Fireタブレット・Fire HD 8 Plusの新型モデルが2022年10月19日に発売となりましたが2022年モデルもメモリ強化バージョンの「Fire HD 8 Plus」があります。
Fire HD 8 PlusはFire HD 8をベースにメインメモリが3GBと多くのアプリを同時に起動して使える性能があり、さらにワイヤレス充電に対応した革新的な端末なんですね。
Fire HD 8 Plusにするか、Fire HD 8にするか。迷うところですが、この記事では、Fire HD 8 Plusと無印Fire HD 8の違いを実機で比較しどっちがいいかみています。
Fire HD 8 PlusかFire HD 8のどちらかのモデルを検討している方は参考どうぞ!
この記事の目次
Fire HD 8 Plus・Fire HD 8のスペック比較
Fire HD 8シリーズは通常モデルのFire HD 8とスペックを強化したFire HD 8 Plusの2つのモデルがあります。Fire HD 8 Plus・Fire HD 8のスペックを比較しました。
モデル | Fire HD 8 Plus | Fire HD 8 |
---|---|---|
サイズ | 8インチ | |
解像度 | 1280 × 800ピクセル(189ppi) | |
SoC | 6コアCPU(2.0GHz) | |
メモリ | 3GB | 2GB |
ストレージ | 32/64GB | |
外部ストレージ | microSDカード(最大1TBまで) | |
オーディオ | Dolby Atmos、デュアルステレオスピーカー、マイク | |
リアカメラ | 500万画素・F/2.4 | 200万画素・F/2.4 |
インカメラ | 200万画素 | |
Wi-Fi | デュアルバンド a/b/g/n/ac | |
充電 | USB-C(9W) | USB-C(5W) |
ワイヤレス | 対応 | – |
サイズ | 201.9 × 137.3 × 9.6mm | |
重量 | 342g | 337g |
カラー | グレー | ブラック、ブルー、ローズ |
価格 | 15,980円 | 13,980円 |
Fire HD 8 PlusとFire HD 8の違いはこんな感じです。
- メモリ:2GB → 3GBに増加
- ワイヤレス充電:非対応 → 対応
- 筐体素材:サラサラ → シボ加工で質感高い
- 本体カラー:3色 → 1色
- 価格:13,980円 → 15,980円
どちらも2.0GHzの6コアCPUを搭載し基本スペックは同じですが、Fire HD 8 Plusは3GBのメインメモリになって動画ストリーミングや電子書籍のダウンロード、ブラウジング、ゲームの動作、マルチタスク時の動作がより快適となっています。
Fire HD8 Plusは9Wの急速充電器も付属し充電速度が速く、さらにワイヤレス充電にも対応し使い方の幅が広いのが特徴となっています。
Fire HD 8 Plus レビュー
2022年モデルのFire HD 8・8 Plusは2020年とデザインは同じで2018年モデルからデザインが大幅に刷新されています
8インチHDディスプレイを搭載
Fire HD 8、Fire HD 8 Plusはどちらも8インチのHDディスプレイを搭載したタブレット端末です。
解像度は両モデルともに1280 × 800ピクセル(189ppi)のHDとなっていて画質に違いはありません。
Fire HD 10はフルHDなのでFire HD 8がHDなのは惜しいところですが、Fire HD 8は従来モデルよりも10%ほど画面が明るくなったのでAmazonプライムの映画やTV、ゲームの画面が見やすくなっています。
ちょうどいいサイズ感で使いやすい
Fire HD 8 Plus、Fire HD 8は8インチのディスプレイを搭載し、筐体サイズはそこそこの大きさに抑えられていて、Fire HD 10よりもコンパクトで軽くて扱いやすいです。
筐体サイズは201.9 × 137.3 × 9.6mmでタブレットとしては小さ目で大きさとしてはiPad mini (第6世代)とほぼ同じサイズとなっています。
筐体の厚みは9.7mmなので分厚さは感じますが筐体素材がプラスチックなので気軽に扱える安心感あるタブレットとなっています。
