Appleシリコン・M2チップを搭載したMac mini(2023)が2023年2月3日に発売し、見た目が従来モデルと同じままで新しくなった感じないですが、今回のモデルは、なんと、なんとです!!
上位チップの「M2 Pro」を搭載したモデルを選べるように!これで、やっとMac miniをメインマシーンとして使えるようになります。これはマジで嬉しいですね。
ということで、この記事ではM2 Proを搭載した上位モデルのMac miniを買ったので性能などをレビューし実際に使ってどうなのかメリット、デメリットを評価しました。
さらにM2 ProはM1、M2と比べてどれくらい性能が向上してるのか比較してみたので検討してる方は参考にしてみてください。
- 小型でシンプルなデスクトップMac
- M2チップが高性能で最小構成でも使える
- さらに高性能な「M2 Pro」を選べるように
- M2 ProのUSB-Cポートが4つに増えた
- マルチモニター環境を構築しやすい
- 既存のモニター、キーボード、マウスを使える
- 最小構成なら84,800円とかなり安い
- M2(256GB)ストレージ速度低下
- 外部ポートが背面のみで使いにくい
- SDカードスロットがない
- 内蔵スピーカーが貧弱すぎる
- バッテリー非搭載で停電に弱い
Mac mini(M2)は84,800円と(M1)より8,000円値下げ、Mac mini(M2 Pro)は184,800円です。メモリ、ストレージ容量が多いのでコスパはいいのでワンランク上の性能が欲しいならおすすめです。
この記事の目次
Mac mini(M2)の特徴
モデル | Mac mini(M2) | Mac mini(M2 Pro) |
---|---|---|
SoC | M2 | M2 Pro |
CPU | 高性能4 + 高効率4 | 高性能6 + 高効率4 高性能8 + 高効率4 |
GPU | 10コア | 16 / 19コア |
Neural Engine | 16コア(15.6兆回/秒) | |
メモリ | 8・16・24GB LPDDR5 | 16・32GB LPDDR5 |
ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB / 2TB | 512GB / 1TB / 2TB / 4TB / 8TB |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E | |
Bluetooth | 5.3 | |
ポート | USB-C ×2、USB-A ×2、HDMI、Ethernet、3.5mmヘッドフォンジャック | USB-C ×4、USB-A ×2、HDMI、Ethernet、3.5mmヘッドフォンジャック |
256GB | 84,800円 | – |
512GB | 112,800円 | 184,800円 |
1TB | 140,800円 | 212,800円 |
2TB | 196,800円 | 268,800円 |
4TB | – | 352,800円 |
8TB | – | 520,800円 |
Mac mini(2023)はSoCにM2またはM2 Proを搭載した小型デスクトップタイプのMacとなっています。
従来のMac mini(M1)はM1 ProのSoCを選ぶことができなかったのに対していMac mini(2023)はより性能が強化されたM2 Proも選べるようになりました。
M2チップでも性能の高いSoCで十分快適で動画編集もできますが、より高度な処理が必要になったり快適性を求めるシーンにおいてもM2 ProのMac miniを選択肢として入れることができます。
とくに、外部ディスプレイの出力枚数がM2 Proにすることで2枚までだった出力枚数を3枚まで増やせるのでマルチモニター環境の構築がしやすくなるのがMac mini(2023)のメリットとなります。
Mac miniはデスクトップ型なのでディスプレイやキーボード、マウスは別売りとなりますが自分好みの環境を作りやすいです。
すでにある環境をそのままに脳を入れ替えるようにM2 Mac miniを入れることで快適な環境を作り出すことができるのは良いですよね。
Mac mini(M2)レビュー:外観
パッケージと付属品
Mac miniのパッケージは白をベースにシンプルな無駄のないデザインとなっています。
オープンした時の隙間のなさ、ミリ単位まで計算し尽くされた設計に開封しただけで感動してしまうほどです。(言い過ぎ)
Mac miniはデスクトップ型のMacでマウスやキーボードは付属しないので付属品はとてもシンプルです。
(他社製のワイヤレスマウス、キーボードで初期設定する方法はこちら → Mac mini、他社製の無線マウス、キーボードで初期設定する方法)
