ソニーの小型ハイエンドモデルとなるXperia 5シリーズの2023年モデル・Xperia 5 Vは6.1インチの縦長ディスプレイにSoCにSnapdragon 8 Gen 2を搭載しています。
従来型のXperia 5 IVよりも筐体サイズが大きくなったものの発熱しにくくなって負荷のかかるゲームも安定して遊べるようになったのも魅力の1つになりました。
「Xperia 5 Vは何が変わったのか?」、「使いやすいスマホなのか?」など気になりますが、この記事では、Xperia 5 Vのデザイン、サイズ、性能、カメラの画質、電池持ちをレビューしました。
実際に使ってどうなのかメリット、デメリットを評価したのでXperia 5 Vが気になってる方は参考にしてください。
- 片手操作できる小型軽量モデル
- デザインが可愛らしく質感が高い
- 性能が高くてゲームも快適にプレイ可能
- 発熱しにくく使いやすくなった
- 広角カメラの画質が向上した
- 内蔵スピーカーの音質が向上した
- 電池持ちがとても良い
- 画面のベゼル幅が太くなった
- 顔認証機能を搭載していない
- 望遠カメラを搭載していない
- 端末価格が高くて割高感ある
Xperia 5 Vはソニー公式ストア、ドコモ、au、楽天モバイルで買うことができます。ソフトバンクは今回は取り扱いをしていません。
※ レビューで使用しているXperia 5 Vはソニー公式ストアで自腹購入した端末でストレージ容量が256GBで本体カラーはブルーとなっています。
この記事の目次
Xperia 5 Vの特徴
モデル | Xperia 5 V |
---|---|
ディスプレイ | 6.1インチ(21:9) 2,520 × 1,080 ピクセル |
リフレッシュレート | 60・120Hz(ゲーム:最大240Hz) |
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 |
メモリ | 8GB / 12GB |
ストレージ | 128GB / 256GB |
生体認証 | サイドボタン式指紋認証 |
広角 | 48MP(1/1.35型)・ƒ/1.9 |
超広角 | 12MP(1/2.55型)・ƒ/2.2 |
望遠 | – |
インカメラ | 12MP(1/2.9型)・ƒ/2.0 |
オーディオ | エンクロージャーフロントステレオスピーカー(新型アンプ) |
通信性能 | Wi-Fi 6E Bluetooth 5.3 |
バッテリー | 5,000 mAh |
防水防塵 | IP6X / IPX8 |
ポート | USB-C(USB 3.2 / 5Gbps) |
ワイヤレス | Qi対応、バッテリーシェア対応 |
サイズ | 154 × 68 × 8.6 mm |
重量 | 182 g |
OS | Android 13 |
Xperia 5 Vは6.1インチ縦長ディスプレイを搭載し本体横幅を68mmに抑えながらハイエンドチップのSnapdragon 8 Gen 2を搭載しゲームも快適に遊べる丁度良いサイズ感のスマホです。
本体デザインがXperia 1 IVと同じ完全フラットデザインになってガッチリとした体格になりました。本体横幅、厚みが少し大きいのでXperia 5 IVから乗り換えると「あれ?大きいね?」ってなるかもしれません。
ただ、本体サイズが少し大きくなったことで放熱板をより多く詰め込めるようになって従来のXperia 5 IVの弱点でもあった発熱がしにくい端末に進化しています。
Xperia 5 IVは少し使っただけでもアチアチになって心配になって(それでも異常に電池持ちは良かったけど)ましたが、Xperia 5 Vは普段使いで発熱することは減りました。
さらに原神など負荷のかかるゲームをプレイも発熱しにくく熱ダレによる動作速度低下がしにくく安定したプレイが可能で小さいからといってゲームを諦めなくてもいいのです。
電池持ちも従来モデル同様に良いので小型 + 高性能 + バッテリーの3拍子が揃った高級スマホとなっています。
