MacBook Air 2020 vs 2019

MacBook Airの現行モデルは2022年のMacBook Air(M2)と2020年MacBook Air(M1)ですが、2020年モデルには3月に発売したMacBook Air(Intel)もありました。

このモデルはキーボードがバタフライ構造のキーボードからMagic Keyboardになって第10世代のCoreのデュアルコアまたはクアッドコアが選べるモデルです。

今、Intelモデルを選ぶメリットは少ないですがMacBook Air(Intel・2020)MacBook Air 整備済製品で値下げして販売してたりします。

この記事ではMacBook Airのスペックを比較しています。最新型にこだわりがない、旧型のMacBook Air(2019/2018)やそれ以前の旧型のMacBook Airから乗り換えを検討してる方は参考にどうぞ。

MacBook Air 2020・ 2019のスペック比較

MacBook Air(2020)とMacBook Air(2019)のスペックを比較しました。

MacBook Air 2020 vs 2019 スペック比較
  MacBook Air 2020 MacBook Air 2019
モデル Apple M1 Intel
ディスプレイ 13.3インチ(2,560 × 1,600ピクセル)
CPU M1(高性能4コア+高効率4コア) Core i3 2コア 1.1GHz
Core i5 4コア 1.1GHz
Core i7 4コア 1.2GHz
Core i5 2コア 1.6GHz
GPU M1(GPU7コア or 8コア) Iris Plus Graphics UHD Graphics 617
メインメモリ 8GB 4,266MHz LPDDR4X(16GB変更可) 8GB 3,733MHz LPDDR4X(16GB変更可) 8GB 2,133MHz LPDDR3(16GB変更可)
ストレージ 256GB、512GB、1TB、2TB 128GB、256GB、512GB、1TB
キーボード Magic Keyboard バタフライ構造キーボード
インカメラ 720p FaceTime HDカメラ
Wi-Fi 802.11ax 802.11ac
Bluetooth 5.0 4.2
充電ポート USB-C(Thunderbolt 3)×2
Thunderbolt(最大40Gb/s)
USB 3.1 Gen 2(最大10Gb/s)
バッテリー容量 49.9Wh
バッテリー駆動時間 15時間 11時間 12時間
内蔵スピーカー ワイドステレオ、Dolby Atmos再生に対応 ステレオ
本体サイズ 30.41 × 21.14 × 0.41~1.61cm 30.41 × 21.14 × 0.41~1.56cm
重量 1.29kg 1.25kg
本体カラー スペースグレイ、ゴールド、シルバー
価格 134,800円〜
整備済:106,800円〜
整備済:79,800円〜

MacBook Air(2019)はデュアルコアのCore i5(1.6GHz)しか選択肢がなかったのがMacBook Air(2020・Intel)はデュアルコアのCore i3(1.1GHz)からCore i5・i7を選べるようになりました。

しかも、デュアルコア → クアッドコアはプラス1万円でカスタマイズ可能で最小ストレージ容量が128GB → 256GBに増えています。

2020年11月に発売されたAppleシリコンのM1チップを搭載したMacBook Air(M1)は外観はそのままに内部スペックだけが刷新された形となっています。

M1チップはAppleが独自開発したSoC(システム・オン・チップ)で処理性能は従来のIntelモデルと比較して3倍ほど性能が向上。これは革命ですね。体感レベルで動作が高速化しています。

基本的にこれからMacBookを買うならSoCにM2かM1を搭載したモデルがおすすめですが、Intelプロセッサでないと動かないアプリがあったり、費用をととにかく抑えたいならMacBook Air整備済製品中古のイオシスでIntelモデルを買うのもいいかもしれません。

筐体・画面の大きさ

画面サイズは13.3インチと同じ

MacBook Air 13インチ
MacBook Air 13インチ

MacBook Air(2020)の画面サイズは13.3インチと据置となっています。解像度、仕様も全く同じですね。

MacBook Air 2020 vs 2019 サイズ比較
  MacBook Air 2020 MacBook Air 2019
モデル M1 Intel
ディスプレイ 13.3インチ(2,560 x 1,600ピクセル)
仕様 P3、True Toneテクノロジー、227ppi、数百万色以上 True Toneテクノロジー、227ppi、数百万色以上
本体サイズ 30.41 × 21.14 × 0.41~1.61cm 30.41 × 21.14 × 0.41~1.56cm
重量 1.29kg 1.25kg

