AppleがM3ファミリーを発表しました。

今回はM3チップだけでなくてM3 Pro、M3 Maxのプロ向けのSoCを同時発表し、iMac 24インチMacBook Pro 14インチ、MacBook Pro 16インチに搭載して発売されることになります。

M3チップはMac向けのAppleシリコンの第3世代のSoCで3nmプロセスで製造し処理性能が向上したチップとなっています。

M3ファミリーの特徴
  • M3 / M3 Pro / M3 Max 3つのSoC
  • M2 → M3(CPU高性能コア):15%性能向上
  • M2 → M3(CPU高効率コア):30%性能向上
  • M2 → M3(GPUレンダリング処理):80%性能向上
  • Dynamic CachingでGPUがメモリを効率的に使える
  • メディアエンジンにAV1デコードが追加
  • M2 Pro → M3 Pro トランジスタ数減少
  • M2 Pro → M3 Pro メモリ帯域が減少

この記事では、MacBook Pro 14インチ、16インチに搭載されるM3 / M3 Pro / M3 Max と M2 / M2 Pro /M2 Maxのスペックと性能の違いを比較していきます。

M3 / M3 Pro / M3 Maxのスペックと性能

M3 / M3 Pro / M3 Maxのスペックを比較しました。

M3 vs M3 Pro vs M3 Max
SoC M3 M3 Pro  M3 Max
CPU 8コア 11コア
12コア
14コア
16コア
GPU 10コア 14コア
18コア
16コア
40コア
Neural Engine 16コア:18兆回/秒
メモリ 8GB
16GB
24GB
18GB
36GB
36GB
48GB
64GB
96GB
128GB
メモリ帯域 100 GB/s 150 GB/s 14コア:300 GB/s
16コア:400 GB/s
メディアエンジン ハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAW、ビデオデコードエンジン、ビデオエンコードエンジン 、ProResエンコード/デコードエンジン、AV1デコード
トランジスタ数 250億個 370億個 920億個
プロセス 3nm

M3 Familyは次世代露光技術の極端紫外線リソグラフィによる3nmプロセスで製造されたSoCで、M3チップをベースにM3 Pro → M3 MaxになってCPUとGPUのコア数が増えて性能が向上します。

M3 Familyの高性能コアはM1よりも30%高速化し、M2からは15%高速化しています。

15%アップだと体感で違いはなさそうですが、M1からのM3なら30%アップで違いはありそう。M3 Familyの高効率コアはM1よりも50%高速化し、M2よりも30%高速化しています。ちょっとした作業の時もより効率的に少ない電力で行うことができるできそうです。

GPUのレンダリング処理はM1から2.5倍、M2チップから1.8倍高速化してるとのこと。

動画編集の書き出し処理がこれまで以上に速く完了できることに期待したいところ。ちなみに、同じパフォーマンスだとM1よりも1/2も消費電力を抑えながら処理できます。

さらに電力を使うことでCPUは1.5倍、GPUは1.8倍ほど処理性能を高めることもできるのでM3チップは省電力と高性能を持ち合わせたSoCと見て良さそうです。

さらに、ダイナミックにGPUのパフォーマンスを最適に割り当てる新アーキテクチャ・Dynamic Caching(ダイナミックキャッシング)の採用がM3シリーズの特徴となっています。

Dynamic Cachingによりリアルタイムでハードウェアのローカルメモリーの使用量を割り当ててタスクに必要な正確な量のメモリのみが使われるようになって最も負荷の高いプロ向けアプリやゲームでのGPUの使用率とパフォーマンスが大幅に向上します。

ハードウェアアクセラレーテッドメッシュシェーディングでより複雑な表現、ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングにも対応し光と影の表現がリアルに負荷を抑えながら表現できるようになります。

これらのDynamic Cachingやレイトレーシングの機能はM3ファミリー全てで対応してるので、グラフィックを多用してる負荷のかかるアプリやゲームはM2、M1よりも処理が高速化して快適になりそうです。

