ASUS Zenfone 9(読み方:エイスース ゼンフォンナイン)は5.9インチのディスプレイを搭載した片手で使えるハイエンドスマホとなっています。
見た目は癖ありますがオシャレでSnapdragon 8+ Gen1を搭載し性能も申し分ないですしなかなか使いやすい端末です。
なのに、Zenfone 9の価格は99,800円とそんなに高くない。正直、Androidのメインスマホにしてもいいのでは?と何度も頭の中を巡ってしまうほどです。
この記事では、ASUS Zenfone 9のデザイン・サイズ・スペック・動作速度・カメラの画質をレビューしました。
実際に使ってどうなのかメリット、デメリットも書いているので小型ハイエンドが欲しい方は参考にどうぞ!
- 片手操作できるコンパクトな軽量ボディ
- 120Hzリフレッシュレートで滑らか操作
- 顔 + サイドボタン式指紋認証で快適に使える
- Snapdragon 8+ Gen 1で最強スペック
- ASUS独自機能満載で使いやすい
- 6軸スタビライザーで手ブレが少ない
- 内蔵スピーカーの音質もかなり良い
- 高音質コーデック(HDオーディオ)対応
- おサイフケータイ(Felica)に対応
- 望遠カメラを搭載してない
- カメラの色味が惜しい(被写体によって)
- ワイヤレス充電に非対応
- microSDカードに非対応
Zenfone 9はキャリア販売はなくて公式ストア、Amazon、楽天市場で購入できて、価格は99,800円からとハイエンドなのにめっちゃ安い..。
なお、現在は中古ランクAが59,800円で購入が可能となっています。
→ 後継機種はZenfone 10です。
この記事の目次
Zenfone 9 レビュー:外観
個性的な本体デザイン
Zenfone 9は5.9インチの有機ELディスプレイを搭載したコンパクトサイズのスマートフォンです。
Zenfone 9はフラットディスプレイを搭載し一般的なスマートフォンと同じスタイルですが、背面パネルはデュアルカメラが存在感ある独特のデザインとなっています。
背面パネルは樹脂系の柔らかい素材を採用し、サラサラとした手触りで質感はとても良好です。
少し汚れそうな気もしますがケースを付けずにこのまま使いたくなるような端末ですね。迷いどころ。
Zenfone 9の操作ボタンは右側に集約されていて上から音量ボタン、サイドボタンを搭載し指紋認証センサーを内蔵しています。
本体下にカードスロットと充電用のUSB-Cポートを搭載しています。右側にあるのは内蔵スピーカーの穴ですね。
充電ポートはUSB-Cを採用しPD3の急速充電に対応しいます。付属の電源アダプタを使って最大30Wの高速充電が可能となっています。
充電アダプタ、充電ケーブル、さらに専用のケースが同梱してるのは素晴らしいですね。クリアケースじゃなくて本体カラーに合ったカラーリングなのが良いところです。
カードスロットはnanoSIMが2枚だけ入るようになっています。
二つのSIMカードを入れてDSDV(5G + 5G)環境を作ることができます。ただし、eSIMには対応してないので物理SIMを卒業した方にはちょっと厳しいかもしれません。
本体カラーとケース
本体カラーはスターリーブルー、ムーンライトホワイト、サンセットレッド、ミッドナイトブラックの4色から選べます。
しっかりしたパッケージに同梱品も付属してきますが、純正のケースをZenfone 9に装着してみました。筐体とデザインが同じなので違和感なく使えそうです。
操作ボタンやポートがある部分は守ることはできませんが、筐体の角はしっかり守ることができてるので安心して使うことができます。
ケースしてるとカードスロットへのアクセスはできないのでSIMカードを入れ替えるときはケースを外す必要はありそうですね。
なお、別売りの純正ケース(ZF9 CONNEX)を使うことでカードを入れて持ち歩いたり、スタンドで立てかけてZenfone 9を使うこともできます。
このブツブツ。
娘ちゃんに「そのブツブツ気持ち悪いからこっち向けないで!」って言われました…(笑)ショック…。
苦手な人は苦手なデザインかもしれません。
で、このブツブツにスタンドとカードケースにあるポッチを合体させてくっ付けることができます。
キックスタンドの開閉を磁気センサーで検知してアプリを即起動もできるので立てかけて瞬時にYouTubeを起動して動画を見出すことができます。