MacBook AirのIntelモデルはP3ディスプレイには非対応ですが、M1モデルはMacBook Pro 16インチ・13インチと同じようにP3対応のRetinaディスプレイを搭載しています。

なので、より色味が深くて鮮やかな表示が可能となっているので写真の編集やデザイン制作もよりリアリティの高い画像で確認をすることが可能となっています。

本体サイズはキーボードがバタフライ構造のキーボードからMagic Keyboardになったことで少しだけ分厚くなってしまいましたが、もともとMacBook Airは「エアー」のわりに軽量化されていないので誤差範囲といっていいでしょう。

CPU・GPU・RAMのスペック

M1チップとIntelプロセッサ

MacBook Air(Intel・2020)第10世代Intel Coreプロセッサ(Ice Lake)採用しデュアルコアだけでなくクアッドコアプロセッサにも対応し2019年モデルよりも最大2倍のパフォーマンスを手に入れました。

さらに、MacBook Air(M1)はM1チップを搭載したことで3倍以上の処理性能を手に入れることになりました。処理速度の違いをGeekbench 5で比較するとこうなります。

MacBook Air 2020 vs 2019 スペック比較
  MacBook Air 2020 MacBook Air 2019
CPU M1 4コア+4コア 0.6〜3.2GHz 第10世代Core i5-1030NG7 4コア 1.1GHz 第10世代Core i3-1000NG4 2コア 1.1GHz 第8世代Core i5-8210Y 2コア 1.6GHz
CPUシングルコア 1700 1070 990 730
CPUマルチコア 7300 2850 1970 1460
GPU Metal 18700 9200 6700 3200

MacBook Air(2019/2018)のCore i5-8210Y → Core i3-1000NG4でCPUの性能が80%ほど、GPUの性能が30%ほど向上しています。これだけでも処理速度はかなり向上していて全体的なもっさり感が解消されています。

そして、M1チップを搭載したMacBook Airになると、4コアのCore i5-1030NG7 → M1でもCPUの性能が3倍、GPUの性能が2倍も向上しています。MacBook Air(2019/2018)→ MacBook Air(M1)だとCPUで5倍、GPUで6倍も処理速度が向上している計算となります。

従来のIntelプロセッサを搭載したモデルで動画編集をするとかなり動作が遅くなってしまいますが、M1チップを搭載したモデルなら快適に作業することができ、動画の書き出しも問題なくすることができる性能となっています。

ここまでM1チップが性能が高いのか。従来のIntelプロセッサはCPU、GPU、コントローラーチップ、メインメモリがそれぞれの部品として存在していて配線し動作していました。

従来型のMacBookのロジックボード

しかし、M1チップはこれらの部品を一つのチップの中にパッケージングしてしまったわけです。

M1チップを搭載したMac

この1cm角のチップの中にCPU、GPU、メインメモリ、コントローラチップ、さらに機械学習ができるNeural engineも組み込まれてしまうというヤバい革新的なチップになったのです。

各役割のコアまでの距離が短くなり、無駄がなくなったことで超高速処理ができるようになって性能が大幅に向上したということになります。

さらに、M1チップはメインメモリの常識もぶち壊すという偉業を成し遂げてしまうことになります。MacBook Airの標準メインメモリは8GBとなっていて最大16GBまで購入時に増やすことができます。

MacBook Air 2020 vs 2019 メモリ比較
  MacBook Air 2020 MacBook Air 2019
メインメモリ M1 Intel
メインメモリ 8GB 4,266MHz LPDDR4X(16GB変更可) 8GB 3,733MHz LPDDR4X(16GB変更可) 8GB 2,133MHz LPDDR3(16GB変更可)
ストレージ 256GB、512GB、1TB、2TB 128GB、256GB、512GB、1TB

M1チップのメインメモリは「ユニファイドメモリ」と呼ばれていてM1チップの中にSiP(システム・イン・パッケージ)されているため各コアが直接アクセスすることで超高速でデータ転送ができるようになっています。

