ついに…ずっと気になっていた完全ワイヤレスイヤホン・ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 2を手にしてしまいました。
音質、とても良いですね…!
音質が良いイヤホンといえばゼンハイザーですが、解像感が高くて音質はとても良いので音楽を最高な音質で楽しみたいならMOMENTUM True Wireless 2はおすすめです。
この記事では、ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 2のデザイン・サイズ・音質をレビューしています。実際に使ってみてどうなのかメリット・デメリットも書いているので検討している方は参考にどうぞ!
- 解像感の高い音質を楽しめる
- aptXでAndroidならもっと音が良い
- ささやかながらノイキャンにも対応
- IPX4の防滴仕様で濡れても大丈夫
- イヤホンがズレやすい
- ノイキャンの効きが弱い
- 動画と音声の遅延がある
後継機種のMOMENTUM True Wireless 3が発売しMOMENTUM True Wireless 2は2.5万円ほどで買えます。音質はとてもいいので費用を抑えたい方はおすすめです。
この記事の目次
MOMENTUM True Wireless 2 レビュー
MOMENTUM True Wireless 2の特徴
- ドイツ製7mmドライバーを搭載している
- 解像感の高い迫力サウンドを楽しめる
- aptX対応でAndroidなら音質が良い
- アクティブノイズキャンセリングを搭載
- タッチセンサー搭載で直感的に操作できる
- デュアルマイクビームフォーミングの通話
- 最大7時間連続使用(ケース込みで28時間)
- IPX4の防滴性能で濡れても使える
- 参考価格:25,800円(Amazon)
ゼンハイザーはドイツの音響メーカーとして知られており音楽制作現場や映画制作現場などのプロの音響機器にも使われていることが多いメーカーです。
MOMENTUM True Wireless 2はVGPアワード2019 Summer and 2020で金賞を連続受賞したMOMENTUM True Wirelessの後継機種でクアルコム社製最新チップと7mmドライバーを搭載しました。
これを聞くだけで「お、音質いいんだな!」となりますが、その実力は偽りなきものとなっており全域において解像感が高く艶のあるサウンドを楽しめますし。
コーデックにaptXに対応しAndroid端末との組み合わせで圧倒的にiPhoneで聴くときよりもAndroidで聴いた方が音が良く、Androidで真価を発揮するイヤホンといってもいいでしょう。
アクティブノイズキャンセリング機能に対応し、周囲の雑音を消しながら音楽を聴いたり、ラジオ、ポッドキャストを楽しめます。
ただし、ノイズキャンセリングの性能は控えめで「なんとなく、雑音が消えたかな?」くらいなのでノイキャン目的にMOMENTUM True Wireless 2はやめときましょう。
MOMENTUM True Wireless 2の付属品
MOMENTUM True Wireless 2は白をベースとし青色のラインの入ったシンプルなパッケージデザインとなっています。
イヤホン本体、充電ケース以外の同梱品として充電ケーブル(USB-A to C)、イヤーチップ各サイズ、説明書となっています。
充電ケーブルはUSB-A to Cが付属してくるのでAタイプに対応した電源アダプタがあれば充電できます。
MOMENTUM True Wireless 2は耳に形、大きさに合わせてイヤーチップを選べてサイズはXS・S・M・Lの4つのサイズから好みのチップがあります。
一般的に3つのサイズから選べることが多くなっていますが、MOMENTUM True Wireless 2は4サイズなので微妙な大きさの違いにも対応することができるようになっています。
MOMENTUM True Wireless 2の充電ケース
MOMENTUM True Wireless 2の充電ケースはファブリック素材を採用した手触りのいいガジェット感のないものとなっています。