M3 / M2 / M1 スペック比較

M3チップは8コア(高性能4 + 高効率4)CPU、10コアGPUを内蔵し8〜24GBまで対応したユニファイドメモリを搭載しています。

M3のCPUの性能はM2よりも20%、M1からは35%向上、GPUの性能はM2よりも20%、M1からは65%向上しています。

M3 vs M2 vs M1
SoC M3 M2 M1
CPU 8コア(高性能4コア + 高効率4)
GPU 10コア
Dynamic Caching
8コア
10コア
7コア
8コア
Neural Engine 16コア:18兆回/秒 16コア:15.6兆回/秒 16コア:11兆回/秒
メモリ 8GB
16GB
24GB
8GB
16GB
メモリ帯域 100 GB/s 68.2 GB/s
メディアエンジン ハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAW、ビデオデコードエンジン、ビデオエンコードエンジン 、ProResエンコード/デコードエンジン、AV1デコード ハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAW、ビデオデコードエンジン、ビデオエンコードエンジン 、ProResエンコード/デコードエンジン ハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ビデオデコードエンジン、ビデオエンコードエンジン
トランジスタ数 250億個 200億個 160億個
プロセス 3nm 5nm(第2世代) 5nm

M3チップのCPU、GPUのコア数は従来のM2と同じですがトランジスタ数は200億個でしたが、M3は3nmプロセスになったことで250億個に増えて性能が向上しています。

M3、M2、M1チップのGeekbench 6のスコアを比較しました。

Geekbench 6
SoC M3 M2 M1
CPU 8コア(高性能4コア + 高効率4)
GPU 10コア 8コア
10コア
7コア
8コア
CPU
シングルコア
3048 2572 2333
CPU
マルチコア
11905 9743 8311
GPU
Metal
47712 41315
45573
29479
31642
GPU
OpneCL
30529 25235
27725
18194
19717

M1 → M3でCPUの処理性能が1.4倍、GPUの処理性能が1.8倍ほど高速化しており、M2 → M3でもCPUの処理性能が1.2倍、GPUの処理性能が1.1〜1.2倍ほど高速化しています。

Final Cut Proのレンダリング処理はIntel Core i7と比較して7.4倍高速化してるとのことで、少し分かりにくですがM1から40%、M2からは20%ほど速度が向上してるようです。

Affinity Photo 2による画像処理はM2からM3はわずかな性能アップに留まりますが、M1からは40%倍ほど処理性能が向上しています。

また、Excelのスプレッドシートの処理もM1からM3で40%ほど性能が向上しているようです。

M2からM3だと性能向上はあまりないですが、2世代前のM1チップからの乗り換えであれば十分性能向上を体感することができるのではないでしょうか。

M3チップは省電力性能も向上してるのでバッテリー容量が少ないMacBook Airにも採用されたた電池持ち向上が期待できそうです。

M3 Pro / M2 Pro / M1 Pro スペック比較

M3 Proは11コア(高性能5 + 高効率6)CPU、14コアGPUを内蔵し18〜36GBまで対応したユニファイドメモリを搭載しています。

M3 ProはM2 Proよりもトランジスタ数が400億個から370億個に減少してるのが気になるところ。CPUは高性能コアが少なくなっています。

CPUの性能はM1 Proよりも20%高速化、GPUはM2 Proよりも10%高速化しています。CPUはM2 Proと比較した数値がなく進化はM3チップと比べると控えめとなっています。

M2 Proの高性能コアは6コアだったのが、M3 Proは5コアに減って高効率コアが4コアから6コアになったので処理性能よりも電力効率を重視してるようにも見えます。

M3 Pro vs M2 Pro vs M1 Pro
SoC M3 Pro M2 Pro M1 Pro
CPU 11コア(5+6)
12コア(6+6)
10コア(6+4)
12コア(8+4)
8コア(6+2)
10コア(8+2)
GPU 14コア
18コア
Dynamic Caching
16コア
19コア
14コア
16コア
Neural Engine 16コア:18兆回/秒 16コア:15.6兆回/秒 16コア:11兆回/秒
メモリ 18GB
36GB
16GB
32GB
メモリ帯域 150 GB/s 200 GB/s
メディアエンジン ハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAW、ビデオデコードエンジン、ビデオエンコードエンジン 、ProResエンコード/デコードエンジン、AV1デコード ハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAW、ビデオデコードエンジン、ビデオエンコードエンジン 、ProResエンコード/デコードエンジン
トランジスタ数 370億個 400億個 337億個
プロセス 3nm 5nm(第2世代) 5nm

