SHARPが2023年ハイエンドスマホのAQUOS R8 proAQUOS R8を発表となりましたが2023年モデルは、なんと、プロモデルと標準モデルの2機種発売します。

AQUOS R8 proAQUOS R7の後継機種で引き続きLEICAのSUMMICRONレンズに1.0型センサーを搭載したスマホです。

AQUOS R8は画面サイズが6.4インチに小型化してAQUOS sense7 と同じカメラ構成にスペックダウンした(といってもLEICA監修)モデルとなっています。

ということで、AQUOS R8シリーズは何が進化したのか、AQUOS R8 pro、AQUOS R8、AQUOS R7のスペックの違い、価格を比較しました。

AQUOS R8 pro・AQUOS R7の比較

2023年モデルで新しく「Pro」が追加となりましたが、AQUOS R8 proAQUOS R7を継承したモデルです。

基本デザインは似ている

AQUOS R8の本体デザインはR7をベースにブラッシュアップしたものとなって画面はフラットパネル、背面は左右が折り曲がったラウンドフィルムスタイルを採用しています。

AQUOS R8 pro本体デザイン

ぱっと見はR7と同じように見えますが、リアカメラの部分のヘアラインの造形はよりアグレッシブなものに変わってレンズが縁取りされたデザインに変更となっています。

AQUOS R8 pro
AQUOS R8 pro

ただのデザイン変更ではなくカメラユニットの発熱を効率よく排熱できるように金属板を設置した新放熱設計のサーモマネジメントシステムを採用しています。

AQUOS R8 Pro サーモマネジメントシステム

コレは新しいですね。たしかにカメラ使用時は本体が発熱しやすいですし、サーモマネジメントシステムを使うことで長時間撮影も難なくこなせそうです。

ちなみに、背面パネルはAQUOS R7はガラスでしたが、AQUOS R8 proはアクリル樹脂に変更となっていて、細かいところでスペックダウンを感じますね。

画面サイズ・本体サイズはほぼ同じ

AQUOS R8 proの画面サイズは6.6インチとAQUOS R7と同じサイズ(161 × 77 × 9.3 mm)となっています。

AQUOS R8 pro vs AQUOS R7

重量はAQUOS R8 proが203g、AQUOS R7は208gと少し軽くはないっていますが基本的にAQUOS R7のブラッシュアップモデルと見ていいでしょう。

ちなみにカラーラインナップはAQUOS R7はシルバーがありましたが、AQUOS R8 proは本体カラーがブラックのみなので本体カラーが選べないのは残念です。

ブルーライトを50%カットしたディスプレイ

AQUOS R8のディスプレイは6.6インチの有機ELディスプレイ(Pro IGZO OLED)を採用し解像度は2,730 × 1,260ピクセル(WUXGA+)、画面輝度は最大2,000nitsとなっています。

リフレッシュレートも1-240Hzの滑らかディスプレイを採用した高品位パネルですが、AQUOS R8 proはさらにブルーライトを50%カットし目の負担を軽減してくれるディスプレイに進化しています。

Snapdragon 8 Gen 2に進化し性能向上

AQUOS R8のSoC(システムオンチップ)はSnapdragon 8 Gen 2を搭載しています。メモリは12GB、ストレージは256GBとなりUFS 4.0でストレージ性能が向上しています。

Snapdragon 8 Gen 1のCPUは高性能コア(1 + 3)+ 効率コア(4)でしたが、Snapdragon 8 Gen 2は高性能コア(1 + 2 + 2)+ 効率コア(3)の変則的な構成となっています。

SDM 8 Gen 2 vs SDM 8 Gen 1
モデル Snapdragon 8 Gen 2 Snapdragon 8 Gen 1
CPU Kryo
Cortex-X3 ×1
Cortex-A715 ×2
Cortex-A710 ×2
Cortex-A510 ×3
Kryo 680
Cortex-X2 ×1
Cortex-A710 ×3
Cortex-A510 ×4
GPU Adreno 740 Adreno 730
Memory LPDDR5X
4,200MHz
LPDDR5
3,200MHz
storage UFS 4.0 UFS 3.1
NPU New Hexagon Hexagon
ISP New 18-bit Spectra ISP トリプル18-bit Spectra ISP
HDR Dolby Vision、HDR10+、HDR10、HLG Dolby Vision、HDR10+、HDR10、HLG
Camera 8K30fps /4K 120fps 8K30fps /4K 120fps
モデム Snapdragon X70 5G Snapdragon X65 5G
Process 4nm(TSMC) 4nm(Samsung)

