大画面でカメラの強いモデルといえばGalaxy S22 Ultraです。
6.8インチのディスプレイにSnapdragon 8 Gen 1、クアッドカメラを搭載しSペンに対応しメモ書きができるだけでなく端末に収納できるのが素晴らしい。
この記事では、Galaxy S22 Ultra 5Gのデザイン・サイズ・性能・動作速度をレビュー。実際に使ってどうなのかメリット、デメリットも書いたので参考にしてみてください。
- フラット + ラウンドフォルムで質感が高い
- 6.8インチの大画面でコンテンツを楽しめる
- 120Hzリフレッシュレートで操作感が滑らか
- 大画面 + 高性能でゲームも快適にプレイ可能
- 顔 + 画面内指紋認証でマスクしながら使える
- Sペン内蔵で手書きでメモが残せる
- カメラの画質が良くて望遠10倍カメラが圧倒的
- 大容量バッテリーで電池持ちが良い
- DeXモードでパソコンとして使える
- 端末は大きめで重量感がある
- 端末が滑りやすくて落としやすい
- microSDカードに対応していない
→ 後継機種はGalaxy S23 Ultraです。
この記事の目次
Galaxy S22 Ultraの特徴
- 6.8インチ 有機EL(3,080 × 1,440)
- 1 – 120Hz可変式リフレッシュレート
- SoC:Snapdragon 8 Gen 1
- メモリ:8GB / 12GB / 16GB
- ストレージ:128 / 256 / 512 GB / 1TB
- 顔 + 超音波式画面内指紋認証に対応
- 広角 10800MP + 超広角 + 光学3倍 / 10倍望遠
- バッテリー容量:5,000mAh
- USB-Cポート(45W 急速充電)
- ワイヤレス充電に対応(15W 急速充電)
- IPX8・IP6X 防水防塵に対応
- サイズ:163.3 × 77.9 × 8.9 mm、228 g
- 端末価格:17〜18万円
- 発売日:2022年4月21日
Galaxy S22 Ultraは6.8インチの大型ディスプレイを搭載し画面左右が折り曲がったラウンドフォルムスタイルを採用していて大きいわりに扱いやすいスマホです。
個人的にはフラットパネルの方が好きですGalaxy S22 Ultraはラウンドフォルムの角度は浅くて画面の隅に触れても誤動作がないように配慮されて普通に使えるのは嬉しいですね。
SoCはSnapdragon 8 Gen 1を搭載しメインメモリは12GBとハイエンドなスペックに。120Hzのリフレッシュレートに対応しているのヌルヌルとした操作感を実現しています。
生体認証はインカメラによる顔認証に加えて超音波式の画面内指紋認証にも対応しマスクをしながら使えるスマホです。
リアカメラは広角 + 超広角 + 望遠(光学3倍)+ 望遠(光学10倍) のクアッド仕様で最大100倍ズームまで可能なハイエンドなカメラを搭載しています。
カメラの構成としては従来モデルのGalaxy S21 Ultraと同じですがソフトウェア処理がアップデートされてよりキレイで自然な撮影が可能です。
Galaxy S22 Ultraは現在は中古で購入できます。10万円前後で販売されてるので最新のGalaxy S23 Ultraを買うよりもお財布にやさしくていいかもしれませんね。
Galaxy S22 Ultra レビュー
筐体デザインはシンプルに
Galaxy S22 Ultraの本体デザインはサイドフレームから繋がる土台のカンターカットが廃止となりカメラのレンズだけが筐体に飛び出てるスタイルに変更となりました。
本体カラーはバーガンディ、グリーン、ファントムホワイト、ファントムブラックの4色から選べます。
Galaxy S22 Ultraのカラーラインナップは落ち着いた淡い感じの色なのでどの本体色を選んでもしっくりきます。とてもカッコよくていい感じ。
この記事ではGalaxy S22 Ultraのバーガンディのレビューをしてますが、Galaxy S22 Ultraの背面パネルはマット調のサラサラとしたガラスを採用していて指紋が付きにくくなっています。
ガラス素材はコーニング社のGorilla Glass Victus+を採用し傷に強い耐久性が向上。Corning Gorilla Glass Victus+は背面パネルだけでなく画面側にも採用し全体的に傷に強い筐体を実現しています。
Galaxy S22シリーズより画面に保護フィルムが貼られていないので傷の付きにくさには自信があるのかも。ちなみに、1週間ほど保護フィルムなしで使っていますが今のところ傷は入っていません。