M3 Proはメモリ帯域も200GB/sから150GB/sに狭くなって仕様を並べるとスペックダウンしてるように見えます。

M3 Pro、M2 Pro、M1 ProのGeekbench 6のスコアを比較しました。

Geekbench 6
SoC M3 Pro M2 Pro M1 Pro
CPU 11コア(5+6)
12コア(6+6)
10コア(6+4)
12コア(8+4)
8コア(6+2)
10コア(8+2)
GPU 14コア
18コア
Dynamic Caching
16コア
19コア
14コア
16コア
CPU
シングルコア
3035 2638 2362
CPU
マルチコア
13997
15173
12105
14204
10310
12193
GPU
Metal
68184
78119
72375
80582
61877
65934
GPU
OpneCL
42806
50367
43959
49873
36940
40401

M3 ProはM2 Proよりも高性能コアが1つ減って高効率コアが2つ増えてるので性能向上の幅はM3チップよりも少ないですが、マルチコアCPUで5〜8%ほど処理性能が向上しています。

GPUの性能はGeekbench 6ではまだ明らかになってないですが、M3 ProはGPUにDynamic Cachingなど新技術を採用し画像処理はM1 Proよりも40%、M2 Proでは20%ほど高速化しています。

さらに、Redshiftによる3DレンダリングはM2 Proから比較して1.9倍ほど処理が高速になってるので性能は間違いなく向上してるのでしょう。

動画編集のPremier Proによるテキスト編集はわずかな性能向上でIntelモデルからだと3.1倍ほど高速化しているようです。

PhotoShopのフィルタ処理はIntel Core i7と比べて2.9倍高速となります。M1 Proからだと30%ほど、M2 Proからだと10%の性能アップに留まっています。

CPUをメインとする処理はM2 Proからの差はないですが、M1 ProからM3 Proなら体感で感じられるほどの性能向上は期待できるはずです。

M3 Proはメモリ最小容量が16GBから18GBになりました。18GBのメモリは変わった容量ですがメモリの帯域が200GB/sから150GB/sに狭くなったことを考慮しての容量アップかもしれません。

GPUの新技術・Dynamic Cachingで動的にメモリの割り当てをして効率的にグラフィック処理ができるのでメモリ帯域が狭くなっても動作に影響は限定的であるという判断なのかもしれません。

M3 Max / M2 Max / M1 Max スペック比較

M3 Maxは14コア(高性能12 + 高効率4)CPU、14コアGPUを内蔵し36〜128GBまで対応したユニファイドメモリを搭載しトランジスタ数が670億個から900億個に激増し性能が大幅に向上しています。

M3 MaxのCPUの性能はM2 Maxから50%、M1 Maxから80%向上、さらにGPUの性能はM2 Maxから20%、M1 Maxから50%向上しています。

M3 Maxはさらに負荷の高いワークフローに対応できるパフォーマンスを持ったチップでCPUは高性能コアが最大16コア、GPUが最大40コアまで拡張可能でメモリも最大128GBまで搭載できます。

M3 Max vs M2 Max vs M1 Max
SoC M3 Max M2 Max M1 Max
CPU 14コア(10+4)
16コア(12+4)
12コア(8+4) 10コア(8+2)
GPU 30コア
40コア
Dynamic Caching
30コア
38コア
24コア
32コア
Neural Engine 16コア:18兆回/秒 16コア:15.6兆回/秒 16コア:11兆回/秒
メモリ 36GB
48GB
64GB
96GB
128GB
32GB
64GB
96GB
32GB
64GB
メモリ帯域 14コア:300 GB/s
16コア:400 GB/s
400 GB/s
メディアエンジン ハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAW、ビデオデコードエンジン、ビデオエンコードエンジン 、ProResエンコード/デコードエンジン、AV1デコード ハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAW、ビデオデコードエンジン、ビデオエンコードエンジン 、ProResエンコード/デコードエンジン
トランジスタ数 920億個 670億個 570億個
プロセス 3nm 5nm(第2世代) 5nm

