Amazonの「Fire TV」シリーズは家のテレビやモニターが動画視聴メディアに大変身させることができるメディアプレーヤーです。
Fire TV Stick 4K Max、Fire TV StickはテレビのHDMIポートに差し込むだけで使えて、しかも価格がめちゃ安いので1台持っていて損はないかな〜といった感じ。
ということで、この記事ではFire TV Stick 4K Maxをレビューしていってメリット、デメリットを見ています。
- 既存テレビがスマートテレビに大変身
- プライムビデオ、Netflix、Abemaなど見れる
- 音楽もしっかり楽しめる
- サクサク快適にコンテンツ探しができる
- 遊べるゲームのタイトル数が少ない
また、Fire TV Stick 4K MaxとFire TV Stickの違いも実機で比較しているのでどっちにしようか迷ってる方も参考にしてみてください。
この記事の目次
Fire TV Stick 何ができる？メリットは？
Fire TV Stick 4K Max、Fire TV Stickで以下のことができます。
既存テレビで動画視聴ができる
Fire TV StickはテレビやチューナーレスのモニターのHDMIポートに接続して使う「ストリーミングメディアプレーヤー」です。
HDMI入力ができるテレビ、モニターがあってWi-Fi環境があればFire TV Stickを繋げて設定するだけで気軽に動画ストリーミングサービスを楽しむことができます。
対応してる動画ストリーミングサービスはプライムビデオ、Netflix、Abema TV、YouTube、FOD、Hulu…などでアプリストアからインストールできるようになっています。
あれ？普通のテレビもプライムビデオ、Netflix見れるよね？
…ってなりますよね。確かにそうなんですよね。
例えば、ソニーのBRAVIAはAndroid TVなので同じようにアプリを入れて機能を拡張可能です。
ただ、少し前のモデルになると動作が少しモッサリでプライムビデオで作品を探しててストレスを感じることがあります。（慣れればそんなもんですが。）
Fire TV Stick 4K Max、Fire TV Stickは専用機器なのでサクサク動かすことができるのでタイトル探しも楽なんですね。
動画にしてみましたがこれくらいの動作感となっています。
4K対応のFire TV Stick 4K Maxでもコレだけ快適に動かすことができるので快適さはAndroid TVの比ではないです。（もちろん、メーカーや発売時期のTVによっては快適に動くモデルもあるでしょう。）
音楽視聴ができる
Fire TV StickはAmazon Musicが最初からインストールされてるのでプライム会員なら追加料金なしで200万曲（Amazon Music Unlimitedなら1億曲）の音楽を楽しめます。
テレビから音を流してもいいですし、Bluetoothでワイヤレススピーカーを接続することもできますし、Echo dot、Echo Showなどのスマートスピーカーを繋げることもできます。
アプリはAmazon MusicだけでなくApple Music、Spotifyもインストールできるのでプライム会員になっていない方も別サービスで音楽を楽しめます。
ただし、プライム会員になっておけばプライムビデオも見放題ですし、Fire TV Stickを使ってるなら入っておくのがおすすめです。
ちょっとしたゲームで暇潰しができる
遊ばないと思いますがFire TV専用のゲームがいくつか入れることができます。
テトリスがあったのでプレイしてみました。
付属のリモコンの十字ボタンを使って操作するのですが意外と普通に遊べてしまったことに驚きです。ゲーム機を持っていない方もちょっと暇つぶしにいかがでしょうか。（しないよね）
Alexaを使えるようになる
Fire TV Stickの付属のリモコンはAlexaに対応しています。
Alexaのボタンを押してる時に音声操作ができるので動画コンテンツを声で探し出すこともできます。
また、話しかけなくもてアイコンが出てくるので天気の確認やスマートホームのダッシュボードなんかもFire TV Stickから確認することが可能です。
スマホの画面をミラーリングできる
Fire TV Stickはディスプレイミラーリング機能を搭載しています。
Androidの「画面のキャスト」を使うことでスマホの画面をテレビ、モニターに映し出すことができます。ただし、iOSは非対応となってるので使える人は限定的かもしれません。
仕事でスマホの操作を教えてたりする人はこういう機能は便利でありがたいのかもしれません。スティック状のFire TV Stickを鞄の中に放り込んでおくだけで使えますしいいですよね。
Fire TV Stick 4K Max・Fire TV Stick 違いを比較
スペックの違いを比較
各モデルのスペックを比較しました。
