Anker SoundCore 2は価格が安くて手にしやすいスピーカーですが、もう少し音質のいいスピーカーが欲しい…。そんな方は、上位モデルとなるAnker SoundCore Boostというワイヤレススピーカーがあります。

この記事では、Anker SoundCore Boostのデザイン、音質、使いやすさをレビューしています。さらに、Anker SoundCore2との違いについても比較しているのでどっちがいいか迷っている方は参考にしてみてください。

Ankerのワイヤレススピーカー

ワイヤレススピーカーは各メーカーから様々なタイプのものがあります。

大手メーカーのSONYやBOSE、JBLなども多くのモデルを手がけていますが、モバイルバッテリーやケーブル、充電器などを開発しているAnkerもBluetoothワイヤレススピーカーに力を入れているメーカーの一つです。

他メーカーに比べて安い価格で販売してるので音質はそれなりかな思ってしまいますが実際にSoundCore Boostを聞いてみると価格以上の音が出てくるのでビックリしてしまいました。

SoundCore 2・SoundCore Boost スペック比較

下にあるのがSoundCore Boostで、上に乗っているのがSoundCore 2で、サイズがかなり違うのはもちろんですがデザインもかなり違います。

SoundCore 2とSoundCore Boost

SoundCore 2とSoundCore Boostのスペックの違いを比較してみました。

SoundCore 2・SoundCore Boostのスペック
  SoundCore 2 SoundCore Boost
最大出力 12W(6W + 6W) 総合20W
低音機構 パッシブラジエーター パッシブサブウーファー x 2
連続再生時間 約24時間 約12時間
防水性能 IPX7 IPX5
ワイヤレス Bluetooth 5.0 Bluetooth 4.2
バッテリー 5200mAh 5200mAh
モバイルバッテリーとして利用可
充電時間 5V/2A
2.5時間
5V/2A
4〜6時間
サイズ 167 x 47 x 56mm 204 × 72 × 69mm
重量 414g 585g
カラー ブラック
価格 4,999円 6,999円

SoundCore 2は現在は(改善版)が販売されていてBluetoothが4.2から5.0に、防水性能がIPX5からIPX7にアップグレードされています。

SoundCore 2との価格差は2,000円となっていますが、たった2,000円で迫力のある低音を手に入れることができるので、価格だけでみるならば SoundCore Boostの方がコストパフォーマンスが高いようにも思います。


SoundCore Boost レビュー

パッシブサブウーファーを2基搭載

SoundCore Boostはスピーカー部分はスピーカーグリルではなく周囲を巻くように布が貼られており、どのようなスピーカーが搭載されているのかは分かりませんが、高性能なデュアルドライバー2基とパッシブサブウーファーを2基搭載しています。

SoundCore Boost 本体外観

おそらくAnkerプレミアムステレオスピーカーPremium Stereo Bluetooth Speakerと同様にサブウーファーは前面と背面に搭載されているのでしょう。

IPX5の防水性能

SoundCore BoostはIPX5の防水設計となっているので水が濡れそうな環境でも安心して使うことができるでしょう。

とはいえ、IPX5なのでさすがに本体をシャワーで水を当てたら壊れてしまうかもしれないので、あくまで多少の水しぶき程度なら問題なく使うことができるというレベルであることを認識しておいたほうがいいでしょう。

SoundCore 2と違ってスピーカーを囲っているのが布なので、濡れてしまうことで乾かすのに時間がかかってしまう、汚れてしまうなどの問題が出てきそうな気もします。

防水だけど布素材を使っているスピーカーって意外と多いように感じますが、何故なんでしょうかね。

モバイルバッテリーとして使用可能

SoundCore BoostはUSB-Aポートが搭載されておりモバイルバッテリーとして使用することが可能となっており、音楽を再生しながらスマートフォンやタブレットを充電することができます。

SoundCore Boostをモバイルバッテリーとして使用

バッテリー容量は5,200mAhでモバイルバッテリーとしても大容量な部類ですし、持ち歩くことでいざという時にあると助かるかもしれません。

ちなみに下位モデルのSoundCore 2はモバイルバッテリーとして使うことはできません。

パッケージと付属品

SoundCore Boostのパッケージは黒を基調にデザインされています。

SoundCore Boost パッケジデザイン

開封するとAnkerお馴染みの「Happy?」と説明書がお披露目。

SoundCore Boost 箱の中

Ankerのワイヤレススピーカーは本体のみで電源アダプタやケーブルなどは付属していないので非常にシンプルです。

SoundCore Boost 付属品

充電はすでに所持しているスマホやタブレットの充電アダプタやケーブルを使うことになります。

充電ポートはUSB(Micro-B)なのでエントリークラスのAndroid端末を持っていればほぼ問題ありませんが、USB-C搭載のハイエンドクラスのAndroid端末やiPhoneを使っている人は別途電源アダプタとケーブルを購入する必要があります。

だからこそ低価格を実現することができているのかもしれませんね。

本体デザイン

SoundCore BoostはANKERのロゴバッジが布製のスピーカーグリルの上部にさりげなく付いており、SoundCore 2と比べるとシックな落ち着いたデザインになっています。

SoundCore Boost 本体

操作パネルは上部に搭載されており、左から電源とペアリングの共通ボタン、音量下げるボタン、再生・一時停止ボタン、音量上げるボタン、低音増強「UP」ボタンが搭載されています。

SoundCore Boost 操作パネル

そして見えにくいですが一番右側にNFCを使ったペアリング機能も搭載されているので、AndroidスマホなどNFCを搭載している端末であれば、簡単にペアリングすることが可能です。

