12インチのディスプレイを搭載したMacBook(2016)は2016年4月20日に発売した端末で現行のMacBook(2017)の1世代前のモデルとなっています。
ここではMacBook(2016)のデザイン・スペック・性能をMacBook(2015)と比較レビューしています。2015年モデルのMacBookとデザインは同じですがどれくらい性能が向上しているか比較していますよ。
この記事の目次
MacBook 2016 特徴・スペック
MacBook 2016はMacBook 2015と全く同じデザインなので1年前に初めて手にした時のような感動はありませんが順当にスペックアップして使いやすくなったモデルといっていいでしょう。
とくに2015年モデルはIntel Core Mプロセッサがかなりひ弱でAdobe系のアプリが遅かったのが2016年モデルでは速くなり、全体的な動作速度は2016年モデルの方が快適になっています。
MacBook 2016年モデルと2015年モデルのスペックを比較してみました。
MacBook 2016 | MacBook 2015 | |
ディスプレイ | 12インチ 2,304 × 1,440ピクセル 226ppi | |
CPU | 第6世代 Skalake-Y デュアルコア 256GB:1.1GHz Intel Core m3 512GB:1.2GHz Intel Core m5 CTO:1.3GHz Intel Core m7 |
第5世代 Broadwell-Y デュアルコア 256GB:1.1GHz Intel Core M 512GB:1.2GHz Intel Core M CTO:1.3GHzIntel Core M |
GPU | Intel HD Graphics 515 | Intel HD Graphics 5300 |
RAM | 8GB 1,866MHz LPDDR3 | 8GB 1,600MHz LPDDR3 |
SSD | 256GB/512GB NVME:×2 リンク速度 8GT/s |
256GB/512GB NVME:×4 リンク速度 5GT/s |
バッテリー容量 | 41.4Wh | 39.7Wh |
ワイヤレス | 802.11ac Wi-Fi IEEE 802.11a/b/g/n Bluetooth 4.0 |
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電池持ち | 最大10時間のワイヤレスインターネット閲覧 最大11時間のiTunesムービー再生 |
最大9時間のワイヤレスインターネット閲覧 最大10時間のiTunesムービー再生 |
外部ポート | USB-C(USB 3.1 Gen1) DisplayPort 1.2ビデオ出力に標準対応 外部ディスプレイで最大3,840 x 2,160ピクセル(30Hz) |
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サイズ | 28.05 × 19.65 × 0.35〜1.31cm 0.92kg |
大きな変更点はCPUプロセッサが第5世代 Broadwell-Y → 第6世代 Skalake-Yになったところで10%ほど性能が向上しています。
たった10%と思うかもですが、MacBook 2015はホントに動作が遅いのでこの数値差でも体感で速くなったと感じるくらい改善されています。CPUだけでなくメインメモリ、SSDストレージの性能も向上しているのも影響しているんでしょうね。
MacBook 2016 レビュー
パッケージ・付属品
MacBook(2016)はApple伝統の白色のパッケージとなっていて本体の薄さを強調したデザインとなっています。
開封するとMacBook本体がお披露目です。一番気持ちが高ぶる時ですね!
保護フィルムの切れ端を持ってMacBookを取り出します。やっぱ、12インチモデルは本体が軽い。
付属品はUSB-C29W電源アダプタとUSB-Cケーブル、説明書などとなっています。
MacBookに付属の純正電源アダプタはサードパーティ製の充電アダプタと比較すると大きいですが、延長コードを接続できるようになっていたりするのでコンセントが遠いところにある環境では使いやすいアダプタですよ。
もし、コンパクトな充電アダプタが欲しいならこちらを選びましょう。
https://sin-space.com/entry/gadget-recommend
本体デザイン
MacBook(2016)の本体には傷から守るための保護フィルムが貼り付けてあるのでペリペリと剥がしていきます。
初期OSはOS X El Captanがインストールされていますが、最新のmacOS Catalinaにアップデートして使うことができるので、まだまだ現役で使うことができるMacBookとなっています。
MacBook(2016)とMacBook(2015)を並べてみました。
デザイン、サイズは全く同じとなっています。今回購入したのはUS配列のキーボードを搭載したモデルです。
今回、US配列のキーボードを使いたかったのが買い替えた理由の一つなんですよね。やっぱりUS配列のキーボードはシンプルでいいですね。ホームポジションもセンターにしっかりあるのでタイピングもとてもし易いのが良い。
MacBook(2016)は第2世代のバタフライ構造のキーボードを採用しています。
バタフライ構造のキーボードはキーの高さがとても薄いのが特徴のキーボードでMacBook(2015)に初めて搭載されたもので2019年まではすべてのモデルで採用されていました。
