしても、Fire 7はタブレット端末としては価格は異常な安さですよね。Fire 7(2022)は16GBのストレージ容量で6,980円とかなり安く買うことができます。
Fire 7(2022)は6月29日に発売となります。デザインが新しくなって2.0GHzクアッドコアプロセッサに2GBのメモリを搭載し前世代機から最大30%の高速化しています。
パッケージと付属品
Fire 7はオレンジ色の袋型のパッケージに梱包されており、Fire 7本体、充電ケーブル(Micro-B USB)と5Wの充電アダプタ、説明書が入っています。
Fire 7の電源を入れるとFire OSが起動します。
Fire OSはAndroidがベースとなったもので基本的な使い勝手はAndroidと差はありませんがAndroidで利用できるGoogle Payなどのサービスは利用できないのでAndroidアプリをインストールすることはできません。
なお、Fire 7(2017)のFire OSはAndroid 5でしたが、Fire 7(2019)のFire OSはAndroid 7がベースとなっているのでセキュリティベースは向上していると思います。
裏技でAndroidアプリをインストールすることもできますが、Fire OS向けのアプリがいくつかリリースされているので基本的には必要ないでしょう。
外観デザイン(比較)
Fire 7のカラーはブラックのみで電子書籍リーダーのKindle同様に丸みのあるデザインとなっています。
背面中央部分にAmazonのロゴが印字されているのですぐにFireタブレットを使っているんだなということを確認することができます。
なお、Fire 7(2017)はAmazonのロゴが刻印されていましたが、Fire 7(2019)はAmazonのスマイルマークが背面パネルに刻印されています。
筐体素材はプラスチック素材で表面は細かいシボ加工が施されているので手触りはサラサラとしておりKindleの質感と似ています。
高級感はありませんが5,980円という価格を考えれば相応の質感なのかなと思います。
ただ、少し傷が付きやすくブラックの筐体は傷や汚れが目立ってしまいます。できればKindleのようにホワイトモデルがあれば嬉しいのですがFireタブレットのカラーラインナップはブラックしかないのがちょっと残念。
片手でも持ちやすいサイズ
Fire 7は7インチ(1024 x 600ピクセル)のディスプレイを搭載し画面比率が16:9なので、iPadなどのタブレットと比べると少しだけ長細いデザインになっています。
ただ、長細い液晶のおかげで7インチという画面サイズでも片手で持つことができるのもFire 7の特徴となっており、本体全体が丸っぽいので持ちやすさは抜群です。なので、電子書籍端末のKindleと同じように片手で持ってコンテンツを楽しむことができるでしょう。
AppleのiPadシリーズのディスプレイは4:3の画面比率となっているので縦持ちした時の横の画面幅がそれなりに広くなっているので、iPadを使っているユーザーがFire 7を見ると画面の長細さに少しだけ違和感を覚えるかもしれません。
Fire 7は16:9の画面比率は動画コンテンツに適しているので映画を見る時はiPad miniと同じくらいの大きさで見ることができます。
つまり、本体サイズを抑えつつ動画コンテンツは迫力あるサイズで楽しむことができる優れた画面サイズになっているということですね。
Fire 7の本体上部の左から音量ボタン、ヘッドフォンジャック、充電用のUSBポート(Micro-B)、電源ボタンが搭載されています。
Fire 7(2017)のボタンはシルバーでしたが、Fire 7(2019)はブラックに変更されていました。
リアカメラの画質
Fire 7の本体左上にリアカメラが搭載されています。
Fireタブレットのカメラは200万画素のイメージセンサーを搭載していて現在のスマホに搭載されているような画質の良い写真を撮ることはできません。
とりあえずカメラが付いてます程度のものでカメラアプリを起動した瞬間、「あ…汚いわ。」となります。なので、写真を撮影したいなら普通にスマートフォンのカメラで撮影したほうがいいでしょう。
参考までにFire 7で写真を撮影してみました。
ぱっと見は綺麗に撮影できていますが、200万画素なのでよく見ると写真の画質は荒くノイズも多いです。蛍光灯など薄暗い部屋の中での撮影はかなり厳しいものになるのかなと思います。
とりあえず記録はできるのかなぁというレベルのカメラの画質となっています。ちなみに、上記2枚の写真は16:9で撮影したものですが、カメラアプリの設定から4:3に変更することができます。
ただQRコードを読み取るアプリをインストールすることでQRコードからの読み取りが可能となるのでカメラがあることで実用性はあるでしょう。
モノラルスピーカーで音質は普通
Fire 7には本体右下にモノラルスピーカーを搭載していますが、Fire 7(2017)は背面パネル側にスピーカーがありましたが、Fire 7(2019)は一般的なタブレットと同じようにサイドにスピーカーが移設しています。
2017年モデルは机の上に置いて音楽を流すと音がこもってしまいましたが、2019年モデルはサイド部分にスピーカーを搭載しているので、テーブルの上に置いても普通に音が聞こえるようになりました。
音質はまあ普通です。特別悪くもありませんが良くもありません。ただ、音は大きくすることができるので、普通に音楽を楽しむこともできると思います。