Amazonサービスを楽しむのに最適
Fire HD 8 Plus、HD 8はブラウザやTwitter、Instagram、FaceBook、YouTubeなどSNSも普通に使えますが、基本的にAmazonサービスを楽しむためのタブレットです。
Kindleで電子書籍を読むのもちょうどいい大きさですし、ステレオスピーカーを搭載してるのでプライムビデオでアニメや映画を見るのにも適しています。
内蔵スピーカーはドルビーアトモスに対応しているので音が広がる感じで意外と動画コンテンツとの相性もいいのでコンテンツ消費をするならかなり使うことができるでしょう。
6コアCPU(2.0GHz)で30%高速に
2022年のFire HD 8、Fire HD 8 PlusのSoC(システムオンチップ)はMediatekのMT8168A(4コア) → MT8169A(6コア)のCPUにスペックアップし性能が向上しています。
Fire | HD 8 Plus | HD 8 | HD 8 Plus | HD 8 |
---|---|---|---|---|
世代 | 2022 | 2020 | ||
CPU | MT8169A 6コア | MT8168A 4コア | ||
RAM | 3GB | 2GB | 3GB | 2GB |
トータル | 140110 | 138750 | 102269 | 99839 |
CPU | 35916 | 36703 | 24499 | 24614 |
GPU | 222372 | 33794 | 20056 | 20064 |
MEM | 34641 | 33746 | 26024 | 24348 |
UX | 47181 | 45507 | 31690 | 30813 |
Antutuで性能を計測してみたところ、CPUのコア数が4つから6つになったことで1.3倍ほどトータル性能が向上し、アプリの起動や表示がより素早く快適に動くようになりました。
ストレージが32GBで容量に余裕がある
Fire HD 8(2018)のストレージは16GB/32GBでしたが、Fire HD 8(2022)と(2020)は32GB/64GBと容量が2倍になっていろんなアプリをインストールできるようになりました。
16GBの容量でもストリーミングで動画を楽しむなら十分足りる容量ですが、Fireタブレット キッズモデルの場合は最低でも32GBあった方がいいです。
というのも、子どもたちは、あれもこれもアプリをインストールしてしまうんですよね。
実体験ですが、microSDでストレージ拡張はできますがキッズモードだとうまくいかないこともあるので、標準で32GBの容量があるFire HD 8 Plus、HD 8は助かります。
ゲームモードを搭載している
Fire HD 8 Plus、HD 8はゲームモードを搭載しています。
ゲームモードをONにするち通知がOFFとなりゲームに集中できる環境になるだけでなく、メモリとパフォーマンスが最適化されるため快適に動作します。
実際に荒野行動を遊んでみましたが十分快適に動作し普通に遊ぶことができました。
画質は「HD」、フレームレートは「60fps」まで設定できますが、さすがに処理落ちしますが3GBのメインメモリでFire HD 8よりも気持ちスムーズに動作します。
Showモードを搭載している
Fire HD 8 Plus、HD 8は音声アシスタントのAlexaに対応し声で操作可能ですが、さらにShowモードでディスプレイ型のEcho ShowやEcho Show 8と同じように使えます。
FireタブレットのShowモードにする必要性ですがEcho Showは基本的に据え置き型のデバイスで設置場所を考えないといけないですよね。
でも、バッテリー駆動のFire HD 8ならどこでもShowモードで使えるメリットがあります。
場所を固定して使わないならFire HD 8 Plus、HD 8をEcho Show代わりに使うのもいいかもしれません。
Fire HD 8 Plus・HD 8の違いを比較
メインメモリの容量の違い
Fire HD8 Plus、Fire HD 8のSoCは同じチップを搭載し性能は同じですがメインメモリの容量がFire HD 8 Plusは3GBと多くなっています。
- Fire HD 8 Plus:3GB
- Fire HD 8:2GB
