見た目こそは従来のAirPods Pro(第1世代)と同じですが、AirPods Pro(第2世代)はノイズキャンセリングと外音取り込みの性能と音質が大きく向上しレベルアップしています。
とくに音質が向上したのは嬉しい進化ポイントとなってるので従来モデルを使ってる方もしっかり違い、進化を感じることができるイヤホンに仕上がっています。
ということで、AirPods Pro(第2世代)のデザイン・サイズ・性能・動作速度・カメラをレビューし実際に使ってどうかメリット、デメリットを書いたので参考にしてみてください。
- ノイズキャンセリング性能が向上
- 外音取り込み性能がより自然に
- 低音と音圧が強くなって音質が向上
- 空間オーディオがより臨場感あるサウンドに
- Bluetooth 5.3に対応している
- 探す機能に対応(ケースから音が鳴る)
- 1回の充電で6時間使えるよう
- USB-Cポートに対応した
- ワイヤレス充電に対応している
- ツルツルとして滑りやすい
- 複数端末だとあっちこっち切り替わる
- 端末価格が39,800円とお高め
AirPods Pro(第2世代)は定価が39,800円と高めですが、時期によってはセールで安くなることもあるのでAmazonなどを定期的にチェックするのがおすすめです。
この記事の目次
AirPods Pro(第2世代)の特徴
AirPods Pro(第2世代)は2022年9月発売の約3年ぶりのアップデートモデルですが、見た目は従来のAirPods Pro(第1世代)のデザインを継承し違いはありません。
- 高偏位Appleドライバ + ハイダイナミックレンジアンプ
- SiP:H2ヘッドフォンチップ、U1(ケース)
- 性能が2倍向上したANCと適応型環境音除去
- パーソナライズされた空間オーディオ
- 防水性能:IPX4(イヤホン本体、ケース)
- ワイヤレス充電:MagSafe充電に対応
- 通信機能:Bluetooth 5.3、デバイス自動切り替え
- 電池持ち:6時間(ケース併用30時間)
- イヤホンサイズ:30.9 × 21.8 × 24 mm、5.3 g
- ケースサイズ:45.2 × 60.6 × 21.7 mm、50.8 g
- 端末価格:39,800円〜
- 発売日:2022年9月23日(金)
イヤホンの装着感も同じですがイヤーチップがXSが追加されて4種類になりAirPods Proのチップが大きくて合わなかった方もAirPods Pro(第2世代)は使えるかもしれません。
見た目が同じなので変化なさそうに見えますが、中身は大きく性能が向上しています。音質は低音が強く迫力のあるサウンドに進化しています。
空間オーディオとの組み合わせでなかなか良い音鳴っていて、原音再生とは違いますが臨場感あるサウンドを楽しめるのは新しい方向性と言っていいかも。
ノイズキャンセリング性能も強力になって騒音を掻き消してくれますし外音取り込みもより自然さが向上し全てにおいて満遍なくスペックアップしています。
わざわざ乗り換えるほどのスペックアップではないですが、3年前の初期にAirPods Pro(第1世代)を購入した方は(第2世代)に乗り換える恩恵は大いにあります。
AirPods Pro(第2世代)レビュー:充電ケース
コンパクトサイズの艶やかなケース
AAirPods Pro(第2世代)の充電ケースは従来モデルと同じデザインとなっていて光沢のあるポリカーボネートを採用しています。
背面側にリセットボタンを搭載していて、iPhoneとペアリングが上手くいかない時やAndroidスマホでの接続設定の時に使います。
ケースサイズは45.2 × 60.6 × 21.7 mmとAirPods Pro(第1世代)と同じで重量は50.8 gとなっています。
パッと見たデザインが同じでAirPods Pro(第2世代)のイヤホン本体をAirPods Pro(第1世代)のケースに入れられますがエラー表示が出るので間違えて持ち歩くことはないでしょう。
ストラップ取り付け可能に
AiAirPods Pro(第2世代)の充電ケースは右側にストラップを取り付けられる穴を搭載しています。
ケースを使ってる方は全く意味のない穴ではありますが、ケースなしでそのままAirPods Pro(第2世代)を持ち歩くなら利便性は向上しそうです。
例えば、カバンの中にをそのまま放り込んでいてもストラップがあればサッと取り出すこともできますよね。あら、とっても便利。
MagSafe充電に対応
AirPods Pro(第2世代)の充電ケースはワイヤレス充電に対応しMagSafeによるくっ付き充電にも対応しています。
充電ポートは現行モデルはUSB-Cです。(今回レビューしてるのはLightningポートモデル)
また、ワイヤレス充電にも対応してるのでiPhone 15ですでにMagSafe充電アダプタを使ってるならそのまま代用可能。さらに、Apple Watchの充電パッドで給電もできます。
Apple Watchの充電パッドでも充電できるのは良いですね。旅行で充電アダプタを減らすことができます。
例えば、iPhone SE(第3世代)とApple Watch SEを使っていてMagSafeのない環境でもApple Watchの充電パッドでAirPods Pro 2を充電できちゃいます。
ケースから音が鳴るように
AirPods Pro(第2世代)の充電ケースはスピーカーを内蔵しました。Lightningポートの右にある穴がスピーカーで、左にマイクを搭載しています。
充電ケースのマイクの使用用途は不明ですが今後のアップデートで何かの役に立つのかもしれません。会話とかできるようになったりする?