ただし、リアカメラで望遠カメラが廃止されて広角 + 超広角のデュアルカメラ仕様になったので撮影できる幅は望遠カメラを搭載してたXperia 5 IVより劣ります。
ハイエンドスマホなのに望遠カメラがないのは物足りないです。望遠カメラを多用する人は少ないですし「カメラにこだわるならXperia 1 Vを選んでね!」って感じなのでしょう。
そのわりに端末価格が14〜15万円と少し割高感があるのがXperia 5 Vの残念なポイント。もう少しお手頃価格だったらバランスも取れてるし良かったのにと感じます。
Xperia 5 V:レビュー
デザインとサイズ:フラットで小型軽量
XPeria 5 Vの本体デザインは角ばった完全なフラットデザインを採用。Xperia 5 IVもフラットに近い形状でしたがサイドフレームがエッジカット + 2.5Dパネルで完全フラットではなかったのです。
まさに、Xperia 5 Vは完全なるフラットデザインを採用したスマホになって、本体サイズが(156 × 67 × 8.2 mm)→(154 × 68 × 8.6 mm)と横幅と厚みが少し大きくなってガッチリとしたスタイルとなりました。
背面パネルはマットガラス(Gorilla Glass Victus2)、サイドフレームはマット加工が施されたアルミ素材を採用し全体的に落ち着きのあるスタイルとなっています。
従来のXperia 5 IVの本体が薄すぎってのはありますが、Xperia 5 Vは本体が大きくなって角張ってたくましくなった雰囲気はあります。
実際に手にするとガッチリとした雰囲気の持ち心地です。
もちろん、Xperia 5 Vはカメラのシャッターボタンを搭載しており長押しでカメラアプリを瞬時に起動して撮影が可能となっています。
半押しAFにも対応してるのでカメラと同じような感覚で撮影できるのはXperiaならではの使い勝手です。
Xperia 5 Vの生体認証はサイドボタン式指紋認証となっていて指の指紋を使って画面ロック解除ができます。
指紋認証の精度、速度は従来モデルと同じで普通に使いやすいです。スマホを持つと同時に指紋認証センサーが指に触れるのでストレスなく画面ロック解除が可能です。
ただし、顔認証には対応していないのは残念なポイント。指紋認証だけでも不便を感じることはないですが、顔認証があった方が楽に使い出すことができます。
Xperia 5 Vの本体カラーはブラック、プラチナシルバー、ブルーの3色あります。ブルーの色味がいい感じですね。
純正の専用ケースもあります。
スタンド部分が盛り上がった形状でカメラとして使うときにグリップとして使える配慮がされてます。
横向きに立てかけて動画を見たり、Xをしたり、ながら作業ができます。縦置きもできますが角度が少し急なので基本的に横向きにして使うスタイルかなと感じます。
- 完全フラットデザイン
- 落ち着きのあるマットな見た目
- 片手で操作できる小型ボディ
- カメラのシャッターボタンあり
- サイドボタン式指紋認証に対応
- 本体サイズが大きくなった
- 本体の重量が少し重くなった
- 顔認証に対応していない
ディスプレイ:ベゼルが太くなった
Xperia 5 Vはディスプレイの左右のベゼル(黒枠)の幅が5 IVよりも太いです。ほぼ倍くらい太くなってしまったので「あれ?どうしたの?」ってなります。
Xperia 5 Vのディスプレイは6.1インチと5 IVと同じ表記ですが、細かい仕様を見るとスペックが変更となっており、5 IVは6.08インチ、5 Vは6.05インチとわずかにサイズダウンしています。
左からXperia 10 V、Xperia5 V、Xperia 5 IVのパネル情報です。解像度はいずれも2520 x 1080ピクセル(FHD+)となっています。
Xperia 5 VのディスプレイはXperia 10 Vと同じ。リフレッシュレートは異なりますがどちらも6.05インチで画素密度も同じでパーツ共通化でコストダウンを図ったのかもしれません。