(たぶん、傷は入ると思うので気になる方は保護フィルムを。)
サイドフレームはアーマーアルミフレームを採用し光沢があって左右のフレームは丸みのあるスタイルで大きい筐体サイズでの持ちやすいように配慮されています。
筐体の上下はフラットフレームを採用し角張ったデザインとなっているので、ラウンドフォルムとフラットフォルムのいいとこ取りをしたかのようなスタイルに。
Galaxy S22 Ultraはとても高級感のある質感のある筐体を採用しているので所有欲をしっかり満たしてくれます。
筐体の右上から音量ボタン、サイドボタンを搭載しています。
筐体下にSIMカードスロット(nanoSIMカード対応)とUSB-Cポートを搭載しています。
Galaxy S22は最大25WですがGalaxy S22 Ultraはバッテリー容量が多いこともあってより速く充電できるようになっていて、最大45Wの急速充電とPPSに対応しています。
PPS対応のAnker Nano Ⅱ 45Wを使うと「超急速充電」で素早くバッテリー補給ができます。
「超急速充電」は100Wの充電アダプタであってもPPS充電アダプタでないと対応できないので45Wで急速充電したい場合はPPSに対応しているアダプタを選びましょう。
充電ケーブルはAnker PowerLine Ⅲ Flowが柔軟性のあるケーブルで絡まりにくいのでとても使いやすいです。
さらに、Galaxy S22 Ultraはワイヤレス充電に対応し最大15Wの急速充電ができます。例えば、Anker PowerWave Ⅱ Padを使うことでワイヤレスで素早くバッテリー補給が可能。
ワイヤレスパワーシェアにも対応しているので他のワイヤレス充電に対応しているスマートフォン、Galaxy Buds Pro、Galaxy Watchなどのウェアラブル製品の充電もできます。
Galaxy S22 UltraはmicroSDカードに非対応でストレージの空き容量が少なくなっても拡張できないデメリットがあります。
とはいえ、国内は256GBモデルがおそらく発売されるので早々にストレージが圧迫することはなさそうです。もし、足りなくなったらクラウドを使ってデータを逃すのがいいでしょう。
Galaxy S22 UltraのリアカメラはGalaxy S21 Ultraで採用していたカメラの土台となるパーツは廃止となってカメラのレンズだけが埋め込まれたスタイルとなっています。
Galaxy S22と比較してGalaxy S22 Ultraはかなりスッキリとしたカメラデザインになっていますね。
フラットデザインのGalaxy S22がいいか、丸みのあるラウンフォルムのGalaxy S22 Ultraがいいか。同じシリーズではありますがデザインが異なるので好みはありそうです。
両手で使うことを前提としたスマホ
Galaxy S22 Ultraの画面は6.8インチとスマートフォンとしてはとても大きいサイズので両手で使うことを前提としたスマホです。
とはいえ、6.8インチの大画面でもありながらも筐体サイズが(163.3 × 77.9 × 8.9 mm)と抑えられているので扱いやすい端末に仕上がっています。
Galaxy S22 Ultra | Galaxy S21 Ultra | |
サイズ | 163.3 × 77.9 × 8.9mm | 165.1 × 75.6 × 8.9mm |
重量 | 228g | 229g |
例えば、6.7インチのiPhone 13 Pro Maxと比べてもラウンドフォルムを採用し画面のベゼル幅が狭いのでコンパクトに見えます。
二画面表示機能で二つのアプリを起動したときの表示領域は広くてとても見やすいです。初期設定だと文字が大きいので小さめに設定するのがおすすめです。
Galaxy S22 Ultraは画面比率が19.3:9となってS21 Ultraよりも縦が短くなりKindleなどの電子書籍が読みやすくなっています。とくに漫画を読むにはちょうどいい画面比率で捗ります。
1 – 120Hz対応の高精細ディスプレイ
Galaxy S22 Ultraの画面解像度は3,080 × 1,440ピクセルのQHD+を採用しています。
Galaxy S22 Ultra | Galaxy S21 Ultra | |
サイズ | 6.8インチ | |
解像度 | 3,080 × 1,440ピクセル | 3,200 × 1,440ピクセル |
画面比率 | 19.3:9 | 20:9 |
リフレッシュレート | 1 – 120Hz | 10 – 120Hz |
画面輝度 | 1,750nits | 1,500nits |