2022年の無印Fire HD 8もCPUのコア数が4 → 6になって2020年モデルより快適になりましたが、3GBのメモリがあるFire HD 8 Plusの方が余裕のある動作となっています。
Fire HD 8 PlusとFire HD 8で動作速度を比較しました。
アプリ単体の起動速度は大きな差はないものの2画面表示機能で二つのアプリを同時に使うと3GBのメモリを搭載しているFire HD 8 Plusの方が表示速度が速くなります。
また、ゲームでも安定性が向上するので二つのアプリを同時に使ったり、ゲームをプレイすることがあるなら無印ではなくFire HD 8 Plusにするのがおすすめです。
リアカメラが500万画素に
リアカメラがFire HD 8は200万画素、Fire HD 8 Plusは500万画素とスペックが異なります。
200万画素のカメラではとりあえず撮影できる画質ですが、500万画素あればそれなりに高精細でキレイに撮影できます。
Fireタブレットで写真撮影はあまりしないとは思いますが、書類を取り込んだりするシーンにおいてはFire HD 8 Plusの方が綺麗に撮影することができます。
急速充電の有無
Fire HD 8に付属している充電器は5WタイプとなっていますがFire HD 8 Plusは9W出力の充電器が付属しています。
9Wの充電器でFire HD 8 Plusで充電すると約3時間でフル充電できます。5WのFire HD 8は約5時間かかるので外に持ち出すて使うことが多いならFire HD 8 Plusがおすすめです。
ただ、Fire HD 8 Plus、Fire HD 8ともに(5V × 3A)の15W 急速充電に対応してるのでサードパーティのAnker 711 ChargerやAnker 521 Chargerを使ってより素早く充電もできます。
ワイヤレス充電の有無
Fire HD 8 Plusはなんとワイヤレス充電に対応しています。専用のワイヤレス充電スタンドを組み合わせでFire HD 8 Plusを置くだけで充電ができます。
タブレット端末なのにワイヤレス充電に対応してしまうとは。iPadが先だと思ってたのに、まさかのFireタブレットが先駆けてワイヤレス充電に対応しました。
本体をスタンドに置いて充電するスタイルはiPad ProとMagic Keyboardの組み合わせに少し似ているかもしれないですね。
ただし、このワイヤレス充電スタンド。折り畳んで持ち運びができるものだと思っていたら完全固定型のスタンドとなっています。
ワイヤレス充電スタンドは奥行きがあるので意外と設置場所を選ぶことになるかもしれないですね。
さらに、電源はUSBではなくACアダプタとなっているので汎用性はありません。
また、Fire HD 8 Plusをスタンドに置くと自動的にShowモードが有効となりタブレット操作ではなく音声でも操作がメインとなります。
タブレットのスタンドとして使うならコントロールパネルからShowモードをOFFにしましょう。「設定」からスタンドに置いた時にShowに切り替わらないようにすることもできます。
横置きだけなく縦置きにして使うことができますが、縦置きで置いた場合はShowモードはONになりません。そのままタブレットとして使えます。
ちなみに、サードパーティ製のワイヤレス充電器を使ってFire HD 8 Plusを充電可能で実際に平置きのワイヤレス充電器 Belkin Boostup Boldで充電できました。
fire HD8 Plus、ベルキンさんのワイヤレス充電器で充電できた。これでいいような気がする。 pic.twitter.com/e453B0mCB1
— かずやシンスペース (@Logkazu) June 4, 2020
本体サイズと充電器の大きさが違いすぎるので初めて見た光景ですが、スマホだけでなくタブレットもワイヤレス充電することができる時代になったんですね…。
筐体素材とカラーの違い
Fire HD 8 Plus・Fire HD 8では本体カラーが違います。
Fire HD 8 Plus | Fire HD 8 | |
本体カラー | グレー | ブラック、ブルー、ローズ |
Fire HD 8はホワイト、ブルーといったポップな本体カラーを選ぶことができますが、Fire HD 8 Plusはグレーのみとなっています。