そんな中で、2019年11月に発売されたMacBook Pro 16インチを筆頭にMacBook Air、MacBook Pro 13インチも改良されたMagic Keyboardに刷新されました。
なお、MacBook(2016)のバタフライ構造のキーボードはMacBook(2015)と同じでペチペチとしたタイピング感のないキーボードとなっていて、改良された第2世代バタフライ構造のキーボードはMacBook(2017)に採用されています。
MacBook(2016)とMacBook(2015)の天板のデザインです。全く同じなのでどっちがどのモデルか分からなくなってしまいますね。
本体の右側に3.5mmオーディオジャックを搭載しています。上がMacBook(2016)、下がMacBook(2015)となっています。2016年モデルの方が隙間が広いのは気のせいでしょうか。
本体の左側にUSB-Cポートを搭載しています。
上がMacBook(2016)、下がMacBook(2015)ですが、やっぱり隙間が広いように見えます。個体差なのかな。
USB-Cポートに充電アダプタからのケーブルを接続することでバッテリーを充電することができます。
MacBook(2015)が発売した時はポートが一つしかないことに批判もありましたが使ってみると1ポートだけでも十分使えることに気付きます。充電しているとSDカードを読み込んだり、データ通信ができなくなりますがマルチハブを使うことで解決することもできます。
https://sin-space.com/entry/usbc-mulchhub-5in1-review
また、USB-Cに対応した4Kモニターを使うことでモニター側のUSB-Aポートを使えるようになるので、使い方次第なのかなーって思うんですよね。
https://sin-space.com/entry/2016/11/05/212955CPUプロセッサの性能を比較
MacBook(2016)とMacBook(2015)のCPUの性能をGeekbench 3で比較してみました。参考までに最新のGeekbench 5で比較したスコアも掲載しておきますね。
MacBook 2015 | MacBook 2016 | |
CPU | Core M-5Y31 @ 1.1 GHz(2コア) | Core m3-6Y30 @ 1.1 GHz(2コア) |
RAM | 8GB 1,600MHz LPDDR3 | 8GB 1,866MHz LPDDR3 |
シングルコアスコア(GB3) | 2338 | 2495 |
マルチコアスコア(GB3) | 4558 | 4955 |
シングルコアスコア(GB5) | 528 | 506 |
マルチコアスコア(GB5) | 1034 | 1153 |
ザックリと10%くらいの性能向上しているようです。このスコアは2015年モデルの上位モデル(1.2GHz)と同じ性能を持っているので、価格据え置きで上位モデルの性能を手にできるということになります。
SSDの速度・性能
MacBook(2016)はSSDストレージの接続方法変わってリンク速度が5GT/s → 8GT/sに速度が大きく向上しています。実際にMacBook(2016)とMacBook(2015)でDisk Speed Testを使って測定してみました。
MacBook 2015 | MacBook 2016 | |
SSD | 256GB NVME:×2 リンク速度 8GT/s | 256GB NVME:×4 リンク速度 5GT/s |
書き込み | 429.9MB/s | 671.8MB/s |
読み込み | 729.7MB/s | 922.2MB/s |
書き込みが429.9MB/s→671.8MB/s(約1.6倍)、読み込みが671.8MB/s→922.2MB/s(約1.4倍)になっていますね。
この差はけっこう大きいようでAdobe系のアプリの起動速度、データの読み出し速度が速くなっています。もしかしたら、CPUの性能アップよりもSSDが高速化したの方が体感速度の向上に影響を与えているかもしれないですね。
MacBook(2016)レビュー:まとめ
MacBook(2016)はMacBook(2015)のCPU・SSD・メインメモリの性能を向上させたブラッシュアップバージョンなので、MacBook(2015)で満足してるならMacBook(2016)に乗り換えるメリットはあまりないでしょう。
ただ、macOSはアップデートされるたびに動作が遅くなる傾向があるので少しでもスペックの高いモデルに乗り換えるならMacBook(2016)という選択肢はアリです。
とくに擬似解像度を標準の「1,280 × 800ピクセル」から「1,440 × 900ピクセル」にすると2015年モデルはモタつきがあったのが、2016年モデルはスムーズにモタつくことなく快適に動いています。
もちろん、最新の方がスペックが高いのでさらに安定して作業をしたいならMacBook(2017)を選ぶのがいいかと思います。
MacBook(2017)は2019年6月に販売終了してしまいましたがApple整備済製品やAmazonで購入はできるので、12インチサイズのMacが欲しい方はこちらから買ってみてください。
→ MacBook 比較はこちら
→ Macのストレージ・MacBookのメモリについて
ブログを読んでいてほしくなりました。MacBook Pro 17inch(2013) をバッグに入れて運んでいるが重い。iPad Pro も良いが Finder がないので、モバイル Mac として使うにはこのブログのMac がよいことが分かってきた。