Bluetoothでのペアリングは電源ボタンを長押しで可能です。専用ボタンではなく共用ボタンなので電源を切るときボタンを2回押さないといけないのが少し面倒くさいような。

SoundCore Boost Bluetoothペアリング

本体デザインは丸みを帯びた落ち着いた感じに仕上がっていますね。

SoundCore Boost スピーカーグリル素材

本体左側に外部ポートが搭載されているタグ付きのカバーがあります。

SoundCore Boost 外部ポートカバー

充電用のUSB(Micro-B)、AUX入力端子、スマホなどを充電することができるUSB-Aが搭載されていますね。

SoundCore Boost 外部ポート

iPhoneと並べてもこのサイズ感。

SoundCore BoostとiPhone

片手でも問題なく持ち運びすることができるので、カバンの中に放り込んでおいてどこにでも持ち運ぶことが可能。

SoundCore Boost 手で持つ

しかもモバイルバッテリーとしても使うことができるので、なかなかの万能デバイスです。

SoundCore BoostとSoundCore 2を比較

SoundCore Boostと同時期にリリースされたSoundCore 2を比較してみます。

SoundCore BoostとSoundCore 2のデザイン

SoundCore Boostは一回り本体サイズが大きいですね。

SoundCore BoostとSoundCore2 本体サイズ

操作パネルはこんな感じ。ボタン数は同じ5つですがSoundCore Boostは低音増強「UP」ボタンがあるので、電源とBluetoothペアリングが共用ボタンになっています。

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SoundCore Boostはバッテリーの残量を示すLEDインジケーターが左側に搭載されていますね。

デザインが異なるので好みは完全に分かれるかもしれません。

SoundCore BoostとSoundCore 2 本体サイズとデザイン

SoundCore Boostは落ち着いたデザインですが、SoundCore 2は少しだけ遊び心が入ったデザインとなっているので、価格・音質とは関係ないところで好き嫌いが出てくるかもしれないですね。

僕はSoundCore Boostのデザインの方が落ち着いた感じが好きかも。でも、SoundCore 2のデザインも意外とカッコイイですし迷うかもしれませんね。

音質の違いを比較

音質について個人的な感想を書いていきます。

SoundCore BoostとSoundCore 2は本体サイズが違うこともあり音質は全く違います。普通に考えたら価格の高いSoundCore Boostの方が音が良いと思うでしょうが、音質が全く違うので正直なところどちらが良いか断言することができません。

SoundCore Boostの音質

SoundCore Boostは本体サイズの大きさを生かしサブウーファーを2基搭載することで低音域が忠実に再現しており非常に迫力のあるサウンドを楽しむことができます。

低音を増強することができる BassUP機能も搭載しており「UP」ボタンを押すことでさらに低音を強化することも可能。

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SoundCore Boostはパッシブラジエーターを搭載していることもありBassUpを使わなくても低音が鳴ります。

なので、BassUpをオンにすると低音が強くなりすぎて全体的に音が歪んだように聞こえてしまうんですよね。SoundCore BoostはBassUPをOFFの方がトータルで見てバランスがいいように感じます。

SoundCore Boostは低音だけではなく高音域もSoundCore 2と比べて出ているので、全体的なバランスは非常に良くメリハリのあるサウンドとなっているといえます。

ちょっと言い過ぎですが、BOSEに近いサウンドを6,999円で聴くことができる。そんな感じです。ただし、BOSEと比較して中音域が若干弱いです。

SoundCore 2の音質

SoundCore 2は本体サイズが小さいので低音域が少し弱いです。とはいえ、低音補強のためにパッシブラジエーターを新たに搭載したことで前モデルのSoundCoreよりも低音は強くなっています。

音量を小さくしているとかなり貧弱な音ですが音量を大きくするとSoundCore 2の音質は一変します。SoundCore 2は本体サイズの制約から迫力あるメリハリサウンドを実現するのは難しいので中音域の特化しているのでしょうね。

音量を大きくすることでボーカルが目の前で歌っているかのようなクリアな音を奏でており、音量を大きくすることで低音域も出るようになり、この本体サイズから想像ができないくらいクリアで迫力のある音を楽しむことができます。


SoundCore BoostとSoundCore 2 どっちが良い?

最後の両機の特徴をまとめます。

SoundCore Boost おすすめポイント

  • 本体サイズが少し大きい
  • BassUPで迫力ある低音を再生できる
  • 高音域も出るのでメリハリあるサウンド
  • 中音域が少しだけこもっている
  • モバイルバッテリーとして使用できる

SoundCore 2おすすめポイント

  • 本体サイズが小さい
  • 低音が弱いが中音域の音質が非常にクリア
  • 音量を大きくすることでボーカルが目の前で歌っているように聞こえる
  • パッシブラジエーター搭載で音量を大きくすることで低音が強化される
  • IPX7の防水性能でお風呂でも音楽を楽しめる
  • 2台ペアリング再生ができる

SoundCore BoostとSoundCore 2は同じAnkerのスピーカーです。

シリーズが違うので音質の味付けはかなり違うものに仕上がっていますが、個人的には中音域がクリアで軽快なサウンドを奏でてくれる価格の安い方のSoundCore 2の方が好きです。

確かにSoundCore Boostはメリハリとした迫力サウンドを楽しむことができるのですが、そこまで低音を求めていないのと、中音域が少し篭った感じがするのが残念なポイントです。

しかし、SoundCore Boostはモバイルバッテリーとしても使うこともできるので旅行先などでモバイルバッテリーの代わりにSoundCore Boostを持っていくということができるのもいいですね。

SoundCore2のレビューはこちら

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