充電器ってどんどん小さくなっていきますね。Ankerから45Wの高出力充電ができる超コンパクトな充電器・Anker Nano II 45Wが2021年5月に発売となりました。

Anker Nano II 45WはNano II 30Wの充電アダプタよりも小さいゴルフボールサイズ(より小さいかも?)のUSB-C PD対応の充電器で、プラグを折り畳むことができて、見た目もオシャレときたもんだからすごい。

というわけで、この記事ではAnker Nano II 45Wをレビューしているので検討している方は参考にしていただけたらと思います。

Anker Nano II 45Wの特徴

Anker Nano II 45W
Anker Nano II 45W
Anker Nano II 45Wの特徴
  • メタリック調のおしゃれなデザイン
  • 独自技術「Anker GaN II」を採用
  • USB-C PD PPSに対応
  • 最大45W出力で急速充電できる
  • 折り畳み式のプラグを採用
  • 充電器の大きさ:35 × 38 × 41 mm
  • 充電器の重さ:約68g
  • 端末価格:3,390円(Amazon)

Anker Nano II 45Wは、今回発表された「Nano IIシリーズ」の中の一つのプロダクトとなっており、下に30W、上に65Wの出力のモデルがあり、約2年の研究開発を経て第二世代のGaN(窒化ガリウム)を搭載した充電器です。

Nano IIシリーズ
今回は真ん中の45Wです

45Wという出力はスマホを充電するにはオーバースペックではありますがiPad Pro 12.9インチ、MacBook Airを充電するにはちょうどいい出力の充電アダプタとなっています。

また、USB-C PDのPPS規格にも対応しているのでPPS対応の機器であれば出力を細かく調整しながら端末に負荷をかけずに充電することもできます。

ゴルフボールサイズの充電器でありながらも、折り畳みプラグを採用し、45Wの高出力充電ができるので外でMacBook AirなどのモバイルノートPCを充電することが多い方にかなりおすすめの充電器ですよ。

Anker Nano II 45W レビュー

メタリック調の本体デザイン

Anker Nano II 45WはUSB-Cポートを一つ搭載した充電アダプタです。充電ポートのある部分はメタリック調のデザインが施された高級感のあるスタイルとなっていますね。

Anker Nano II 45Wのデザイン
Anker Nano II 45Wのデザイン

側面部分はダークグレーカラーのサラサラとした樹脂素材となっています。今のところ、傷は付いていないですがリュックなどにポンと放り込んでおくと細かい傷がつきそうな感じはします。

Anker Nano II 45Wのプラグは直付ではなく折りたたみ式となっています。

Anker Nano II 45Wのプラグ
折りたたみ式のプラグを採用している

プラグを折り畳むことができるため、持ち運びもとてもしやすい構造となっています。外にパソコンを持っていって作業をすることが多い方にとっては最高の充電器といってもいいかもしれません。

本体サイズはとっても小さい

Anker Nano II 45Wの充電器の大きさは35 × 38 × 41 mm、重量は68gとなっており、とにかく小さくて、軽いのが特徴となっています。

Anker Nano II 45Wのサイズ感
Anker Nano II 45Wのサイズ感

MacBook Airに付属してくるApple 30W USB-C電源アダプタと比較するとこのサイズ差です。

Apple 30W vs Anker Nano II 45W
Apple 30W vs Anker Nano II 45W

驚きですよね。30Wではなく45Wの出力があるのにこんなにもコンパクトサイズに仕上がっています。

また、30W出力のAUKEY PA-Y19と比較してもこのサイズ差です。

Anker Nano II 45W vs AUKEY 30W
Anker Nano II 45W vs AUKEY 30W

AUKEYの充電器もかなり小さくてお気に入りのモノでしたがAnker Nano II 45Wは出力が45Wもあって、このサイズですからスゴイ技術革新といってもいいのかもしれません。この大きさで45Wの出力ができてしまうことに驚きです。

ちなみに、横並びの一般的な電源タップでもギリギリ使うことができました。

Anker Nano II 45Wを電源タップで使う
電源タップでもギリギリ使えた

Anker Nano II 45Wはたしかに既存製品の中では小型の充電器ではありますが、横幅が少しだけ太いので電源タップで使う場合は少し注意が必要です。隣に太めの電源アダプタを使っていると使えない可能性もあるでしょう。

第二世代のGaN(窒化ガリウム)を採用した

Anker Nano II 45Wは電源ICと回路設計の素材に第二世代のGaN(窒化ガリウム)を採用した次世代の充電器です。

一般的な電子部品の回路の素材にはSi(シリコン)を採用していますが、Anker Nano II 45WはGaN(窒化ガリウム)を採用することで回路全体を小型化することに成功しています。

