iPhone 11とiPhone 11 Pro 違いを比較

現在のiPhoneはiPhone 14iPhone 13・12も現行モデルですが、iPhone 11 ProとiPhone 11もまだ現役で使えるモデルです。

この記事ではiPhone 11とiPhone 11 Proのサイズ・スペック・価格の違いを比較しました。iPhone 11 Proは販売終了してますが中古のイオシスで安く買えるのでどっちを買うか迷っている方は参考にどうぞ。

iPhone11・iPhone11 Pro サイズ・スペックの比較

iPhone 11・11 Pro 特徴・違いを比較

iPhone 11がiPhone XRの後継機、iPhone 11 ProがiPhone XSの後継機、という位置付けとなっています。スペックの違いを比較してみました。

iPhone 11 ProとiPhone 11の違いを簡単に
iPhone 11とiPhone 11 Proの大まかな違い
iPhone 11/11 Proの違い比較
  iPhone 11 iPhone 11 Pro
画面サイズ 6.1インチ 5.8インチ
ディスプレイ 液晶(1,792 x 828ピクセル) 有機EL(2,436 x 1,125ピクセル)
3D Touch 非搭載
リアカメラ デュアルカメラ(超広角・広角) トリプルカメラ(超広角・広角・望遠)
CPU A13 Bionic
メインメモリ 4GB 4GB
ストレージ容量 64/128/256GB 64/256/512GB
生体認証 顔認証・Face ID
耐水防塵 IP68(水深2mまで) IP68(水深4mまで)
ワイヤレス Qi規格のワイヤレス充電に対応
バッテリー ビデオ再生:17時間 ビデオ再生:18時間
素材 アルミ(凹みやすい)+ 強化ガラス ステンレス(傷つきやすい)+ テクスチャードマットガラス
カラー 6色(パープル、イエロー、グリーン、ブラック、ホワイト、レッド) 4色(ミッドナイトグリーン、ホワイト、スペースグレイ、ゴールド)
サイズ 150.9 x 75.7 x 8.3mm(194g) 144.0 x 71.4 x 8.1mm(188g)
価格 72,800円〜 106,800円〜(販売終了)

iPhone 11は6.1インチのディスプレイを搭載し、5.8インチのiPhone 11 Proよりも画面サイズが大きいのに価格を抑えたスタンダードモデルでiPhone Xから採用されているジェスチャー操作に対応したiPhoneとなっています。

ただ画面が大きいだけでなく表示できる作業領域もiPhone 11 Proよりも広いので、少しでも画面を有効活用したい方にはおすすめです。リアカメラもデュアルカメラに進化しポートレートモードが自然な写真が撮影できるようになっています。

iPhone 11のメリット・デメリット

iPhone 11
iPhone 11
iPhone 11のメリット
  • 6.1インチが大きくて見やすい
  • デュアルカメラで視野に広い撮影ができる
  • SoCが現役で使える性能を持ってる
  • おサイフケータイ(Felica)に対応
  • IP68の防水防塵で濡れても使える
  • カラフルな本体カラーを6色から選べる
  • 価格が安めで購入費用を抑えられる
iPhone 11のデメリット
  • 顔認証がマスクに対応していない
  • 横向きFace IDに対応してない
  • ベゼルの幅が(画面黒縁)が太め
  • 本体端末が8.3mmと少し分厚い
  • 望遠カメラを搭載していない

iPhone 11は6.1インチの液晶ディスプレイを搭載し、iPhone 11 Proよりも画面サイズが大きく表示領域が広いのが特徴となっています。また、超広角 + 広角のデュアルカメラを搭載しカメラの使いやすさも向上しています。

iPhone 11は2019年のスタンダードモデルで価格がiPhone 11 Proより安く買えるのが最大のおすすめポイント。

しかも、iPhone 11はただ単に安いだけじゃなくて超広角・広角のデュアルカメラ仕様でiPhone 11 Proと同じA13 Bionicプロセッサも搭載しているので2018年のiPhone XRよりも基本性能が向上しています。

iPhone 11のストレージ容量は5,000円の追加費用で64GB → 128GBに増やせるので、購入費用をとにかく安く抑えたいならiPhone 11を選ぶのが最適解でしょう。