ディスプレイはラウンドフォルムの有機ELディスプレイを採用し色鮮やかな表示が可能となっています。
リフレッシュレートは(1 – 120Hz)の可変式に対応し「最適化」に設定しておくことで画面スクロール時は滑らかな操作感を得ることができます。
また、画面が止まっているときは1Hz駆動で表示させてバッテリー駆動時間向上する電力効率の良いディスプレイを採用しています。
6.8インチの大画面でありながらもぬるぬるスクロールできるので迫力あって操作性もとても良いですね。
さらに、Galaxy S22 Ultraはディスプレイがとても明るくなって最大輝度1,750nitsに対応しています。
1,300nitsのGalaxy S22と比べるとそこまで大きな差はないものの同じ1,300nitsのS21と比べるとS22シリーズの画面はかなり明るくなっています。
S22シリーズは新機能として「明るさを増大」が追加し数値以上に画面が明るくなっています。真夏の炎天下の中における撮影も視認性のいい画面でしっかり撮影ができそうです。
Sペンを内蔵している
Galaxy S22 Ultraは本体下側にSペンを内蔵していて押し込むことで取り出して使うことができます。
Galaxy S22 UltraのSペンの長さは11cmと短めです。
Sペンはとても細いので少し持ちにくく本当にメモ書きにしか使えないかもしれないですが、スマホなのにペンで色んなことに使えるのは新しいですよね。
Galaxy S22 Ultraのカメラのレンズの出っ張りデザインにより机に置いたときにガタガタするため縦置きする場合は手の甲で端末を抑えることもできず安定感はありません。
ケースを装着するか端末を横向きでSペンを使うなら手の甲で端末をしっかり抑えられるのである程度はちゃんと文字が書けるので、Galaxy S22 Ultraをノートの代わりに使うのは少し厳しいように感じます。
また、Sペンをポインティングデバイスとして使うこともできます。
画面が指紋で汚れないですし、エアジェスチャーを使うことで画面に触れることなくホーム画面に戻ったり、Sペンのボタンを押すことでアプリを起動も可能なのでさまざまな使い方が可能となっています。
顔 + 超音波式画面内指紋認証を搭載
Galaxy S22 Ultraは顔認証に対応し顔を向けるだけで画面ロック解除ができます。ジェスチャーしてホーム画面に行くモードと顔認証と同時にホーム画面に行くモードも使えます。
簡易顔認証なので真っ暗闇の中では顔を認識できない、マスクをしていると顔を認識してくれないですが、画面内指紋認証で指を使ってサクッと画面ロック解除も可能です。
Galaxy S22 Ultraの画面内指紋認証はS21と同じ超音波式を採用しS20と比較してセンサーサイズが1.7倍大きく指の位置出しがしやすいです。
スリープ中の画面が真っ暗な状態でも指をさっと乗せるだけで認証してくれるのであらゆるシーンで使いやすい生体認証システムといっていいでしょう。
なお、「Always On Display」で「常に表示」または「特定の時間のみ表示」を設定しておくことで常時指紋マークを常に表示も可能となっています。
Snapdragon 8 Gen 1の性能
Galaxy S22 UltraはSnapdragon 8 Gen 1、12GBのメインメモリを搭載しています。(メモリは8GB、16GBもあり)ストレージは国内モデルは(おそらく)256GBのみ、グローバル版は128GB、512GBも選べます。
Snapdragon 8 Gen 1は2022年のハイエンドスマホの多くに採用されるハイエンドSoCでSnapdragon 888より性能がCPUが20%、GPUが30%向上、4nmプロセスによる電力効率が25%改善しています。
Antutuでスコアを計測してみました。
Galaxy S22 Ultra | Galaxy S22 | Galaxy S21 Ultra | |
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 | Snapdragon 888 5G | |
RAM | 12GB | 8GB | 12GB |
総合 | 908195 | 895386 | 674910 |
CPU | 213006 | 218466 | 186833 |
GPU | 394120 | 367315 | 285632 |
MEM | 148528 | 157181 | 111054 |
UX | 152541 | 152424 | 91391 |
