Appleのスマートスピーカー・HomePodは音質はいいけど筐体サイズが大きいので設置場所に困る…なんてことありますよね。
そんな中で、りんごサイズの小型スマートスピーカー・HomePod miniは省スペースにワイヤレスでiPhoneと接続していい音で音楽視聴ができるようになります。
価格が14,800円と安めで2台で29,600円で揃えられるコスパの良いスマートスピーカーです。
Homekitに対応のスマート家電とHomePod miniを接続で声での操作もできるので、初めてのスマートホームのハブマシンとして使うのもアリとなっています。
ここでは、Appleの小型スマートスピーカー・HomePod miniのデザイン、音質、使いやすさをレビューしました。実際に使ってどうかメリット、デメリットも書いたので参考にしてください。
- サイズが小さくどこにでも設置できる
- 動画再生も音の遅延が少なく見やすい
- ステレオ設定で臨場感あるサウンドに
- iPhone / iPadとの相性が良く使いやすい
- 温度湿度の計測ができる(ホームアプリに表示)
- スマート家電を声で操作できる
- 価格が安いので2台揃えやすい
- 使うのにWi-Fi環境が必須になる
- 動画編集のスピーカとしては使えない
- 1台だと音質が物足りない
- 空間オーディオに対応していない
iPhoneやiPadで音響周りを強化したい方におすすめですよ。
この記事の目次
HomePod mini レビュー
HomePod miniの特徴
- りんごサイズの小型スマートスピーカー
- ネオジム磁石を採用したフルレンジスピーカー
- 360度に広がる豊かなサウンドを奏でる
- Apple S5チップを搭載している
- 2台ペアリングでステレオサウンドに
- HomeKitでスマート家電を操作できる
- 84.3 × 97.9mm 重量が345gと小型軽量
- スペースグレイ・ホワイトの2色から選べる
従来のHomePodは本体サイズが大きくて置き場所に困りましたが、HomePod miniはりんごのサイズ感なのでどこにでも置いて使える汎用性の高いスピーカーです。
とくにiPhoneとiPadの相性は抜群でコントロールセンターから切り替えて音楽を楽しめます。
HomePod miniは端末が小さいので2台揃えて気軽にステレオ環境を構築できるのが最大のメリットかもしれないですね。
価格も14,800円とお手頃で予算に余裕があるなら2台導入がおすすめです。音の広がり方が全く異なるので満足できます。
端末との遅延は少ないのでiPhone、iPadで動画を見るときにHomePod miniから音声出力することで迫力のサウンドを楽しめます。(ただし、Macとの相性はイマイチです。)
もちろん、スマートスピーカーなので「ヘイ!Siri!」で音声アシスタントを起動してスマートホームデバイスを起動するといった使い方も可能で使い方に幅が広がるスピーカーとなっています。
パッケージと付属品
HomePod miniは本体カラーに合わせてパッケージデザイン、カラーが異なります。違うデザインにしてしまうの凄いです。
Appleもこの価格なら2台同時購入する人が多いと目論んでいたのかもしれません。
同梱品はApple 20W USB-C電源アダプタと説明書となっています。
HomePodはAC電源ケーブルが本体から伸びてましたが、HomePod miniはUSB-Cポートが本体から伸びている感じとなっています。
スピーカーからUSB-Cケーブルを取り外すことはできないので、基本的には据え置きで使うことを前提としたスピーカーとなっています。小さいサイズですが、リビングや自分の個室など落ち着いた場所にHomePod miniを設置するのが良さそうです。
HomePod miniは付属のApple 20W USB-C電源アダプタを使って電力供給するのがいいですがこのタイプの電源アダプタは横幅が長く嵩張るので電源タップを使ってると邪魔になってしまいます。
ただし、電源タップが圧迫しない多ポート内蔵の電源アダプタを使って電力供給をしてあげたいところですが出力が20W以下になるとオレンジ色のLEDが表示して動作しません。
供給電力にはシビアなようで実際の出力が20Wを上回る電源アダプタを使う必要があって65Wほどの2ポートの電源アダプタを使って2台のHomePod miniを接続するなど大きめの容量の電源アダプタを用意しましょう。
外観デザインと本体サイズ
HomePod miniの筐体はネットに覆われた球状の可愛らしいデザインとなっています。360度、どこから見ても同じデザインとなっていてネットの部分も質感が高く部屋に置くだけでオシャレ感が出ていい感じですね。
筐体の大きさは84.3 × 97.9mmとなっていて本物のリンゴくらいの大きさを想像していただければ分かりやすいかと思います。
HomePodはかなり大きなスピーカーだったので設置場所に少し悩むところがありましたが、HomePod miniはどこにでも置いて使うことができて使いやすいサイズ感になっています。