これはなかなか面白い機能です。ただ、スタンドで立てかけて使えるのは便利ですがスタンドの板の部分の厚みがゴツくなるのが少し気になるところです。
また、カードケースも2枚入れると取り出しにくく事実上1枚しか入れられないのが残念なところ。個人的にはZF9 CONNEXは買わなくて良かったかもな〜って思ってます。
Zenfone 9 レビュー:性能
Zenfone 9のスペック
ディスプレイ | 5.9インチ(2,400× 1,080ピクセル) 有機ELディスプレイ 120Hzリフレッシュレート |
---|---|
SoC | Snapdragon 8+ Gen 1 |
メモリ ストレージ |
8GB / 16GB LPDDR 5 128GB / 256GB(UFS 3.1) |
生体認証 | 顔 + サイドボタン式指紋認証 |
広角カメラ | 23.8mm:5000万画素(1/1.56型)・ƒ/1.9 |
超広角カメラ | 14.4mm:1200万画素(1/2.5型)・ƒ/2.2 |
インカメラ | 27.5mm:1200万画素(1/4型)・ƒ/2.45 |
オーディオ | ステレオ、LDAC、aptX adaptive |
通信性能 | Wi-Fi 6(802.11ax)、デュアルWi-Fi、Bluetooth 5.2、5G通信(Sub-6) |
バッテリー | 4,300mAh |
筐体 | アルミ + 樹脂ボディ:IP68防水防塵 |
ポート | USB-C PD3(最大30W) 3.5mmオーディオジャック |
サイズ重量 | 146.5 × 68.1 × 9.1 mm・169g |
価格 | 8GB/128GB:99,800円 8GB/256GB:112,800円 16GB/256GB:129,800円 |
発売日 | 2022年11月4日(金) |
5.9インチの有機ELディスプレイ
Zenfone 9は5.9インチサイズの有機ELディスプレイを搭載し、とてもコンパクトな本体サイズに仕上がっています。
解像度はフルHD+(2,400 × 1,080ピクセル)でDelta-E<1の高い色彩精度(DCI-P3 112%)を持った高品質な有機ELディスプレイを搭載しています。
画面輝度は最大800nitsでピーク輝度として1,100nitsあって外の明るいシーンにおいても視認性を損なうことはありません。
リフレッシュレートは120Hzで自動で60〜120Hzに調整、さらにディスプレイの色合いも「最適」から「ナチュラル」「シネマ」「標準」、さらに「手動設定」で好みの色に設定できます。
初期設定はダークモードがONの状態となっていて設定画面はブラックです。個人的にダークモードは好きではないので秒でライトモードにします。
SoCはSnapdragon 8+ Gen1を搭載
Zenfone 9のSoC(システムオンチップ)はSnapdragon 8+ Gen 1を搭載しています。このチップはXiaomi 12T Proにも採用となっています。
Snapdragon 8 Gen 1はSamsungが製造したSoCですが8+ Gen 1はTSMCが製造しクロック周波数が強くなったのに発熱が抑えられたブラッシュアップチップです。
モデル | Snapdragon 8+ Gen 1 | Snapdragon 8 Gen 1 |
---|---|---|
CPU | Kryo 680 Cortex-X2(3.2GHz) ×1 Cortex-A710(2.8GHz)×3 Cortex-A510(2.0GHz)×4 |
Kryo 680 Cortex-X2(3.0GHz)×1 Cortex-A710(2.5GHz)×3 Cortex-A510(1.8GHz)×4 |
GPU | Adreno 730 | |
Memory | LPDDR5 3,200MHz(51.2Gbit/s) |
|
NPU | Hexagon | |
ISP | トリプル18-bit Spectra ISP | |
HDR | Dolby Vision、HDR10+、HDR10、HLG | |
Camera | 8K30fps /4K 120fps | |
Process | 4nm(TSMC) | 4nm(Samsung) |
Antutuで性能の違いを比較してみました。
モデル | Zenfone 9 | Xperia 5 IV |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 8+ Gen 1 | Snapdragon 8 Gen 1 |