それに合わせてベゼルの幅もXperia 5 VとXperia 10 Vは同じとなってしまい、Xperia 5 IVと比較するとベゼルの幅が広くなっています。
思っていた以上にベゼルの幅が太くなってしまい、少し気になるレベルかもしれません。
また、ディスプレイの品質がXperia 10 V相当になりカラーシフト(斜めから見た時に色味が変わる現象)がしやすくなったと言われてますが実際はほぼ分からないです。
画面輝度は公式で数値を発表していないですが画面の明るさもほぼ同じです。リフレッシュレートは120Hzに対応してるので滑らかにスクロール可能となっています。
Xperia 5 Vのディスプレイの品質は5 IVとほぼ同じと見ていいですが、ベゼルの幅が太くなったのは少し気になるところかもしれません。
個人的にはガッチリとした見た目が意外と可愛らしくて悪くはないかなとは思っていますが。
- 120Hzリフレッシュレート対応
- クリエイターモードに対応
- リアルHDRドライブに対応
- フラットパネルで保護フィルム貼りやすい
- ベゼルの幅が太くなった
オーディオ:内蔵スピーカーの音質が向上
Xperia 5 Vは従来型の5 IVと同じフルステージステレオスピーカーを搭載し左右の音のバランスが整った臨場感あるサウンドを視聴できますが、Xperia 1 Vと同じく低音性能と音圧が高くなった新型アンプを搭載しています。
今までのXperai 5 IVの音質も楽器やボーカルの声がリアリティのあるサイズ感以上のサウンドですがXperia 5 Vはさらに低音域から中音域の音の厚みが増し音質が向上しています。
ドルビーアトモスにも対応しイコライザーも自分好みに調整可能ですし、ソニーならではの圧縮音源を高精度にアップスケーリングするDSEE Ultimateも使えます。
3.5mmオーディオジャックも搭載してるので有線イヤホンで音楽を楽しめるのもXperia 5 Vの魅力の一つとなります。
もちろん、ワイヤレスもaptX AdaptiveやLDACの高音質コーデックに対応し、さらにLE audioも使えるのでオーディオ周りのスペックは強くなっています。
- 内蔵スピーカーの音質が向上した
- フロントスピーカーで音のバランスが良い
- 高音質コーデックとLE Audioに対応
- 3.5mmオーディオジャックを搭載
- 特になし
充電:USB-C + ワイヤレス充電(Qi)
Xperia 5 Vの充電ポートは端末下にあるUSB-Cポートから可能となっています。
PD / PPS充電に対応し30W以上の電源アダプタとケーブルを有線接続することで素早く充電できます。30分で50%の給電が可能なので普段使いで困ることはありません。
また、Qi規格のワイヤレス充電にも対応しケーブルレスでXperia 5 Vを充電が可能なのでケーブルレスな生活をしたい方も安心ですね。
なお、USB-CはUSB 3.2 Gen 1(5Gbps)の高速通信に対応してるので動画など容量の多いデータも素早く外付けSSDに移動ができます。
また、DisplayPort ALTモードにも対応してるので外部モニターにXperia 5 Vの画面を表示できるので、動画視聴やゲームを大画面で楽しめる拡張性があります。
カードスロットは端末下に搭載しnano SIM + MIcroSDカードを入れて同時に使うことができます。
SIMピンなしで手動で開閉ができるのでマイクロSDカードを頻繁に入れ替えすることも可能です。スロット式を採用してるのはSIMカードを入れ替える時に楽でいいですね。
- USB-C(30W充電)で充電できる
- USB 3.2 Gen 1の高速通信に対応
- nanoSIM + MicroSDカードのデュアルスロット
- ワイヤレス(Qi)充電に対応
- 外部ディスプレイに表示可能
- 超高速充電には対応していない
性能:Snapdragon 8 Gen 2で快適動作
Xperia 5 VのSoC(システムオンチップ)はSnapdragon 8 Gen 2を搭載し、メモリは8GB、ストレージはキャリアモデルが128GB、SIMフリーモデルが256GBです。
