Canonのミラーレス一眼カメラ・EOS Kiss Mが2018年3月23日に発売されましたが、キヤノンのKissブランドをMシリーズのミラーレス一眼カメラに与えたということは世の中の流れは完全にミラーレスカメラに変化しているということでしょう。
一眼レフカメラのEOS 9000DからミラーレスのEOS Kiss Mに乗り換えをしたので、EOS Kiss Mの外観デザイン、画質、オートフォーカス、使い勝手などレビューと評価をしていきます。
EOS 9000Dとの違いも比較しているので一眼レフからミラーレスに乗り換えを検討している方は参考にしてください。
この記事の目次
EOS Kiss M ダブルレンズキット レビュー・評価
Canon EOS Kiss Mのスペック
EOS Kiss MはEF-Mレンズを装着することができるAPS-Cのミラーレスカメラとなっており、同じMシリーズのミラーレスカメラとしてはEOS M5、M6、M100の3機種が発売されています。
Kissシリーズはエントリークラス向けのカメラですが、EOS Kiss Mに関してはEOS M5よりも高性能なスペックになっている部分もありこのカメラに込められたキヤノンの本気度を感じることができるカメラとなっています。
なお、新型モデルのEOS Kiss M2が2020年に発売となりましたが、基本スペックはEOS Kiss Mと同じとなっているので、価格の安い旧型を買った方がいいかもしれませんね。
詳しいスペック比較はキヤノンの公式サイトでご覧ください。
デュアルピクセル 2410万画素 APS-C イメージセンサーを搭載
EOS Kiss Mは2410万画素のAPS-CサイズのデュアルピクセルCMOSセンサーを搭載しています。
一眼レフカメラのKiss X9i/9000Dも同じ画素数のセンサーを搭載しているのですで、ミラーレスになっても画質はほぼ同じということになります。
映像エンジンはDIGIC 8を搭載
EOS Kiss Mの映像エンジンは新開発されたDIGIC 8が初搭載されました。先ほど、Kiss X9i/9000と画質はほぼ変わらないと書きましたが、厳密には映像エンジンはEOS Kiss Mの方が新しいものが搭載されているので、解像感やノイズ性能はこちらの方が上といってもいいのかもしれません。
Kiss M | M6 | X9i/9000D | |
タイプ | ミラーレス | 一眼レフ | |
画素数 | 2410万画素 | 2420万画素 | |
映像エンジン | DIGIC 8 | DIGIC 7 | |
動画撮影 | 4K/24p、Full HD/60p | Full HD/60p | |
オートフォーカス | 最大143点 | 最大49点 | 最大45点 |
撮影可能枚数 | 235枚 | 295枚 | 820枚 |
基本的な性能はEOS Kiss Mの方が上となっていますが、撮影可能枚数は極端に少なくなってしまうので、場合によっては予備バッテリーを持ち歩くことになるかもしれません。
ちなみに、僕の場合はそこまでたくさん撮影することはあまりないので予備バッテリー無しでも普通に1日を過ごすことができました。
デュアルセンシングISで手ブレを抑える
EOS Kiss Mはボディ内手ぶれ補正には非対応ですが、デュアルセンシングISをレンズ交換型のカメラとして初搭載しました。
デュアルセンシングISはジャイロセンサーとイメージセンサーの画像情報からブレを検出して手ブレを抑制するという手ぶれ補正方式で、元々はコンパクトカメラに搭載されていた機能です。
対応レンズは一部のEF-Mレンズに限られてしまいますが、意外と手ぶれ補正は効きますし、EF-Mレンズ側に手ブレ補正機能が搭載されているものもあるで手ブレは起きにくくなっています。
さらに進化したオートフォーカス性能
EOS Kiss Mはエントリーモデルでありながら、まだどの製品にも採用されていなかったDiGiC 8プロセッサを初搭載してきました。(現在はフルサイズミラーレスのEOS Rに搭載されています。)
