Mac mini M4 Pro

Mac miniが小型化してM4 / M4 Proを搭載して性能が強化して2024年11月8日に発売しました!

筐体デザインの変更が施されたのは実に14年ぶり(!)って考えるとほんとにAppleは1回の本体デザインを長く使ってますよね。前向きにいうならそれだけ完成度の高いデザイン、飽きのこないスタイル…ってことなのでしょう。

この記事では、新しくなったMac mini(M4 / M4 Pro)をレビューしています。コンパクトになった本体はどうなのか、M4チップ、M4 Proの性能はどう進化したのか試したので、参考にしてください!

Mac mini(M4)のメリット
  • 小型化し可愛いらしいデザインに
  • サイズが小さく置き場所に困らない
  • SoCにM4 / M4 Proを搭載し高性能に
  • 最小構成でも16GBメモリを搭載した
  • USB-Cポートを5つ搭載(2つは前面に)
  • 最大3台のディスプレイを同時サポート
  • 内蔵スピーカーの音質が向上した
  • 電源ケーブルが編み込み式になった
Mac mini(M4)のデメリット
  • USB-Aポートが廃止に
  • 背面のUSB-Cポートが足りない
  • Wi-Fi 7に非対応(Wi-Fi 6Eまで)
  • SDカードスロットが非搭載
  • 電源ボタンが底辺にある

Mac mini(M4 / M4 Pro)の特徴

Mac mini(m4)

Mac mini(2024)はM4チップを搭載したベースモデルに、より高性能なM4 Proを搭載した上位モデルから選べます。

Mac mini(2024)スペック
モデル Mac mini(M4) Mac mini(M4 Pro)
SoC M4 M4 Pro
CPU 高性能4 + 高効率6 高性能8+ 高効率4
高性能10 + 高効率4
GPU 10コア 14コア / 20コア
Neural Engine 16コア(38兆回/秒)
メモリ 16・24・32GB LPDDR5X 24・32・64GB LPDDR5X
ストレージ 256GB / 512GB / 1TB / 2TB 512GB / 1TB / 2TB / 4TB / 8TB
Wi-Fi Wi-Fi 6E
Bluetooth 5.3
ポート USB-C × 5、HDMI × 1、Ethernet、3.5mmヘッドフォンジャック
通信速度 Thunderbolt 4(40Gb/s)
USB 4(40Gb/s)
Thunderbolt 5(120Gb/s)
USB 4(40Gb/s)
サイズ 12.7 × 12.7 × 5.0 cm
重量 0.67kg 0.73kg
256GB 94,800円
512GB 124,800円 218,800円
1TB 154,800円 248,800円
2TB 214,800円 308,800円
4TB 398,800円
8TB 578,800円

M4を搭載した標準モデルは94,800円と10万円を切ってます。先代のMac mini(M2)は84,800円で値上げされてますが、メモリが8GB → 16GBが標準になって実質値下げ状態なんですね。

ストレージが256GBなのが少し心許ないので512GBの124,800円のモデルを選んでおけば、とりあえずはストレスのなくmacOSを動かして動画編集やデザイン制作なんかも快適にこなせるはずです。

そして、今回のMac mini(M4)の大きな特徴はコレです!

Mac mini(M2)vs(M4)本体サイズの違い
Mac mini(M2)⇄ Mac mini(M4)

本体サイズが小さくなりました。端末の背は高くなったものの横幅と奥行きがコンパクトになって設置スペースを節約できます。

従来のMac miniは「mini」なんですけど、意外と設置場所に困るというか、邪魔だなって感じましたが、M4 Mac miniはモニターの隣にちょこっと置いて使えます。

Mac mini(m4)サイズ感

デスクトップのMacなのに手のひらサイズです。めっちゃ小さくて重量もM4が(0.67kg)、M4 Proが(0.73kg)と軽いです。

この大きさなら気軽に設置場所を変えられので、2階のオフィスで作業して違う部屋に持って行って作業を継続…みたいなMacBookのような使い方もできそうですよね。

もちろん、その場所にモニター設置が必要ですが、今までもよりも取り回しがしやすいデスクトップ型のMacであることは間違いなさそうです。このサイズで処理性能が高い「M4 / M4 Pro」が使えるのは強いです。