発熱 | 36.3° | 36.8° | 39.6° |
バッテリー | 5%消費 | 7%消費 | 4%消費 |
Snapdragon 8 Gen1は処理性能が888と比べてCPUが10%、GPUが20%、メモリが40%、トータルで30%ほど性能が向上しています。
さらに、Galaxy S22 Ultraは新冷却システムを導入し熱対策がされているので同じSnapdragon 8 Gen1でもGalaxy S22 Ultra方が性能が高くなっています。
実際の動作についてはYouTubeの方で紹介しております。(→ YouTube:シンスペース)
実際の動作は快適だが問題点も
Galaxy S22 Ultraの実際の動作をChromeブラウザ、Twitterで動画にしました。
とても快適に動作していますがTwitterのスクロールが少しカクツキがあります。Galaxy S22よりも滑らかに動作しますがGOS(Game Optimizing Service:ゲーム最適化サービス)によりアプリの性能が制限されている影響もありそうです。
ただ、この問題は早々に解決されるようで今後のアップデートでGOSは解除が可能となります。国内モデルが販売される頃には問題は解決してそうです。
ゲームも大画面で動作も快適
Snapdragon 8 Gen1を搭載していて冷却性能も高いGalaxy S22 Ultraなのでゲームも快適に遊ぶことができます。
PUBGモバイルのグラフィック設定は従来のモデルと同じように画質はHDR(極限)に、てデータを別途ダウンロードして画質をFHD(ウルトラ)にして遊べます。
1世代前のGalaxy S21と比較すると少し動作にカクツキがあります。Galaxy S22はGOS(Game Optimization Service)により性能が制限されていて影響してる可能性はあります。
原神もGalaxy S22なら快適に遊ぶことができますが、グラフィック設定を「最高」のフレームレート「60」にして動かしてみました。
たまにカクツキがありますが60Hzで滑らかに動作しています。ちなみに、S21と比較すると少しカクツキが発生し、他にもChrome、Twitter、Google Mapの動作もGalaxy S22よりもGalaxy S21の方が快適に動作しています。
まだ、最適化が進んでいないのかGOSの制限の影響なのか真相は不明ですが2022年3月現在において、Snapdragon 8 Gen 1の性能をフルに発揮できていない印象があります。
Galaxy S22の動作についてはYouTubeの動画レビューで実際の動作状況を確認できます。(→ YouTube:シンスペース)
DeXモードでパソコンとして使える
Galaxy S22 UltraはDeXモードに対応し外部モニターをUSB-Cケーブルと接続してパソコンとして文章を作成するといった事務作業にも使えます。
ウィンドウを重ねてAndroidアプリを使えるので作業効率は上がりますよね。ワイヤレスキーボードやワイヤレスマウスを接続してパソコンとして作業ができて、Android版のPhotoShopやLightroomを大画面で編集も可能です。
そのままInstagramに画像をアップするといった使い方もできるので使い方次第では便利なのかもしれません。
ちなみに、Galaxy S22 Ultraをトラックパッドとしても使うことも可能です。
Galaxy S22 UltraはSペンを内蔵しているのでSペンを使ってカーソルを移動させることもできます。
Galaxy S22 Ultraの発熱について
Snapdragon 8 Gen 1は4nmプロセスルールで製造された最先端のSoCでSnapdragon 888よりも25%ほど電力効率が向上しています。
さらに、Galaxy S22 Ultraは熱伝導率が3.5倍の新素材「Gel-TIM」を採用し2層式に強化したベーパーチャンバーを搭載した新しい冷却システムを導入することで放熱性能も向上しています。
実際に使ってみて熱を抑えられるというよりもSnapdragon 8 Gen 1をフル稼働させても耐えられる構造になっているといっていいでしょう。
PUBGモバイルなどのゲーム時の発熱自体はGalaxy S22 Ultra、Galaxy S22ともにそこまで大きな違いはなく、高度な放熱システムによって安定した動作を実現します。
いずれにしてもゲームを長時間プレイしたい方には嬉しい仕様となっています。
Galaxy S22 Ultraの電池持ち