Amazonビデオで映画を見ると画面が7インチとそこそこ大きいだけあって物足りなさを感じてしまうかもしれません。スピーカーの音質はFire 7よりも上位モデルのFire HD 8やFire HD 10の方が良くなっていて
microSDカードでストレージ容量を増やせる
Fire 7はmicroSDカードを追加することができます。
本体横にSDカードスロットが搭載されているので、そこにmicroSDカードを入れることができ2019年モデルは最大で512GBまストレージ容量を拡張することができます。(2017年モデルは256GBまで)
8GBモデルを使っているとすぐに容量がいっぱいになってしまうので、32GB程度のmicroSDカードを追加するのがいいかもしれませんね。
ちなみにユーザーが利用できる容量が8GBモデルだと5.6GB、16GBモデルだと10GBほどしか使えず、ちょっと使っただけで空き容量が3GBほどになってしまいます。
いろんなアプリをインストールするとFire 7を使っていればすぐにストレージ容量はいっぱいになってしまうかも。でも、マイクロSDカードを入れてストレージ容量を増やすことができます。
Amazonなら128GBタイプのmicroSDカードもかなり安く購入できます。
ディスプレイの大きさ・品質について
Fire 7のディスプレイサイズは7インチとなっており、漫画単行本よりも少し小さく、小説よりも少しだけ大きいサイズとなっています。
小説を読むにはちょうど良いサイズですが漫画を読むには少し画面が小さいと感じてしまうかもしれません。
Fire 7のディスプレイは1024 x 600ピクセルと解像度はい液晶パネルが搭載していますが、IPSパネルを採用しているので発色は悪くありません。
まあ、スマートフォンのディスプレイの高解像度化が進む中でのFireタブレットの解像度の低さは顕著に感じてしまいます。特に文字の細かいYahoo!のトップ画面を開くと文字が潰れてしまい、とても見にくいですよね。
Fire 7のピクセル密度は171ppiとなっており、無印Kindleの167ppiよりも少しだけ解像度が高くなっていますがその差を見分けられないのでほぼ同じ解像度といっていいでしょう。
Kindleは光の反射がなく紙の本を読んているかのような質感があるので電子書籍の文字はとても見やすくなっていますが、Fire 7(2019)の保護ガラスは光を反射してしまうので明るいところでは少し見にくいと感じてしまうかもしれません。
なので電子書籍を見るならe-ink(電子ペーパー)を採用していて文字の視認性が良いKindleを選んだ方がいいのかも。
上位モデルの電子書籍リーダー・Kindle Paperwhiteなら300ppiの解像度ですし、電子書籍リーダーとしての利用をメインで考えているならFireタブレットではなくKindleの方がいいと思います。
Kindleについてはこちらの記事で詳しくレビューしているので参考にしていただければ幸いです。
基本的にFireタブレットは画面比率が16:9となっていることを考えると本を読むよりも動画を見るのに適した設計になっているといっていいでしょう。
CPUのスペックと性能、操作感について
Fire 7はクアッドコアのCPUが搭載されていますが、Fire 7(2019)で64bitプロセッサに刷新されて性能が大きく向上しています。
Fire 7 | |||
年式 | 2019(Newモデル) | 2017 | |
プロセッサ | クアッドコア 64bit ARM MT8127@1.3GHz |
クアッドコア 32bit ARM MT8127@1.3GHz |
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RAM | 1GB | ||
ストレージ | 16/32GB | 8/16GB |
メインメモリ(RAM)は1GBのままとなっていますが、ストレージ容量は一番安いモデルで16GB搭載しているので使い勝手は向上していますね。
GeekbenchでCPUの性能を計測してみました。
Fire 7 | ||
年式 | 2019(Newモデル) | 2017 |
シングルコア | 648 | 362 |
マルチコア | 1964 | 1174 |
Fire 7(2019)に採用された64bitプロセッサはシングルコア648、マルチコア1964と70%ほど性能が向上しているようです。
まあ、最近のタブレットと比較したら性能はかなり低いですが、2019年モデルは2017年モデルと比較すれば快適に使うことができるのかなと思います。
実際に動画で動作速度を比較してみました。
ブラウザの描画速度は明らかにFire 7(2019)のほうが高速化されているのがわかります。まあ、これでもちょっと動作が遅いなーって思うかもしれません。
ちなみに、Fireタブレットに採用されているFire OSは動作が軽いので普通にプライムビデオを観たり、音楽を聞く、電子書籍を読むといった使い方なら問題はないでしょう。
ただ、メインメモリの容量が1GBと少ないので3Dグラフィックを多用したゲームアプリを遊ぶのは少々難しいかもしれません。モンストやパズドラなどのゲームなら問題なく遊べるとは思いますが。
Fire 7(2019)はAlexaに対応
Fire 7は音声アシスタントのAlexaに対応しています。Fireタブレットは先駆けて10インチモデルのFire HD 10がAlexaに対応しましたが、Fire 7が続いて対応したことになります。