電源供給するための電源コード、説明書、林檎シールが同梱してるだけとなっています。
パッケージだけでもとにかくコンパクトで邪魔にならないのが本当に素晴らしいプロダクトデザインですよね。(このスタイルになって10年ほど経過してることに驚きを隠せません。)
本体デザインは従来モデルと同じ
M2 Mac miniの本体デザインも従来モデルのMac mini(M1)と同じでアルミボディを採用した質感の高い本体に天板にAppleのロゴマークがあるシンプルなスタイルです。
上から見ても、正面から見ても無駄のないシンプルかつスタイリッシュなデザインで正面右には電源のON・OFFが確認できる白LEDインジケーターがあります。
本体サイズは19.7 × 19.7 × 3.58 cm、重量がM2が1.18 kg、M2 Proが1.28 kgと少しだけ重くなっています。
本体裏は「Mac mini」のロゴが刻印された裏蓋があって筐体との間にわずかな隙間を設けることで内蔵ファンからの空気を取り入れる構造となっています。
M2チップはもともと発熱しにくい電力効率の良いSoCですが動画編集など負荷のかかる作業はある程度は発熱はします。
ただ、Mac miniは大型のファンを内蔵し筐体全体で吸気し熱を排気していて、スペース的にものMacBookより余裕があるので動作が安定します。
例えば、Final Cut Proで4K動画の書き出しをしても…
発熱は28℃ → 32.5℃とほんのりと本体が暖かくなる程度に抑えることができます。長時間負荷のかかる作業をしたとしてもMac miniの筐体なら安定した動作を確保することができます。
拡張性の高い外部ポート
背面側に電源ボタン、電源コネクタ、Ethernet、USB-C、USB-A、HDMI(HDMI 2.1)の各ポートを搭載しており、M2 ProモデルはUSB-Cポートの数が2つから4つに増えて拡張性が向上してます。
モデル | Mac mini(M2 Pro) | Mac mini(M2)/(M1) |
---|---|---|
USB-C | Thunderbolt / USB-C(40Gbps)× 4 | Thunderbolt / USB-C(40Gbps)× 2 |
USB-A | USB 3.0(5Gbps)× 2 | |
その他 | HDMI、Ethernet(10Gbに変更可)、3.5mmヘッドフォンジャック | HDMI、Ethernet(10Gbに変更可)、3.5mmヘッドフォンジャック |
これだけ拡張ポートがあれば動画編集用の外付けThunderbolt SSD、データ保管用SSD、SDカードリーダー、外部マイク、プリンターなどを同時に使うことができます。
Mac mini、本体サイズが小さいだけあって全ポートを使うとなんか気持ちええですね。これだけポートがあればメイン環境としてもしっかり使えるのではないでしょうか。
Mac mini(M2)レビュー:性能
Mac mini(M2・M2 Pro)スペック
Mac mini(2023)はM2チップを搭載した標準モデルだけでなくM2 Proを搭載した上位モデルもあります。Mac mini(2020)のM1とスペックを比較しました。
SoC | M2 Pro | M2 | M1 |
---|---|---|---|
CPU | 10コア:高性能6 + 高効率4 12コア:高性能8 + 高効率4 |
8コア:高性能4 + 高効率4 | 8コア:高性能4 + 高効率4 |
GPU | 16 / 19コア | 10コア | 8コア |
Neural Engine | 16コア(15.6兆回/秒) | 16コア(11兆回/秒) | |
RAM | 16・32GB LPDDR5 200GB/s |
8・16GB LPDDR5 100GB/s |
8・16GB LPDDR4X 66.7GB/s |
メディアエンジン | ハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAW、ビデオデコードエンジン、ビデオエンコードエンジン、ProResエンコード/デコードエンジン | ハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAW、ビデオデコードエンジン、ビデオエンコードエンジン | |
プロセス | 5nm(第2世代) | 5nm | |
トランジスタ数 | 400億個 | 200億個 | 160億個 |
Apple M2は第2世代の5nmプロセスで製造されたSoCでトランジスタ数は160億個 → 200億個に増加、CPUのコア数は8コアとM1と同じですが世代が新しくなってCPUの処理性能が18%向上しています。
そして、今回のMac mini(2023)はM2 Proを搭載したモデルを選ぶことができます。待ってた!待ってました!