Xperia 5 IVのSnapdragon 8 Gen 1のCPUは高性能コア(1 + 3)+ 効率コア(4)でしたが、Xperia 5 VのSnapdragon 8 Gen 2は高性能コア(1 + 2 + 2)+ 効率コア(3)となり処理性能がより高くなって快適な動作を実現しています。
Antutu(v10)で性能を比較しました。
モデル | Xperia 5 V | Xperia 5 IV |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8 Gen 1 |
メモリ | 8GB / 256GB | 8GB / 128GB |
総合 | 1364316 | 1069708 |
CPU | 333530 | 312135 |
GPU | 585929 | 344898 |
MEM | 191713 | 197951 |
UX | 253144 | 214724 |
発熱 | 40℃ | 38.7℃ |
バッテリー | 5%消費 | 2%消費 |
Snapdragon 8 Gen 2になってCPUが10%、GPUが70%ほど処理性能が向上。GPU性能が大きく向上したことでゲームなど3Dグラフィックを多用したアプリは快適に使えます。
例えば、原神を「最高・60フレーム」に設定してプレイすると5 IVは10分プレイすると熱ダレによるレート落ちが発生して動作にカクツキますが、Xperia 5 Vはある程度の長時間プレイでもレート落ちが少なく快適にプレイ可能です。
Xperia 5 IVとXperia 5 Vで動作を比較してどれくらい違うのか比較します。
まずはXperia 5 IV(Snapdragon 8 Gen 1)です。
熱ダレによってフレームレートが少し落ちています。だいたい40〜50fpsで動作してる状況です。
次に、Xperia 5 V(Snapdragon 8 Gen 2)です。
Xperia 5 Vの方が滑らかに動いてますよね。エフェクトの多いシーンになると少しレートが落ちてますが、長時間プレイでもフレームレートは落ちにくく快適にプレイが可能です。
また、ブラウザやX(旧Twitter)など普段使いのアプリの動作の差は少ないですが、負荷高めのゲームやアプリはXperia 5 Vが快適でゲームを快適にプレイしたいならおすすめです。
端末発熱:放熱シートが増加し発熱しにくく
Xperia 5 VはSoCがSnapdragon 8 Gen 2になって性能が強化されただけでなく、放熱対策として熱拡散シートの体積は5 IVから約40%増えて熱を本体内に拡散する事で⾼温化を防いでます。
熱拡散シートが増えて端末厚みが 8.2mm → 8.6mm と分厚くなったものの端末自体は発熱しにくくゲームの長時間プレイも安定的に遊べるのは大きな進化ではないでしょうか。
原神を最高画質、60フレームでプレイした時の端末の発熱を計測器で計測しました。
Xperia 5 IVは Max 44.6℃ とかなり端末が熱くなったのに対してXperia 5 Vは Max 41.0℃ と 4.6℃も発熱を抑えられていました。
サーモグラフィーを見て分かる通り放熱シートが増えたことで端末全体に熱を分散してSoCのあるところ発熱を上手く抑えることができています。発熱が抑えられることでゲームなど高負荷状態時も安定した動作を得ることができます。
電池持ち:とても長く使える
Xperia 5 Vは従来モデルと同じく5,000mAhの大容量バッテリーを搭載し電池持ちは良好で「この小さな端末の中のどこに5,000mAhも詰め込んだ?」って不思議に思うくらい実際の電池持ちかなり良いです。
モデル | Xperia 5 V | Xperia 5 IV |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8 Gen 1 |
バッテリー容量 | 5,000 mAh | 5,000 mAh |
PUBG 30分プレイ |
60 → 55%:5%消費 | 52 → 46%:6%消費 |