また、iPhone 11シリーズは動画性能が大幅強化されているので容量は多くあった方がいいのでiPhone 11を選ぶなら128GBにするのがいいでしょう。

iPhone 11 Proのメリット・デメリット

iPhone 11 Pro
iPhone 11 Proのメリット
  • 5.8インチで片手で使えるサイズ感
  • 有機ELで明るく色鮮やかで視認性が良い
  • マットガラスボディで指紋が付きにくい
  • 現役で使える高性能なA13 Bionicを搭載
  • トリプルカメラで幅広い写真撮影ができる
  • IP68(水深4m 30分)耐水防塵で安心
  • FeliCaによる電子決済(おサイフケータイ)対応
  • ワイヤレス充電(Qi)に対応している
  • 中古のイオシスで47,800円〜で買える
iPhone 11 Proのデメリット
  • ステンレスフレームは傷付きやすい
  • 120Hzリフレシュレートは非対応
  • 端末が発熱しやすい傾向がある
  • 指紋認証が使えない
  • マスクしながらFace IDが使えない
  • 横向きFace IDが使えない

iPhone 11 Proは5.8インチの有機ELディスプレイし超広角・広角・望遠のトリプルカメラを搭載しているのが特徴となっています。

iPhone 11 ProはiPhone XSの後継機種で5.8インチサイズで画面サイズは標準的な大きめでギリギリ片手操作もできる使いやすいサイズ感となっています。

超広角カメラが追加されてトリプルカメラ仕様となり、超広角から望遠カメラにより色んな撮影ができるように。今までのiPhoneでは撮ることができない面白い写真が撮影が可能となります。

5.8インチの片手でなんとか使えるサイズ感に、トリプルカメラ(とくに望遠カメラ)に魅力を感じるかどうかがiPhone 11 Proを選ぶポイントになります。

2020年10月にiPhone 12 Proが発売したことでiPhone 11 Proは販売終了となりました。iPhone 11 Proの中古(イオシスや楽天で販売しています。)を選ぶか、思い切ってiPhone 12 Proを選ぶのもいいかもです。

iPhone 11・iPhone 11 Pro 違いを比較

本体サイズ・画面サイズの大きさを比較

iPhone 11(6.1インチ)はiPhone 11 Pro(5.8インチ)よりも大きなディスプレイを搭載していて本体サイズも大きくなっています。

iPhone 11とiPhone 11 Proのサイズ比較
iPhone 11とiPhone 11 Pro サイズの違い
  iPhone 11 iPhone 11 Pro
画面サイズ 6.1インチ 5.8インチ
本体サイズ 150.9 x 75.7 x 8.3mm 143.6 x 70.9 x 7.7mm
重量 194g 188g

本体の横幅がiPhone 11 Proは70.9mmなのに対してiPhone 11は75.7mmと幅広になっていて厚みも8.3mmと手で持った印象もかなり大きい感じがありケースを装着するとさらに大きく重くなっています。

iPhone 11 Proのサイズはなんとか片手で操作できるギリギリの大きさですが、少しだけ本体サイズの大きいiPhone 11は片手で操作するのは難しく両手で使うのが基本になるでしょう。

ちなみに、iPhone 11はiPhone XR、iPhone 11 ProはiPhone XSと本体サイズは同じとなっています。XRで明らかな欠点だったのに同じサイズのまま行くとはね…。

筐体の素材の違いを比較

サイドフレームはiPhone 11はアルミ素材、iPhone 11 Proはステンレスフレームとなっています。アルミとステンレスでは雰囲気がかなり異なり、ステンレスを採用しているiPhone 11 Proの方が高級感のある大人な雰囲気を醸し出していますね。

フレーム素材の違いを比較
11 Proはステンレス、11はアルミ

アルミフレームは落とすと凹みやすいですが、ステンレスフレームは細かい傷や指紋が付きやすいので一長一短あります。

また、iPhone 11 Proの背面パネルに採用されているガラスは新素材で磨りガラスのような「テクスチャードマットガラス」を採用しています。

背面パネルの素材の違い
iPhone 11 Proはテクスチャードマットガラスを採用

iPhone 11 Proに採用されたマットガラスが本当にスゴイですね。指紋が全く付かないですし付いたとしても全然目立たない。

iPhoen 11の光沢のあるガラス筐体は指紋がベタベタになってしまうのに対して、iPhone 11 Proの非光沢ガラスはサラサラとしていてめちゃくちゃ良い。これだけでiPhone 11 Proを選んでも良いくらいですよ。真面目に。