本体の裏にはAppleのロゴマークが印字されていています。
HomePod miniは1台でもちゃんと使うことができますが、2台並べて使うことでステレオ再生ができるようになり、音質が格段に良くなります。音質が良くなるというか音の広がりが数倍も良くなるといった感じでしょうか。
電源に繋ぐだけで自動的に起動して操作パネルの部分が白く光ります。
もし、サードパーティ製の電源アダプタを使って電力不足になる場合はオレンジ色に光ってエラー表示となるので、純正の電源アダプタを使うか出力の高いアダプタに入れ替えをしましょう。
HomePod miniの設定方法・使い方
HomePod miniはiPhoneまたはiPadがあれば簡単にセッティングすることができます。HomePod miniの電源が入った状態でiPhoneを近づけると自動的に設定画面が表示されます。
HomePod miniを設置する部屋を選びます。ホームアプリで部屋ごとで制御ができるようになるので管理がしやすくなりますよ。
アカウントが自動的に表示されるので「設定を転送」をタップすることで設定が完了します。
2〜3分ほど待つと「HomePodの準備完了」という画面が表示されるので、これで初期設定完了です。HomePod miniが2台ある場合はもう一台を続けて設定することができます。
同じようにiPhoneの画面に設定画面が表示されるので設定していきます。
2台目の設置場所で先ほど設定したHomePod miniと同じ部屋に設定すると「ステレオのペアとして使用」という項目が表示されます。
HomePod miniが2台あるということは、ステレオ設定してステレオサウンドで楽しみましょう。どちらの端末を左チャンネルにするか、右チャンネルにするかを設定できますし、後からどちらが設定されていたかも確認できるようになっています。
ワイヤレススピーカーのステレオペアリング設定はどっちがどっちか分からなくなったり、電源を入れるたびに設定をしないといけないなど設定が面倒くさいことがありますが、HomePod miniはさすがAppleのスマートスピーカーだけあって、設定はとても簡単にすることができますね。
これでHomePod miniの設定が完了しました。ワイヤレスイヤホンのAirPods、AirPods Proと同じように簡単な設定で使えるようになるのは優しいですよね。
HomePod miniの音質はそこそこ
HomePodは複数のスピーカーを搭載し高音質システムを実現していましたが、HomePod miniはAppleが設計したネオジウム磁石のフルレンジドライバの1つのスピーカーのみとなっています。
スピーカーは1つのみですが独自のアコースティックウェーブガイドが底部から音を響かせて360度の音場を作り出すだけでなくフォースキャンセリングパッシブラジエータによりサイズ以上の低音が鳴ります。
HomePod miniはApple Watch SEに採用されているS5チップを搭載しリアルタイムに音質をチューニングして音楽を再生しています。
実際の音質は14,800円なのを考慮すると価格以上のものはありますが、1台再生だと少し音がこもった感じなので音質が良いとは言い切れず、少し物足りなさはあります。
そこはフルレンジスピーカーで低音の豊かさ、高音の伸び、クリアさは正直言ってイマイチです。この価格のスピーカーなので仕方ないといえばそれまでなんですが過度な期待はしないでおきましょう。
ただ、音を聞いた第一声は「大したことないな」なんですが、使っていくうちに不思議と「あれ?音良くなってない?」に変わっていくのがAppleマジックなのかもしれません。
HomePod miniは低音や高音を無理に再生せず中音域の音質はしっかりした芯がある聞きやすいスピーカーなので、ボーカル域の音質がいいので聴きやすいサウンドです。
長時間の音楽再生も疲れないですし、いずれにしても、iPhoneやiPadの内蔵スピーカーの音質と比べると数倍も良いのでHomePod miniを使うことで気軽に音楽体験を高めることはできるのかなと思います。
HomePod miniは2台ステレオで音質向上
可能であればHomePod miniを2台揃えて音楽を楽しむのがおすすめです。
HomePod miniは中音域の再生を得意とするフルレンジスピーカーを下側に配置することで音の広がりを感じます。これが2台になってステレオ再生されるとボーカルが際立って音場に包まれているかのような感覚が生まれまれるのです。
間違いなくHomePod miniは1台で音楽を楽しむよりも音のクオリティが数段レベルアップして驚くようなサウンドを楽しめるので予算に余裕があるならHomePod mini 2台でステレオペアリングして楽しむのがいいでしょう。
Siriを使って操作ができる
HomePod miniはスマートスピーカーです。声で「ヘイ!Siri!」と呼びかけることでレインボーに輝きながら音声アシスタントのSiriさんを呼び出すことができます。
もちろん、呼びかけをしなくてもトップ部分を指で長押しすることでもSiriを起動することができます。