| モデル | Fire TV Stick 4K Max | Fire TV Stick |
|---|---|---|
| 映像出力 | 4K（2160p） | フルHD（1080p） |
| CPU | MT8696 4コア 1.8 GHz | MT8695D 4コア 1.7GHz |
| GPU | IMG GE8300 750MHz | IMG GE8300 650MHz |
| RAM | 2GB DDR4 | 1GB DDR4 |
| ストレージ | 8GB | |
| Bluetooth | Bluetooth 5.0 + LE | |
| 入出力端子 | HDMI | |
| Audio | Dolby Atmos、Dolby Digital、Dolby Digital+ | |
| リモコン | Alexa対応音声認識リモコン、リモコン Pro | |
| サイズ | 108 × 30 × 14 mm | 86 × 30 × 13 mm |
| 重量 | 48.4 g | 32 g |
| 価格 | 6,980円 | 4,980円 |
Fire TV Stick 4K Maxの方がわずかにクロック数の高いSoCに2GBのメモリを搭載してるのでメニュー画面はわずかに快適です。（大きな差はありません。）
Fire TV Stick 4K Max、Fire TV Stickの価格差は2,000円となっています。
本体サイズの違いを比較
Fire TV Stick 4K Max、Fire TV Stickともにスティック型の端末となっています。
Fire TV Stick 4K Maxの方が少しだけサイズが大きくなってるのでテレビやモニターによっては直接接続はできないこともあるかもしれません。
ただ、そんなこともしっかり考慮されていて延長アダプタが同梱してるので問題はほぼほぼないでしょう。Fire TV Stick 4K Maxは少し長くなりますが。
解像度、視認性の違いを比較
Fire TV Stick 4K Max、Fire TV Stickの最大の違いは映像出力の違いです。
Fire TV StickはフルHD（1060p）、Fire TV Stick 4K Maxは4K（2160p）で高精細な映像を楽しめます。
どれくらい解像度が異なるのかそれぞれの端末でコンテンツの概要を表示させて文字の部分をカメラで撮影して拡大してみました。
Fire TV Stickはドットが荒く40インチのテレビになると解像感不足を感じますが、Fire TV Stick 4K Maxなら滑らかにシャギーのない画質になります。
プライムビデオの動画コンテンツはフルHD画質が多いので4Kは無駄なのでは？って思うかもしれませんが、フルHDコンテンツでもFire TV Stick 4K Maxの方がキレイな映像となります。
最近のテレビは4Kアップスケーリング機能があるのでFire TV Stickでも画質を補完してキレイな映像にできますが、やっぱFire TV Stick 4K Maxを使った方が映像はキレイです。
Wi-Fiの通信速度の違いを比較
それぞれWi-Fiの性能が異なっていて、Fire TV StickはWi-Fi 5（ac）なのに対して、Fire TV Stick 4K Maxは、Wi-Fi 6（ax）に対応しています。
Wi-Fi 6対応のルーターがあればFire TV Stick 4K Maxの方がより強度の高い安定した通信ができます。
TP-Link Deco X90に接続した時の実際の通信速度はFire TV Stickは 210Mbps、Fire TV Stick 4K Maxは290Mbpsで有線並の速度が出ています。
ただ、普通に動画見るならWi-Fi 5でも問題はないです。あくまで4K動画を視聴するときにWi-Fi 6の速い通信が必要になる感じなのでしょうね。
ネットワークカメラ対応の有無
Fire TV Stick 4K Maxの独自機能としてAlexa対応のネットワークカメラの映像をピクチャーインピクチャーで表示できる機能を搭載しています。
例えば、別室の映像をずっと確認したいシチュエーション監視カメラの確認ツールとしても使えそうですね。
Fire TV Stick 4K Max レビュー：外観
では、Fire TV Stick 4K Maxの外観をレビューしていきます。
無印のFire TV Stickもほぼ同じで本体サイズが微妙に異なる程度となっていて付属品も同じでAlexa対応音声認識リモコン、単4電池2本、電源アダプタ（USB-A 5W）、USBケーブルとなっています。
本体はスティック状でとてもシンプルです。
そもそも、テレビやモニターの裏側なのでデザインはそんな気にするところではないかもです。
HDMIポートを搭載しているモニターであれば使えます。
HDMIから電源供給はできないので端末横にあるUSB Micro Bから電源を取る必要があります。