また、筐体の素材がFire HD 8 Plusはシボ加工が入ってるので質感が高くなっていて手触りがいい感じです。タブレットとして手で持って使うことが多いなら意外と無印よりもPlusの方がいいかもしれませんね。
端末価格の違い
Fire HD 8 PlusとFire HD 8の価格差は2,000円となっています。
Fire HD 8 Plus | Fire HD 8 | |
32GB | 13,980円 | 11,980円 |
64GB | 15,980円 | 13,980円 |
たったの2,000円なら無印よりもHD 8 Plusの方がいいでしょ?ってなりますがワイヤレス充電は専用スタンドが必要で追加費用がかかってきます。
となると、必ずしもFire HD 8 Plusがいいという判断にはならないのではないですよね。それよりも、3GBのメモリがあるのが大きなメリットになるような気がします。
Fire HD 8 Plus レビュー:まとめ
Fire HD 8 Plusのメリット
Fire HD 8 Plusは8インチディスプレイで片手で使えるコンパクトなのでちょっとした情報収集をするタブレット端末として使えるマシンとなっています。
- 丁度いいサイズ感でタブレットが使える
- 動画視聴、電子書籍を読むのに丁度いい
- 6コアCPU + 3GBメモリで快適に動作する
- 2画面表示機能もそれなりに快適に使える
- 9Wの急速充電、ワイヤレス充電ができる
プライムビデオ、Kindle、ミュージックとも相性がいいのでAmazonサービスをメインで使っているなら最高のタブレット端末となっています。
SoCはFire HD8と同じですがメモリの容量が3GBと多くてアプリ切り替えや2画面表示機能をスムーズでゲームもそこそこ快適に動かせる性能を持っています。
Fire HD 8 Plusのデメリット
ただし、基本的にAmazonのサービスを主体に使うタブレットなのでGoogle Playが使えずに対応アプリ、ゲームが少ないので出来ることは少なめです。
- Google Playが使えない
- 対応してるゲームが少ない
- ワイヤレス充電は専用スタンドが必要
また、ワイヤレスで充電するにはスタンド型の専用のワイヤレス充電器が必要で価格が一気に跳ね上がるのでコスパがいいとは言えなくなるのが残念なところですね。
Fire HD 8 Plusを選ぶべき人は
メインメモリの容量が多い、ワイヤレス充電ができるのがFire HD 8 Plusのメリットです。
- 2画面表示機能を快適に使いたい
- ゲームアプリを遊ぶことが多い
- Showモードを使いたい
- ワイヤレス充電ができる(専用スタンド必須)
- 急速充電をしたい
メインメモリ3GBあるので無印版よりも快適に動作するので、動画見たり、電子書籍を見る程度ならそこまで差は出ないですが2画面表示機能やゲームは快適になります。
また、ワイヤレス充電スタンドにFire HD 8 Plusを置くだけで充電がスタートし自動的にShowモードに切り替わってAlexaで操作できるのでShowモードを使いたい方もFire HD 8 Plusは良い選択肢となります。
ただし、ワイヤレス充電するには専用スタンドが必要となり一式揃えると17,980円)になり高くなりまます。
Fireタブレットの最大のいいところは価格の安いところです。ワイヤレス充電が必須でないならFire HD 8 Plusを選ぶ必要はありません。
Fire HD 8を選ぶべき人は
基本的にノーマルのFire HD 8を選んでおけばOKでしょう。
- 少しでも安い価格でタブレットが欲しい
- ゲームしないので必要最低限の性能でいい
2020年モデルはSoCのCPUは4コアから6コアになって快適に動作します。
Amazonプライムで動画見たり、電子書籍を見たり、ブラウジングするくらいの使い方なら十分なスペックとなっています。
なによりも13,980円で買えるのは大きいですよね。
この価格でまあまあ使える小型タブレットを手に入るので費用をできるだけ抑えたいならFire HD 8はおすすめです。
Fire HD 10・8の比較はこちらです。
個別レビューはこちらをどうぞ。
iPadが¥34,800で買える事を考えると、数年でゴミになるFireHD8は決してコストパフォーマンスが良いとは言えない。