YouTube 1時間視聴 |
73 → 68%:5%消費 | 70 → 64%:6%消費 |
原神(中・30) 30分プレイ |
67% → 61%:6%消費 | 73% → 66%:7%消費 |
原神(最高・60) 30分プレイ |
61% → 51%:10%消費 | 70% → 59%:11%消費 |
8時間待機 | 4%消費 | 4%消費 |
5 IVも発熱が凄いわりに電池持ちが良い端末でしたが、Xperia 5 Vはさらに上をいく電池持ちを実現し、原神を最高画質で遊んでも30分で10%ほどの消費なのです。
隙間時間でゲームをしても電池が切れて困るリスクは極めて少ないのではないでしょうか。小型軽量モデルにしてはXperia 5 Vはバッテリーライフが良いので1日しっかり使うことができるでしょう。
- SoCの性能が高くて快適に使える
- ゲームも快適で発熱しにくくなった
- 電池持ちがとても良い
- 特になし
カメラ:デュアル仕様になった
Xperia 5 Vは広角、超広角のデュアルカメラを搭載しています。
従来型のXperia 5 IV、5 III、5 II、5は望遠カメラを搭載していましたが、今回のXperia 5 Vはシリーズ初となるデュアルカメラ仕様になっております。
いわゆるコストダウンってやつですが、Xperia 5 Vは若者層をターゲットにした端末で望遠カメラはなくてもいいという判断があったのでしょう。
とはいえ、広角カメラが12MPから48MPの高画素センサーになってデジタルズームで(2〜6倍)画角をカバーできるので実用としてはほぼ問題はないです。
モデル | Xperia 5 V | Xperia 5 IV |
---|---|---|
広角 | 48MP(1/1.35型)・ƒ/1.9 | 12MP(1/1.7型)・ƒ/1.7 |
超広角 | 12MP(1/2.55型)・ƒ/2.2 | |
望遠 | – 最大6倍 |
12MP(1/3.5型)・ƒ/2.4 最大7.5倍 |
インカメラ | 12MP(1/2.9型)・ƒ/2.0 | |
AF/AE | 最高30コマ/秒 | 最高20コマ/秒 |
色調整 | Creative look、S-Cinetone for mobile | – |
動画 | PhotoPro 4K/60fps Video Pro 4K/60fps |
PhotoPro 4K/30fps Video Pro 4K/60fps |
広角カメラはXperia 1 Vと同じく2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmor T for mobile」を採用し低照度性能がXperia 5 Vより約2倍向上し暗所に強いカメラに進化しています。
また、Xperia 5 VはXperia 1 Vと同様にCreative look、S-Cinetoneによる色プロファイル機能を使って写真の色味を変更して撮影ができます。
- ST:標準の仕上がりで幅広いシーンで使える
- NT:彩度・シャープネスが低く落ち着いた雰囲気
- VV:彩度・コントラストが高い色彩豊かに
- FL:空や緑にコントラスを加えた雰囲気ある落ち着いた発色
- IN:コントラストと彩度を抑えたマットな質感
- SH:透明感・柔らかさ・鮮やかさのある明るい雰囲気に
Xperia 5 Vは従来モデル同様にPhoto ProとVideo Pro、Cinema Proを搭載していますがVideo Pro、Cinema ProはPro Cameraフォルダに格納されて撮影でどれを使ったらいいかパッと見で分かります。
写真と動画なら画面右下のPhoto Pro(カメラのアイコン)でOKでXperia 5 VのPhoto Proは動画モードでも4K HDR 60fpsの撮影可能でPhoto Proだけで完結できます。
少し凝ったV-Log撮影ならVideo Pro、映画っぽい動画を撮影したいならCinema Proを使うなど上手く使い分けができますね。(そんなことする?)