M2 ProはM2を拡張したSoCとなっていてCPUが8コア → 10コア or 12コアに、GPUが10コア → 16コア or 19コアとなって基本性能が大きく向上します。
デザイン作業、動画編集をより快適にしたいならM2よりもM2 Proにするのがおすすめです。しかも、184,800円とMacBook Pro 14インチの288,800円よりも10万円も安い。最高。
CPU、GPUの性能比較
M2 Pro、M2、M1の性能をGeekbench 5で比較してみました。
SoC | M2 Pro | M2 | M1 |
---|---|---|---|
CPU | 10コア | 8コア | 8コア |
GPU | 16コア | 10コア | 8コア |
シングルCPU | 1951 | 1940 | 1741 |
マルチCPU | 12017 | 9004 | 7655 |
GPU metal |
46386 | 29888 | 21819 |
GPU OpenCL |
39464 | 27630 | 19147 |
M1 → M2に新世代のSoCになったことでシングルコアCPUの性能が10%向上、それに合わせてマルチコアCPUの性能も向上しました。
M2 Proはコア数が8コアから10コアになったことでマルチコアCPUの性能がM1から比較して60%も向上しグラフィック性能もM2が8コア → 10コアで50%、M2 Proが8コア → 16コアで2.2倍も処理性能が向上しています。
コア数が2倍なのに2倍以上の性能アップということは1コアあたりの処理性能がM1 → M2で向上したことになりますね。
メモリの性能比較
M2、M2 ProはSoCにパッケージングされたユニファイドメモリを採用しメモリ帯域もM1のLPDDR4X(66.7Gbps)からM2のLPDDR5(100Gbps)になって、M2 Proはさらにメモリ帯域が2倍(200Gbps)の高速メモリになっています。
メモリの速度を計測してみました。
SoC | M2 Pro | M2 | M1 |
---|---|---|---|
メモリ | 16 / 32GB | 8 / 16GB | 8 / 16GB |
規格 | LPDDR5:200 Gbps | LPDDR5:100 Gbps | LPDDR4X:66.7 Gbps |
SEQ1MT8 | 114 GB/s 124 GB/s |
64.6 GB/s 66.7 GB/s |
55.3 GB/s 45.8 GB/s |
SEQ1MT1 | 57.5 GB/s 62.5 GB/s |
62.2 GB/s 67.2 GB/s |
58.6 GB/s 59 GB/s |
RND4KT8 | 36.6 GB/s 32.4 GB/s |
32.1 GB/s 29.7 GB/s |
28.5 GB/s 22.6 GB/s |
RND4KT1 | 10.9 GB/s 9.41 GB/s |
12.5 GB/s 9.48 GB/s |
13.1 GB/s 8.9 GB/s |
実測でM1が55GB/sだったのがM2は65GB/sとわずかに高速化し、M2 Proは110GB/sと約2倍もデータ転送速度が向上しています。
M1モデルのメモリも十分高速なのでキビキビとした動作したのでM2モデルはさらに動作が快適になるはずですが、正直なところここまで性能が高くなると体感で判別でできないレベルかもです。
ただ、動画編集や負荷のかかるデザイン作業の動作に差が出るので、よりクリエイティブな作業をする方にとっては嬉しい進化ではないでしょうか。
ストレージの性能比較
AppleシリコンのMacに搭載したストレージは以前のモデルと比べると大幅にストレージ速度が向上しています。メモリ容量が8GBと少なくスワップ領域にデータを一時保存しても動作速度が遅くなりにくくなっています。
各モデルのストレージの性能を計測して比較してみました。画像にM1(256GB)がないですが実機で計測しています。
SoC | M2 Pro | M2 | M2 | M1 |
---|---|---|---|---|
容量 | 512 GB | 512GB | 256GB | 256GB |