DiGiC 7を搭載しているミラーレスのEOS M6/M5/M100や一眼レフのEOS Kiss X9i/9000Dオートフォーカスの測距エリアは縦横80%・測距点は49点でしたが、DiGiC 8を搭載したEOS Kiss Mは測距エリアは縦100%・横88%、測距点は143点と大幅に増えています。
Kiss M | M5 | Kiss X9i/9000D | |
測距点 | 最大143点 | 最大49点 | 最大49点 |
測光分割数 | 384 | 384 | 315 |
ISO感度 | ISO100~25600 (拡張ISO51200) | ISO100~25600 | ISO100~25600 (拡張ISO51200) |
連続撮影速度 | 最高約10.0コマ/秒 | 最高約9.0コマ/秒 | 最高約6.0コマ/秒(ファインダー) 最高約4.5コマ/秒(ライブビュー) |
例えば、このようなシチュエーションだとEOS Kiss X9i/9000Dだと4点でAFを自動調整しているのに対して…
測距点の多いKiss Mなら9点前後でAFを調整してくれるので、非常に精度の高いオートフォーカス機能によってピントを合わせてくれます。
また、AF-Cの追従性能もかなり向上しているので動き回る子どもたちを簡単に撮影できるのでめちゃくちゃ重宝しています。
実際にどれくらいのAF-Cの追従性能を持っているのかを動画を撮影してみました。
DiGiC 7(EOS 9000D)のオートフォーカス(AF-C)も追従性はまあまあ良いのでピントが外れることは少ないですが…
DiGiC 8(EOS Kiss M)のオートフォーカスは測距点が増えており、追従性能がより強力なものになっているのが分かります。
上下左右だけではなく寄ったり引いたりしてもしっかりと追従してくれるので、動き回る子どももしっかりと撮影することができるんですよね。これね、本当に凄いと思います。めちゃくちゃ動き回る子どもをずっと追従し続けるんですよ。感動モノですよ。
EOS Kiss MはAFエリアモードを顔・追尾優先にして被写体をタッチパネルで指定させることで、自動的に被写体を追従させることができる機能も搭載されています。ファインダーを使用しているときも画面表示されていない画面を指でタッチさせることで、AFを合わすことができるという優れものです。
参考までに富士フイルムのXシリーズの最上位機・FUJIFILM X-H1(X-Trans CMOS IIIセンサー)のAFの性能をフィギュアを使って試してみました。
X-H1のオートフォーカス性能は今までXシリーズと比べてもかなり向上しましたが、EOS Kiss Mのオートフォーカス性能を見てしまうと技術力の差を感じてしまいました。やっぱり、キヤノンって凄いんだなと。
新RAWフォーマット.CR3を搭載
EOS Kiss Mは新しいRAWフォーマット「.CR3」が導入されました。
今までと同じRAWファイルなのですが、新システムにより撮影スピードが高速化されたました。さらに「C-RAW」というデータサイズを圧縮したRAWファイルも記録することができるようになりSDカードの容量を節約することもできます。さらに、カメラ内現像にも対応しているので撮影の幅が広がることになりそうです。
PhotoshopやLightroomで「.CR3」を開くことができるようになったので便利になりそうです。
デジタルレンズオプティマイザを搭載
EOS Kiss Mはレンズ光学補正機能としてデジタルレンズオプティマイザが新たに追加されています。(左:EOS Kiss M、右:EOS 9000D)
デジタルレンズオプティマイザはキヤノンのソフトウェア・Digital Photo Professionalで色にじみなどを高精度に補正できるものですが、その補正機能がカメラ単体ですることができるようになりました。
ちなみに初期設定はデジタルレンズオプティマイザがOFFになっているので、自然を撮影するときなどはONにした方がいいでしょう。
特にEF-Mレンズは周囲の画像が流れてしまうことがありぼやけた画質になりやすいのでデジタルレンズオプティマイザは必須です。この辺りはEF-Mレンズのレビュー記事に詳しく書いているので参考にしてください。
