
ついに、iMacがフルモデルチェンジを果たすことになります。
まずは画面サイズの小さいモデルからですが、画面サイズが21.5インチから24インチに大型化して可愛らしい雰囲気のデザインに刷新して4月30日に予約開始、5月下旬に発売となります。
ここでは、iMac 24インチはどこが進化したのかを旧型モデルと比較していきたいと思います。
この記事の目次
iMac 24インチ 比較
デザインが完全刷新し細くなった
iMac 24インチは筐体デザインが完全刷新されて新世代のスタイルになりました。
少し個性的ですがポップな雰囲気のデザインとなっています。最初は違和感あったけど少しずつ見慣れてきました。なかなか可愛いらしくて新世代のiMacのデザインとしていいスタイルではないでしょうか

画面のベゼルは狭くなり、顎の部分は基板やスピーカーユニットが収まってるため新型モデルも健在です。Appleマークがなくなったのは少し物足りなさはありますが、スッキリとしたデザインになっていいのかもしれません。
背面部分にAppleマークが刻印していますが、少し大きいような?

電源ボタン、外部ポートの配置は従来モデルと同じとなっています。
iMac 24インチは筐体の厚みがとにかく薄くなっておりデスクトップ型パソコンでありながらも11.5mmという驚異的な薄さを実現しています。

もう、普通の外部モニターよりも薄くて軽いんじゃないかと思ってしまうくらいコンパクトで軽量なデスクトップパソコンとなっています。
機種 | iMac 24インチ(2021) | iMac 21.5インチ(2019) |
---|---|---|
サイズ | 46.1 × 54.7 × 14.7cm | 45 × 52.8 × 17.5cm |
重量 | 2ポート:4.46kg 4ポート:4.48kg |
5.48kg |
画面サイズが21.5インチ → 24インチと大型化しながらも筐体サイズはほとんど変わっていません。ベゼルの幅が狭くなった恩恵といってもいいでしょう。重量も5.48kg → 4.48kgと1kgも軽くなっています。
この大きさ、軽さなら家の中で持ち運びもできそう。
24インチ 4.5Kディスプレイを搭載
iMac 24インチは画面サイズが大きくなっただけでなく4.5Kに解像度も向上しています。

モデル | iMac 24インチ(2021) | iMac 21.5インチ(2019) |
---|---|---|
サイズ | 24インチ | 21.5インチ |
解像度 | 4,480 × 2,520ピクセル | 4,096 × 2,304ピクセル |
仕様 | 広色域(P3)、500ニト、True Toneテクノロジー | 広色域(P3)、500ニト |
画面サイズが21.5インチ → 24インチと2.5インチ大きくなった分だけ解像度が増えている感じ。4.5Kという画面は他にはないApple独自の解像度となっています。
広色域(P3)に対応しTrue Toneテクノロジーにも対応し、目に優しい画面で作業することもできます。
LANポート内蔵の電源
iMac 24インチの電源は磁力によってくっ付くMagSafe風のコネクタを採用しています。

電源ケーブルを足で引っ掛けてしまって外れる…ってことはおそらくないと思います。
というのも、iMacはバッテリーを内蔵していないので足引っ掛けて電源切れることも想定できるので引っ掛けたくらいで外れることはないでしょう。
iMac 24インチはAC電源が外付けになったためこのようなアダプタがあります。ACアダプタを採用することでこの薄さ、軽さを実現したといってもいいでしょう。

ACアダプタが外付けになったのは少し残念ではありますが、代わりにACアダプタ部分にLANポートを接続できるようになりました。
つまり、有線LANの接続は本体に直接繋げる必要がないのでテーブルの上をスッキリさせることができます。
AppleシリコンM1チップを搭載
iMac 24インチはAppleシリコンのM1チップを搭載しています。MacBook Air、MacBook Pro 13インチに搭載しているSoCと同じものですね。クロック周波数など違うかもしれませんが。

従来のiMac 21.5インチはIntelプロセッサにチップセットを組み合わせたものだったので基板が大きくなっていました。

iMac 24インチはCPU、GPU、コントローラーチップ、メモリを1チップにしたSoC(システム・オン・チップ)のM1を採用し小さい基板に収めることが可能になりました。

内蔵ファンも小型化することができ、騒音も極めて小さく、これが本体サイズを小さく軽くすることに成功したといってもいいでしょう。
モデル | iMac 24インチ(2021) | iMac 21.5インチ(2019) |
---|---|---|
CPU | M1(8コア) | Intel Core i3(4コア) Intel Core i5(6コア) Intel Core i7(6コア) |
NPU | 16コア(毎秒11万回) | – |
GPU | M1(8コア) | AMD Radeon Pro 555X AMD Radeon Pro 560X AMD Radeon Pro Vega 20 |
RAM | 8GB/16GBユニファイドメモリ | 8GB・16GB・32GB |
ストレージ | 256/512GB/1TB/2TB | 256GB/1TB Fusion Drive |
IntelプロセッサからM1チップになったことでCPU性能は最大85パーセント、グラフィックス性能は最大2倍高速に。スリープ解除は一瞬に、アプリもサクッと起動でき、全体的に軽やかな動作になっています。
外部ポートはUSB-C/Thunderbolt 4のみ
iMac 24インチは4ポートモデルと2ポートモデルの二つあります。