メモリ | 8GB・16GB | 8GB |
ストレージ | 128GB・256GB | 128GB |
総合 | 1072572 | 912087 |
CPU | 264001 | 223756 |
GPU | 464314 | 394102 |
MEM | 172951 | 135977 |
UX | 171306 | 158252 |
発熱 | 30 ° | 34.9° |
バッテリー | 5%消費 | 2%消費 |
同じ構成のSoCなのにTSMCが製造すると15%もトータルで性能が向上に驚きですね。CPU、GPUともにSnapdragon 8+ Gen 1の方が20%ほど処理性能が高く発熱も抑えられています。
ブラウザ、ツイッターの実際の操作感はこんな感じです。
ハイエンドSoCなのでストレスフリーです。120Hzのリフレッシュレートも相まってぬるぬると快適にアプリを動かすことが可能となっています。
PUBGモバイルの最高画質は「HDR画質・フレーム極限」となっていて、FHDもデータダウンロードで快適にプレイ可能です。
ハイエンドSoCなのでPUBGモバイルは快適にプレイできます。
5.9インチのコンパクトなサイズの中でキレイで滑らかに動いてくれるのでとても良いですよ。
また、原神のデフォルト設定は「中」となっています。
「最高」画質にして「フレームレート」を「60」にしても余裕で快適に動かせるので、さすがSnapdragon 8+ Gen 1といったところでしょう。
ハイエンドチップなので発熱はしますが動作は安定しており長時間プレイにも耐えることができます。小型サイズのスマホでゲームを快適にプレイしたいなら間違いなくおすすめの1台です。
Zenfone 9の電池持ち
Zenfone 9のバッテリー容量は4,300mAhで同じ小型ハイエンドのXperia 5 IVは5,000mAhなので少し容量が少なめですが、電池持ちは良好です。
実際にZenone 9とXperia 5 IVで電池持ちを比較してみました。
モデル | Zenfone 9 | Xperia 5 IV |
---|---|---|
バッテリー | 4,300mAh | 5,000mAh |
YouTube 60分 | 61 → 53% 8%消費 | 70 → 64% 6%消費 |
PUBG 30分 | 59→ 53% 6%消費 | 55→ 49% 6%消費 |
原神 30分 | 52 → 44% 8%消費 | 62 → 55% 7%消費 |
8時間待機 | 71 → 66% 5%消費 | 63 → 59% 4%消費 |
充電 | USB-C | USB-C |
さすがにバッテリー容量の多いXperia 5 IVの方が電池持ちはいいですが、4,300mAhのZenfone 9も健闘しています。
1日同じような使い方をしてみたところZenfone 9の方が少し減りは速かったですがバッテリー容量の差を考慮すると納得の電池も持ちです。
ただ、1回のフル充電で1日は普通にしっかり使えるバッテリーライフを持ってるので小型ハイエンドで電池持ちもしっかり確保したいならかなりアリなスマホとなっています。
Zenfone 9 レビュー:カメラ
Zenfone 9は5,000万画素(1/1.56型)・F/1.9の広角、1,200万画素(1/2.5型)・F/2.2の超広角のデュアルカメラを搭載しています。
広角カメラは1/1.56型の大型センサーに加えて6軸のハイブリッドジンバルスタビライザーを搭載し手ブレを抑えて安定した撮影が可能となっています。
Zenfone 9のカメラアプリもシンプルで高画素センサー搭載機ならではの2倍ズーム専用のアイコンもありますし、ポートレートモード、パノラマ、Proモードによる凝った撮影も可能です。
広角カメラの画質
Zenfone 9の広角カメラの画質をレビューしていきます。
5,000万画素の高画素センサーを搭載していますが、出力される写真は1,200万画素と取り扱いしやすいサイズとなります。
(※画像タップで拡大できます。)
Xperia 5 IVとの画質の違いを比較しました。
ぱっと見は同じ感じですがZenfone 9の方が解像感の高くソフトウェアの補正が強めでクッキリした画質になる傾向あります。