ファブリック素材なので長期使用で汚れないか心配になっていますが、撥水性はあるので大きく汚れることはないです。(コーヒーを溢して水洗いしましたが汚れ落ちました)
充電ケースの大きさは76 × 43 × 33mm、重量が71gとなっており完全ワイヤレスイヤホンのケースとしては少し大きめサイズですが、手のひらサイズに収まっていますし、使いやすい大きさになっています。
充電ケースの背面側に充電するためのUSB-Cポート、バッテリー残量を確認できるボタンとLEDインジゲーターを搭載しています。
- 緑色:フル充電
- 黄色:半分くらい
- 赤色:あと少し
ケースのバッテリー残量は色で大まかな確認できるようになっており、赤色に点灯したら充電するといった感覚で使うことになります。
なお、電源アダプタは同梱していないのでiPhoneに以前まで同梱していたApple 5W USB電源アダプタが余ってるならそれを使うのもいいでしょう。USB-C PD充電にも対応しているのでUSB-C対応の電源アダプタを使って充電も可能となっています。
MOMENTUM True Wireless 2のデザイン
MOMENTUM True Wireless 2のイヤホン本体のデザインはタッチセンサーを搭載している部分がシルバーのヘアライン金属加工された素材で高級感のあるスタイルです。
充電ケースの中はマット調の樹脂素材を採用していますが、汚れはつきにくくなっています。汚れたとしても湿った布かティッシュでサッと拭き取ることでキレイを保つことはできるかと思います。
イヤホンの重量は片耳で6g、両耳で12gとなっていて一般的なイヤホンと同じくらいの重さとなっています。
ゼンハイザーのロゴがある部分がタッチセンサーとなっていて耳元で音楽を操作することができるようになっています。初期設定状態の操作方法はこのような感じになってます。
- 左を1回タップ:再生・一時停止
- 左を2回タップ:次の曲にスキップ
- 左を3回タップ:前の曲にスキップ
- 左を長押し:音量を上げる
- 右を1回タップ:音声アシスタント
- 右を2回タップ:トランスペアレントヒアリング
- 右を3回タップ:ノイズキャンセリング
- 右を長押し:音量を上げる
- 左右どちらか1回タップ:通話を開始/終了
- 左右どちらか2回タップ:着信拒否
右イヤホンを2回タップすることで外音取り込み機能(トランスペアレントヒアリング)、3回タップすることでノイズキャンセリングを使うことが可能となっています。
なお、ゼンハイザーの専用アプリをインストールすることで、タッチ操作の機能割り当てができるようになっています。
iOS、Androidのどちらの端末でも使えるようになっています。音声アシスタントはあまり使わないので右耳を1回タップで外音取り込み機能、2回タップでノイズキャンセリング機能のON/OFFができるように割り当てをしました。
タッチ操作は押した回数によって「ピコッ」という音の音程が上がっていくので、慣れてくると何回タップして認識したかを耳で確認できるようになっています。
タッチセンサーを数回押すという動作は回数が分からなくなってしまうので、誤動作を減らしてくれるありがたい工夫となっています。
MOMENTUM True Wireless 2の防水性能
MOMENTUM True Wireless 2はIPX4の防滴仕様となっているのでジムで汗だくになっても壊れるということはないので安心して使うことができます。
- あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない
あくまで雨に濡れても大丈夫なレベルの防滴仕様なので水道でじゃぶじゃぶ水洗いとかしたら壊れます。
MOMENTUM True Wireless 2を付けてランニングをしていて雨に降られても大丈夫といった感じに捉えておくのがいいでしょう。
MOMENTUM True Wireless 2の性能レビュー
ノイズキャンセリング機能に対応
MOMENTUM True Wireless 2は外側のマイク音声のみを活用してノイズを低減するフィードフォワード方式のアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しています。