iMac 24インチ(2021) | iMac 21.5インチ(2019) | ||
Thunderbolt/USB-C | 4つ(うち2つがTB) | 2つ | 2つ |
USB-A | – | – | 4つ |
SDカード | – | – | SDXCカードスロット |
オーディオ端子 | 3.5mmヘッドフォンジャック |
従来のiMac 21.5インチはUSB-Aポートが4つもあったのでプリンターなど従来のType-Aの周辺機器をそのまま使うことができますが、iMac 24インチはそのような周辺機器は変換アダプタが必要となります。
なお、下位モデルはThunderbolt/USB-Cポートが2つだけなので拡張性には乏しいですが、周辺機器をあまり使う予定がないのであれば十分なのかもしれません。

iMac 24インチの3.5mmオーディオジャックは本体横にあるのでアクセスしやすくなっています。
FaceTimeカメラの画質が向上
iMac 24インチのFaceTimeカメラは1080pに対応ています。これはiMac 21.5インチと同じですが、M1チップの像信号プロセッサ(ISP)によっても画質が向上しています。
Touch ID内蔵のMagic Keyboard
iMac 24インチの付属となるMagic Keyboardもデザインが刷新されていて、Spotlight、音声ボタン、おやすみモード、絵文字ボタンが追加されています。

iMac 24インチの4ポートモデルは指紋認証のTouch IDに対応しています。

iMac 24インチ(2021) | iMac 21.5インチ(2019) | ||
ポート | 4つ | 2つ | 6つ |
キーボード | Magic Keyboard | ||
生体認証 | Touch ID | オプションでTouch ID | – |
ツール | Magic MouseまたはMagic Trackpad |
ついに、iMacでも指紋認証のTouch IDを使ってスリープ解除ができるようになります。
これだけでもiMac 24インチを選ぶ理由になりますよね。パスコートを毎回入力していた、あの辛い作業から開放されるのです。
(Apple Watchをしてれば問題ないですが動作が少し遅い。)
なお、Touch ID付きのMagic Keyboardは単体販売はされないそうで、IntelモデルのMacでも使えますが指紋認証はM1対応モデルのみになるようです。
6スピーカーオーディオでワイドステレオ対応
iMac 24インチはフォースキャンセリングウーファーを2つ、高性能ツイーターを1つ搭載した6スピーカーオーディオシステムを採用しています。

iMac 24インチ(2021) | iMac 21.5インチ(2019) | |
スピーカー | 6スピーカーシステム | ステレオスピーカー |
高音質技術 | ワイドステレオサウンド、ドルビーアトモスの空間オーディオ対応 | – |
マイク | スタジオ品質の3マイクアレイ | マイクロフォン |
フォースキャンセリングウーファーが、不要な振動を排除して豊かで深みのある低音を響かしツイーターで音のバランスを取り重厚できめ細やかなサウンド体験が可能となっています。
Wi-Fi 6に対応した通信性能
iMac 24インチはWi-Fi 6に対応しています。
iMac 24インチ(2021) | iMac 21.5インチ(2019) | |
Wi-Fi | 802.11ax Wi-Fi 6 | 802.11ac Wi-Fi |
Bluetooth | 5.0 | 4.2 |
イーサネット | ギガビットEthernet |
Wi-Fi 6に対応したことで有線LANを使えないところでも、高速通信ができるので大容量のデータの転送が必要となる動画の転送などで素早く作業することができます。
また、Bluetooth 5.0にも対応したので周辺機器の接続性能向上に期待ができます。
本体カラーが豊富になった
iMac 24インチは豊富なカラーラインナップが魅力の1つです。

iMac 21.5インチはシルバーしかなかったのが、2ポートモデルは4色(ブルー、グリーン、ピンク、シルバー)から、4ポートモデルは7色(ブルー、グリーン、ピンク、シルバー、イエロー、オレンジ、パープル)から選ぶことができます。
端末価格
iMac 24インチの端末価格はM1(8コアCPU・7コアGPU)モデルが154,800円からとなっています。
iMac 24インチ(2021) | |||
CPU | M1(8コアCPU) | ||
GPU | M1(7コアGPU) | M1(8コアGPU) | |
RAM | 8GB | ||
SSD | 256GB | 512GB | |
USB-C | 2ポート | 4ポート | |
Touch ID | なし | あり | |
価格 | 154,800円 | 177,800円 | 199,800円 |
一番安いモデルはUSB-Cポートが2つしかない、Touch IDに対応していないMagic Keyboardとなっているので、中間の177,800円のモデルがちょうどいいのかもしれません。
ただ、ストレージが256GBは少ないのでデスクトップ型マシンでガッツリ使うことを考慮すると一番高い199,800円のモデルを選ぶことになりそうですね。
メインメモリは16GBに増設できます。価格は不明ですが、おそらくMacBook Air、MacBook Pro 13インチと同じになると思うので+22,000円で16GBに増設が可能となるでしょう。
iMac 24インチはメインメモリの増設ができないのでデザイン編集、動画編集など負荷のかかる作業をすることがあるなら16GBモデルを選ぶのがいいです。資料制作やブログの更新くらいなら8GBのメモリで十分です。
iMac 21.5インチ(2019)にもThunderbolt/USB-Cが2ポートあります。