Mac mini(M4 / M4 Pro)レビュー

本体サイズが小型化し可愛らしい

Mac mini(M4 / M4 Pro)の本体デザインは今までのモデルと同じように箱型正方形のシンプルな形状なのは変わりありません。とてもシンプルなデザインでどこに設置しても部屋に馴染む見た目ではないでしょうか。

Mac mini(M4)+ Studio Display

Mac mini(M4)の本体サイズは従来の(19.7 × 19.7 × 3.58 cm)から(12.7 × 12.7 × 5.0 cm)と横幅と奥行きが小さくなっています。

Mac mini(M2)vs Mac mini(M4)
Mac mini(M2)⇄ Mac mini(M4)

比較するとだいぶ小さくなったか分かります。今までのMac miniは「mini」だけど「意外と大きくて邪魔だな…」って思うことがあったのでコンパクトになったのは大きな進化です。

本体の高さは増えたものの設置面積が減って設置場所を選ばなくなりました。今までは飾り棚など狭いところに置く場合は縦置きが必要だったのがM4モデルは平置きでそのまま設置できます。

Mac mini(M4)を飾り棚に設置

個人的に動画撮影するときにディスプレイやMac miniを移動させて撮影しているので、Mac mimiが小さくなったことで取り回ししやすくなったのは大きいです。

Studio Displayの下にすっぽりと置けるサイズ感。素晴らしいですね。

Mac mini(m4)+ iPad mimi

iPad miniと並べると可愛らしくて良い感じ。Studio Displayって下部分がiPad mini、iPhoneを立て掛けて使うには丁度いい高さなんですよね。

Mac mini(M2)と(M4)を重ねて

いかにAppleシリコンの電力効率が高いかってとこです。M4 / M4 Proは処理性能が高いSoCですが消費電力が少なくこの小さな筐体に電源を内蔵してる素晴らしいところです。

同じくデスクトップ型のiMac 24インチのようなACアダプタが存在せず電源ケーブルを直接続で使えるので配線まわりをシンプルに整えることができます。

Mac mini(M4)電源ケーブル

電源ケーブルは編み込み式に変更となっています。今までのケーブルはゴムっぽい樹脂素材で経年劣化による加水分解で手触りがベタベタしてたのが改善してそうですね。

電源ボタンは底面に

従来のMac miniの電源ボタンは背面にあったのが新型Mac miniは底面に搭載しています。

Mac mini(M4)電源ボタン

底面に電源ボタンあることで、電源を入れる時は本体を少しだけ持ち上げてボタンを押す必要があります。

Mac miniを持ち上げて電源ボタンを押す

個人的にはMacはスリープ運用しソフトウェアアップデート時に再起動をかける程度で電源を切ることはないので、電源ボタンを押さないので問題はないですが、毎回電源を切ってる人は少し面倒って感じるかもですね。

本体の重量は軽くて指を隙間に入れてボタンを押すだけの簡単な作業なので、そんなに気にするところではなさそう。ただ、マウントに取り付けて固定する場合は電源ボタンを押せるように配慮する必要があるので注意です。

外部ポートの種類

Mac mini(M4 / M4 Pro)の背面外部ポートはUSB-Cを3つ、HDMI、Ethernetをそれぞれ1つずつ搭載し従来モデルにあったUSB-Aポートが無くなりました。

Mac mini(M4)vs(M2)背面の外部ポート

USB-Aポートが廃止されたことで古いプリンター、マイクなどの入力ケーブルを直接接続できないので、変換ケーブルやドッキングステーションなどで対応することになりそうですね。

Mac mini + CalDigit

また、Mac mini(M4 / M4 Pro)は本体の前面部分にUSB-Cポートを二つ、3.5mmヘッドフォンジャックを搭載し外付けストレージやSDカードリーダーなどを背面のポートに手を伸ばすことなく接続できる手軽さがあります。

Mac mini(m4)+ SDカードリーダー

Mac Studioのようにぜんめ部分にSDカードスロットがあったら100点だったんですけどね。まあ、この辺りは差別化ってことで仕方ないのかもしれませんが、いやでもSDカードスロットは欲しいです…!