広角カメラは1/1.56型とそれなりに大きいイメージセンサーを搭載してるので、被写体に寄って撮影した時に背景をぼかして雰囲気ある写真に仕上げることもできます。
色も鮮やかでなかなか良い感じではないでしょうか。シャッターボタンを押しただけでこのレベルの写真を気軽に撮影できます。
夕暮れ時に街並みを撮影してみました。
ソフトウェアの補正が強めでコントラスト高めの写真に仕上がるのでパリッとした写真が好きな方はZenfone 9のカメラと相性は良さそうです。
Xperia 5 IVと広角カメラの画質を比較しました。
Zenfone 9の方がコントラストが高くクッキリした画質ですが、思ったほど高精細ではないので高画素センサーだからといって解像感の高い写真が撮影できる訳ではないみたいです。
Zenfone 9は夜景モードを搭載しているので、暗いところでも明るい写真に仕上げてくれます。
他にもライトトレイルという露光時間を上げて車のライトをレーザービームのように表現したり、観光地や駅などの人の往来を陰にしてしまうモードなど様々な手法にも対応し単に写真を撮影するだけでなく遊び心のある写真も撮れます。
超広角カメラの画質
Zenfone 9の超広角カメラは1,200万画素と普通ですが高精細で色鮮やかな撮影が可能です。
Xperia 5 IVの超広角カメラと画質を比較してみるとZenfone 9の方が色鮮やかで明るく撮影ができています。
画角はXperia 5 IVの方が広くて解像感はどちらも変わりなさそうです。
ただし、Zenfone 9はノイズが少し多めで暗いシーンにおける画質は少し苦手傾向があります。明るいシーンだと違いはほとんどありません。
Zenfone 9のメリット
片手操作できるコンパクトな軽量ボディ
Zenfone 9は5.9インチの小型ディスプレイを搭載し、本体サイズは(146.5 × 68.1 × 9.1 mm)とコンパクトで重量も169gと軽いので片手で使えるスマホに仕上がっています。
本体の横幅が 68.1mm で片手操作しやすい大きさで、重量も169gと軽るくてほんとに持ちやすいです。めっちゃいい。ほんとにいい。Androidのメインにしちゃう?
画面が小さいですが2画面表示機能もしっかり使えます。
動画を見ながらTwitterしたりブラウジングしたりと使い方は色々。ちなみに、ゲームプレイ中のマルチタスクにも対応しポップアップウィンドウで情報を収集しながらプレイが可能です。
120Hzリフレッシュレートで滑らか操作
Zenfone 9は 60Hz、90Hz、120Hzのリフレッシュレートに対応しています。
基本的に自動リフレッシュレートで状況に合わせて最適なディスプレイ環境に調整してくれます。
スクロールが多いシーンでは120hzで駆動し滑らかに、画面が停止してる時は低リフレッシュレートになって電池消費を抑えてくれる賢いシステムとなっています。
顔 + サイドボタン式指紋認証で快適に使える
Zenfone 9の生体認証はインカメラによる簡易型の顔認証に対応し、さらにサイドボタンに指紋認証センサーを搭載したデュアル生体認証による画面ロック解除ができます。
精度と速度はどちらも快適で顔認証はマスクしていても使えるので色んなシチュエーションで使えます。
暗い所は顔認証は反応しませんがサイドボタンに指を触れるだけで画面ロック解除が可能です。左手は人差し指、右手は親指を登録しておけば使いやすいです。
独自のジェスチャー操作機能を搭載
Zenfone 9は独自のジェスチャー操作機能を搭載しています。
例えば、サイドボタンを上から下に撫でると通知画面が降りてくるので画面上部からスワイプする必要がありません。
設定で実行できる機能の割り当てが可能で通知チェクだけでなくアプリの更新などもサイドボタンをスライドして操作することが可能となっています。
背面ダブルタップ機能も搭載し背面を叩くだけでスクリーンショット撮影ができたりします。
また、スリープ状態で画面に指で文字を描くだけでアプリを起動できるショートカット機能も搭載し、例えば「m」を画面になぞるとカメラアプリが起動します。
これは便利です。カメラのシャッターボタンがなくても瞬時にカメラアプリを起動して撮影することができるのでシャッターチャンスを逃さずに済みますね。
他にもツインアプリ機能も搭載しているのでYouTubeやTwitter、Instagramなどの違うアプリを同時に使えます。複数のアカウントを持ってる方にとっては最高なスマホでは?!