Galaxy S22 Ultraは5,000mAhの大容量バッテリーを内蔵しているので電池持ちは良好でYouTubeを1時間ほど視聴しても7%の電池消費に抑えることができます。
モデル | Galaxy S22 Ultra | Galaxy S22 | Galaxy S21 Ultra |
---|---|---|---|
バッテリー容量 | 5,000mAh | 3,700mAh | 5,000mAh |
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 | Snapdragon 888 5G | |
PUBG 30分 | 11%消費 | 12%消費 | 12%消費 |
原神 30分 | 9%消費 | 12%消費 | – |
YouTube 1時間視聴 | 7%消費 | 11%消費 | – |
8時間待機 | 4%消費 | 7%消費 | – |
原神などのゲームも30分で10%前後の消費なのでゲームを長時間楽しみたいという方も安心して1日しっかり持つバッテリーライフを実現しています。
使い方次第ですが、ゲームはあまりしないなら2日は充電しなくても電池が切れることはなさそうです。
Galaxy S22 Ultra カメラのレビュー
カメラのスペック
Galaxy S22 Ultraのリアカメラは広角、超広角、光学3倍望遠、光学10倍望遠のクアッドカメラでレーザーAFセンサーによるピントもしっかり合わせることができる高度なカメラを搭載しています。
モデル | Galaxy S22 Ultra | Galaxy S22 |
---|---|---|
広角 | 10,800万(1/1.33型・0.8μm)・F/1.8・85° | 5000万(1/1.56型・1.0μm)・F/1.8・85° |
超広角 | 1200万(1/2.55型・1.4μm)・F/2.2・120° | 1200万(1/2.55型・1.4μm)・F/2.2・120° |
望遠1 | 1000万(1/3.9型・1.12μm)・F/2.4・36° | 1000万(1/3.9型・1.0μm)・F/2.4・36° |
望遠2 | 1000万(1/3.9型・1.12μm)・F/4.9・11° | – |
リアカメラの特徴 | 3倍・10倍光学ズーム、100倍超解像度ズーム、8K(24fps)、4K(60fps)、HDR10+の撮影に対応 | 3倍光学ズーム、30倍超解像度ズーム、8K(24fps)、4K(60fps)、HDR10+の撮影に対応 |
インカメラ | 4000万・F/2.2 | 1000万・F/2.2 |
Galaxy S22 Ultraの広角カメラは1億800万画素の高画素センサーで小さいピクセルから多くの光を取り込んで合体させるアダプティブピクセルを採用しノイズの少ない写真を撮影できます。
さらに、望遠カメラは光学3倍とい光学10倍のレンズを搭載し最大100倍のデジタルズーム(スペースズーム)での撮影ができます。従来モデルのGalaxy S21 Ultraも100倍ズームだったので出来ることは同じです。
広角カメラの画質
Galaxy S22 Ultraの広角カメラの画質はどうなってるのかGalaxy S21と比較していきます。スマホでご覧の方は本体を横にすると画像が大きくなって見やすいです。(再読み込みをするとサイズがピッタリ合います。)
Galaxy S22の広角カメラは1/1.32型の大きいイメージセンサーを採用しているので被写体に寄るといい感じに背景をぼかして撮影が可能です。
標準モデルのGalaxy S22も比較的大きいイメージセンサーを搭載しているので同じようなボケ味を表現が可能ですがGalaxy S22 Ultraのほうがボケ量が多くなっています。
少しボケすぎてる感すらあるくらい接写するとぼけを表現できます。
もうね、ここまで来ると完全にカメラです。たぶん、ミラーレスカメラ(APS-C、フォーサーズ)と比較しても区別できないレベルになってると感じます。
Galaxy S22シリーズは画像処理が少し変わってコントラストの高いくっきりとした写真に仕上がることが多くなっています。
Galaxy S22と比較するとGalaxy S22 Ultraの方がボケ量が多くなっています。
色合いも少しだけ違うかもしれないですね。Galaxy S22 Ultraの方が落ち着いた色になってるような?(時と場合によるかもしれません。)
夜間撮影をしてみました。
どちらも看板の白トビ、黒つぶれを抑えながらちょうどいい明るさに仕上がっています。ただ、部分拡大してみると5,000万画素のセンサーを搭載しているGalaxy S22の方が解像感が高いです。