Alexaに対応したFire 7なら話しかけるだけで音楽をかけたり、天気を調べたり、色んなことができるので、とても便利に使うことができるでしょう。
ただし、Eco Showモードには非対応となっているので、FireタブレットをEco Showとして使うことを考えているならFire HD 10を選ぶことをおすすめします。
Amazon Fire 7がおすすめな人
Fire 7を使うのにおすすめな人はこんな方々でしょうか。
- コンパクトなタブレット端末が欲しい
- とにかく安いタブレット端末が欲しい
- Kindle端末からのステップアップに
- 子ども用にタブレット端末が欲しい
安いタブレットが欲しい
FireタブレットのFire 7は5,980円から購入できるのでタブレット端末としてかなり安いので、とにかく安いタブレットを使いたいならオススメの端末ですが、性能は抑えられているので理解しておいたほうがいいでしょう。
とはいえ、プライムビデオやプライムミュージックなどAmazonのサービスを快適に使える端末なのでAmazonのサービスをメインで使うならFire 7は最適なタブレットとなっています。
ゲームをすることを目的で購入すると動作が遅くてアプリの数がAndroidやiOSと比べると少ないので、ゲームをしたいなら手持ちのスマホかスペックの高いiPadなどのタブレットがおすすめです。
Fire 7の最大のメリットは安さです。あくまで2台目のサブ機として考えるならFireタブレットはアリなのかなと感じます。
Kindle端末のステップアップに
FireタブレットはFire 7の他に画面サイズの大きくなったFire HD 8やFire HD 10があります。
普通に考えると画面の大きいFire HD 8やFire HD 10の方がいいですが、Fire 7の本体サイズはKindleと横幅が同じくらいなので、片手で持って操作してコンテンツを楽しむことができます。
- Fire 7:192 x 115 x 9.6mm
- Kindle Paperwhite:160 x 115 x 9.1 mm
なので普段の生活ですでにKindleを使っていて同じ感覚でタブレットを使いたいという方はFire 7を選ぶメリットはかなりあるように感じます。片手サイズのタブレットで映画を見たりすることができるのはなかなか素敵なものですよ。
子ども専用タブレットが欲しい
Fire 7には子ども向けのFire 7 キッズモデルもあります。キッズモデルは専用ケースが付属しているだけでなく、キッズコンテンツを楽しめるFreeTime Unlimitedを1年間無料で使うことができます。
Fireタブレットの全モデルにキッズモデルがあるので、違いを比較しています。また、FreeTime Unlimitedで何ができるかも書いているので是非参考に!
Fire HD 8とFire 7を比較レビューはこちらの記事をどうぞ!
より大画面でコンテンツを楽しむことができるFire HD 10のレビューはこちらをどうぞ!
なお、FireタブレットはAmazonプライム会員になることでAmazonビデオやミュージックなどを使うことができるようになり最大限の力を発揮することができます!Amazonプライム会員になってからFire 7を買うのがおすすめです。
Fireタブレットは性能はそんな期待してはいけませんが、普通に使えるタブレットでAmazonプライムビデオを見たり、電子書籍を見たり、インターネットするくらいなら十分に使えるタブレットですよ。
追記:Fire 7(2022)が6月29日に発売となります。デザインが新しくなって2.0GHzクアッドコアプロセッサに2GBのメモリを搭載し前世代機から最大30%の高速化しています。
Amazonプライム会員でプライムビデオが見放題に
Amazonの有料プランのプライム会員になると一部の映画やアニメなどの動画コンテンツをを無料で見ることができるAmazonプライムビデオを利用することができます。
すべての動画は見放題になりませんが、かなりの数の映画やアニメなどの番組をプライム会員の年会費(4,900円)のみで見放題となるのでかなりお得です。
Fire タブレットとプライムビデオの相性は抜群なのでFireタブレットを買う前にプライム会員になっておくことで、時期にもよりますが割引価格で買うことができることもあります。
Amazonプライムの詳しいメリットについてはこちらの記事を参考にしてください!
Fire 7をお得に買う方法
Fireタブレットを買うなAmazonギフト券にお金をチャージをしてから買い物をするとお得です。というのも、Amazonギフト券にお金をチャージするときにチャージ金額の最大2.5%のポイントが貯めることができます。このポイントは次回買い物をするときに使うことができます。
本を聴くAudible(オーディブル)もおすすめ
ちなみにオーディオブックのAudible(オーディブル)をご存知ですか?オーディオブックサービスで本を朗読で聴くことができるので、すきま時間やながら作業で本を読むことができる画期的なサービスです。
実際にAudibleを使ってみたのですが、思っていたよりも良かったです。本を読みたいけど読む時間がなかなか取ることができない人におすすめのサービスですよ。
Kindleのレビューについてはこちらを参考にしてみてください!
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