解像度・ディスプレイの仕様の違いを比較

iPhone 11とiPhone 11 Proの画面サイズの違い
6.1インチと5.8インチの画面サイズ差

ディスプレイのタイプがそれぞれ異なっていて、iPhone 11は液晶のLiquid Retina HDディスプレイ、iPhone 11 Proは有機ELのSuper Retina XDRディスプレイを搭載しています。

iPhone 11とiPhone 11 Pro サイズの違い
  iPhone 11 iPhone 11 Pro
画面サイズ 6.1インチ(液晶)
Liquid Retina HDディスプレイ
5.8インチ(有機EL)
Super Retina XDRディスプレイ
解像度 1,792 x 828ピクセル(326ppi) 2,436 x 1,125ピクセル(458ppi)
コントラスト比 1,400:1(標準) 2,000,000:1(標準)
最大輝度 625cd/m2(標準) 800cd/m2(標準)-1200cd/m2
仕様 True Toneディスプレイ、広色域ディスプレイ(P3)、Haptic Touch HDRディスプレイ、True Toneディスプレイ、広色域ディスプレイ(P3)、Haptic Touch

液晶ディスプレイ(LCD)は従来のスマホに採用されていたパネルで最新のスマホには有機ELディスプレイ(OLED)が搭載されることが多くなっています。

そんな中でiPhone 11は価格を抑えたスタンダードモデルなので液晶パネルを採用しています。

液晶と有機ELの違い
  • 液晶(LCD):バックライトで画面を明るくする。黒の表現が苦手
  • 有機EL(OLED):自光できるので消費電力が少なく色鮮やかで黒表現も得意

スペックで比較すると有機ELディスプレイの方が良さそうに見えますが、同じ画面を表示しっぱなしにすると画面の焼き付き問題(最近は聞かなくなったけど)があるので一概にどちらが良いとは判断はできません。

液晶と有機ELの色合いの違い
iPhone 11 Pro ⇄ iPhone 11

また、iPhone 11 Proの方が解像度が高いのでより高精細に画面表示ができるので、細かい情報を表示することが多いならiPhone 11よりもiPhone 11 Proの方がいいのかもしれません。

iPhone 11とiPhone 11 Proの解像度の違い
iPhone 11 Pro ⇄ iPhone 11

細かい文字やアイコンなどは解像度の高いiPhone 11 Proの有機ELディスプレイの方が高精細に描画できています。ただ、目視で比較しても違いが分からないレベルなので、画面解像度は気にしなくてもいいのかな…。

ただし、真昼の外で使う場合はOLEDのiPhone 11 Proの方がよりハッキリと認識できる画面となっているので、外でiPhoneを使うことが多いならiPhone 11よりもiPhone 11 Proの方がいいでしょう。

iPhone 11 Pro ⇄ iPhone 11 画面輝度
iPhone 11 Pro ⇄ iPhone 11

iPhone 11 Proの有機ELは改良された「Super Retina XDR」になっていて、画面画質がさらにキレイになってエネルギー効率が15%向上したディスプレイになっています。

iPhone 11 ProはiPhone XSよりもバッテリー駆動時間が長くなっていますが、このようなディスプレイの効率化も電池持ちに一役買っているのでしょうね。

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持ちやすさはiPhone 11 Proの方が良い

iPhone 11 Proは5.8インチサイズ、iPhone 11は6.1インチサイズと一回り大き目のディスプレイを搭載しているため片手操作は少し厳しいサイズ感となっています。

iPhone 11とiPhone 11 Proの大きさ比較
iPhone 11とiPhone 11 Proの大きさ比較

iPhone 11 Proは一回り小さいサイズになっているので、男性の方であれば片手操作はできるのかなと。女性の方は開き直ってiPhone 11を両手で操作するのも良いのかも。

ただし、iOSは片手キーボードモードに切り替えることができるので文字入力だけならどちらのモデルも片手操作は可能となっています。

意外に思われるかもしれないですが、画面解像度はiPhone 11 Proが上ですが、作業領域はiPhone 11の方が上なので情報量はiPhone 11の方が多くなっています。

iPhone 11とiPhone 11 Pro 作業領域の違い
  iPhone 11 iPhone 11 Pro
画面サイズ 6.1インチ(液晶) 5.8インチ(有機EL)
解像度 1,792 x 828ピクセル(326ppi) 2,436 x 1,125ピクセル(458ppi)
作業領域 896 x 414ドット(x2) 812 x 375ピクセル(x3)