広角カメラは通常は12Mモードでの撮影ですが、Galaxy S22 Ultra、Galaxy S22ともに高画素モードでの撮影が可能でより高精細な写真に仕上げることができます。
- Galaxy S22 Ultra:108Mモード
- Galaxy S22:50Mモード
ただし、暗いところになると10,800万画素のセンサーの画素ピッチが0.8nmと小さくてノイズの多くなってしまい通常の12Mモードよりも画質が劣ってしまいます。
さらに、Galaxy S22の50MモードよりもGalaxy S22 Ultraの108Mモードは画質が劣ってしまうので10,800万画素のイメージセンサーは少し無理してる感じがします。
高画素モードのバランスが取れてるのはGalaxy S22なので1200万画素よりも多い画素数で写真編集することがあるならGalaxy S22 UltraよりもGalaxy S22の方がいいかもしれません。
超広角カメラ
Galaxy S22 Ultraは超広角カメラを搭載しているので視野の広い写真をサクッと撮影することができます。
Galaxy S22 UltraとGalaxy S22の超広角カメラは同じ仕様なので基本的に画質、ノイズの乗り方に違いはありません。(色合い、明るさが違うことはあります。)
また、Galaxy S22 Ultraは広角カメラで被写体に8cmよりも寄ることで自動的にフォーカスエンハイサーをONにしてマクロ撮影っぽく撮影が可能です。
フォーカスエンハイサーはGalaxy S21 Ultraでも搭載されていた機能でiPhone 13 Proの超広角カメラによるマクロカメラのようなモードですね。
被写体から3〜8cmくらい離れたところで迫力の接写写真を撮影できます。
光学3倍望遠カメラ
Galaxy S22 Ultraは1,000万画素のイメージセンサーを搭載した光学3倍望遠カメラを搭載しているので少し離れたところからズームして撮影ができます。
光学3倍望遠カメラの最短撮影距離は38〜40cm(実測)で、これ以上寄ると広角カメラのデジタルズーム3倍での撮影となります。
Galaxy S22 Ultraの光学3倍望遠カメラは1/3.5型とGalaxy S22の1/3.9型よりも大きいセンサーを搭載しているので表現力が少し上となっています。
光学望遠3倍カメラで接写した時の背景のボケ量がGalaxy S22 Ultraの方が多くなっていますし夜間撮影もノイズの少ない写真に仕上がります。
ただ、風景を普通に撮影するくらいだとその差はあまりないです。
街の光がしっかりある明るさならGalaxy S22 Ultra、Galaxy S22ともに差はほとんどありません。
レンズの明るさがF/2.4と暗めなので街灯の光も無いようなところだと自動的に広角カメラのデジタルズームに切り替わりますが、これくらいの明るさであれば光学レンズでしっかり撮影ができます。
光学10倍望遠カメラ
Galaxy S22 Ultraは光学10倍の望遠カメラを搭載し迫力あるズーム写真を手軽に撮影が可能です。
光学10倍望遠カメラの最短撮影距離は65cm(実測)で、これ以上寄ると光学3倍望遠カメラのデジタルズーム10倍での撮影になります。
高倍率な望遠レンズなので接写の感覚を掴むのが難しいですが光学10倍レンズで撮影できればピントの合っている箇所はカリッとした画質に、背景はボケてくれるのでいい感じの写真になります。
Galaxy S22 Ultraはペリスコープ型のレンズなのでボケ味は少し硬めですがスマホのカメラとは思えないくらい奥行きのある表現が可能となります。
ポートレートモードを使わずして物理的に背景のボケ味を表現できるのでとても自然です。
光学3倍望遠カメラのGalaxy S22のデジタルズーム10倍だと背景のボケ感の演出はできないですがGalaxy S22 Ultraはしっかり表現できます。
写真に奥行きが出るので
a
もちろん、Galaxy S22 Ultraの光学10倍望遠カメラを使って遠くの被写体もズームしてキレイな画質で撮影ができます。
標準の広角カメラで撮影するとこれくらいの画角となりますが…
光学10倍望遠カメラを使うとここまで寄って撮影することができます。
デジタルズームでの撮影となるGalaxy S22と比べるとGalaxy S22 Ultraは輪郭が強調されすぎず自然な写真に仕上げてくれます。
光学レンズによる望遠カメラなのでデジタルズームよりもディテールが細かく信号機や建物の質感をしっかり表現できます。
光学10倍の望遠カメラで撮影すると迫力が出るのでとても面白いですね。