メインメモリは容量が足りなくなるとSSDストレージにスワップ領域を確保してデータの保管場所を確保しますが、超高速なメインメモリとSSDの転送速度も向上しスワップしても動作が遅くなりにくいです。

M1チップを搭載しているモデルは8GBのメインメモリでも十分快適に作業が可能で実際に、メインメモリ8GBのM1モデルを使っていますが、とても快適に使うことができます。

メインメモリについてはこちらを参考にしてみてください。

Magic Keyboardを搭載

MacBook Air(2020)は新しいシザー構造を採用したMagic Keyboardを搭載しています。

Magic Keyboardとバタフライ構造キーボード
Magic Keyboardとバタフライ構造キーボード
MacBook Air 2020 vs 2019 キーボード比較
  MacBook Air 2020 MacBook Air 2019
キーボード Magic Keyboard バタフライ構造キーボード

バタフライ構造キーボードはキーの高さが0.5mmほどの抑えられた超薄型のキーボードでMacBook Air 2019/2018で採用されてました。

個人的には好きなキーボードでしたが不具合が出るなど問題でMacBook Air(2020)はシザー構造を採用したMagic Keyboardに変更となっています。

シザー構造のキーボードはソフトなタイピングを実現しておりバタフライ構造キーボードの薄さが苦手という方は待望のキーボードとなっています。

ワイヤレス通信

Wi-Fi 6には非対応

同時発表となったiPad Pro 2020年モデルは高速ワイヤレス通信ができるWi-Fi 6に対応しましたが、MacBook Air(2020)はM1モデルがWi-Fi 6対応、IntelモデルがWi-Fi 5(802.11ac)の対応となっています。

MacBook Air 2020 vs 2019 通信比較
  MacBook Air 2020 MacBook Air 2019
Wi-Fi 802.11ax 802.11ac
Bluetooth 5.0 4.2

Bluetoothは5.0に対応したのでAirPods Proなどのワイヤレス機器との接続性能は向上しています。

充電ポート・外部接続性能

USB-Cポートを2つ搭載
USB-Cポートを2つ搭載

USB-Cを2ポート搭載

MacBook Air(2020)の充電ポートはUSB-C(Thunderbolt 3)を二つ搭載しています。

MacBook Air 2020 vs 2019 充電ポート比較
  MacBook Air 2020 MacBook Air 2019
充電ポート USB-C(Thunderbolt 3)×2
Thunderbolt(最大40Gb/s)
USB 3.1 Gen 2(最大10Gb/s)

この仕様の変更はありませんね。同じです。3.5mmオーディオジャックも搭載しているので外部スピーカーなどを接続して音楽を楽しんだり、映画を見ることも可能となっています。

バッテリー容量・電池持ち

MacBook AirはIntel・2020年モデルはプロセッサが高性能化したことで電池持ちが悪くなってしまいましたが、M1モデルで電池持ちが圧倒的に向上しています。

MacBook Air 2020 vs 2019 バッテリー比較
  MacBook Air 2020 MacBook Air 2019
バッテリー容量 49.9Wh
バッテリー駆動時間 15時間のインターネット閲覧 11時間のインターネット閲覧 12時間のインターネット閲覧

実際の電池持ちとしてはIntel・2020年モデルは5〜6時間ほど、M1モデルは10〜11時間ほどです。

感覚としては倍ほどバッテリー駆動時間が向上した感じですね。めちゃくちゃ長く使うことができるので毎日充電しなくても2日に1回ほどの充電で回すことが可能です。

6Kディスプレイへの出力に対応

MacBook Air(2020)は1台の外部5Kディスプレイの出力に加えて1台の外部6Kディスプレイの出力もできるようになりました。

MacBook Air 2020 vs 2019 外部モニター比較
  MacBook Air 2020 MacBook Air 2019
モデル M1 Intel
外部モニター 6K × 1台
5K × 1台
4K × 1台
6K × 1台
5K × 1台
4K × 2台
5K × 1台
4K × 2台

なので、MacProと組み合わせるPro Display XDRを接続することが可能に…!誰か、試してみてください…。ただし、M1モデルは最大1台までの出力に制限されているので注意です。