パッケージと付属品
今回、購入したEOS Kiss MはEF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMとEF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMのレンズがセットになったダブルズームキットです。一眼レフのEOS 9000Dのダブルズームキットから乗り換えるので同じ構成のモデルにしてみました。
こんなに小さな箱の中に本体とレンズ2本が入っています。めちゃくちゃ小さいですね。
本当に2本のレンズが入っているのか疑ってしまうほどコンパクトに収められていますね。中央にカメラ本体、左右にそれぞれのレンズが収められており、隙間にバッテリーや電源アダプタなどが収められてます。
EOS Kiss Mのダブルズームキットの内容物は、カメラ本体、レンズ2本、バッテリーパック、電源アダプタ、ストラップ、説明書などが入っています。
バッテリーの型式はLP-E12となっておりEOS Kiss X7、EOS M、EOS M2、EOS M10、EOS M100と共通です。EOS M5やM6と同じバッテリーなのかなと思っていましたが、そうではなく少しだけ容量が小さいバッテリーを採用しているようですね。
EOS Kiss M 外観レビュー
とてもコンパクトで軽いカメラ
EOS Kiss Mはエントリーモデルなのに電子ビューファインダーを搭載しており、従来の一眼レフカメラのKissシリーズをギュッとコンパクトにした一眼レフスタイルのデザインとなっています。
なかなかカッコイイですね。
サイズが一眼レフのEOS Kiss X9iよりも小さくて高さ・奥行きはEOS M5よりもコンパクトになっています。
EOS Kiss M | EOS M5 | EOS kiss X9i | |
幅 | 116.3mm | 115.6mm | 131.0mm |
高さ | 88.1mm | 89.2mm | 99.9mm |
奥行き | 58.7mm | 60.6mm | 76.2mm |
重量 | 387g | 380g | 約532g |
重量は387gとEOS M5よりも少しだけ重くなってしまいましたが、一眼レフのKiss X9iよりも150gほど軽くなっており片手で軽々と持ち歩くことができるミラーレスカメラとなっています。
フラッシュを内蔵している
内蔵フラッシュは手動式となっており、フラッシュ本体の横にある出っ張りを上に持ち上げると使うことができるようになっています。
よく、カメラ本体にポップアップ式のスイッチが付いているカメラがありますが、EOS Kiss Mはシンプルにフラッシュを上に持ち上げることで機能をONにすることができるようですね。
外部ストロボにも対応しています。EOS Kiss Mはエントリーモデルですが、ホットシューカバーがしっかりと付属しています。
今までのKissシリーズや9000Dなんかはカバーが付属しておらず接合部分がむき出しになっていましたがEOS Kiss Mはホットシューカバーが付属しているので接合部分がしっかりと守られますし、見た目もなかなかいい感じではないでしょうか。(EOS M6/5は付属しているようですね。)
また、Kissのロゴが本体正面ではなく左肩部分手前に印字されているのがさり気なくていい感じです。
EVF(電子ファインダー)は見やすい
EOS Kiss MのEVF(電子ファインダー)は0.39インチ236万ドットとなっており、EOS M5と同等レベルのEVFが搭載されていることになります。
決して大きくはない電子ビューファインダーですが、画面も明るくコントラス高めの色合いとなっており動きも滑らかなので意外と見やすいです。見た感じ滑らかに動作しているのでリフレッシュレートはまあまあ高めなのかなと。
もちろん視野率は100%なので、小さくて視野率の低い一眼レフのKissシリーズの光学式ファインダーよりも見やすいので一眼レフのKiss X9i/9000Dからの乗り換えなら違和感なく使うことができるEVFといっていいでしょう。