窒化ガリウム自体は従来のAnkerの充電器にも採用されているため、現在は物珍しい素材ではありません。他のメーカーもGaNを採用した充電器は数多く販売しています。

そんな中で、Anker Nano II 45Wは第二世代に進化。

スイッチング周波数を高めてノイズを抑えながら電子部品を省サイズ化、充電時の発熱もいい感じに抑えられるようになっています。たしかに、今までのGaN充電器は発熱がそれなりにありました。その発熱をうまく抑えることができてるのは安全面から見てもいいように感じます。

Anker Nano II 45Wの充電性能

Anker Nano II 45Wは以下の出力に対応しています。

  • 15W = 5V × 3A
  • 27W = 9V × 3A
  • 45W = 15V × 3A
  • 45W = 20V × 2.25A
  • 45W(PPS):3.3V-16V × 3A
  • 45W(PPS):3.3V-21V × 2.25A

では、実際にAnker Nano II 45Wはどれくらいの出力で端末を充電できるのか、MacBook Airを使って確かめてみました。

Macのシステムレポートの電源のところを確認してみたところ、たしかに45Wの充電器として認識ができているようですね。

参考までにMacBook Airの純正のApple 30W USB-C電源アダプタとも比較をしていますが、純正のアダプタは27W(19V×1.46A)で充電しているのに対して、Anker Nano II 45Wは41W(19V× 2.2A)で充電できていました。

充電時間は30分ほどMacBook Airを充電すると50% → 80%(30%増)となっていたので、2時間ほどあればフル充電することができる充電速度となっているようです。

また、Apple 20W USB-Cが付属してくるiPad ProもAnker Nano II 45Wを使うことで充電速度を高速化できるので、少しでも充電速度を速くして時間を効率的に使いたいという方はAnker Nano II 45Wを選んでみるのもいいでしょう。

PPS対応で超急速充電ができる

Anker Nano II 45WはUSB-C PD 3.0、さらにPPS(Programmable Power Supply)」に対応しています。

PPSは電力を供給しているときに電圧と電流を小刻みで出力を調整できるため、効率よく端末の負荷を最小限に抑えながら充電ができる規格で、従来のPD充電はスマホ側で過剰に供給された電力を制御し負荷がかかっていました。

PPSは最適化して必要な電力をしっかり供給できるので端末に負荷がかかりにくいという特徴があるんですね。

対応しているスマホはまだ限定的(Galaxy S22Galaxy S21Xperia 5 Ⅲarrows Weなど)ですが対応端末が増えてきています。

Anker Nano II 45Wを使ってGalaxy S21を充電すると「超急速充電」と表示されて通常の充電アダプタより速く充電可能でGalaxy S21は通常は20W充電、PPS対応充電アダプタだと25W充電となります。

Anker Nano II 45Wで充電すると「超」が付く

60Wの高出力の充電器でもPD3に対応していない場合は「超」の文字は表示しません。PD3対応で初めて超急速充電に対応します。60Wの充電器だとフル充電に49分かかるのに対してAnker Nano II 45Wは43分で完了します。

次世代の規格にもきちんと対応しているのはこれから買うものの身としては嬉しいところです。

Anker Nano II 45W レビュー:まとめ

Anker Nano II 45W
Anker Nano II 45W

Anker Nano II 45Wは、45Wという高出力充電に対応しつつも、ゴルフボールサイズの超小型充電器です。

Anker Nano II 45Wのメリット
  • 充電器がとにかく小さい
  • なのに45Wの急速充電ができる
  • 充電器のデザインもオシャレ
  • そんなに発熱はしない
  • PPS対応機器なら効率良く充電

このサイズで45W出力で端末を充電できる充電器は他メーカーでは少ないので、とにかく荷物を小さく、コンパクトにまとめ上げたい、ポケットの中に入れて持ち歩きたいという方におすすめです。

筐体デザインも高級感があっていい感じですよね。

Anker Nano II 45Wのデメリット
  • 本体横幅が少し大きい

Anker Nano II 45Wは超小型充電器ではありますが、横幅は意外とデブっちょなので電源タップで大きいのアダプタが隣にあると使えなくなる可能性があるので、使う環境をチェックしてから購入した方がいいでしょう。

30Wタイプはこちら →

その他の充電アダプタはこちら →

https://sin-space.com/entry/aukey-pa-y19