解像度の切り替えもサクッと切り替え可能でカメラのUIは分かりやすくなってます。なお、フルHD(30fps)なら背景効果を追加できるポートレート撮影もできます。
また、Video Creatorによって写真を組み合わせて一つの動画にしたり、動画編集を誰でも簡単な操作でできるアプリも使えるのも魅力の一つとなっています。
では、Xperia 5 Vのカメラでどんな写真撮影ができるのかレビューしています。
広角カメラのセンサーサイズが12MP(1/1.7型)から48MP(1/1.35型)と大きくなったことで、被写体に寄った時の被写界深度が浅く(背景のボケ量が大きくなる)雰囲気ある仕上がりです。
広角カメラのクロップズームの撮影でもXperiaらしくソフトウェアの処理が控えめで柔らかい雰囲気の画質に仕上がるのでカメラライクの画質を楽しむコトができます。
ボケ効果(ポートレートモード)をOFFの状態でもレンズとセンサーだけの物理的な要因で背景をこれだけしっかりぼかすコトができます。
2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmor T for mobile」により暗所でもより多くの光を取り込めるので少し暗いところでも高精細な撮影が可能です。
写真記録は12MPですが48MPの高画素センサーの恩恵もあってかきめ細やかな表現が可能です。不自然に暗部を持ち上げることもなく自然な写真に仕上げられるのもXperiaの魅力の一つではないでしょうか。
少し暗めの夜景撮影をXperia 5 Vと5 IVの広角カメラの2倍ズームで比較しました。
意外と解像感の違いはないもののXperia 5 Vの方が看板の文字がハッキリしてたりノイズが少なかったりHDRの効きがよく白トビを抑えられています。
2.5倍ズームで比較しました。Xperia 5 Vは広角カメラのAI超解像ズーム2.5倍、Xperia 5 IVは光学2.5倍望遠カメラでの撮影となります。
Xperia 5 Vは望遠カメラが廃止となり2.5倍以上の画角も広角デジタルズームとなりますが光学2.5倍望遠カメラのあるXperia 5 IVと比べると画質はどうしても劣ってしまいます。
最大ズーム画角も5 IVは7.5倍あったのがXperia 5 Vは6倍に落ちているので画質が広角カメラのデジタルズームだと限界があります。
従来モデルのXperia 5 IVやXperia 5 IIIで望遠画角の撮影をしていた方がXperia 5 Vに機種変更してしまうと望遠画角ので画質が劣化してしまうことになるので注意が必要です。
被写体に寄った時の玉ボケを確認しました。
ボケ感は思ったほど違いはないですが、玉ボケの質感はXperia 5 Vの方が柔らかくて雰囲気ある感じに仕上がってるでしょうか。
以下はXperia 5 Vの広角カメラで2倍ズーム撮影した写真です。
暗所でも手ブレすることなくキレイに撮影できてるのではないでしょうか。
なお、2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサーの効果は本当に暗いところで発揮できるのでXperia 5 IVよりも5 Vの方が明るくノイズの少ない写真に仕上がります。
また、Xperia 5 Vはナイトモードも搭載しているので全体的に明るく撮影することもでき暗いところでの撮影の幅が広がることになります。
食レポはXperiaが得意とする分野ですが、Xperia 5 Vも美味しそうな色味で表現可能となっています。
どちらも美味しそうですがXperia 5 Vの方がより高精細で色味も美味しそうに表現できていますが、比較しないと分からないレベルなのでXperia 5 IVでも十分かもしれません。
ハムさんの毛並みはどちらも自然に表現できておりふわっふわっですね。
色味も自然なのでXperia 5 Vは動物を撮影するにも適したカメラです。もちろん、人肌も自然に表現できるので家族の写真を見たままに自然に記録したい場合も使えます。
- 新型センサーで画質が向上し暗所に強く
- 雰囲気重視の自然な写真・動画撮影が可能
- Creative lookで雰囲気ある色で撮影できる