電子ビューファインダー部分にアイセンサーが搭載されているのでファインダーを覗くと自動的に液晶画面から電子ビューファインダーに切り替わってくれます。切り替わりのタイムラグも少ないのでストレスなく使うことができそう。
なお、EVFの下にスイッチが付いていてこのスイッチを使うことでEVFと自分の目のピントを細かく調整することができるようになっています。
操作ボタンと操作ダイヤル
本体右手前に操作ダイヤル、電源ボタン、奥側にシャッターボタン、その周りに絞りやシャッタースピードを調整することができるダイヤル、露出調整をすることができるM-Fnが搭載されています。
また、操作ダイヤルに動画モードがありますが、録画ボタンも単体で搭載されているのでパッと動画を撮影することができます。
Kissシリーズらしく操作体系はとてもシンプルなものに仕上がっているので、ガッツリと使い込みたい方は少々物足りないと感じるかもですが慣れればきちんと細かく設定をすることができるので、問題はないのかなと感じます。
どうしても操作性を優勢したいならEOS M5やM6の方がいいのかもしれません。
本体横から見たEOS Kiss Mです。とても薄いです。
液晶画面横に搭載されている操作パネルです。十字キーの役割を果たしているボタンは若干安っぽいですが出っ張りのおかげで小さい割に使いやすくなっています。
操作方法に関してはCanonを使っている人にとっては馴染みのあるものになっているので操作に迷うことはないですが、露出補正ダイヤルがないのでボタン操作で調整していくのは若干煩わしさを感じてしまいます。
また、便利機能として単独でWi-Fiボタンが搭載されているのでiPhoneなどのスマートフォンと簡単に接続させることができ、EOS Kiss Mで撮影した画像をiPhoneに転送させることも可能です。この機能が本当に便利。
クリエイティブアシストモードを搭載
EOS Kiss Mは「クリエイティブアシストモード」という調整機能が搭載されています。このモードは絞りとか露出補正とかよく分からない人のために「背景ぼかし」「明るさ」「コントラスト」「鮮やかさ」「色合い」「モノクロ」からタッチ操作で簡単に設定を変更することができるものとなっています。
オートモードにした時に画面右に筆のアイコンが表示されるので、それをタップすることでクリエイティブアシストモードを使うことができます。
クリエイティブアシストモードはEOS M3やM5/M6/M100にも搭載されていますが、EOS Kiss Mはメニューが刷新されており、より分かりやすく使いやすく進化しているようですね。
バリアングル対応の液晶モニター
EOS Kiss Mは3インチ(約104万ドット)のタッチパネル付きのディスプレイが搭載されています。
EOS M6/5は3.2インチの162万ドットの解像度のディスプレイを搭載しているので、液晶画面の品質でKiss Mは差を付けられているようです。
EOS Kiss M | EOS M5 | EOS kiss X9i/9000D | |
液晶 | 3.0インチ | 3.2インチ | 3.0インチ |
解像度 | 約104万ドット | 約162万ドット | 約104万ドット |
角度調整 | バリアングル式 | チルト式 | バリアングル式 |
また、EOS Kiss Mはバリアングル液晶を搭載しているので自在に角度を付けて撮影をすることもできますし、セルフィー撮りにもバッチリと対応しています。フィルターモードもあるので、インスタ映えする写真も簡単に高画質に撮影することができそうですよ。
バッテリーの減りが気になるなら画面を裏返しにすることで、完全に電子ファインダー(EVF)のみで撮影をすることができます。
EOS Kiss Mの電子ファインダーは意外と見やすいので一眼スタイルで撮影するのもいいかも。片手サイズですし撮影が捗りそうです。また、EOS Kiss MはEOS M6/5よりも容量の少ないバッテリーが使用されているので、意外とこのモードで撮影する機会が増えるような気がします。
レンズの装着
レンズを取り外すためのボタンはこの場所に搭載されています。押した感触がなんとなく安っぽいような気がしますが、機能的には問題ありません。