少し離れたところからでも被写体に寄って迫力ある写真撮影ができます。
しかも、解像感も高くてキレイなのでとてもいいです。
暗いところもノイズをしっかり抑えて撮影してれます。
Galaxy S22 Ultraの光学10倍望遠カメラはF/4.9の暗いレンズですが、ソフトウェアでしっかりとノイズを抑えてくれるのでキレイな写真に仕上げてくれます。
Galaxy S22の光学3倍望遠のデジタルズーム10倍と比較すると高精細で自然な写真になります。
光学望遠10倍での撮影ができるS22 Ultraの方が高精細でキレイで遠くの被写体を高精細に撮影したいならGalaxy S22 Ultraの一択となります。
30倍〜100倍ズーム
Galaxy S22 Ultraは光学10倍望遠カメラを使ってデジタルズーム30倍の撮影に、S22は光学3倍望遠のデジタルズーム30倍となります。
光学10倍の望遠カメラが使えるGalaxy S22 Ultraの方が高精細な写真に。さらに、Galaxy S22 Ultraは最大100倍までのデジタルズームでの撮影に対応しています。
正直なところ30〜100倍のズームは使う機会はほとんどないですが、何が写っているのか文字もしっかり視認できる性能があってスマホカメラとしては十分すぎるほどのズーム性能を持ち合わせたカメラとなっています。
Galaxy S22 Ultraの光学10倍望遠カメラはペリスコープ型を採用している影響か車のライトなどの表現は特徴的でプリズムのような光り方をします。
カッコイイけど少し個性がありすぎるようにも感じます。
光学10倍の望遠カメラはF/4.9の暗めのレンズのわりに暗いシーンでもノイズの少なくキレイに撮影ができます。
スマホなのに気軽にこのような写真が撮影できるのは頼もしい限りです。
Galaxy S21 Ultraと望遠カメラの違い
ちなみに、Galaxy S22 Ultraの望遠カメラのセンサーサイズは1世代前のGalaxy S21 Ultraよりも小さくなっています。
- Galaxy S22 Ultra 望遠カメラ:1/3.5型
- Galaxy S21 Ultra 望遠カメラ:1/3.2型
その影響なのかGalaxy S21 Ultraの方が画質がキレイになることがあります。(撮影時期が異なるのであくまで参考としてください)
Galaxy S22 Ultraはノイズは抑えられていますがソフトウェアで処理してる感が強く細かいディテールが失われてるんですよね。Galaxy S21 Ultraはノイズは多めですが違和感ありません。
これは光学3倍、光学10倍どちらもカメラも同じです。
どことなくGalaxy S21 Ultraの方がいい感じの写真に仕上がることが多いです。ただし、光量がしっかりあるシーンになるとGalaxy S22 Ultraの方がクッキリとした解像感の高い写真になります。
デジタルズーム100倍でもGalaxy S22 Ultraの方が画質というかクッキリしたものとなっています。
イメージセンサーが小さくなりつつもソフトウェアの処理が向上しているのでしょう。ただ、少し暗いところはGalaxy S21 Ultraの方が細かいディテールまでしっかり表現できています。
つまり、光量の足りない暗いシーンになるとイメージセンサーが小さいGalaxy S22 Ultraは不利でS21 Ultraの方がノイズは出るけど画質が良くて、S22 Ultraはソフトウェア処理が向上しノイズが少なくクッキリとした画質になる。
そんな感じでしょうか。
動画撮影について
Galaxy S22 Ultraは以下の解像度、モードで動画撮影が可能です。
- 8K 24fps・4K 60fps / 30fps
- フルHD 60fps / 30fps・HD 30fps
- スーパー手ぶれ補正(フルHD 60 / 30fps)
- スーパースローモーション
- ハイパーラプス
- ポートレート動画
8K 24fpsの高解像動画だけでなく、光学3倍、10倍の望遠カメラを使って迫力の動画を撮影可能でGalaxy S22 Ultraでしか撮影できないような映像を撮影できます。
光学10倍の動画は圧巻の迫力ですよ。動画についてはYouTubeの方で紹介しております。(→ YouTube:シンスペース)
Galaxy S22 Ultra 5G スペック
ディスプレイ | 6.8インチ(3,040 × 1,440ピクセル・500ppi)、有機EL、19.3:9、1〜120Hzリフレッシュレート、1,750nits |
