ワイヤレスイヤホンのJabra Elite 65tは装着性と音質の良さの両方を持ち合わせ、さらにIP55の防水防塵性能も持っている高性能なワイヤレスイヤホンです。
Jabra Elite 65tは22,000円ほどする高級イヤホンですが、Elite 75t、Elite 85tが発売したことで9,599円に値下げしています。
ここでは、Jabra Elite 65tのデザイン・付け心地・音質・使いやすさをレビューしています。実際に使ってどうなのかメリット、デメリットも書いています。
- 解像感の高いサウンド
- イヤホンが軽くて付け心地が良い
- イヤホン本体で音量調整ができる
- 各社の音声アシスタントに対応
- 専用アプリで音質調整ができる
- 防滴仕様で雨に濡れても大丈夫
- 8,500円で買えるようになった
- 充電ポートがMicroUSBと旧規格
- ワイヤレス充電に対応していない
- LDACなど高音質コーデック非対応
Jabra Elite 65tは現在の継続販売していてい8,500円と安く買うことができます。充電ポートが旧規格でも問題ないなら選択肢としていいかもしれません。
→ Elite 65tの後継機種はElite 75t、Elite 85tです。
この記事の目次
Jabra Elite 65tの特徴
Jabra(ジャブラ)はデンマークのイヤホンメーカーです。元は電気通信メーカーで100年以上の歴史のある老舗企業ですが2000年代に入ってから音響に関わる事業がメインとなっています。
Jabra Elite 65tは2018年5月に発売したワイヤレスイヤホンです。防水性能を向上させたElite Active 65tもありますが基本スペックは同じとなっています。
Elite 65t | Elite Active 65t | |
装着スタイル | 完全ワイヤレス・カナル型 | |
ドライバサイズ | 6mm | |
再生周波数帯域 | 20Hz~20kHz | |
音圧感度 | 103 db | |
Bluetooth | 5.0(NFMI・MiGLO対応)、マルチペアリング対応 | |
対応コーデック | SBC | |
充電ケース | microUSB | |
ノイズキャンセリング | パッシブノイズキャンセリング | |
マイク | 4マイクテクノロジー | |
外部音取り込み | Hear Through | |
音質調整 | 専用アプリでEQイコライザー調整可能 | |
音声アシスタント | Siri、Google Now、Alexa | |
バッテリー駆動時間 | 最長15時間 | |
充電ケース | microUSB、2時間で充電 | |
防水・防滴性能 | IP55(水を直接当てても影響がない) | IP56(水を直接強く当てても影響がない) |
カラー | Copper Black、Gold Beige | Copper Black、Gold Beige、Copper Red |
価格(Amazon) | 8,500円 | – |
Jabra Elite 65tはイヤーピースのある密着感の高いカナル型のワイヤレスイヤホンで、耳の中でイヤーピースが密着するので遮音性も抜群で音質が良くて音漏れの心配もほとんどないでしょう。
イヤホンの装着感はかなり良いので安いイヤホンでよくある耳が痛くなることもないです。(個人差はあると思います。)
Jabra Elite 65tは価格の割に装着感、音質、操作性、使いやすさの全てにおいてトップクラスの性能で快適性を重視する方にはおすすめのワイヤレスイヤホンにです。
Jabra Elite 65t レビュー
パッケージと付属品
Jabra Elite 65tのパッケージは高級感ある雰囲気となっており、イヤホン本体、充電ケース、イヤーピース各サイズ、充電ケーブル(Micro USB)、説明書が同梱しています。
イヤーピースは全部で3種類あるのでご自身の耳に合ったものを装着することができます。
イヤーピースが小さいと低音が全然鳴らないので「音が軽いな…。」と感じたら、一つ上のサイズのイヤーピースを取り付けてみましょう。Jabra Elite 65tは迫力の低音を奏でることができるので分かりやすいのかなと思います。
Jabra Elite 65t 充電ケース
Jabra Elite 65tの充電ケースはAirPodsほどではないですがコンパクトで持ち運びがしやすいサイズとなっています。