M3 Max、M2 Max、M1 MaxのGeekbench 6のスコアを比較しました。

Geekbench 6
SoC M3 Max M2 Max M1 Max
CPU 14コア(10+4)
16コア(12+4)
12コア(8+4) 10コア(8+2)
GPU 30コア
40コア
Dynamic Caching
30コア
38コア
24コア
32コア
CPU
シングルコア
3108 2736 2376
CPU
マルチコア
19369
21246
14497 12193
GPU
Metal
122935
155781
123636
137528
103191
112986
GPU
OpneCL
75777
92200
73817
84993
61023
68014

レンダリング処理は大幅に向上しておりM1 Maxから2.5倍、M2 Maxからだと2倍も処理性能が向上し素早く処理を完了できます。

Premier Proによるテキスト編集はIntel → M3 Proは2.8倍の性能向上ですが、Intel → M3 Maxは4.0倍なのでM3 Maxの方が性能向上の幅が広くなってます。

また、DaVinci Resolve Studioのカラーグレーディングのノイズ低減処理はM3 MaxはM1 Macよりも1.8倍高速化されています。

M2 Pro → M3 ProよりもM2 Max → M3 Maxの方がコア数が物理的に増えたこともあって、より処理性能が向上してるのでしょう。もともと高性能なSoCだったM2 Maxがさらに強くなって生まれ変わります。

M3 / M3 Pro / M3 Max 対応機種

M3:MacBook Pro 14インチ

MacBook Pro 14インチの下位モデルがM3チップを搭載します。今までのモデルはM2 ProかM2 Maxしか選べなかったのが、新型はM3、M3 Pro、M3 Maxの3つのモデルとなります。

MBP14(M3 vs M3 Pro)
SoC M3 M3 Pro
サイズ 14.2インチ
パネル 3,024 x 1,964ピクセル
ProMotionテクノロジー(最大120Hz)
画面輝度 SDR:600ニト
XDR:1000-1600ニト
SoC M3 M3 Pro
CPU 8コア(4+4) 11コア(5+6)
12コア(6+6)
GPU 10コア 14コア
18コア
メモリ 8GB / 16GB / 24GB 18GB / 36GB
ストレージ 512GB~2TB 512GB~4TB
Wi-Fi Wi-Fi 6E
Bluetooth Bluetooth 5.3
ポート USB-C × 2(Thunderbolt 3)
HDMIポート
SDXCカードスロット
MagSafe 3
USB-C × 3(Thunderbolt 4)
HDMIポート
SDXCカードスロット
MagSafe 3
外部モニター 1台(6K/60Hz) 2台(6K/60Hz)
2台(6K/60Hz + 4K/240Hz)
生体認証 Touch ID(指紋)
インカメラ 1080p FaceTime HDカメラ
オーディオ 6スピーカーサウンドシステム、ドルビーアトモス対応、スタジオ品質の3マイクアレイ、ハイインピーダンスヘッドフォン3.5mmヘッドフォンジャック
バッテリー 70Wh 72.4Wh
サイズ 1.55 × 31,26 × 22.12 mm
重量 1.55 kg 1.61 kg
本体カラー スペースグレイ、シルバー スペースブラック、シルバー
価格 248,800円〜 328,800円〜

M3チップを搭載した下位モデルのMacBook Pro 14インチも上位モデルと同じように120Hzリフレッシュレートに対応したProMotionテクノロジーに対応しているのでSoCの性能だけが異なる感じです。