---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 |
メインメモリ | 12GB LPDDR5 |
ストレージ | 128GB・256GB・512GB |
microSDカード | 非対応 |
生体認証 | 画面内指紋認証、顔認証 |
リアカメラ | 広角(10800万画素・F1.8) 超広角(1200万画素・F2.2) 望遠(×3・1000万画素・F2.4)(×10・1000万画素・F4.9) 最大100倍デジタルズーム、8K24fps、4K60fps対応 |
インカメラ | 4000万画素・F2.2 |
Wi-Fi | a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6) |
5G | Sub-6、ミリ波 |
Bluetooth | 5.2 |
防水防塵 | IPX8 / IP6X |
NFC | Felica(おサイフケータイ対応)※国内モデルのみ |
ワイヤレス充電 | 対応(Fast Wireless Charging 2.0) |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
サイズ | 163.3 × 77.9 × 8.9mm、229g |
本体カラー | バーガンディ、グリーン、ファントムホワイト、ファントムブラック |
Galaxy S22 UltraはSnadpragon 8 Gen 1を搭載した大画面のハイエンドスマホでとくに光学10倍望遠カメラは迫力の写真を撮影できます。Sペンも内蔵しているので使用用途は多岐に渡るでしょう。
端末価格はドコモが183,744円、auが178,820円となっています。
Galaxy S22 Ultra レビュー:評価まとめ
- フラット + ラウンドフォルムで質感が高い
- 6.8インチの大画面でコンテンツを楽しめる
- 120Hzリフレッシュレートで操作感が滑らか
- 大画面 + 高性能でゲームも快適にプレイ可能
- 顔 + 画面内指紋認証でマスクしながら使える
- Sペン内蔵で手書きでメモが残せる
- カメラの画質が良くて望遠10倍カメラが圧倒的
- 大容量バッテリーで電池持ちが良い
- DeXモードでパソコンとして使える
- 端末は大きめで重量感がある
- 端末が滑りやすくて落としやすい
- microSDカードに対応していない
Galaxy S22 Ultraのメリット
Galaxy S22 Ultraは6.8インチの大画面スマホでありながらもフラットとラウンドフォルムのいいとこ取りをしたスタイルで質感の高い大型スマートフォンとなっています。
画面が大きいので動画視聴、電子書籍を読む、ゲームをするといったコンテンツ消費に最強の端末で、iPad mini 6のタブレットよりもコンパクトなのでちょっとしたタブレット用途として使うのも最高です。
Sペンを使ってメモを取ったり、ポインティングデバイスとしても使うことができますし、個人的には電子書籍を読むときの画面サイズがちょうどいいと感じています。
そして、Galaxy S22 Ultraの光学10倍の望遠カメラがやっぱりスゴイです。Galaxy S21 Ultraと比べると夜間撮影に弱くなったとはいえスマートフォンでここまで立体感・奥行きのある写真を撮影できることが驚きです。
Galaxy S22 Ultraのデメリット
Galaxy S22 Ultraは6.8インチの大画面スマホなのでどうしても筐体サイズが大きくて重量が重いのがデメリットになりがちです。
ただ、ベゼル幅を狭くしつつラウンドフォルスタイルを採用することで画面サイズの割にコンパクトな端末なので、6.8インチの大画面スマートフォンが欲しいかは最良な選択肢といっていいでしょう。
Galaxy S22 Ultraはどんな人におすすめ?
Galaxy S22 Ultraは高性能なスマートフォンとタブレットを1台にまとめたい方におすすめの端末です。6.8インチは小型タブレットとしても使える画面サイズで普通にポケットに入れて持ち運びが可能です。
カメラの画質もとてもいいですし動画も手ブレを抑えながらしっかり撮影できます。Galaxy S22 Ultra、1台あれば困ることはほぼないのでは?と思わせてくれるほど完成度の高い端末となっています。
GOS制限の問題でゲームの動作が少しカクツキがあったりしますが、アップデートで最適化されるらしいので近いうちに改善されることになるでしょう。
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