YouTube Musicの画面で比較してみるとiPhone 11 ProよりもiPhone 11の方が少しだけ情報量が多くなっているのが分かります。

iPhone 11とiPhone 11 Proの画面表示領域の違い()
iPhone 11の方が表示領域は広い

当ブログの情報量もiPhone 11 ProよりもiPhone 11の方がわずかですが多くなっています。

iPhone 11とiPhone 11 Proの画面表示領域の違い(ブログ)
iPhone 11 ProよりiPhone 11の方が情報量が多い

iPhone 11は画面が大きいだけじゃなく情報量も多いので、サイズが少し大きくなっても画面を広く使いたいならiPhone 11 ProではなくiPhone 11を選んだ方が良いということになります。

3D TouchからHaptic Touchに

2019年モデルのiPhone 11、iPhone 11 Proは3D Touchは非搭載モデルとなってしまいました。

その代わり、iOS 13にてHaptic Touch(画面長押し)で3D Touchで起動できたショートカット機能が使えるように改良されています。

なので、基本的な使い方は3D Touchを搭載していたiPhone XS/XS Maxとほぼ同じと見ていいと思います。立て掛け型のワイヤレス充電を使っているときはむしろHaptic Touchの方が使いやすかったりしますしね。

3D Touchとは一体なんだったのでしょうか…。

顔認証のFace IDを搭載

iPhone 11、iPhone 11 ProともにTrueDepthカメラを搭載していて、顔認証のFace IDによる画面ロック解除、Apple Payの決済ができるようになっています。

iPhone 11、iPhone 11 ProのFace IDは顔の認証速度がiPhone XS/XRよりも30%高速化されています。

iPhone 11/11 ProはFace IDを搭載
iPhone 11/11 ProはFace IDを搭載

どちらもベゼルレススタイルとなっていますが、TrueDepthカメラを搭載するために画面の上にはノッチ(切り欠き)のあるデザインが引き続き採用されています。

2017年モデルのiPhone Xから3世代目のノッチスタイルとなっていてそろそろなんとかして欲しいところですが…。なお、iOS 13にアップデートすることでiPhone XSやiPhone XRの顔認証速度も向上するので、実質違いはない…ということになりますね。

実際にiPhone 11 ProとiOS 13がインストールされたiPhone Xで顔認証速度を比較してみましたが、認証速度はほぼ同じとなっています。

リアカメラの違いを比較

リアカメラはiPhone 11はデュアルカメラ 、iPhone 11 Proはトリプルカメラを搭載しています。

デュアルカメラ とトリプルカメラ
デュアルカメラ とトリプルカメラ

iPhone 11シリーズの広角カメラは新型イメージセンサーを搭載しているのでiPhone XS/XS Max/XRよりもキレイで高精細な写真が撮影できるようになっています。

iPhone 11/11 Pro カメラの違い
  iPhone 11 iPhone 11 Pro
広角カメラ 1200万画素(新型センサー)
100%Focus Pixels
ƒ/1.8のレンズ
焦点距離26mm
超広角カメラ 1200万画素
ƒ/2.4のレンズ
焦点距離13mm
望遠カメラ 1200万画素
ƒ/2.4のレンズ
焦点距離52mm
手ぶれ補正 光学式手ぶれ補正(広角) デュアル光学式手ぶれ補正(広角・望遠)
ズーム性能 2倍のズームアウト
最大5倍のデジタルズーム
2倍のズームアウト・ズームイン
最大10倍のデジタルズーム
仕様 次世代のスマートHDR、ナイトモード、6つのエフェクトを備えたポートレートライティング

iPhone 11、iPhone 11 Proは広角カメラと超広角カメラを搭載、より広い画角で写真撮影ができるようになり開放感のある写真を簡単に撮影できるようになりました。

iPhone 11 Proは超広角と広角カメラに加えて望遠カメラも搭載しているのでその場にいながらこんな感じで被写体に寄ることができます。

iPhone 11 カメラの画角
画角の違いを比較
  • iPhone 11:13mm〜26mm
  • iPhone 11 Pro:13mm〜52mm
  • iPhone XR:26mm
  • iPhone XS/XS Max:26mm〜52mm

iPhone 11とiPhone 11 Proのリアカメラの大きな違いは望遠カメラの有無だけで、その他のスペックは同じでどちらも超広角・広角による写真撮影が可能となっています。

iPhone 11、iPhone 11 ProはiPhone XS/XRの標準画角から一歩引いたかのような広い視野での撮影ができるようになりました。

iPhone 11/11 Pro 超広角カメラで撮影(浅草寺)
iPhone 11/11 Pro 超広角カメラで撮影(浅草寺)

