一眼レフカメラの楽しみ方の一つとしてフィルターを取り付けることで、いつもとはひと味違った写真を撮影することも可能となりますが、ハイエンドコンパクトデジタルカメラでも、フィルターを取り付けることができるモデルがあります。
先日、購入した「RICOH GR」もアダプターを別途取り付けることで49mmのフィルターを利用することができます。ということで、PL(偏光)フィルターをゲットしたので、色々と遊んでみました!
この記事の目次
PLフィルター「Zeta EX サーキュラーPL」を購入
今回、GR用で購入したPLフィルターはケンコー「Zeta EX サーキュラーPL」です。グレードとしては上から2番目くらいのモデルで、安いPLフィルターよりも薄く、透過率が比較的高いC-PLフィルターとなっています。
PLフィルターは偏光フィルターによって光をカットする役目があるので、暗くなりがちなのですが、「Zeta EX サーキュラーPL」は従来のモデルよりも1EV明るい…まあシャッタースピードが遅くなりにくいってことですね 。
PL(偏光)フィルターって?
さて、C-PLフィルターと聞いても「なんじゃそれ?」って方も多いことでしょう。簡単にまとめるとC-PLフィルターをカメラに装着して撮影すると以下の効果を得ることができます。
- コントラストの高いクッキリとした風景写真が撮れる
- ガラスや水面の反射を抑制できる
よくパンフレットなんかで写っている綺麗な写真で、クッキリとしたコントラストの高い風景写真とか掲載されていたりしますが、たぶんPLフィルターを使って撮影してるんでしょうね。(Photoshopの可能性もありますが…)
PLフィルターは取り付けのネジ部分以外にもレンズを回すことができる構造となっています。
レンズを回して光の入る角度を変えることによって、見え方が変わる…そんな仕組みです。太陽の位置関係によって効果が変わって太陽とレンジ角度が90度になるときに一番効果を発揮するといわれています。
簡単にいうと南向きか北向きの被写体を撮影するときに効果を得ることができます。一番意味の無い使い方は逆光となります。
RICOH GRにC-PLフィルターを装着するとこんな感じになります。
なお、RICOH GRにフィルターを装着するには「フード&アダプタ GH-3 」が必要となります。このアダプタを使うことでPLフィルターだけでなくいろんなタイプのフィルターをGRに装着して撮影できるようになります。
C-PLフィルターを使った比較写真
PLフィルターの効果を感じやすいのは晴れた日です。いや、曇りでも大丈夫ですが。でも、晴れた日にPLフィルターを使うと気持ちいいですね。順番にフィルターを付けてない写真、付けた写真を交互に貼っていきます。
コントラストが高くなる
フィルターを付けることによって青空がより濃い青色をなり、木々の葉っぱは光の反射が押さえられ緑緑しい姿になります。
GRはフィルターなしでも意外と良い発色をしてくれるので、C-PLフィルターの必要性はほとんど感じませんが、やはり付けるのと付けないのでは写真の印象はだいぶ変わります。
ちょっと分かりにくいですが、フィルターを付けた方が青空であることがハッキリと確認できる写真になります。また、水面の反射部分も引き締まった感じになります。
光の反射を軽減させる
ガラス面の光の反射を抑えることができ、ガラス越しでの撮影時にも大きく役立つC-PLフィルター。
例えば、車のフロントガラスから車内を撮影した写真。
ガラスに反射していた空がフィルターを通すことで消えます。
川の空の反射も消すことができます。
この場合は光の反射があった方が画になっていると思いますが、例えば川に魚が泳いでいて魚を撮りたかったという場合は、PLフィルターが大活躍することになります。
ただ反射を抑制するのではなく、写真の幅が広がるという意味でこのようなフィルターは非常に効果的ではないでしょうか。
コンデジでPLフィルターを使って見て
今回「RICOH GR」でフィルターを使って撮影をして感じたことですが、やっぱりフィルター撮影は一眼レフカメラに限ります。明るい外での撮影で液晶画面を使ってのレンズの角度調整が難しいです。
微妙な違いの判断が本当に難しい…。やはり、ファインダー越しでの調整が一番なのかもしれません。そもそも、GRはスナップ写真を撮るために適したカメラなのでフィルターを付けて撮影をすること自体がナンセンスなのかもしれません。
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