ただし、USB-Cポートが左側に2つしか搭載していません。しかも、Thunderbolt 3で4には対応していません。

上位モデルのM3 Proモデルは右側にもUSB-Cポートを搭載しThunderbolt 4にも対応し周辺機器との同時接続台数が異なります。また、外部モニターも最大1台しか拡張できないのはMacBook Pro 13インチ(M2)と同じです。SDカードに対応してるので利便性は向上します。

M3:iMac 24インチ

また、iMac 24インチもM3チップを搭載しています。M1チップからのM3チップなので大きく処理性能が向上しより快適に使えるように進化します。

基本スペックはM1モデルと同じでSoCがM3チップになって快適に使えるようになったマイナーアップデートモデルとなっています。今後、おそらくMacBook AirMac miniにもM3チップを搭載することになるでしょう。

M3 Pro / M3 Max:MacBook Pro 14 / 16インチ

M3 ProとM3 MaxはMacBook Pro 14インチ、MacBook Pro 16インチが搭載しています。14インチは上位モデルという位置付けとなってスペースグレイの代わりに漆黒のスペースブラックカラーを選べます。

指紋が付着しにく特殊な加工が施されたスペースブラックとなっています。

MBP14/16(M3 Pro vs M2 Pro)
SoC M3 Pro M2 Pro
サイズ 14.2インチ / 16.2インチ
パネル 3,024 x 1,964 / 3,456 x 2,234 ピクセル
ProMotionテクノロジー(最大120Hz)
画面輝度 SDR:600ニト
XDR:1000-1600ニト
SDR:500ニト
XDR:1000-1600ニト
SoC M3 Pro M2 Pro
CPU 11コア(5+6)(14インチのみ)
12コア(6+6)
10コア(6+4)(14インチのみ)
12コア(8+4)
GPU 14コア(14インチのみ)
18コア
16コア(14インチのみ)
19コア
メモリ 18GB / 36GB 16GB / 32GB
ストレージ 512GB~4TB 512GB~4TB
Wi-Fi Wi-Fi 6E
Bluetooth Bluetooth 5.3
ポート USB-C × 3(Thunderbolt 4)
HDMIポート
SDXCカードスロット
MagSafe 3
外部モニター 2台(6K/60Hz)
2台(6K/60Hz + 4K/240Hz)
生体認証 Touch ID(指紋)
インカメラ 1080p FaceTime HDカメラ
オーディオ 6スピーカーサウンドシステム、ドルビーアトモス対応、スタジオ品質の3マイクアレイ、ハイインピーダンスヘッドフォン3.5mmヘッドフォンジャック
バッテリー 72.4Wh / 100Wh 70Wh / 100Wh
サイズ 14.2インチ:1.55 × 31.26 × 22.12 mm
16.2インチ:1.68 × 35.57 × 24.81 mm
重量 1.61 kg / 2.14 kg 1.60 kg / 2.15 kg
本体カラー スペースブラック、シルバー スペースグレイ、シルバー
価格 14インチ:328,800円〜
16インチ:398,800円〜
244,800円〜(整備済)
295,800円〜(整備済)

M3 Proを搭載したMacBook Pro 14インチは328,800円とM2 Proの新品価格の288,800円から4万円ほど値上げしています。整備済製品だと8万円差あるのでM2 Proの方がいいかもしれません。