超広角カメラを使うことで今までとは一味違う写真を撮影できるようになるので、撮影の幅が広がって面白いですよね。

また、iPhone 11はデュアルカメラを搭載してiPhone 11 Proと同じように人物だけでなくモノやペットにも背景をぼかすことができるポートレートモードを使えるようになっています。

スマートHDRは機械学習を使った先進的なアルゴリズムを使うことで白トビを抑えた目で見たそのままの雰囲気を撮影できる機能です。

次世代のスマートHDR
次世代のスマートHDR

iPhone 11/11 Proは次世代バージョンのスマートHDRに進化しさらにキレイな写真を残すことができるようになっています。

また、ナイトモードにも対応していてシャッターを押した瞬間に複数枚の写真を撮影してソフトウェアが画像を融合させて1枚のノイズが少なく、明るい、キレイな写真に仕上げることが可能に。

iPhoneが自動的に露光時間を設定してくれるので、使う側は何も設定する必要がなく簡単にナイトモードを使って撮影が可能です。

ナイトモードで撮影するとこんなにも明るく撮影できるんですよ。

iPhone 11/11 Pro ナイトモード
iPhone 11/11 Pro ナイトモード

iPhone 11と11 Proのリアカメラの違いは望遠カメラの搭載有無のみです。超広角から広角カメラを使った写真の画質の差はないので、ズームして撮影することがないのならiPhone 11でOK…ということになりますね。

フロントカメラはiPhone 11、iPhone 11 Proともに1200万画素のイメージセンサーを搭載したものになり。4K60pとスローモーション(120fps)の動画撮影にも対応しています。

CPU・RAM・ストレージの違い

A13 Bionic
A13 Bionic

iPhone 11、iPhone 11 Proはどちらも新世代のA13 Bionicプロセッサを搭載しているので基本性能は同じです。iPhone 11の方が30,000円ほど安いのに同じプロセッサを搭載しているのは凄いです。

iPhone 11と11 Pro 性能の違い
  iPhone 11 iPhone 11 Pro
プロセッサ A13 Bionic
ニューラルエンジン 6倍速く、毎秒1兆回の計算能力
Core ML3 機械学習コントローラを内蔵
RAM 4GB 4GB
ストレージ 64GB
128GB
256GB
64GB
256GB
512GB

A13 Bionicは2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載したプロセッサでiPhone XS/XRのA12 BionicよりもCPUの性能が20%速く、消費電力は30〜40%も改善しています。

  • A12 Bionic → A13 Bionic
  • CPU性能:20%高速に
  • GPU:20%高速に
  • 消費電力:20〜40%少なく
  • 機械学習:20%高速に

Geekbench 5でCPUの性能を計測して比較してみました。

A13 Bionic vs A12 Bionic 性能差(GeekBench 5)
A13 Bionic vs A12 Bionic 性能差
iPhone 11 ProのCPUプロセッサ
 iPhone 11 ProiPhone XS
プロセッサA13 BionicA12 Bionic
シングルコア13261105
マルチコア28962212
GPU64954616

CPUの性能はAppleが謳っている20%よりも速い30%のスコアとなり、GPUも40%ほどの性能アップがあるのでA12 Bionic → A13 Bionicの性能アップはかなり大きいのかなと思います。

iPhone 11 ProとiPhone 11は全く同じA13 Bionicに4GBのメインメモリを搭載しているので、基本的な動作は全く同じということになりますね。参考までにiPhone 11 Pro(A13)とiPhone XS Max(A12)で動作速度を比較してみました。

A12 Bionicもかなり高性能なプロセッサなので、動作速度に差はほとんどないですよね。

なお、iPhone 11 Proは動画アプリ「FiLMic Pro」で3つのカメラを全て使って4K60pでの動画撮影が可能となります。高性能なA13 Bionicプロセッサを搭載しているので負荷のかかる作業でも問題なく使うことができます。