Write | 3482 MB/s | 2483 MB/s | 1661 MB/s | 1675 MB/s |
Read | 2819 MB/s | 2970 MB/s | 1494 MB/s | 833 MB/s |
M1の256GBは(128GB×2)の2チップ構成だったのに対してM2は(256GB×1)の1チップになって接続数が減少しデータ転送速度が低下しています。
ここがM2の最大のネックかもしれません。
256GBでも普通の使い方なら体感で動作が遅いとは感じないですが、動画編集やデザイン作業で8GBモデルだと動作にモタつきが出ることがあります。
さらに、M2 Proも512GBが(512GB×1)に1チップ構成でM1 Proと比べるとストレージ速度が低下しています。ただ、Mac miniにはM1 Proモデルがないので過去モデルから乗り換えなら気にしなくても問題ないです。
Mac mini(M2 Pro)のメリット
小型でシンプルなデスクトップマシン
Mac miniは2011年からずっと同じ筐体デザインを採用し続けていますが、元々がシンプルなのでずっと使えるスタイルです。
目新しいデザインではないですが、他のパソコンでここまで無駄を削ぎ落としたモデルはないのでAppleらしいというか、Macならではの端末デザインでいいですよね。
本体サイズは(19.7 × 19.7 × 3.58 mm)、重量がM2モデルが1.18kg、M2 Proモデルが1.28kgと片手で持って運べるサイズ感に収まっています。
上位モデルのMac Stuidoと違って筐体の高さが低めになっておりStudio Displayなどモニターの下に設置しても圧迫感がなくスッキリした感じで使うことができます。
これだけコンパクトなのでちょっとした隙間空間にもMac miniを設置可能で壁に取り付けたスペースの狭いところに置いて使うこともできます。
Mac miniを立て掛けて設置できる専用スタンドがあった方が安心できますが、とりあえず縦置きにすることでテーブルの上に置かずして広いスペースで作業が可能です。
他にも本棚の隙間やテーブルの下にぶら下げる(取り付け金具等必要)などMac miniほどのコンパクトなサイズなら見せるだけでなく隠すこともできます。
デスクトップマシンでありながらもモバイルノートのようにコンパクトに設置して使えるのは魅力です。
M2チップが高性能で最小構成でも使える
Mac mini(2023)はMac向けのAppleシリコンの第2世代SoC・M2チップを搭載していますが、M1からすでに高性能だったのでM1モデルを使ってる方はM2モデルに乗り換えるメリットは正直、少ないです。
最小構成(M2 + メモリ8GB + ストレージ256GB)でも多くの方は満足できる動作速度で、ブラウジング、資料作成、ブログ更新、写真編集といった作業だけでなく4K動画編集もこなせます。
YouTubeでM2とM1の違いを比較しています。MacBook Pro 13インチ(M2)とMacBook Air(M1)での比較ですが参考になるかと思います。
M2モデルのメモリ容量は8GB、16GB、さらに24GBもあります。
8GBよりも16GB以上の方が快適なのは間違いないですが必須ではないですし、マルチタスクでそんなに作業しない、音楽作成、動画編集しないなら8GBでも十分です。
詳しくは「Mac メモリ 8GB → 16GBに増設すべき? 」で詳しく書いています。
さらに高性能なM2 Proを選べる
そして、Mac mini(2023)はM2チップの上位SoCとなるM2 Proを選べるようになりました。これはMac miniの最大進化と言っていいくらい魅力的です。
もし、Mac mini(M1)から乗り換えるとしたらMac mini(M2 Pro)です。
M2 Proにすると自動的にメモリが8GB → 16GB、ストレージが256GB → 512GBになるので、これだけでもM2から大きなスペックアップですが、CPU、GPUのコア数も増えるのでベース性能が向上します。
正直、普通に作業するくらいならM2チップのMac miniで十分すぎるくらいで多くの方はM2 Proまでの性能は必要としないかもです。