接続性能について

Mac mini(M4 / M4 Pro)のUSB-Cポートは前面部分はUSB 4(40Gb/s)、背面部分はUSB 4またはThunderbolt 4 / 5に対応しています。

Mac mini(m4)背面ポート
Mac mini(2024)スペック
モデル Mac mini(M4) Mac mini(M4 Pro)
Wi-Fi Wi-Fi 6E
Bluetooth 5.3
ポート USB-C × 5、HDMI × 1
Ethernet(1Gb/s or 10Gb/s)
3.5mmヘッドフォンジャック(ハイインピーダンス)
通信速度 Thunderbolt 4(40Gb/s)
USB 4(40Gb/s)
Thunderbolt 5(120Gb/s)
USB 4(40Gb/s)

M4モデルはThunderbolt 4(最大40Gb/s)の通信に、M4 ProモデルはThunderbolt 5(最大120Gb/s)の超高速通信に対応しています。

Thunderbolt 5に対応した周辺機器は少ないですが、対応ドッキングステーションがあればケーブル1本でThunderbolt対応の高速M.2外付けストレージを何本か同時に接続して作業もできそうです。

Mac mini(m4)+ Thunderbolt SSD

まあ、一般的にはThunderbolt 4(40GB/s)の速度があれば外付けストレージに動画データを置いたまま4K動画編集しても問題がないのでM4モデルでも十分すぎるほどの接続性能となっています。

最大3台の外部モニターに対応

Mac mini(M2)は最大2台までのディスプレイ出力に対応してましたが、Mac mini(M4 / M4 Pro)は(M2 Pro)と同じく最大3台までのディスプレイ出力が可能となりました。

出力可能台数
Mac mini Thunderbolt HDMI
M4 Pro
最大3台
6K60Hz × 3
6K60Hz × 2
6K60Hz + 8K60Hz
6K60Hz × 1
6K60Hz × 1

6K60Hz × 1

8K60Hz × 1
4K240Hz × 1
M4
最大3台
6K60Hz × 2 + 5K60Hz
6K60Hz × 2
5K60Hz + 8K60Hz
5K60Hz × 1
5K60Hz × 1

4K60Hz × 1

8K60Hz × 1
4K240Hz × 1
M2 Pro
最大3台
6K60Hz × 2
6K60Hz × 1

4K60Hz × 1
4K144Hz × 1
8K60Hz × 1
4K240Hz × 1
M2
最大2台
6K60Hz + 5K60Hz
6K60Hz × 1

4K60Hz × 1
M1
最大2台
6K60Hz × 1 4K60Hz × 1

M4モデルは(6K60Hz ×2台)+(5K60Hz ×1台)の最大3台、M4 Proモデルは(6K60Hz ×3台)の同時出力ができます。

6K解像度に対応してるモニターはAppleのPro Display XDRくらいなので、一般的な使い方においてはM4モデルの画面出力仕様でも全く問題はないですね。

それよりもM2モデルはリフレッシュレートが60Hzまでで120Hzに対応してなかったのが、M4モデルなら最大240Hzのリフレッシュレートに対応したのは大きいですよね。

120Hz以上の高リフレッシュレート対応のモニターで滑らかにコンテンツを動かすことが可能です。そろそろ、Studio Displayも120Hzに対応したモデルが欲しいです…。

性能:M4 / M4 Proで処理性能が高い

Mac mini(2024)のSoC(システムオンチップ)は標準モデルがM4チップを搭載し、上位モデルがM4 Proを搭載しより処理性能の高いチップを搭載しています。

M4 Pro vs M4

メモリはどちらもユニファイドメモリを採用しM4が(16GB〜32GB)、M4 Proが(24GB〜64GB)の容量となり、吊るしの標準モデルでも16GBスタートになりました。

SoC スペック比較
SoC M4 Pro M4 M2 Pro M2
CPU 12コア(8 + 4)
14コア(10 + 4)
10コア(6 + 4) 10コア(6 + 4)
12コア(8 + 4)
10コア(6 + 4)
GPU 16 / 20コア 10コア 16 / 19コア 10コア
Neural Engine 16コア
38兆回/秒
16コア
15.6兆回/秒
メモリ 24 / 48 / 64GB LPDDR5X
273GB/s
16 / 24 / 32GB LPDDR5X
120GB/s
16 / 32GB LPDDR5
200GB/s
8 / 16GB LPDDR5
100GB/s
メディアエンジン AV1デコード
ハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAW、ビデオデコードエンジン、ビデオエンコードエンジン、ProResエンコード/デコードエンジン
プロセス 3nm(Gen 2) 5nm(Gen 2)
トランジスタ数 560億個(?) 280億個 400億個 200億個