Snapdragon 8 Gen 2はCPUが32%、GPUが24%、AI処理が50%向上したハイエンドなSoCとなっています。

処理性能が向上しただけでなく排熱構造が最適化されたことで負荷のかかるアプリ、ゲームもより快適に遊ぶことができるようになりそうです。

カメラは1.0型ズミクロンレンズを採用

AQUOS R8 proのリアカメラはAQUOS R7と同じく1.0型の4,720万画素(1.0型)の大型センサーとLEICA社と監修のSUMMICRON(ズミクロン)レンズを搭載しています。

AQUOS R8では新たに撮影時の光の強さや色味を測定し補正する14chスペクトルセンサーを搭載し見たままにより近い自然な色合いで撮影できるようになりました。

HDR撮影は処理速度が約40%向上し逆光や暗所でも白飛びや黒つぶれを抑えたキレイな写真をサクサク撮影できるように進化しているようです。

さらに、AIエンジンによって被写体の認識精度が向上して動き回る子どもやワンちゃん猫ちゃんもシャッターチャンスも逃さず撮影することができるようになりました。

AQUOS R7も像面位相差センサーによってオートフォーカスの速度はかなり改善されましたが、AQUOS R8はさらに期待ができそうな感じですね。

レンズフィルターを装着可能に

AQUOS R8 proは専用ケースを使うことでレンズフィルターが装着できるようになっていて「DESIGN FOR AQUOS」から専用フィルターが発売されます。

例えば、NDフィルターを装着することでシャッタスピードを落とせるので滝や車のライトを流し撮りするときに使えます。ミラーレスカメラでやるようなことがAQUOS R8で可能になるのは面白い試みです。

AQUOS R8 pro・R7 スペック比較

AQUOS R8 proとAQUOS R7のスペックを比較しました。

AQUOS R8 pro vs R7 スペック
モデル AQUOS R8 pro AQUOS R7
画面サイズ 6.6インチ 6.6インチ
パネル 有機EL(Pro IGZO OLED)
Gorilla Glass Victus2(?)
有機EL(Pro IGZO OLED)
Gorilla Glass Victus
リフレッシュレート 最大120Hz / 240Hz
解像度 2,730 × 1,260ピクセル(WUXGA+)
画素密度 456 ppi
輝度 2,000 nits
SoC Snapdragon 8 Gen 2 Snapdragon 8 Gen 1
RAM 12GB LPDDR5X 12GB LPDDR5
ストレージ 256GB(UFS 4.0) 256GB(UFS 3.1)
外部メモリ microSDXCカード(最大1TB)
Wi-Fi Wi-Fi 6E(11a/b/g/n/ac/ax) Wi-Fi 6(11a/b/g/n/ac/ax)
Bluetooth 5.3 5.2
モバイル通信 デュアルSIM(nanoSIM + eSIM)、5G mmWV・Sub-6
Felica / NFC おサイフケータイ対応
メインカメラ 47MP(1.0型)・SUMMICRONレンズF/1.9
センサー 14chスペクトルセンサー
測距用 1.9MP(1/5型・モノクロ)
ズーム デジタルズーム × 6 デジタルズーム × 6
インカメラ 12.6MP(1/3型)・F/2.3
動画機能 8K、4K 60fps/30fps、vHDR、スローモーション、タイムラプス
生体認証 顔認証、画面内指紋認証
防水防塵 IP6X / IPX8
ポート USB-C(3.2 Gen2)
バッテリー 5,000 mAh
充電 有線、ワイヤレス充電対応
オーディオ ステレオ、3.5mmオーディオジャック
OS Android 13 Android 12 → 13
カラー ブラック ブラック、シルバー
サイズ 161 × 77 × 9.3 mm 161 × 77 × 9.3mm
重量 203g 208g

AQUOS R8はドコモ、ソフトバンクで販売します。すでに予約を受け付けています。価格は未定ですがAQUOS R8 proはおそらくソフトバンクは191,520円で販売されます。意外と安い?