ただ、M2よりもM2 Proの方が全体的に余裕がありIllustratorのデータを開く速度も高速で4K動画を書き出ししながらIllustratorでサムネイル作ったり、画像編集もマルチタスク可能なので作業効率が高めることができます。
(M2でもメモリ16GBあれば上記のような負荷のかかる作業もできますが少し処理が遅くなったりモタつくことがあるので、より快適に作業したいならM2 Proはおすすめです。)
Final Cut Proの動画書き出し時間を比較しました。
SoC | M2 Pro | M2 | M2 | M1 |
---|---|---|---|---|
メモリ | 16GB | 16GB | 8GB | 8GB |
書き出し時間 | 18:01 | 19:12 | 19:20 | 19:51 |
M1 → M2で書き出し時間が30秒ほど短縮とわずかな差となっていますが、M2 Proなら1分50秒も時間短縮できます。
20分が18分に短縮するくらいなのでこれをどう見るか難しいところですが、M2 Proになることで動画書き出し時間は速くなりますし、ながら作業も出来るので効率重視するならおすすめです。
M2 ProとM2の性能の違いをYouTubeでもレビューしています。
M2 Proモデルのメモリ容量は16GB、32GBから選べますが、個人的には16GBでも十分で、Illustrator、Photoshopでデザイン作業、4K60fpsの動画編集してますが16GBで困ったことはありません。
詳しくは「Mac メモリ 16GB → 32GBにすべき? 」で詳しく書いています。
マルチモニター環境を構築しやすい
Mac mini(M2)は最大2台、(M2 Pro)は最大3台の外部ディスプレイを接続が可能でマルチディスプレイ環境はMacBook Airよりも構築しやすいです。
Mac mini | Thunderbolt | HDMI |
---|---|---|
M2 Pro | 6K60Hz × 2 6K60Hz × 1 – – |
4K60Hz × 1 4K144Hz × 1 8K60Hz × 1 4K240Hz × 1 |
M2 | 6K60Hz + 5K60Hz 6K60Hz × 1 |
– 4K60Hz × 1 |
M1 | 6K60Hz × 1 | 4K60Hz × 1 |
MacBook AirのM2モデルでも外部モニターは1台までなので自宅や職場でマルチディスプレイ環境を構築するならMac miniは汎用性があって使いやすいです。
しかも、4K144Hzなどの高リフレッシュレートのモニターも動かせるのでゲームングモニターを接続して使うのもいいですね。
既存のモニター、キーボード、マウスを使える
Mac miniはキーボード、マウスは付属してこないので単体では初期設定すらできませんが、今まで持っていた既存のキーボード、マウス、さらにディスプレイもそのまま使い回せるメリットがあります。
IntelプロセッサのMac miniを使ってたなら、単純に本体だけをM2 Mac miniに入れ替えるだけ。頭脳を交換する感じで気軽に新型モデルに刷新できます。
しかも、Mac miniは価格も安いので長期的に見ても費用を抑えられるが良いところでもあります。
なお、Apple純正のMagic mouseやMagic Keyboardがなくてもサードパーティ製のワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウスがあれば初期設定の画面で自動接続してくれます。
(もちろん有線でもOKです。)
Magic KeyboardならTouch IDも使える
Mac miniにはTouch IDを搭載してないのですが、Touch ID対応のMagic Keyboardを接続することで指紋認証のTouch IDを使って画面ロック解除、パスワード自動入力が可能となります。
Magic Keyboardをペアリングした状態でMac miniの電源ボタンを1回押すことでTouch IDの機能を呼び出せます。
指を登録することでMagic Keyboardの指紋認証センサーに指を置くだけで画面ロック解除できます。