充電ポートはMicroUSB(Bタイプ)となっており、充電中は緑色のLEDランプが点灯します。
フル充電でJabra Elite 65tを約15時間駆動させることが可能となっており、このようにイヤホン本体を収納するだけで簡単にバッテリーの充電ができるようになっています。
イヤホンを取り出した状態はこんな感じで二つの接点があります。
充電ケースの内部は柔らかい樹脂製となっていますが色が黒色なので普通に使っていくとかなり汚れてくるので定期的にお手入れは必須でしょう。
Jabra Elite 65t イヤホンの外観
ここで紹介しているJabra Elite 65tはTitanium Blackというブラックカラーですが、チタンスタイル(?)で高級感があるスタイルを醸し出しているのではないでしょうか。
細部の作り込みもしっかりしていてカッコイイですよ。
Titanium Blackの他にもCopper Black、Gold Beigeといったカラーもあります。
Jabra Elite 65tのデザインは他社メーカーのワイヤレスイヤホンにはない雰囲気のあるスタイルなので、イヤホンにこだわりたいならかなりおすすめですよ。
Elite 65tの付け心地は良い
Jabra Elite 65tはイヤーピースのある耳の奥まで入れるカナル型のイヤホンですが、つけ心地はとってもソフトで耳が窮屈に感じることはないです。
耳のつけ心地については個人差あるので難しいのですが1万円で買えるような安いイヤホンと比べると断トツでElite 65tの付け心地は良いのはいうまでもないでしょう。
音量調整もできる操作性の高さ
ワイヤレスイヤホンは音量調整を単体ではできないものが多いですが、Jabra Elite 65tは左側のイヤホンに音量ボタンを搭載していて手元にiPhoneなどスマホがなくても簡単に音量調整ができるようになっています。
右側のイヤホンはマルチファンクションボタンを搭載しているので、ボタンを押した回数や長押しによって以下の操作が可能となっています。
- ボタンを押す:音楽の再生、一時停止
- 通話の応答、終了:着信時にボタンを押す
- 通話の拒否:着信時にボタンを2回押す
- 音声アシスタント:ボタンを1秒間押す
- 外部取り込み機能:ボタンを2回押す
- 左(上のボタン):音量を上げる
- 左(下のボタン):音量を下げる
AppleのAirPods・AirPods Proですら音量調整はSiriにお願いするかApple WatchやiPhoneで調整するしかなかったので、イヤホン単体で音量調整ができるのは何気に便利な機能ですよね。
低音〜高音までクリアな音質
Jabra Elite 65tはカナル型イヤホンでメリハリのある音質となっていますが、BOSEのようにずっしりと低音が強いわけでなく、刺さるような高音ではないです。
バランスの取れた低音から高音までフラットで解像感が高いクリアなサウンドを楽しむことができます。
Jabra Elite 65tはとくにボーカル域のサウンドが立体的で躍動感のあるサウンドとなっており、1万円以下のイヤホンから乗り換えると驚いてしまうほど音質が良いものに仕上がっています。
ただ、クリアな中音域サウンドを再生できるAirPodsと比べると中音域の音質は少し弱い印象を受けます。
Jabra Elite 65tは22,000円ほどと少々価格が高いですが、メリハリのあるサウンドを楽しみたいならおすすめです。また、ハンズフリーによる通話もクリアで聞きやすいので、普段使いにかなり良いイヤホンです。
専用アプリでイコライザー調整ができる
Jabra Elite 65tには専用アプリ「Jabra Sound+」をインストールすることでEQイコライザーを調整することができます。
初期設定は「デフォルト」のフラット状態となっており5つの音質のプリセットを設定することができます。
- デフォルト:フラットな音質
- 音声:低音が弱くボーカル域が強い
- 低音ブースト:低音域が強い
- トレブルブースト:高音域が強い
- スムーズ:低中音域が強い
- エネルギー:ドンシャリ
また、自分でも細かくイコライザーを調整することもできます。
個人的にはフラットからベースとミッドレンジ〜トレブルを少しだけ強くすると、さらに良い音になるように感じます。
いずれにしても、Jabra Elite 65tの音質はかなり良いので、1万円以内で購入できるイヤホンから乗り換えるとその違いを感じることはできるのかなと思います。