おそらく、M1チップのThunderboltの制限の問題なんでしょうね。

内蔵スピーカー

MacBook Air 内蔵スピーカー
MacBook Air 内蔵スピーカー

MacBook Air(2020)の内蔵スピーカーは強化されていてMacBook Air(2019)よりも低音が2倍、音量が25%大きくなりました。

MacBook Air 2020 vs 2019 内蔵スピーカー比較
  MacBook Air 2020 MacBook Air 2019
内蔵スピーカー ワイドステレオ、Dolby Atmos再生に対応 ステレオ

さらにDolby Atmosの再生にも対応しているので広がりのあるサウンドを楽しむことができるようになります。

端末価格

MacBook Air(M1)はApple Storeなどで134,800円〜、MacBook Air(M2)は164,000円〜となっています。

M1は整備済製品も販売しているので、今買うならIntelモデルではなくM1の整備済がおすすめです。

整備済製品はAppleに返却された端末を再整備した製品でほぼ新品でお得に買うことができるモデルで中古より安心感が格段に上となっています。

整備済の価格比較
モデル MacBook Air(M1・2020) MacBook Air(Intel・2020)整備済製品
256GB 106,800円 デュアルコア:79,800円
512GB 127,800円 クアッドコア:89,800円
1TB 148,800円

M1モデルであれば動画編集もできて、電池持ちも良いので外で使うことが多いならおすすめ。ただ、資料作成などテキストベースの作業しかしないのであればIntelプロセッサモデルでも十分使えます。

MacBook Air(Intel・2020)は買いなのか?

MacBook Air(Intel・2020)を選ぶメリットはIntel対応アプリをネイティブで動かせるところです。M1に対応していないアプリはRosetta 2で動きますがバグが出る可能性もありますがIntel Macなら問題ありません。

MacBook Air(2020)のメリット
  • Intelアプリをネイティブで使える
  • BootCampでWinが使える
  • Magic Keyboardを搭載
  • 整備済製品で79,800円で買える
  • 中古で72,800円で買える

2020年のIntelモデルはCPUがクアッドコアを選べるのは大きなメリットでもあり、処理速度が最大2倍も向上しMacBook Pro 13インチ(1.4GHz)に迫る性能を持っています。

Touch Barもないので純粋なファンクションキーが欲しい方も十分な性能を安価に手に入れられるのでシンプルなMacBookを選ぶならおすすめのモデルです。

旧型のMacBook Air 2017から乗り換え

旧型のMacBook Air 2017よりも以前のモデルを使っているなら間違いなく買い。圧倒的な性能アップによって作業効率が向上します。

とくにディスプレイ解像度が1,440 × 900ピクセル → 2,560 × 1,600ピクセルに向上して画面がキレイになるので画面の見やすさに驚きます。筐体サイズも少し小さく軽くなるので旧型のMacBook Air 2017以前のモデルを使っている方はいいですよ。

MacBook Air 2019/2018からの乗り換え

MacBook Air 2019/2018からの乗り換えは微妙なところですが、パワー不足を感じるならMacBook Air(2020)のクアッドコアにカスタマイズしたモデルがおすすめです。

パワー不足かどうか分からない。という方は今のモデルを大切に使えばOKでしょう。正直なところテキストベースの作業であればMacBook Air 2019/2018の性能があれば問題なく作業することができます。

画像編集も若干遅さを感じますが問題はありません。動画編集になるとちょっとキツい(とくに動画書き出しに時間がかかる)のでMacBook Air(2020)のほうがいいでしょう。

最新の高性能なMacBook Airが欲しいならM1を

動画編集をする、外で使うことが多いからバッテリー持ちはいい方がいい…という方は迷いなくAppleシリコンのMacBook Air(M1)MacBook Air(M2)がおすすめです。

AppleシリコンはIntelアプリはエミュレーションのRosetta 2を挟むことになってアプリによっては動作が安定しないこともありますが、今後はAppleシリコン対応アプリが主流になっていくので安心感は高いです。

むしろ、IntelプロセッサのMacBook Airに対応しないアプリが出てくる可能性があるの、長い目で見るならばM1チップを搭載しているMacBook Airを選ぶのが吉なのです。

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