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AQUOS R8 pro・AQUOS R8の比較

AQUOS R8 vs AQUOS R8 pro

AQUOS R8は6.4インチのディスプレイを搭載しカメラのスペックを抑えつつハイエンドのSoCとなるSnapdragon 8 Gen 2を採用したカメラにそこまでこだわりがない人向けの丁度良いモデルです。

本体デザインは角張ったスタイル

本体デザインはどちらかというとAQUOS sense7に近くて角張ったスタイルを採用しています。

今までAQUOS Rが最上位モデルでしたが、AQUOS R8 proがフラグシップになって、AQUOS R8がハイエンドになってAQUOS senseシリーズとの中間を担うモデルです。

6.4インチの有機ELディスプレイを搭載

AQUOS R8は6.4インチの有機ELディスプレイ(Pro IGZO OLED)を搭載し、解像度は2,340 × 1,080ピクセルとなっています。

リフレッシュレートは1-240Hzの滑らかディスプレイ、ブルーライトを50%カットした目に優しいパネルとなっています。

AQUOS R8 proのパネルより解像度は劣るものの同じスペックでサイズが6.4インチとコンパクトになった高品位なディスプレイとなっています。

ただし、インカメラ部分がパンチホール型ではなく雫型を採用してるのが廉価っぽい雰囲気があります。

サイズが6.4インチなので小さいってわけではないですが6.6インチよりもコンパクトなので操作性を重視するならAQUOS R8はいいかもしれません。

Snapdragon 8 Gen 2でメモリは8GBに

AQUOS R8のSoCはSnapdragon 8 Gen 2を搭載したハイエンドスマホです。

AQUOS R8 proと同じSoCを搭載していますがメモリは12GBではなく8GBを採用しています。

AQUOS R8 pro vs R8 スペック
モデル AQUOS R8 pro AQUOS R8
SoC Snapdragon 8 Gen 2
RAM 12GB LPDDR5X 8GB LPDDR5X
ストレージ 256GB(UFS 4.0)
外部メモリ microSDXCカード(最大1TB)

とはいえ、ストレージは256GBあるので写真や動画をたくさん撮影しても容量が圧迫することも少なく、ゲームもたくさんインストールして楽しめるスペックとなっています。

また、AQUOS R8も新サーモマネジメントシステムを採用しています。

AQUOS R8は本体重量が170g台ですが、放熱構造を最適化することでSnapdragon 8 Gen 2を安定的に動作できるのでしょうか。負荷のかかるゲームをどれくらい快適に動かせるのか期待です。

LEICA監修レンズ・ヘクトールを搭載

AQUOS R8は5,030万画素(1/1.55型)の広角カメラに1,300万画素の1,300万画素の超広角カメラを搭載しAQUOS sense7と同じカメラ構成ですね。

ただし、AQUOS R8は広角カメラのレンズにこだわってLEICA監修のHEKTOR(ヘクトール)レンズを搭載し美しい写真を撮影が可能です。

50MP(1/1.55型)のセンサーはAQUOS sense7ですでに採用されていて雰囲気ある撮影ができるので、HEKTORレンズとの組み合わせでどう化けるか期待ですね。

AQUOS R8 proと同じようにSoCもハイエンドのSnapdragon 8 Gen 2でHDR撮影時の画像処理の高速化し快適に写真撮影、動画撮影が可能となります。

レンズフィルターが使える

AQUOS R8も別売りの専用ケースとレンズフィルター装着可能となっているので撮影の表現力を高めることが可能です。

MIL-STD-810対応で耐衝撃性能も強い

AQUOS R8はIPX5/8お風呂防水、IP6X防塵に対応してるだけでなく米国国防省MIL規格「MIL-STD-810H(耐衝撃落下はMIL-STD-810G)」に準拠しています。