ノイズキャンセリング機能をONにすることで周囲の雑音をかき消してくれます。ノイキャン性能はAirPods ProやWF-1000XM3と比べるとかなり控えめですが、イヤホンを装着したときに感じる外からのノイズをキレイに消し去ってくれます。
ノイキャン性能が強いと飛行機に乗ったときになる耳への圧迫感を覚えることがありますが、MOMENTUM True Wireless 2はノイキャンによって感じる負担は一切ないのでノイズキャンセリング機能が苦手という方も問題なく使うことができるでしょう。
装着感は自然だがシビアかも
MOMENTUM True Wireless 2は耳にねじ込むタイプのカナル型の完全ワイヤレスイヤホンとなっています。
カナル型なので耳への密着度はありますが圧迫感の少ない付け心地で長時間イヤホンを装着して音楽を聴いたり、Podcastを聴いて疲れることはないです。
ただ、僕の耳とあまり合っていないのか安定感は微妙で口を開けるなど動作するとイヤホンが少しズレて左右の音のバランスが崩れることがあります。
かなりの頻度でイヤホンがズレて音のバランスが狂うので個人的にはかなりシビアだなぁ…と感じました。
人によって異なるのだと思いますが、高級イヤホンだからといって耳に完全にフィットするわけではないということは覚えておきたいですね。
音質は文句なしの高音質で最高
MOMENTUM True Wireless 2はゼンハイザー本社があるドイツで開発された7mmのドライバーを内蔵し、クアルコム製のチップを搭載しaptXの音声コーデックにも対応してます。
- ドライバーサイズ:7mm
- SoC:高品位クアルコム社製チップ
- ハイエンドサウンドチューニング
- 音声コーデック:aptX/AAC/SBC
- Bluetooth:5.1
- マイク:デュアルマイク
- 7時間(ケース込みで28時間)
MOMENTUM True Wireless 2の音質は全域で解像感の高く迫力のあるサウンドで1〜2万円台のワイヤレスイヤホンの中ではトップクラスの音質となっています。
基本的に下位モデルのCX 400BT TWと同じドライバー、チップですが、ハイエンドサウンドチューニングをして音質はMOMENTUM True Wireless 2の方が上となっています。
作られた音ではなく音楽が持つ本来の美しさを再現できており、ひとつひとつの音が立ってるのに強調しすぎないのにまとまりのある1つの音楽として完成しています。
低音も高音もしっかり鳴ってるのにドンドン、シャリシャリという嫌な音ではなく自然な音質に仕上がっているのでずっと聴いていたくなるサウンドに仕上がっています。
MOMENTUM True Wireless 2は音声データを転送するときの圧縮率の低いaptXに対応しAndroidスマホで音楽を楽しむことでワンランク上のサウンドとなっています。
AACやSBCは効率よくデータを転送するために聞こえないような細かい音のデータを削除しています。
しかし、aptXは耳に聞こえないような音もしっかりテータを転送しているため臨場感のあるサウンドを再現できます。
AACのiPhone 12 Pro、aptXのXperia 5 Ⅱで音質を聴き比べてみましたが音の解像感が圧倒的にaptXに対応したXperia 5 Ⅱの方がよかったです。
それぞれの音がしっかり立体的に鳴っていて、ボーカルの声、ベース、ギター、ドラム、ピアノがそれぞれ立体的に再現されるので臨場感が全くもって違います。
MOMENTUM True Wireless 2はAndroid端末で使うことで真価を発揮できます。ちなみに、専用アプリをインストールすることでイコライザー調整も可能です。
MOMENTUM True Wireless 2はフラット状態でもかなり音質がいいので、基本的にイコライザー調整は不要かと思いますが、人によって聞こえ方が異なるので好みに低音、中音、高音を微調整して使うのもアリかと思います。
動画と音声の遅延はある
音質は圧倒的に良いですが、動画と音声の遅延(レイテンシー)はあります。
MVくらいであれば違和感はないですが、映画とかYouTubeとか話主体のコンテンツだと口元と音声が合わないので「あれ?」って思うでしょう。
MOMENTUM True Wireless 2はあくまで音楽をいい音で楽しむための完全ワイヤレスイヤホンだと割り切って使うのが正解かもしれません。