充電すると「チーン」と音が鳴るようになりました。
これは嬉しい!
探す機能に対応した
AirPods Pro(第2世代)の充電ケースはU1チップを搭載したことで「探す」機能に対応しました。
行方不明になったとしてもiPhoneの「探す」アプリから充電ケースを探し出せるのとイヤホン本体も位置を把握することができます。
スピーカーを内蔵したケースなので「サウンドを再生」から音を鳴らして探し出すこともできます。スピーカーを内蔵した意図が解りましたね。いざという時に便利です。
AirPods Pro(第2世代)レビュー:イヤホン本体
装着感は変わらず自然な感じ
AirPods Pro(第2世代)のイヤホン本体は従来モデルと同じデザインでイヤーチップのあるカナル型のイヤホンとなっています。
スティックタイプのカナル型イヤホンで耳にねじ込んで使います。とはいえ、装着感は自然で圧迫する感じは皆無でずっと装着してても違和感ありません。
(ただ、個人的には4時間ほど装着してると耳が痛くなってくるのはAirPods Pro 1と同じでした。)
ちなみにイヤホン本体の形状は同じですが、各センサーの位置が移動し最適化されているようです。
AirPods Pro(第2世代)は付属イヤーチップが3種類から4種類(XS・S・M ・L)に増えています。
イヤーチップのサイズが増えてより多くの方がAirPods Pro(第2世代)を楽しめるようになりました。実際に装着するとこんな感じ。
見た目はAirPods Pro 1と同じなので新しいモデルを使ってるかどうかは傍目からは分からないですね。
音量調節がイヤホン操作可能に
AirPods Pro(第2世代)は音量をイヤホン本体から直接調整できるようになりました。スティック部分の平らになっている部分を上下にスワイプで音量を上げたり下げたりできます。
- 1回押す:再生・一時停止・電話応答
- 2回押す:次の曲にスキップ
- 3回押す:前の曲にスキップ
- 長押し:ANC、外音取り込み
- 上下にスワイプ:音量調節
スワイプ機能ですね。従来モデルやAirPods(第3世代)は音量調節はiPhoneでするかSiriにお願いするしかなかったので、単体で音量調整ができるのは大きな進化となっています。
音質は低音が豊かになって解像感向上
AirPods Pro(第2世代)は新開発のH2ヘッドフォンチップ、専用の高偏位Appleドライバを搭載、ハイダイナミックレンジアンプで音質はAirPods Pro(第1世代)より向上しています。
基本的な音質は同じですが、低音域が強く鳴るようになって中音域〜高音域の音圧も向上したことで全体的な解像感がクリアになっています。
一つ一つの音がしっかり奏でることができるようになって音場が広くなりました。
音の方向性はAirPods Pro(第1世代)と同じなので人によっては「変わらない」と感じるかもですが、低音域と高音域が従来モデルよりも出てるので音量を下げても音の輪郭がしっかり残って良い音で音楽を楽しめるようになりました。
もう、多くの方はAirPods Pro(第2世代)の音質に満足するのではないかと思うくらい音質は良くなっていますよ。
Bluetooth 5.3に対応している
AirPods Pro(第2世代)は新規格のBluetooth 5.3に対応していて、将来的に新機能が追加される可能性が高いです。
iPhone 14、14 ProもBluetooth 5.3に対応しこの組み合わせ限定になりそうですが、何らかの新しい機能、ハイレゾで音質が大きく向上するなど期待が高まります。
空間オーディオで臨場感あるサウンドに
AirPods Pro(第2世代)は空間オーディオに対応し、対応楽曲はより自然な立体的なサウンドに。非対応楽曲も擬似的に臨場感あるサウンドを楽しめます。
空間オーディオの切り替えは「コントロールセンター」から「固定」か「ヘッドトラッキング」から選べて、Apple MusicだけでなくYouTube、Spotifyなども使えます。
なお、iPhoneのTrueDepthカメラで顔と耳の形をスキャンすることでより精度の高いパーソナライズされた空間オーディオで臨場感あるサウンドを楽しめるようになっています。
ノイズキャンセリングがより強力になった
AirPods Pro(第2世代)はアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しており、AirPods Pro(第1世代)よりも最大2倍も騒音を掻き消せる性能を持っています。