HomePod miniは4つのマイクを内蔵していることもあり、音楽をかけながらいつもと同じ声量で「ヘイ!Siri」と呼びかけをしてもしっかりと反応してくれる耳を持っています。
本体上のガラス部分に触れることで以下の操作が可能となっています。
- タップ:音楽またはSiriを再生/一時停止
- ダブルタップ:次の曲にスキップ
- トリプルタップ:前の曲にスキップ
- 長押し:Siriを呼び出す
- +・-:音量調節ボタン
声による操作は楽ですが、タッチコントロールでの操作ができるようになっているのは嬉しい仕様といえます。
なお、iPhoneとiPadからもHomePod miniの操作がコントロールセンター、ホームアプリからできるようになっているので画面を見ながら楽曲を探すということもできます。
HomePod miniで出来ること
HomePod miniで出来ることは多いので一部抜粋しました。
情報収集をする
スマートスピーカーとして使えるHomePod miniですが、AmazonのAlexa端末のようにニュースを聞いたり、天気予報、株価情報などを調べたりもできます。
朝に忙しい時間にiPhoneの画面を見ることなく「ヘイ!Siri!今日の天気」と確認した、ニュースのチェック、予定のチェックが可能となっています。
タイマー、アラームをかける
また、HomePod miniはタイマーをかけたり、時間になったら教えてくれるアラート機能を使うこともできます。
基本的にiPhoneがあれば必要のなさそうな機能ではありますが、HomePod miniならついつい画面を見て気が散ってしまうことがないので使い勝手は意外といいです。
また、料理をしていて時間を測りたい時に手が離せない時にも声でタイマーセットができるのは料理をしている方にとっては救世主となりますよね。
メッセージの作成・送信
HomePod miniは音声機能を使ってメッセージを作成して送信することができます。メッセージの読み上げもできるので、例えば料理をしているときにメッセージが入ってきたときに手を離さずに読み上げから返信までできてしまいます。
また、iPhoneを経由してハンズフリーで通話もできるようになっています。
温度・湿度の計測
HonePod miniはバージョン16.3より隠されていた温度センサー、湿度センサーを有効化して室内の温度湿度を計測してホームアプリに表示が可能となりました。
iPhone、iPad、Macのホームアプリの「気候」から各HomePod miniで計測したデータが表示できます。温度、湿度が確認できるのはめっちゃいいですね。
スマートホームとの連携機能
Home Kitに対応した家電を使うことでHomePod miniからSiriを呼び出してスマート家電を操作することもできます。
例えば、KEDランプのPhilips Hue、Nature Nature Remo mini、Meross Wi-FiスマートプラグなどはHomeKitに対応しているのでHomePod miniを使って操作することができます。
実際にSwitchBotというIoTロボットを使ってエアコンを動作させたり、テレビを付けたり、お風呂を沸かしたりなど、そういったことをiPhoneだけでなく音声操作が実際にできてしまいます。
設定もとても簡単にすることができるので、意外と気軽に既存の家電をiPhoneやHomePodから操作できてしまうことに端末の進化を感じてしまいます。詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
インターコム機能で各部屋を繋ぐ
HomePod miniはインターコム機能を搭載していて各部屋に設置してある端末を使って会話をすることができます。
各部屋にHomePod miniを設置することが前提となりますが、リビングから簡単に子どもの部屋に声をかけられるのは便利かもです。さらに、外出中もiPhoneから家のHomePod miniにアクセスして会話することもできます。
音楽を広がりのあるサウンドで楽しむ
HomePod miniは単体でApple Music、Apple Music Radio、Apple Podcastなど再生できます。
ハンドオフ機能を搭載しiPhoneで聞いていた楽曲を家に帰ってきてHomePod miniにiPhoneをかざすだけで続きを楽しめます。。
iPhoneを画面ロック解除してわざわざ切り替え作業をしなくても、かざすだけで続きの音楽を楽しめるのはかなり使いやすいですね。サッと切り替えができます。
また、HomePod mini単体による再生だけでなく、iPhone、iPadを使ってAirPlay2 経由で音楽再生できて、Apple MusicだけでなくYouTube、Spotifyなどのストリーミングサービスを使えます。
ちなみに、AirPlay 2は複数の対応スピーカーを同時再生できるのでHomePodもあれば同時再生が可能です。
HomePod miniだけだと低音が弱い…もっと迫力サウンドにしたいという場合はコントロールセンターから簡単にHomePodを拡張し同時再生させることができます。