スマホとの接続方法
MOMENTUM True Wireless 2とスマホとの接続方法はとても簡単です。
充電ケースからイヤホンを取り出すことでペアリングモードに切り替わり、スマホのBluetoothの設定画面に「MOMENTUM TW2」と表示されるので、これをタップすることで接続が完了します。
もし、端末名がBluetoothの画面に表示されない場合は両耳のイヤホンのタッチセンサーを3秒長押ししてペアリングモードにすることができます。
MOMENTUM True Wireless 2はBluetooth 5.0ではなく5.1と新しい規格に対応していて接続性能が従来のモデルよりも安定しています。
電波が混雑しているところでも安定して使うことができるかと思います。
また、イヤホンを耳から外すと自動で音楽が停止するスマートポーズ機にも対応しています。イヤホンを耳に戻せば自動で再び再生が始まるので音楽を1秒も逃すことなく楽しむことができます。
MOMENTUM True Wireless 2 レビュー:まとめ
MOMENTUM True Wireless 2はノイズキャンセリング機能を搭載した高級な完全ワイヤレスイヤホンです。音質にこだわるならこのイヤホン以外ないのではないか?と思わせてくれるくらい音はいいです。
MOMENTUM True Wireless 2のメリット
MOMENTUM True Wireless 2のドライバーは7mmと大きさで見たら大きくないですがさすが音響機器メーカーが手がけているイヤホンだけあって音質はホンモノです。
めちゃくちゃ音質がいいのでとにかく良い音で音楽を楽しみたいならMOMENTUM True Wireless 2を選べば間違いなさそう。ってくらい個人的には良いと思います。
- 解像感の高い音質を楽しめる
- aptXでAndroidならもっと音が良い
- ささやかながらノイキャンにも対応
- IPX4の防滴仕様で濡れても大丈夫
せっかくMOMENTUM True Wireless 2を使うならiPhoneではなくXperia 5 ⅡなどaptXに対応しているAndroidスマホを使った方がいいでしょう。iPhoneだと真価を発揮することができません。
ささやかではありますがMOMENTUM True Wireless 2はノイズキャンセリング機能にも対応し集中したいときに使えます。
さらに、IPX4の防滴仕様となっているのである程度であれば水に濡れても使うことができます。
MOMENTUM True Wireless 2のデメリット
個人的なデメリットになってしまいますが、イヤホンが少し合っていないのかズレやすいです。ズレて音のバランスが崩れてしまいせっかくの良い音が台無しになってしまいます。
- イヤホンがズレやすい
- ノイキャンの効きが弱い
- 動画と音声の遅延がある
イヤーチップが4サイズ同梱されているので、多くの方がこれで解決ができると思いますが、場合によっては僕のようにどのサイズも耳にしっくりこないということもあるかもしれません。
また、動画と音声がズレるのも残念なところです。MVくらいなら気にならないですが映画などを見ると音と映像がズレてるのが分かるので少し使えないかなといった感じです。
あくまで音楽をめちゃくちゃ良い音で楽しむためだけのイヤホン。そんなん感じですね。それで目的が達成できるのであればそれでいいかなと思いますが、次期モデルで改善されているといいですね。
MOMENTUM True Wireless 2がおすすめな人は
MOMENTUM True Wireless 2は重厚感のあるゼンハイザーサウンドを最高音質で楽しむことができる完全ワイヤレスイヤホンです。
自然な音が奏でるのでドンシャリ系サウンドが好きな方は「あれ?」って思うかもしれないので、楽器のリアルな音、ボーカルの声を臨場感ある音で楽しみたい方におすすめです。
ノイズキャンセリング性能は控えめなので、あくまで音楽を楽しみたいという方は選ぶべきでしょう。
ゼンハイザーのその他のイヤホンです。
ワイヤレスイヤホンの比較はこちらです。
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