実際にAirPods Pro(第2世代)と(第1世代)でノイズキャンセリングの効きを比較してみました。
AirPods Pro | 第2世代 | 第1世代 |
---|---|---|
カフェのガヤガヤ音 | ◎ | ◯ |
車のエンジン音 | ◎ | ◯ |
車のロードノイズ | ◎ | ◎ |
車の空調音 | ◎ | ◎ |
乾燥機の音 | ◎ | ◯ |
テレビの音 | ◯ | ◯ |
AirPods Proのノイズキャンセリングは性能が元々良かったですが、AirPods Pro(第2世代)になってさらに磨きがかかってカフェのガヤガヤ音や車のロードノイズなどほぼ聞けないくらい騒音が消えます。
ほんとにビックリするくらい騒音が消えてしまうので面白い。人の話声はさすがに消えないですが、先代よりも強力なノイズキャンセリング機能に進化したのは間違いないです。
どこでも静かな環境を手に入れたいならAirPods Pro(第2世代)に乗り換える恩恵は大いにありそうです。
外音取り込みもより自然になった
AirPods Pro(第2世代)は外音取り込み機能が使えますが、これもまた性能が向上し、より自然に外の音を取り込むことができるようになっています。
違和感がほんと少ないのでAirPods Pro(第2世代)をずっと付けたまま家族と会話もできます。
AirPods Pro2は電池持ちが向上した
AirPods Pro(第2世代)は電力効率が向上したH2ヘッドフォンチップを搭載し1回の充電で最大4.5時間 → 6時間と1.5時間も長く使えるようになりました。
実際にどれくらい電池が持つか計測でノイズキャンセリング機能をONの状態で3時間で残量が54%だったので、6時間しっかり使えるバッテリーライフとなっています。
自動切り替え機能はお節介
AirPods Pro(第2世代)はデバイス切り替え機能を搭載しiPhone、Apple Watch、iPad、Mac、Apple TVの間でシームレスにサウンドを切り替えられます。
が、iPhoneで音楽を聴いてると息子さんがiPadで動画を見出すと勝手に音源がiPhoneからiPadに切り替わるなど、意外とお節介な機能だなと感じます。
また、シームレスに切り替えできるとしつつも切り替えしたいときに全く切り替わらない不具合もあります。
AirPods Pro(第2世代)、切り替え性能は相変わらずイマイチだな🤣Bluetooth 5.3なのに切り替わらない!!(関係ない pic.twitter.com/g7Cv8es8Wc
— かずやシンスペース (@Logkazu) September 23, 2022
これはAirPods Pro(第2世代)だからではなく、AirPods Pro(第1世代)、AirPods(第3世代)も同じでエコシステムがイマイチ本領発揮できていないような気がします。
AirPods Pro(第2世代)レビュー:まとめ
AirPods Pro(第2世代)がおすすめな人は
AirPods Pro(第2世代)がおすすめなのは初代AirPodsを使ってる方です。発売からかなり期間が経過してるので乗り換えにちょうどいいです。
- 初代を発売日に購入した人
- iPhoneを使っていて音質を重視したい
- 最高峰のANC、外音取り込みが欲しい
- iPhone 15を使っている
AirPods Pro(第1世代)は2019年10月に発売し3年経過しており、発売日に購入してバッテリーが劣化し電池持ちがキツくなってるはずです。
また、少しでも音質の良いイヤホンにしたいなら新型のAirPods Pro(第2世代)の乗り換えがおすすめ。音質は間違いなく向上していますし十分使えるイヤホンに進化しています。
また、Bluetooth 5.3に対応したiPhone 14 Pro、iPhone 14を持ってる方も将来性を考慮してAirPods Pro(第2世代)にしておくことで今後の新機能に期待できるでしょう。
AirPods Pro(第1世代)のままでもいい?
もし、AirPods Pro(第1世代)を購入して1年も経ってないならまだまだ先代のままで問題ないです。音質、ノイキャン性能は向上していますが今すぐ乗り換えをしなきゃならないほどではありません。
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