HomePod mini(ステレオ) + HomePod(1台)の再生にすることで低音と高音が強化されて格段に音質が良くなりテンションが上がります。もちろん、HomePodが2台追加することもできます。
もし、HomePodを持っていてHomePod miniを買ってしまって活用方法を模索しているならスピーカーを拡張するといった使い方もいいのではないでしょうか。
Macの場合はApple Musicであれば複数のHomePod、Macのスピーカーからも同時再生させることができます。
例えば、iMac 24インチ + HomePod mini(ステレオ)で音楽再生ができます。iMacは音質は良い方ではありますが下向きに搭載されているため音の広がりがイマイチな部分がありました。
しかし、HomePod miniと同時再生させることで音が格段に広がり、低音と高音も強化されてHomePodとの組み合わせにも負けないくらい迫力のサウンドになります。
もちろん、MacBook Airとの組み合わせもスピーカーの音質を向上させたい時にHomePod miniを追加すると簡単に音質アップができます。
HomePod mini レビュー:まとめ
HomePod miniは小型サイズのスマートスピーカーで本体サイズが小さくデザインがオシャレなので1部屋に1個設置したくなります。
基本的にiPhoneやiPadと組みわせるのがいいですがMacでもHomePod miniを使うことができるのでAppleデバイスを使ってるならいいのではないでしょうか。
HomePod mini どんな人におすすめ?
HomePod miniはどんな人におすすめなのかまとめます。
- iPhone、iPadで音楽体験を向上したい
- 使用場所でWi-Fi環境が整っている
- 作業机の上にさりげなく置いて使いたい
- MacでもApple Musicを使ってるなら
HomePod miniはiPhone、iPadのどちらかがないと設定すらできないのでApple信者御用達のスピーカーです。
さらに、BluetoothではなくWi-Fi経由で音楽データを転送してるのでWi-Fl環境が必須となります。テザリングを使って設定はできますが基本的にWi-Fi環境があったほうが安定します。
そこまでしてHomePod miniにする必要性があるのか?
ってなりますがHomePod miniは作業テーブルのちょっとした隙間において使えるのがとても良いのです。モニターの下とかデッドスペースがあったりしますそういう場所にさりげなく置いて使えます。
しかも、この隙間に2台置けるのでステレオで音楽を楽しむことができてしまいます。MacのApple MusicならMacの内蔵スピーカーと同時に音を出せるので音質が向上させることができるメリットもあります。
単純にiPhoneやiPadでそれなりに良い音で音楽を楽しみたい人向けの端末ではありますが、Macを使ってる方もデスク周りの周辺機器としてHomePod miniを使うのも良き選択肢となるはずです。
HomePod mini おすすめできない人
逆にHomePod miniはやめておいた方がいい方はこんな感じです。
- iPhone、iPadを持ってない
- Wi-Fi環境が整っていない
- 音質の良さを追求したい人
- Macで動画編集用で使う
当然がらiPhoneやiPadを持っていない場合はHomePod miniを使うことができません。Wi-Fi環境も必要となるので意外と敷居が高いのです。
また、音質の良さを求めるのならHomePod miniはおすすめできません。
もちろん、iPhoneやiPadのスピーカーと比べると圧倒的に音質はいいですが本格的なスピーカーシステムと比べると劣るので注意です。それなら空間オーディオに対応しているHomePodを選んだ方がいいでしょう。
また、Macで動画編集するときにHomePod miniから音を出して編集は出来ないことはないですが遅延がひどいので使い物になりません。カット、プレビュー動画再生のたびに再接続処理が入って音が遅延するのでAirPlayという特殊仕様なのが残念です。
とはいえ、HomePod miniは14,800円で買えますし気軽にiPhone、iPadのオーディオ環境をアップグレードできるので背伸びをていい音を手に入れたい方はHomePod miniを使ってみてください。
→ 音質にこだわるならHomePodがおすすめです。
HomePodはスマートスピーカーというよりもちょっと便利なワイヤレススピーカーとして見られることが多いですが、HomeKitに対応した端末であれば声でスマートホーム家電の操作ができるのでかなり可能性を感じることができるスマスピなのかなと感じます。
声でエアコンを付けたり、電気を付けたり消したりすることができるのはほんとに便利なので是非挑戦して見て欲しいところです。
→ ワイヤレスイヤホンのAirPods・AirPods Proはこちらです。
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