バッテリーとSDカードは本体裏からアクセスすることができます。UHS-Ⅰ対応のSDカードスロットが一つ搭載されています。
こんなにコンパクトなボディですが、APS-Cサイズの約2410万画素イメージセンサーがしっかりと搭載されています。
MマウントなのでEF-Mレンズを装着することができます。ラインナップがまだまだ少ないレンズなので不安ですが、マウントアダプタを装着することでEF/EF-Sレンズも使うことができるので、特に問題はありません。
EF-Mレンズはとてもコンパクトですね。
マウントアダプタでEF-Sレンズも装着できる
マウントアダプタ EF-EOS Mを装着することで、一眼レフのEF/EF-SレンズをEOS Kiss Mで使うこともできます。
ガチッと装着すると…
このようにEF-S 35mm F2.8マクロも装着することが可能です。
僕のメインはFUJIFILM X-H1を使っていますが、このマクロレンズを使いたいためにCanonを使い続けていると言ってもいいくらいブログ用の素材を撮影するときに便利なレンズなんですよね。
手ぶれ補正機能もきちんと動作しているしAF速度も低下しないのでとても快適。
EF-M用のマクロレンズ(EF-M 28mm F3.5マクロ)もありますが焦点距離が28mmと広角寄りで微妙なので、マウントアダプタをかましてEF-S 35mm F2.8マクロを使用しています。
他にも大口レンズもマウントアダプタを使うことで装着可能できるので、このようにシグマレンズを使うこともできます。
EF-Mマウントのミラーレスカメラでも今まで使っていたEFレンズを使うことができるので、とにかくカメラ道具をコンパクトにまとめてしまいたいと考えるなら、一眼レフカメラのEOS 80DからミラーレスのEOS Kiss Mに乗り換えてしまうのもアリなのかなと思いいます。
EOS Kiss M 作例
EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMを装着
付属のレンズ・EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMをEOS Kiss Mを装着してみましょう。
コンパクトでなかなかいいですね。EF-M15-45mmは沈胴式のレンズで三角ボタンを押しながら手動でレンズを出す必要があります。
なので、撮影時はレンズが飛び出る形になります。
持ち運びを優先させるために沈胴式にしたのでしょうが、手動でレンズを伸ばしてがげないと撮影することができないのは若干面倒くささがありますが、撮影が続くときはこの状態で持ち運びをすればいいと思うので、さほど問題ではないのかもしれません。
EOS 9000Dの大きさを比べるとEOS Kiss Mのコンパクトさがよく分かりますよね。
9000Dも一眼レフカメラとしてはかなりコンパクトな方ですが、ミラーレスにはやはり敵いません。
EOS Kiss M + EF-M15-45mm 作例
少しだけEOS Kiss M + EF-M15-45mmで撮影をしてみました。
キットレンズなので良くも悪くもKissシリーズの写りです。
Canonのカメラらしく見たものを忠実に切り取ってくれます。
こんなにコンパクトなレンズですが絞りを開放にすればきちんとボカすこともできます。ボケ味は若干硬めですが、モバイル性能を考えれば十分すぎる性能ではないでしょうか。
レンズ側に手ぶれ補正機能が搭載されているので、手持ちのスローシャッターもある程度はこなすことができるので、川の流れも少しだけ雰囲気ある感じに撮影することができます。
もうちょっと解像感あるといいんだけど、まあ仕方ないかな。
ちなみに、EOS Kiss Mはレンズ側の手ぶれ補正に加えてCMOSセンサーからの情報を元にブレ量を検出して手ブレを抑えるデュアルセンシングISを搭載しているので、小さいボディの割に手ぶれ補正がよく効いています。
EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMを装着
望遠ズームレンズのEF-M55-200mmを装着します。