今回のモデルはSDRの画面輝度500ニトから600ニトと明るくなってStudio Displayと同じ明るさでワークフローできます。

また、上位モデルなので本体右側にもUSB-Cポートを搭載しています。

外部モニターも最大2台同時出力ができるので、マルチディスプレイ環境で作業するなら上位モデルのMacBook Pro 14インチがいいでしょう。

なお、M3 Maxモデルなら最大3台の外部モニター出力も可能です。

MBP14/16(M3 Max vs M3 Max)
SoC M3 Max M2 Max
サイズ 14.2インチ / 16.2インチ
パネル 3,024 x 1,964 / 3,456 x 2,234 ピクセル
ProMotionテクノロジー(最大120Hz)
画面輝度 SDR:600ニト
XDR:1000-1600ニト
SDR:500ニト
XDR:1000-1600ニト
SoC M3 Pro M2 Pro
CPU 14コア(10+4)
16コア(10+6)
12コア(8+4)
GPU 30コア
40コア
30コア
38コア
メモリ 36GB / 64GB / 96GB / 128GB 32GB / 64GB / 96GB
ストレージ 512GB~8TB 512GB~8TB
Wi-Fi Wi-Fi 6E
Bluetooth Bluetooth 5.3
ポート USB-C × 3(Thunderbolt 4)
HDMIポート
SDXCカードスロット
MagSafe 3
外部モニター 4台(6K/60Hz 3台 + 4K/240Hz 1台)
生体認証 Touch ID(指紋)
インカメラ 1080p FaceTime HDカメラ
オーディオ 6スピーカーサウンドシステム、ドルビーアトモス対応、スタジオ品質の3マイクアレイ、ハイインピーダンスヘッドフォン3.5mmヘッドフォンジャック
バッテリー 72.4Wh / 100Wh 70Wh / 100Wh
サイズ 14.2インチ:1.55 × 31.26 × 22.12 mm
16.2インチ:1.68 × 35.57 × 24.81 mm
重量 1.61 kg / 2.14 kg 1.60 kg / 2.15 kg
本体カラー スペースブラック、シルバー スペースグレイ、シルバー
価格 14インチ:510,800円〜
16インチ:554,800円〜
380,800円〜(整備済)
423,800円〜(整備済)

M3 MaxはCPU、GPUのコア数が格段に多くなるので最高のパフォーマンスを得ることができるのは間違いないでしょう。ただし、最小容量モデルでも14インチで510,800円からとかなり高価となります。

どのモデルにする?

多くの方はM3モデルで問題ない

多くの方はM3チップを搭載しているMacBook Pro 14インチ、iMac 24インチで問題ないです。M1よりも性能は2倍ほど向上しているので動画編集の動画書き出し速度なども速くなってるはずです。

M2チップを搭載しているMacBook Pro 13インチMacBook Airからの乗り換えだと性能の進化を感じることはなさそうですが、120Hzリフレッシュレート対応のディスプレイで作業できるメリットもあります。

MacBook Airからの乗り換えならバッテリー駆動時間も長くなってるので外での長時間作業にも耐えることができます。

仕事で使う・快適に作業したい → M3 Proモデル

ただし、デザイン制作作業や動画編集など複数のアプリを同時に作業することがあるならより性能の高いM3 ProまたはM3 Maxを搭載したモデルがおすすめです。

USB-Cポートを右側に欲しい → M3 Proモデル

M3モデルはUSB-Cポートが2つかつ筐体の右側にないので右側から電源を取ったり周辺機器の接続ができない仕様です。右側ポートがないのは意外と不便ですし、メインで使うにはポート数が少なくて少し不便を感じることがあります。

とくにStudio Displayなど外部ディスプレイを接続して使うとなるとUSB-Cポートは3つあるM3 ProのMacBook Pro 14インチにした方が取り回しがしやすいです。

スペースブラックが欲しい → M3 Proモデル

スペースブラックが欲しいならM3 Proを搭載しているMacBook Pro 14インチか16インチとなります。

同じ14インチでもM3チップを搭載してるモデルはスペースブラックを選ぶことはできません。今まで通りスペースグレイかシルバーとなるので漆黒の黒好きは迷わずにM3 Proを搭載したMacBook Pro 14インチを選ばざるを得ないです。

Appleさん、商売上手ですね。僕はブラックはそんな好きじゃないのでM3チップのMacBook Pro 14インチで十分かなと思ってますが。

据え置きで使うならiMac 24インチ

据え置きで使う、外で作業することがないなら24インチディスプレイを搭載しているiMac 24インチがいいです。

M3チップを搭載して基本性能が向上しあらゆる作業が快適にできるよになります。

ただし、基本的な使用感はM1モデルと同じなのでiMac 24インチ整備済製品を選んでもいいかもしれません。最小構成モデルで144,800円で買うことができるのでM3モデルよりも5万円ほど安く手に入れることができます。