M4チップはTSMC(3nm Gen 2)のプロセスで製造されているので処理性能が高いだけでなく電力効率もいいチップとなっています。SoCでメモリの帯域もM2 Proよりも広くなってメモリの性能も大きく向上しています。

Geekbench 6を使ってCPUの性能を比較してみました。

Mac mini(m4)CPUの性能
SoC スペック比較
SoC M4 Pro M4 M2 Pro M2
CPU 12コア 10コア 10コア 10コア
GPU 16コア 10コア 16コア 10コア
CPU
シングル
3979 3839 2698 2651
CPU
マルチ
20699 15168 12901 9775
OpenCL 60640 38234 47452 28687
Metal 96483 58297 76608  46253

M2 → M4でも2世代分のスペックアップがあるので処理性能がかなり向上してます。CPUシングルコアで(2651)→(3839)と1.4倍、CPUマルチコアで(9775)→(15168)と1.5倍も性能が向上しています。

M2 Pro → M4 ProもCPUシングルコアは(2698)→(3979)と1.4倍ほどとM4とほぼ変わらずですが、CPUマルチコアはCPUコア数がお増えたこともあり(12901)→(20699)と1.8倍も向上してます。

実際の動作をMac mini(M4 Pro)と(M2 Pro)で比較してます。

全体的にM4 ProのMac miniは動作が軽いです。メモリの容量が24GBあるのも大きいようにも感じますね。

GPUはコア数は変わりないですが、M2 → M4のMetalスコアは(2651)→(3839)と1.4倍に、M2 Pro → M4 Proは(76608)→(96483)と1.3倍ほど処理性能が向上しています。

3D mark(Solar Bay)の20回ストレステストにおいてもM4 Pro、M4は高いスコアを記録しています。

Mac mini(m4)3D mark

M4 / M4 Proはハードウェアレイトレーシング対応なのでM2 Proよりもフレームレートが高くてスコアが伸びています。

M4よりもM4 Proの方がスコアが低いのは計測時のディスプレイが120Hz非対応だったためで、MacBook Pro(M4)は120Hzリフレッシュレート対応で60fps以上も正確に計測できた結果となっています。

おそらく120Hz対応モニターで計測したらM4 Proはもっとスコアが高いはずで、コア数も購入時にカスタマイズできるのでポテンシャルがとても高いSoCではないでしょうか。

ストレージ容量はM4モデルが256GB〜、M4 Proが512GB〜となっていますが、M4 Proのストレージは性能が向上しています。

同じ512GBでBlackmagic Disk Speed Testで計測してみると…

Mac mini(m4)ストレージ速度

M4とM2 Proのストレージ性能はほぼ同じですが、M4 Proは読み込み速度(Read)で1.8倍、書き込み速度(Write)で1.2倍ほど高速化しています。M4 Proはストレージもプロ仕様にスペックアップしたんでしょうね。

また、メモリの規格も(LPDDR5 → LPDDR5X)になって帯域が増えたことで、M2 → M4で(最大100GB/s → 120GB/s)、M2 Pro → M4 Proで(最大200GB/s → 273GB/s)に高速化しています。

Mac mini(m4) メモリ速度

メモリ速度はM4(16GB)とM2 Pro(16GB)はほぼ同じ転送速度でしたが、M4 Pro(24GB)は2倍も速いです。メモリ容量が16GBから24GBになったことも影響してそうですね。

Mac mini(2024)はM4世代になって、CPUやGPUの処理性能が向上してストレージやメモリ周りも高速化したことで体感速度が速くなりました。アプリの起動やIllustratorやPhotoshopにおけるエフェクト速度が圧倒的に速くなってるので違いを感じることができるはずです。

もちろん、スプレッドシートなど単純なデータ処理も高速化してるのでM4 Proまでの性能は必要ないって人もMac mini(M1)Mac mini(M2)からMac mini(M4)に乗り換えるメリットありそうです。

M4、M4 ProはNeural Engineの処理性能も向上してるのでFinal Cut ProのAIマグネティックマスクの解析速度も向上しています。

X(@Logkazu)