Snapdragon 8+ Gen 1で最強スペック
Zenfone 9は小型サイズでありながらもSnapdragon 8+ Gen 1を搭載したハイエンドスマホです。
めちゃくちゃ操作が快適です。ほんとにストレスフリーでTwitterのスクロールもぬるぬる動きます。
高い熱伝導率を持つ熱伝導グリス、グラファイトシートと強力なベイパーチャンバーを搭載し発熱しても性能が落ちないように配慮されています。
高負荷なゲームを長時間プレイするのにも適しているので小さいからといって侮れない性能を持ってることに驚きです..!
また、Gameにより通知の設定、パフォーマンス、リフレッシュレート、録画、PiP、マルチタスクなど様々な機能を使えるので、ゲームを快適に遊ぶたい方はZenfone 9はおすすめです。
6軸スタビライザーで手ブレが少ない
Zenfone 9の広角カメラには6軸スタビライザー(手ぶれ補正機構)を搭載し強力に手ブレを抑えて写真、動画撮影が可能です。
実際にZenfone 9で動画を手持ち撮影してみました。
前半はスマホをかなり揺らした状態で撮影していますが強力に手ブレを抑えています。めちゃくちゃ手ぶれ補正が効くので走りながらお子さんやワンちゃんを撮影する使い方もできるでしょう。
ちなみに動画撮影の手ぶれ補正は「OFF」「標準」「Hyper Steady」の3段階あります。
- OFF:8K 24fps、4K HDR 60fps
- 標準:4K HDR 30fps、4K 60fps
- Hyper Steady:フルHD HDR 60fps
手ぶれ補正を「Hyper Steady」にするとフルHDでの撮影となって画角も狭くなるので「標準」がちょうど使いやすいモードかもしれません。
内蔵スピーカーの音質がかなり良い
Zenfone 9の内蔵スピーカーはステレオに対応していますが、本体サイズのわりに音質は良好。というか、端末の大きいスマホよりも音質はかなり良いですね。
大型のデュアルスピーカー(10 × 12 mm + 12 × 16 mm)を搭載していてASUSのサウンドチームとDirac Researchのオーディオ専門のチームの協力に開発されているそうで音質がいいのも納得です。
音量を上げると本体が共振しますが低音がしっかり鳴っており高音も伸びていて音の広がりもしっかり感じられます。
とくに低音の響きがスマホの音じゃないのでちょっとビックリです。ドンドコドンと低音がしっかり鳴ります。
スマホ単体で音楽視聴も十分できるレベルで動画視聴もいい音でしっかり楽しむことができるでしょう。音質はあまり期待してなかっただけに凄い。
高音質コーデック(HDオーディオ)対応
Zenfone 9は3.5mmオーディオジャックで有線イヤホンでの音楽視聴できますが、Bluetooth無線接続もLDACとaptX Adaptive(Snapdragon Sound)によるHDオーディオ対応です。
Qualcommのコーデック環境設定から96kHzの高解像度オーディオモードを使えるので、ゼンハイザーのMomentum TW3も良い音で音楽を楽しむことができます。
おサイフケータイ(Felica)に対応
Zenfone 9はおサイフケータイ(Felica)にも対応しています。Suica、PASMOなど交通系カードだけでなくiD、QUICPayなどの電子決済カードをスマホに入れて使うことができます。
Zenfone 9のデメリット
Zenfone 9は価格のわりに高性能でデメリットが少ないですがデメリットも幾つかあるので紹介します。
望遠カメラを搭載してない
Zenfone 9は望遠カメラを搭載していないので遠くの被写体をズームするシーンは苦手です。
とはいえ、広角カメラの5,000万画素のセンサーを使ってデジタルズームで最大8倍ズームに対応してるので撮影できないことはないです。