通信性能の違い

iPhone 11とiPhone 11 Proは次世代のWi-Fi 6(802.11ax )に対応していてWi-Fi 6ルーターを使うことでさらに安定した通信が可能に。対応しているルーターが必要ですが、これから普及するので先駆けで対応するのはありがたい。

また、LTEの通信性能はiPhone 11、iPhone 11 Proともにギガビット級LTEに対応しています。

iPhone 11/11 Pro LTE通信の性能
  iPhone 11 iPhone 11 Pro
LTE 2x2MIMOとLAA対応ギガビット級LTE 4×4 MIMOとLAA対応ギガビット級LTE
ドコモ 最大1388Mbps 最大1388Mbps
au 最大968Mbps 最大1000Mbps
ソフトバンク 最大500Mbps 最大838Mbps

iPhone 11 Proは4×4 MIMOなのに対してiPhone 11は2×2 MIMOと対応アンテナの数が少なくなっているので、iPhone 11 Proの方が同じ環境下でもより高速通信ができるようになっています。

少しでもモバイル通信で高速データ通信をしたいならiPhone 11 Proを選ぶべきでしょう。

バッテリー駆動時間の違い

iPhone XRはiPhone XSよりもバッテリー駆動時間が長くなっていましたが、iPhone 11 Proはバッテリー容量がiPhone 11よりも多くなったことで、1時間も長く駆動させることが可能になっています。

iPhone 11/11 Pro バッテリーの性能
  iPhone 11 iPhone 11 Pro
バッテリー容量 3110mAh 3190mAh
ビデオ再生
(ワイヤレス)
最大17時間 最大18時間
ビデオストリーミング
(ワイヤレス)
最大10時間 最大11時間
オーディオ再生
(ワイヤレス)
最大65時間 最大65時間
高速充電に対応 30分で最大50%充電

iPhone 11 Proの電池持ちはiPhone XSよりも4時間も長くなっていて、実際に使ってみてもiPhone 11と同じくらいバッテリー持ちがとても良いいので、サイズの割に長く使えるという印象があります。

また、iPhone 11、iPhone 11 Proともに急速充電に対応していますが、18Wの充電器が同梱しているのはiPhone 11 Proの方だけとなっています。

参考までにそれぞれの機種で18Wの充電器を使って急速充電をして給電量を調べていたところ…

急速充電の入力電力の違い

iPhone 11よりもiPhone 11 Proの方が充電量が多くなっていました。

急速充電の違い
  • iPhone 11 Pro:8.82A × 1.98V = 17.5W
  • iPhone 11:8.83A × 1.68V = 14.8W
  • iPhone XS Max:8.80A × 1.78V = 15.6W

わずかな差ではありますが、iPhone 11 Proの方がバッテリーの充電は速くなっているのかもしれませんね。

耐水防塵性能の違い

iPhone 11、iPhone 11 Proともに耐水防塵仕様となっており、iPhone 11 ProはIP68の水深4メートルに沈んでしまったとしても30分ほどなら耐えられる性能を持っています。

耐水性能を持ったiPhone 11/11 Pro
水に濡れても大丈夫
iPhone XRとXS 耐水性能の違い
  iPhone 11 iPhone 11 Pro
等級 IP68 IP68
仕様 水深2メートルに最大30分間の耐水性能 水深4メートルに最大30分間の耐水性能

水深4メートルって凄いですよね…。iPhone 11 Proを深い湖に落としてしまったら拾うことができないと思いますが、もし救出することができた場合、壊れていないかもしれないので希望の光は見えますよね。

ただし、毎度ながら水没による故障は保証対象外となるので防水性能が向上したからといってむやみに水に浸けたりするのはやめておいたほうがいいでしょう。

カラーバリエーションの違い

iPhone 11とiPhone 11 Pro カラーバリエーション
iPhone 11とiPhone 11 Pro カラーバリエーション

カラーバリエーションはiPhone 11が全6色、iPhone 11 Proは全4色あります。

カラーバリエーション
  • iPhone 11:パープル、イエロー、グリーン、ブラック、ホワイト、プロダクトレッド
  • iPhone 11 Pro:ミッドナイトグリーン、ホワイト、スペースグレイ、ゴールド