Apple Watchの自動ロック解除機能も使えるのでTouch IDがなくも問題はないですが、自動パスワードの機能を安全に使うならMagic Keyboardとの組み合わせが安心でしょう。
最小構成なら84,800円とかなり安い
Mac miniはM2を搭載した最小構成モデルなら最安84,800円で買えます。
めっちゃ安いです。Mac mini(M1)は92,800円だったので8,000円も安くなって基本性能が向上しています。(ストレージ速度は遅くなってますが)
メモリ ストレージ |
M2(8GB) | M2 Pro(16GB) |
---|---|---|
256GB | 84,800円 | – |
512GB | 112,800円 | 184,800円 |
1TB | 140,800円 | 212,800円 |
2TB | 196,800円 | 268,800円 |
4TB | 196,800円 | 352,800円 |
8TB | 196,800円 | 520,800円 |
メモリ16GB | +28,000円 | – |
メモリ24GB | +56,000円 | – |
メモリ32GB | – | +56,000円 |
おすすめは(M2 + 16GB + 512GB)の140,800円のMac miniです。より、高性能で外部ポートがたくさん欲しいならM2 Proの184,800円です。
M2 ProモデルはM2モデルより10万円高いですが、MacBook Pro 14インチよりも10万円安いので、20万円切る価格で上位チップを手に入れられるのは魅力ではないでしょうか。
Mac mini(M2 Pro)のデメリット
M2の256GBはストレージ速度低下
M2は性能は向上していますが、ストレージ256GBのモデルはM1の256GBモデルよりもデータ転送速度が低下しています。
これはNANDチップが2チップから1チップ構成になった影響で55GBのデータを外付けSSDから内蔵ストレージに移動させるのにM1は55秒だったのにM2は1分24秒と時間がかかります。
256GBモデルで55GBもの大容量データを移動させることはそんなにないと思うので影響は少ないですが、メモリ8GBでスワップが発生する状況になると動作速度に影響を及ぼします。
実際にM1のメモリ8GBでモタツキが出ないシーンにおいてM2だと動作が遅くなることを確認しています。(4K動画編集でコマ落ちすることが多いです。)
M2 512GBなら2チップ高性能なるので性能が向上し同じ55GBのデータ転送も24秒で移動させることができます。
M2 Pro 512GBも1チップ構成になってM1 Proと比べると速度が低下してますがM2 512GB(2チップ)と同じくらいの通信速度を維持してるので体感で性能が落ちたと感じることはないです。
外部ポートが背面で使いにくい
Mac miniは外部ポートが背面側にあるのでアクセスはとても悪いのでケーブルの抜き差しはメチャクチャしにくいので外部ストレージを使うことが多いと面倒臭さを感じてしまいます。
なので、持ち出し用の外付けストレージからデータを取り込むことが多いならBelkin USB-C 7-in-1のようなハブを使って弱点をカバーする必要があります。
手前にポートが来るのでMac miniをいちいち動かしてポートを探すことなく外付けストレージを接続してデータ移動ができますね。
ちなみに、ハブを使用することを前提とするならUSB-Cポートが2つのM2モデルでも十分使えます。
ただし、複数の周辺機器を同時に接続するとデータ転送速度が落ちるので仕事で作業効率を重視するならやっぱり4ポートあるM2 Proモデルは魅力的です。
SDカードスロットがない
Mac miniはSDカードスロットを搭載していないのでカメラから画像や動画データを単体で移動させることができません。
SDカードスロットくらい搭載してよ…って感じですが、Mac miniでSDカードを使う場合はSDカードリーダーを使ってデータ転送することになります。