ただ、光学望遠レンズを搭載しているXperia 5 IVと比べると画質はどうしても劣ってしまいます。
解像感がないだけでなカラーノイズも多数発生してしまい無理してる感があります。
それでも、高画素センサーを搭載してることもあって1.1〜3倍ズームくらいであれば実用で十分使えるカメラになっています。
これらの写真はZenfone 9の広角カメラでデジタルズーム2倍で撮影したものです。
高い解像感を得ることができていますし大型センサーで背景のボケ感もしっかり演出できて十分すぎるくらいキレイですよね。
実用レベルにおいては望遠カメラがなくても問題はないでしょう。ただ、遠いところの被写体をズームして撮影するのは苦手なのは注意しましょう。
カメラの色味が惜しい(被写体によって)
Zenfone 9のカメラは風景やモノを撮影するなら高確率でちょうどいい明るさいい色の写真になりますが、食レポは少し弱いように感じます。
たまたまかもですが極端に暗くなったり(ネギの白いところにAEが照準した?)、唐揚げや焼き鳥の色があまり美味しそうじゃなかったり緑っぽく仕上がることがあります。
被写体や照明によっても色味が左右されるので一概にこうとは言えないですが、外の光が入りやすいところにおいては自然な色になることは多いでしょうか。
(このカツ丼は自然光多めのところで撮影したけどZenfone 9は少し微妙?自然と言えば自然な色ですがどうでしょう。)
色味の強い花も苦手なようで色が飛んでしまいます。
実際はもっと暗めの赤色の花でXperiaでも少し赤みが強くなりすぎてる感じ。色鮮やかな色の花はどのスマホでも表現が難しめですがこれが改善されれば強いカメラになりそうな気がします。
ワイヤレス充電に非対応
Zenfone 9はワイヤレス充電には対応してないのでケーブルを使って充電することになります。本体サイズが小さいので仕方ないところでもあります。
microSDカードに非対応
また、microSDカードにも対応していないので動画撮影をたくさんするなら256GBのストレージ容量のある上位モデルを購入するのがおすすめです。
ASUS Zenfone 9がおすすめな人は
では、Zenfone 9はどんな人におすすめか?
- 片手操作できるハイエンドスマホが欲しい
- オシャレなハイエンドスマホが欲しい
- 負荷のかかるゲームも快適にプレイしたい
- 手ブレの少ない動画撮影をしたい
- 10万円以内のハイエンドスマホが欲しい
Zenfone 9は5.9インチのディスプレイにSnapdragon 8+ Gen 1を搭載したほぼ全部入りの小型ハイエンドスマホでデメリットらしいデメリットが本当に少ないです。
カメラのレンズが大きいですが上手くコーディネイトされていますし背面パネルの質感もしっとりとした手触りの良い筐体を採用し全体的に質感は高めです。
個性が強いので好みははっきり割れそうですが個人的にZenfone 9のデザインは好きです。
Zenfone 9は小さいのに2022年最強のSoCを搭載し発熱対策もしっかり施されているのでゲームを長時間プレイも大丈夫ですし、電池持ちもそこそこ良く普段使いのスマホとしても使えます。
カメラは広角と超広角のデュアルカメラなので物足りなさはありますが、6軸スタビライザーで手ブレ補正は強力で動画は手ブレが少なく大型センサーによるボケ感も体感できるので良い感じです。
これだけ高性能な小型ハイエンドスマホが99,800円から買えてしまうことに驚ぎます。楽天市場ならポイント付いて実質89,800円くらいで買えるのでまさに小型ハイエンド決定版です。
→ Zenfone 10を詳しく見る
→ Xiaomi 12T Proはこちら
カメラのレビューのところがAQUOS sense7になってます…