付属の電源アダプタ（5V / 1A）を使って電源供給するのがいいですが、テレビ周りってコードだらけで意外と電源確保が難しかったりしますよね。
なので、僕はテレビに搭載しているUSB-Aポートから電源を取ることにしました。
出力を確認すると5V / 900mAと少し足りません。
当然ながら「USBの電力が十分ではありません。」という警告が出てしまいました。
ただ、実際この状態で使っても電源が落ちることはなかったので大丈夫そうです。もし、テレビのUSBから電源を取って落ちたりする場合は純正のアダプタを使ったほうが安全だと思います。
付属のAlexa対応音声認識リモコンを使って操作します。
電源ボタンを押すとテレビも自動で起動しますし、プライムビデオ、Netflix、DAZN、amazon musicの専用ボタンを搭載してるのでワンボタンで簡単に起動して視聴できるのは便利です。
ちなみにテレビのリモコンから操作可能となってるので絶対にFire TV Stickのリモコンを使わないといけないわけではないのが嬉しいところ。
Fire TV Stick 4K Max レビュー：設定方法
Fire TV Stick 4K Max、Fire TV Stickの設定方法は同じでテレビ、モニターに端末を接続して電源を入れて初期設定をしていくことになります。
リモコンの「▶︎⏸」を押してペアリングをします。
言語設定を「日本語」にします。英語できる方は「English」のままでいきましょう。
過去にEcho Showなどを購入したことがあって同一ネットワークにある場合はネットワーク、アカウントの設定なしで進めることができるのはとても便利です。
Fire TV Stickが始めての場合はWi-Fiネットワーク、Amazonアカウントの設定が必要となります。
自動で最新ソフトウェアのインストールが始まります。
3回くらいこれを繰り返すの15分くらい待たないといけないかもしれません。（購入したタイミングによる。）
ネットワークとアカウントの設定が完了しました。
Fire TV StickのリモコンはIRセンサーを搭載してるのでテレビの音量もしっかり操作できます。
必要そうなアプリを最初にインストールしておきましょう。
Abema TV、U-NEXT、Hulu、FOD、NHKなどもあります。
機能制限機能も使えるのでお子さんがいるご家庭でも安心して使うことができます。
これで設定が全て完了となります。
あとから設定を細かく調整もできるので気になるところがあったら見直しをかけてみるのもいいかもしれません。
ちなみに、ディスプレイ周りの設定は解像度だけでなく、カラーフォーマットをRGBかYCbCr、色深度を最大12ビットまで設定ができるようになっています。
キャブレーションもできたりするので意外と細かい設定ができることに驚きです。
また、プレイステーションやNintendo Switch、その他のメディアプレーヤーとの切り替えもできるように「機器のコントロール」ができるので環境によって設定しておきしょう。
Fire TV Stick 4K Max、Fire TV Stick どっちがいい？
では、最後に「Fire TV Stick」と「Fire TV Stick 4K Max」のどっちにするべきかまとめていきます。
最近のテレビは普通にプライムビデオやNetflixが見れるので必要性が低いといえばそれまでですが、Fire TV Stickは快適に操作できるのでストレスを既存のテレビで動作に不満があるなら使うメリットは大きいです。
我が家もテレビのプライムビデオからFire TV Stick 4K Maxに切り替えまえて、動画の早送りや早戻しがとても快適になりました。
では、Fire TV StickとFire TV Stick 4K Maxのどっちがいいのか？
Fire TV Stickがいい人は
- フルHDテレビ・モニターで使う
- 購入費用をとにかく抑えたい
単純に4KではなくフルHDのテレビ、モニターを使ってるならFire TV Stickで十分です。価格も4,980円と安いので費用を抑えることができます。
Fire TV Stick 4K Maxがいい人は
- 4Kテレビ・モニターで使う
- ネットワークカメラを表示させたい
4Kテレビ、モニターを使ってるならFire TV Stick 4K Maxがおすすめ。
4Kアップスケーリング機能を搭載してるテレビならFire TV Stickでも十分ですが、やっぱ4K出力ができるFire TV Stick 4K Maxの方が映像がキレイですし映画をキレイな画面で楽しむなら4K Maxです。
また、Alexa対応のネットワークカメラをピクチャー・イン・ピクチャーで表示することもできるので幅広い使い方をするならFire TV Stick 4K Maxがおすすめです。
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