1分8秒の4K動画のハムさんを切り抜くのにM2 Proは2分20秒かかったのに対してM4 Proは1分54秒と25秒も速く処理が完了しています。

Final Cut Pro 11の新機能ですが、被写体をマスクをかけて後ろに文字入れをするなど特殊処理をすることが多いと便利な機能ですが、意外と時間のかかる処理なので、このような処理をすることが多い場合はM4 Proは処理が速いので選ぶメリットはあります。

なお、Final Cut Proの動画書き出し(4K60fps・15分)速度はこんな感じで、M2 Pro(17分12秒)よりもM4(16分03秒)の方が高速化しています。

Mac mini(m4)動画書き出し速度

M2 ProよりもM4の方が書き出し速度が速いってヤバいです。M4 Proはさらに速くて15分14秒でした。ちなみに、M2は18分15秒くらいなのでM2 → M4でも2分ほど速くなっています。

M4 Proは発熱するが安定してる

Mac mini(M4 / M4 Pro)はAppleシリコンになって初めて内部設計が見直されたことで小型ボディの中にまったく新しい排熱構造を採用しています。

Mac mini(M4)排熱構造

内部に取り込んだ空気を各階層から底面に効率良く排気されるようになっており、小さいながらもしっかり熱を排気して安定を保ってるようです。

今までのMac miniよりもM4モデルはファンの通気口も大きくて空気の流れが良さそうですよね。

Mac mini(M4) ファンの通気口
Mモデル ⇄ M4モデル

4K60fpsの動画を15分書き出し中に端末の熱を計測してみると…

Mac mini(M4 Pro)発熱
Mac mini(M4 Pro)
Mac mini(M2 Pro)発熱
Mac mini(M2 Pro)

発熱はM2 Proの方が抑えられてます。やはり、本体の表面面積が広いので余裕があるのでしょう。内蔵ファンの性能と排熱効率はおそらくM4 Proの方が上だと思いますが、M4 Proは処理性能が高い中で小型ボディなので発熱しやすいです。

暖房を付けた部屋で動画書き出しすると40℃は越えるので本体はかなり熱くなります。ただ、そのような状況下でも処理が落ちなく安定してるので、上手く放熱しつつ内部温度を抑えられてるのでしょう。

M4 / M4 Proそのものが熱に強くサーマルリミットが発動しにくい…のかもしれないです。いずれにしても、小型ボディでありながらも発熱しても安定した動作が得られてるのは凄いの一言ですね。

価格:16GBモデルが10万円を切った

Mac mini(M4・M4 Pro)は先代のM2モデルよりも値上げしていて、メモリが16GBが標準搭載となって実質値下げとなっており、M2は16GBが112,800円だったのがM4は94,800円です。

Mac mini 価格
モデル M4 M4 Pro M2
販売終了
M2 Pro
販売終了
メモリ 16GB 24GB 8GB 16GB
256GB 94,800円 84,800円
512GB 124,800円 218,800円 112,800円 184,800円
1TB 154,800円 248,800円 140,800円 212,800円
2TB 214,800円 308,800円 196,800円 268,800円
4TB 398,800円 352,800円
8TB 578,800円 520,800円
メモリ
16GB
0円 標準 +28,000円 0円 標準
メモリ24GB +30,000円 0円 標準 +56,000円
メモリ32GB +60,000円 +56,000円
メモリ48GB +60,000円
メモリ64GB +90,000円

Macは8GBのメモリでもそれなりに動作しますが、動画編集などは少し厳しく16GBモデルが18,000円も安いのはいいですね。M4 Proも34,000円の値上げもメモリ24GBでM2 Proの32GBよりも安いです。

吊るしモデルのM4(16GB・256GB)で94,800円。コレでも十分使えるスペックだと思います。ストレージが少し少ないですが、外付けSSDを組み合わせれば何とかなりそうですよね。

もちろん、重めのアプリをたくさんインストールするなら512GBにカスタマイズするのがおすすめです。(それでも、最新のmacOSはApp Store経由のアプリなら外付けSSDにインストール可能)