2018年のiPhone XRは鮮やかならパステルカラーでしたが、iPhone 11は淡い落ち着いたカラーラインナップとなっててパープルとグリーンは完全新作のカラーとなっています。

実際の色合いはこんな感じになっています。

iPhone 11 カラーラインナップ(実機比較)
iPhone 11 実機による本体カラー

どれも素敵な色なんですよが、個人的にはパープルがやっぱり好きだなぁ。ちなみに、ホワイトの色合いはiPhone XSなど従来の色合いよりも少しだけ暖色系になっています。

iPhone 11のホワイトの色合い
iPhone 11のホワイトは暖色系に

iPhone 11 Proはシルバー、スペースグレイ、ゴールドに加えてミッドナイトグリーンという新色が追加されました。

ミッドナイトグリーン…実際の色合いがかなり気になるところ。(カッコイイけど飽きそうなんだよね。)ということで、実機の色合いを見てきましたがなかなか渋くてカッコイイですよね。

iPhone 11 Pro カラーラインナップ(実機比較)
iPhone 11 Pro 実機による本体カラー

iPhone 11 ProのゴールドはiPhone XSと比較すると少し落ち着いた色合いに変更されているので、シルバー好きの僕でも普通に使うことができそうなくらい魅力的なカラーになっていました。

付属品の違い

iPhone 11、iPhone 11 Proともに18Wの急速充電に対応していますが付属している充電アダプタが違うので注意です。

  • iPhone 11:5W充電器、USB-A to Lightningケーブル
  • iPhone 11 Pro/11 Pro Max:18W充電器、USB-C to Lightningケーブル

18Wの急速充電器とUSB-C to Lightningケーブルを組み合わせることで急速充電ができるので、iPhone 11を購入して急速充電したいと思ったら別途充電アダプタとケーブルを購入する必要があるので注意してください。

2020年10月以降、充電器の付属がなくなったので、iPhone 11をこれから買う方はUSB-C 充電器の購入がおすすめです。

iPhone 11・iPhone 11 Pro どっちを買うべきか

iPhone 11 ProとiPhone 11
iPhone 11 ProとiPhone 11

6.5インチのiPhone 11 Pro Maxは基本的にはiPhone 11 Proとスペックは同じとなっているので、とにかく大きい画面の最高なiPhoneを求めるなら一択になるのかなと思います。

問題はiPhone 11 Proにするか、iPhone 11にするか…ですね。最後にどっちを買うべきかまとめたいと思います。

iPhone 11がおすすめの人

iPhone 11がおすすめな人は

iPhone 11は6.1インチのディスプレイを搭載しつつA13 Bionic + 4GBの最新スペックを持ったスタンダードモデルです。

iPhone 11がおすすめな人は
  • 大きめのiPhoneが欲しい
  • 中古でいいから費用を抑えたい
  • 3〜5万円でiPhoneが欲しい
  • ゲームも快適にプレイしたい

できるだけ大きい画面のiPhoneで安いのが欲しいならiPhone 11で十分でしょう。Proと同じA13 Bionicを搭載して動作も快適です。さらに、最新のiOS 18も対応するのでまだまだ現役で使える性能を持っています。

また、望遠カメラも必要ないならiPhone 11でいいですね。動画撮影はProと同じく画質はキレイですしこだわりがないなら十分ですね。

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iPhone 11 Proがおすすめの人は

iPhone 11 Proがおすすめな人は
iPhone 11 Proがお勧めな人は
  • 旧型モデルからの乗り換え
  • 費用を抑えてProモデルが欲しい
  • 5.8インチのハイエンドモデルが欲しい
  • 光学2倍カメラで撮影したい

よりコンパクトなハイエンドなiPhoneが欲しいならiPhone 11 Proがおすすめです。マットガラスの背面パネルで質感も高いですし5.8インチのちょうどいい画面サイズで扱いやすいスマホです。

性能もA13 Bionicを搭載してるだけでなくメモリが4GBあるので快適ですし、最新のiOS18も対応するのでまだ現役で使える性能は持っています。やっぱ、メモリが4GBあるのは大きいですね。

iPhone 11 Proは販売終了していますがdocomo Certified(ドコモ認定リユース品)や中古で購入が可能です。64GBモデルが4〜6万円ほどで手に入れられるので費用を抑えつつiPhoneが欲しいならいい選択肢ではないでしょうか。

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