動画の遅延はほとんどない
動画を見ても映像と音声がズレてしまうレイテンシーはほとんどないので、問題なく動画コンテンツを楽しむことができるでしょう。ただ、音ズレが全くないわけではないので音ゲーをするのはちょっと厳しいかも。
感覚ですがAppleのワイヤレスイヤホンAirPods 2の方がレイテンシーは少ないような気がします。
周囲音取り込み機能を搭載している
Jabra Elite 65tはカナル型の耳に密着するタイプのイヤホンなので周囲の音は基本的に聞こえなくなってしまいます。
しかし、Jabra Elite 65tには4つの内蔵マイクを内蔵していて周囲音を取り込むことができるHearThroughを専用アプリか右イヤホンのボタンを2回押すことで周囲の音を取り込みができるようになってます。
音量を上げて音楽を聴いてると周囲音を聞き取ることは難しいですが、音量を下げれば普通に会話をするくらいの音を取り込むことができるので、コンビニで買い物をするときに重宝する機能と言えるでしょう。
ウェジェットで音質を簡単切り替え
Jabra Sound+は状況に応じて音質を簡単に切り替えることができるのですが、ウェジェットに切り替え機能を表示させることも可能です。
例えば、通勤中は周囲の音も確認しておいた方がいいので、「通勤」モードで外部音取り込み機能をONにしておけば、ウェジェット画面から簡単に機能を有効にすることが可能となります。
Find My Jabraで紛失しても安心
Jabra Elite 65tはイヤホンをどこかに失くしてしまったとしても「Find My Jabra」によって位置情報を取得することができます。
GPSを内蔵しているわけではなく、ペアリングしているスマホの位置情報を元に位置を取得していて最後にJabra Elite 65tがあったところの位置を表示させています。
なので、Jabra Elite 65tを紛失してから誰かが別の場所に持って行ってしまうと正確な位置は分からなくなってしまいますが、無いよりはあったほうが便利な機能ではないでしょうか。
自動再生・停止機能を搭載している
ワイヤレスイヤホンの定番機能ですが、Jabra Elite 65tは充電ケースからイヤホン本体を取り出して耳に装着すると「connected」と女性の声が聞こえてきて自動的にスマホと接続されます。
音楽を再生させているときにイヤホンを耳から取り外すと音楽が停止、再び耳に付けると音楽が再生することができるので操作性はかなり良いです。
片耳だけでも使用できる
Jabra Elite 65tは片方のイヤホンを充電しながら片方のイヤホンだけ再生できるようになっています。
イヤホンの充電が切れそうだけど音楽を聴き続けたいという場合でも交互に充電して、なんとか音楽を聴き続けることができるのです。
そこまでして、音楽を聴き続けたいかどうかは微妙なところではありますが、他のメーカーのワイヤレスイヤホンで片方充電ができるのはあまりないのでいざという時に助かります。
まとめ:Jabra Elite 65tは完成度の高いワイヤレスイヤホン
Jabra Elite 65tはカナル型完全ワイヤレスイヤホンでもともとは2.2万円ほどで販売されていたモデルですが、Jabra Elite 75tが発売したことで1.4万円に値下げされたのでかなり買いやすくなりました。
- 解像感の高いサウンド
- イヤホンが軽くて付け心地が良い
- イヤホン本体で音量調整ができる
- 各社の音声アシスタントに対応
- 専用アプリで音質調整ができる
- 防滴仕様で雨に濡れても大丈夫
- 8,500円で買えるようになった
音質が良くてイヤホンが軽いElite 65tが1.4万円で買えるようになったのは大きいですよね。音質は間違いなくハイエンドイヤホンのサウンドですし、スタイルもカッコイイのが良いです。
- 充電ポートがMicroUSBと旧規格
- ワイヤレス充電に対応していない
- LDACなど高音質コーデック非対応
ただ、旧型のイヤホンなので充電ポートがMicroUSBというところが厳しいと感じるかもしれません。充電ポートは旧型の端子でも構わないのならElite 65tを選んでもイイと思います。
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片方聞こうとしたら右耳しか聞こえないと思うんですが?