Mac mini(M4 / M4 Pro)レビュー:まとめ

Mac mini(M4 Pro)+ iPhone 16 Pro

Mac mini(M4 / M4 Pro)メリット・デメリット

Mac mini(M4)のメリット
  • 小型化し可愛いらしいデザインに
  • サイズが小さく置き場所に困らない
  • SoCにM4 / M4 Proを搭載し高性能に
  • 最小構成でも16GBメモリを搭載した
  • USB-Cポートを5つ搭載(2つは前面に)
  • 最大3台のディスプレイを同時サポート
  • 内蔵スピーカーの音質が向上した
  • 電源ケーブルが編み込み式になった
Mac mini(M4)のデメリット
  • USB-Aポートが廃止に
  • 背面のUSB-Cポートが足りない
  • Wi-Fi 7に非対応(Wi-Fi 6Eまで)
  • SDカードスロットが非搭載
  • 電源ボタンが底辺にある

Mac mini(M4 / M4 Pro)おすすめな人は

Mac mini(2024)は14年ぶりに本体デザインが刷新されて小型化したデスクトップ型のMacでM4チップを搭載して「mini」とは思えないパワフルな性能を持っています。

では、どんな人におすすめか?

Mac mini(M4 / M4 Pro)おすすめな人は
  • 全てのMac miniユーザーにおすすめ
  • 処理性能の高いMacが欲しい(M4 Pro)
  • 狭い設置スペースにMac miniを置きたい
  • モニターやキーボードはお気に入りを使いたい
  • 費用をとにかく抑えたい

Mac mini(M4 / M4 Pro)は既存のMac miniユーザー全てにおすすめしたいモデルです。Intel時代のMac miniを使ってる人は迷うことなく買いましょう。

全ての動作において次元の違う体験を手に入れることができます。M1、M2のMac miniを使ってる人もM4モデルに乗り換えることで小型化による机のスペースが広がること間違いなしです。

処理性能もM1、M2からでも体感レベルで違いを感じられるはずです。(CPUのシングルコア性能が大きく向上してるのでアプリ起動などちょっとした動作が速くなってる。)

また、M4モデルは本体が小型化して狭いスペースに設置できます。軽量なのでフレキシブルに作業する状況に合わせて動かして使うのもいいですよね。

Mac miniは端末価格が94,800円と他のMacと比べるとリーズナブルなので費用を抑えたいならおすすめ。

最初にモニター、キーボード、マウスなど揃える必要ありますが、一度買ってしまえばあとはMac miniを入れ替えるだけなのでトータルで費用を抑えられるメリットがあります。

M4、M4 Pro どっちがいい?

M4チップかM4 Proのどちらかを選べますが、どっちを選ぶべきか?迷いますよね。

正直なところ、M4でも十分高性能でM2 Proと比べてもCPUシングルコアの性能が向上してるので、アプリによっては体感速く感じることもあります。

デザイン作業、動画編集もよっぽど負荷のかかる作業(エフェクトかけまくるとか…)しない限りはM4のMac miniで問題ないと思います。

メモリは基本的に16GBあれば十分ですが、デザインや動画編集をするなら24GBにしておいた方がいいです。

16GBでも問題ないですが、たまに引っ掛かりを感じることもあるので少し重めの作業をするかも…ってなるならメモリは増やしておきましょう。

おすすめMac miniの構成
  • M4 + 24GB + 512GB:154,800円
  • M4 Pro + 24GB + 512GB:218,800円

ストレージは512GBあった方がいいのでM4で154,800円がおすすめの構成です。同じ容量のM4 Proは218,800円なので少しでも費用を抑えつつ使える構成となっています。

予算に余裕があるならM4 Proの方が当然ながら性能が高いので快適です。

とくにマルチモニターで作業するならM4 Proの方がGPUの処理に余裕があるので安定した作業が可能で動画書き出し中に別作業しても問題なく動かせます。(M4でも問題はないんですけどね…)

M2、M2 Proもおすすめです

なお、1世代前のM2、M2 Proを搭載したMac miniを整備済製品や中古で安く買うのもおすすめです。

Appleの整備済製品ならM2モデルが67,800円、M2 Proが156,800円で購入可能です。少し大きいですが持ち運ぶわけではないと思うので問題はないですよね。

Mac miniはバッテリー劣化を気にしなくてもいい端末で中古で買っても全然問題ないです。もちろん、SoCやSSDの経年劣化はありますが、まだ発売から2年なので気にするレベルではないです。

ただし、M2 Proモデルの整備済製品は(16GBメモリ + 512GB:156,800円)はM4(24GBメモリ + 512GB:154,800円)とほぼ同じ価格なのでM4モデルにした方がいいかもしれません。