まあ、これで良いかもしれないですね。UHS-II対応SDカードリーダーを使えば大容量の4K動画のデータもサクッと転送できますし、下手に性能の低いSDカードスロットがあるよりは良いかも(んなわけない)
貧弱な内蔵スピーカーでスマホ以下の音質
Mac miniはこの筐体でもスピーカーを一応内蔵しています。
筐体の中に小さいモノラルスピーカーが埋め込まれているのですが音質はiPhone 14以下なので単体で音楽や動画視聴をするものではありません。
せめて、ステレオでiPad Air(第5世代)と同じくらいの音質があれば内蔵スピーカーだけでコンテンツを楽しめるだけに悲しいところです。
モニターがStudio Displayなら最高の6スピーカーで迫力サウンドを楽しめますが、その他のモニターだとスピーカーは期待できないのでHomePod miniなど組み合わせるのがおすすめです。
バッテリー非搭載で停電に弱い
Mac miniは普通にコンセントから電源を取るデスクトップ型のMacなので当然ながらバッテリーは内蔵していません。
なので、雷などで停電になったときは電源落ちます。
ここはもう仕方ないところなので、リスクとして捉えておくのが良いですし必要ならUPSを導入して備えておくのも良いかもしれません。
Mac mini レビュー:まとめ
Mac mini(M2 Pro)をレビューしてきました。最後にMac mini(M2 / M2 Pro)がどんな人におすすめかまとめます。
M2 Mac miniがおすすめな人は
Mac miniはデスクトップ型のMacなので自宅、職場でしか使うことがない方におすすめのモデルです。
- 自宅、職場の据え置きマシンとして使いたい
- Intel Mac miniからスペックアップしたい
- 今使ってる周辺機器をそのまま活かしたい
- M2 Pro + 1TBで30万円以下に抑えたい
ディスプレイ、キーボード、マウスが別途必要となりますが今まで使っていた周辺機器をそのまま使えるメリットもあり、メモリやストレージを盛っても価格を抑えることができます。
Inte Mac miniを使ってるならM2モデルのMac miniに乗り換えするのに丁度いいのではないでしょうか。
また、M2 Proモデルは性能が高いだけでなく外部ポートの数も多いのでドッキングステーションなしでもメインで使えるメリットがあります。USB-C(Thunderbolt)が4つも使えるのは使い勝手がとても良いです。
M2 Pro + 32GBメモリ + 1TBのカスタマイズでも30万円以下で一括償却できます。これは大きい。MacBook Pro 14インチだと余裕で30万円超えるのでカスタムは厳しいんですよね。
M1 Mac miniがおすすめな人は
性能だけ見ればM2ではなく2020年モデルのMac mini(M1)でも十分なところあります。
むしろ、256GBのストレージ速度はM1の方が高速ですし、とにかく費用を抑えたいなら2020年のMac mini(M1)を整備済み製品は選択肢としてアリです。
- 費用をとにかく抑えたい
- 256GBモデルを使いたい
M1チップも高性能なSoCですし4K動画編集、デザイン作業もも普通に作業可能ですしコストパフォーマンスはM2よりもM1のMac miniがいいです。
メモリ ストレージ |
M2(8GB) | M1(8GB)整備済製品 |
---|---|---|
256GB | 84,800円 | 65,800円 |
512GB | 112,800円 | 89,800円 |
1TB | 140,800円 | 113,800円 |
2TB | 196,800円 | 137,800円 |
メモリ16GB | +28,000円 | +24,000円 |
メモリ24GB | +56,000円 | – |
512GBモデルなら27,000円もM1モデルの方が安いのですし、多くの方はM1の性能があればストレスなく使えますよ。
外でも作業することがあるならモバイルノート型のMacBookシリーズがおすすめです。
→ MacBookの比較はこちら
→ MacBook・iPad どっちがいい?
M2 proのメモリを、16のままか、32にするか迷っています。
たまに動画編集もしますが、4Kまではやりません。
迷っています、、、、。