- S-Cinetoneで雰囲気ある色で動画を撮れる
- 動画を長回ししても熱落ちしにくくなった
- ナイトモードで暗所撮影に強くなった
- Video Creatorで簡単に動画編集できる
- 望遠廃止で望遠画角の画質が劣化
- RAW撮影で48MP撮影ができない
Xperia 5 V 端末価格
Xperia 5 Vはソニー公式ストア、ドコモ、au、楽天モバイルで購入可能となっており価格は以下の通りです。
- ソニーストア(256GB):139,700円
- ドコモ(128GB):151,690円
- au(128GB):143,000円
- 楽天モバイル(128GB):152,400円
※ au:新規契約:11,000円割引、MNP:22,000円割引、機種変更:5,500円割引、楽天モバイル:初めての契約で9,000pt還元
キャリア版は128GBとストレージ容量が少なく価格が高めなので購入メリットがなさそうにも見えますが、返却プログラムを使うことで月々の費用を抑えることは可能です。
- ドコモ(128GB):81,730円
- au(128GB):74,300円
- 楽天モバイル(128GB):76,200円
24ヶ月後に端末を返却する必要はありますが1年計算だと3〜4万円でXperia 5 Vを使えるのでわりとアリな金額設定です。定期的に端末を乗り換えをしていくなら返却プログラムをうまく活用したいものです。
Xperia 5 V レビュー:まとめ
Xperia 5 Vは6.1インチディスプレイにSnapdragon 8 Gen 2を搭載した小型ハイエンドモデルです。従来モデルよりも放熱シートを増やして熱対策してXperia 5 IVの弱点だった発熱しやすい問題を解決したのが進化ポイントともいえます。
Xperia 5 Vがおすすめな人は
Xperia 5 Vがおすすめな人はこんな人でしょうか。
- 小型ハイエンドスマホが欲しい
- 原神などのゲームを快適に遊びたい
- カメラの画質にこだわりたい
- 色味を変えて雰囲気ある写真動画を撮影したい
- 動画を撮影して簡単に編集したい
コンパクトなハイエンドスマホが欲しくてゲームも快適にプレイしたいならXperia 5 Vはおすすめです。従来より発熱を抑えられてるので負荷のかかるゲームも安定した動作でプレイが可能となっています。
48MPの高画素センサーを搭載したことで1〜2倍の画質は従来より向上していますし、Creative LookやS-Cinetoneで色味を変えて雰囲気ある撮影ができるのも魅力です。
望遠カメラがないので望遠画角の画質はイマイチですが、広角画角でしか撮影することがないならXperia 5 Vで十分なスペックは持ってるかと思います。
Xperia 5 IVがおすすめな人は
Xperia 5 VではなくXperia 5 IVでも問題ない方はこんな感じとなります。
- とにかく費用を抑えたい
- そこそこの性能は欲しい
- 発熱はあまり気にならない
- 望遠3〜5倍で撮影したい
とにかく費用を抑えながら6.1インチの小型タイプのXperiaが欲しいならXperia 5 IVがおすすめです。
とくに現在はソフトバンクで投げ売りされて中古のイオシスでも62,800円で未使用品を購入できるので、この価格でXperia 5 IVを買えるなら発熱しやすくても問題ないです。
Xperia 5 IVは発熱はしやすく普通に使ってても端末が暖かいなと感じることがあります。ただ、電池持ちはXperia 5 Vと同様に持つので実用に全く問題はないですよね。
原神などゲームを長時間プレイしてると熱ダレでフレームレートが落ちますが、遊べないことはないですし発熱が気にならないなら型落ちのXperia 5 IVもアリでしょう。
また、Xperia 5 IVは望遠カメラ(×2.5)も搭載してるので2.5倍以上の画角で撮影することがあるなら5 Vよりも選ぶ価値はあるのかなと感じます。
→ Xperia 5 IVを詳しく見る
→ Xperia おすすめ機種はこちら
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