高温や低温環境および落下などの衝撃にも強くなっています。ハイエンドスマホでMILに対応してるスマホってあまりないのでコレは素晴らしい。

ハイエンドスマホを安心して使えそうです。

AQUOS R8 pro・R8 スペック比較

AQUOS R8 proとAQUOS R8のスペックを比較しました。

AQUOS R8 pro vs R8 スペック
モデル AQUOS R8 pro AQUOS R8
画面サイズ 6.6インチ 6.4インチ
パネル 有機EL(Pro IGZO OLED) 有機EL(Pro IGZO OLED)
リフレッシュレート 最大120Hz / 240Hz
解像度 2,730 × 1,260ピクセル(WUXGA+) 2,340 × 1,080ピクセル(FHD+)
画素密度 456 ppi ??? ppi
輝度 2,000 nits 1,300 nits
SoC Snapdragon 8 Gen 2
RAM 12GB LPDDR5X 8GB LPDDR5X
ストレージ 256GB(UFS 4.0)
外部メモリ microSDXCカード(最大1TB)
Wi-Fi Wi-Fi 6E(11a/b/g/n/ac/ax)
Bluetooth 5.3
モバイル通信 デュアルSIM(nanoSIM + eSIM)、5G mmWV・Sub-6 デュアルSIM(nanoSIM + eSIM)、5G Sub-6
Felica / NFC おサイフケータイ対応
標準カメラ 47MP(1.0型)・SUMMICRONレンズF/1.9 50MP(1.55型)・HEKTORレンズF/1.9
広角カメラ 13MP・F/2.3
センサー 14chスペクトルセンサー
測距用 1.9MP(1/5型・モノクロ)
ズーム デジタルズーム × 6 デジタルズーム × ?
インカメラ 12.6MP・F/2.3 8MP・F/2.0
生体認証 顔認証、画面内指紋認証 顔認証、サイドボタン指紋認証
防水防塵 IP6X / IPX8 IP6X / IPX8、MIL-STD-810G/MIL-STD-810H
ポート USB-C(3.2 Gen2)
バッテリー 5,000 mAh 4,570 mAh
充電 有線、ワイヤレス充電対応 有線
オーディオ ステレオ、3.5mmオーディオジャック
OS Android 13 Android 13
カラー ブラック ブルー、クリーム
サイズ 161 × 77 × 9.3 mm 159 × 74 ×  8.7 mm
重量 203g 179g

AQUOS R8はドコモの専売となるようで価格は未定ですがおそらく11〜13万円ほどで販売されそうですね。

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AQUOS R8 pro、R8 アップデート保証

AQUOS R8 pro、AQUOS R8はOSアップデートが3回まで保証されています。

Android 13からスタートしてAndroid 16までアップデートできて、最大5年のセキュリティアップデートに対応し2028年まで安心して使えるようになります。

両機種ともSnapdragon 8 Gen 2を搭載した高性能なモデルなので5年くらいは普通に使えそうですしOSもしっかりアップデート対応してくれるのは助かります。

AQUOS R8シリーズの公式コンセプトムービー

AQUOS R8 pro・AQUOS R8 どっち買うべき?

端末価格がまだ未定ですがAQUOS R8 pro、AQUOS R8のどっち買うべきかまとめました。

AQUOS R8 proがいい人は

AQUOS R8 proがいい人は
  • 最高のLIECA監修カメラが欲しい
  • AQUOS R6からの乗り換えに
  • ゲームを快適に遊びた人(放熱性能が高い)

AQUOSシリーズにおいてAQUOS R8 proはLEICA監修カメラになってることは間違いないなさそうです。

センサー自体はAQUOS R7と同じSony IMX989ですが新しく14chスペクトルセンサーを搭載し600種類の光源を判定して自然な色に仕上げることができるようになったのは強いです。

R7からの乗り換えも十分進化を感じることができそうですが、オートフォーカス速度が遅かったAQUOS R6からのAQUOS R8に機種変更すると進化を最大限感じることができそうです。

また、サーモマネジメントシステムによって効率よく排熱できるので動画を長時間撮影したり、ゲームを長時間プレイする方もAQUOS R8 proにする恩恵はありそうです。

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AQUOS R8がいい人は

AQUOS R8がいい人は
  • カメラの画質はそこそこで良い
  • 少しでもコンパクトに操作したい
  • AQUOS R6からの乗り換えに
  • 購入費用を抑えたい

カメラの画質はそこそこで良いって方はAQUOS R8が丁度良さそうです。1/1.55型ですがGalaxy S23と同レベルなので十分キレイですしAQUOS sense7でもいい感じです。

AQUOS R8 + Snapdragon 8 Gen 2 + LEICA監修でどれくらい味付けが上手になるのか、期待です。おそらく十分満足できる画質で写真、動画撮影ができるのではないでしょうか。

AQUOS R6からの乗り換え先としてもAQUOS R8はアリかもしれないですね。

1.0型センサーから1/1.55型にサイズが小さくなりますが最短撮影距離も短くなる(R6は被写体にあまり寄れない)ので撮影もしやすくなりますし問題ないように思います。

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