EF-Mレンズは直線的でシンプルなデザインなので素っ気ない感じがしますが、EF-Sレンズよりも安物さはあまり感じないかもしれません。
EF-M55-200mm 作例
望遠レンズなので川に泳いでいる鴨もバッチリと撮影することができます。
F4.5-6.3と暗めのレンズなので実用範囲は狭いかもしれませんが、日中明るいところなら普通に使うことができますし、子どもの運動会なんかでも持ち出して撮影することができるでしょう。
レンズ側に手ぶれ補正機能が搭載されているので手持ちのスローシャッターもそこそこ大丈夫です。
写りは意外と優秀なので持っていて損はないレンズなのかな。
おそらくEF-Sのキットレンズと同等レベルの画質なので、同じような画質でこれだけコンパクトにすることができるのですから凄いですよね。(上の段がEF-Sレンズ、下の段がEF-Mレンズ)
EF-M 32 F1.4mm 作例
2018年に発売したEF-M 32mm F1.4を手に入れたので軽く作例を追加しておきます。
EF-M 32mmはLレンズに迫る描写性能があるとキヤノン公式が発表しているEF-Mマウントの単焦点レンズとなっており、キレのある写真を撮影することが可能となっています。
こんなに小さなレンズなのにここまでボケるってスゴイ。
解放はF1.4なので夜間でも綺麗に撮影することができます。
EF-M 32mm F1.4はEOS Kiss M レンズキットを購入したら次に手に入れておきたいレンズといっていいでしょう。
EOS Kiss Mのレビュー まとめ
高性能だから初心者におすすめ
EOS Kiss Mはミラーレスカメラとしては初めてKissの称号が与えられた製品となっており、エントリーモデルでありながら新機能をお惜しみなく搭載してきたことにより、キヤノンのミラーレスに対する意気込みを感じることができるモデルです。
キヤノンのミラーレスカメラで初心者向けモデルとしてはEOS M100がありますが、予算さえ許すならEOS Kiss Mを購入するのがおすすめです。
というのも、初心者の方はカメラの操作に慣れていないことが多いので何も考えなくてもある程度綺麗に写真を撮影できるカメラを選んだ方がいいからです。M100はKiss Mよりも安く買えるので買いたくなる気持ちも分かりますが、操作性を考慮するとKiss Mにした方がいいのです。
このコンパクトサイズに一眼レフのEOS Kiss X9i/9000D以上の性能を詰め込んだのは素直にスゴイと思います。個人的にEOS Kiss Mのデザインはかなり好きな方なので、キヤノンのカメラを持ち出す機会が増えることになりそうです。
なお、Kiss Mはブラックカラーだけではなくホワイトカラーも選ぶことができるので、女性の方にもおすすめです。
EF-Mレンズのラインナップ拡充に期待
EF-MレンズはEFレンズやEF-Sレンズに比べるとラインナップが少なくSIGMAやTamronといったレンズメーカーのレンズがありません。今後のラインナップ拡充に期待したいところですが、純正のレンズだけでも十分満足できるほどのクオリティのレンズが揃っているので、無駄なレンズ沼に陥ってしまいお金を湯水の如く使ってしまう心配はないでしょう。
この記事でレビューしているパンケーキレンズのEF-M22mmF2はなかなか良い写りをしてくれるのでなかなか良いですよ。
なお、2018年にEF-MのLレンズとも評されている単焦点レンズのEF-M 32mm F1.4がリリースされて画質もかなり満足のいくレンズになっていました。
フルサイズミラーレスCanon EOS R・RPが登場!
ついに、フルサイズミラーレス・Canon EOS Rが2018年10月25日に発売されます!レンズはRFの新規マウントとなりEF-Mマウントとは互換性がありませんが、これからのカメラのあり方を示したカメラになっているのかなと思います。
さらに2019年3月14日にEOS Rのサイズを小型化したEOS RPが発売しました。EOS RPはEOS Kissシリーズから次のステップのためにフルサイズミラーレスカメラとなっておりボディ価格が16万円くらいと比較的購入しやすいのでおすすめ。
で、実際にEOS RPを購入してしまったのでレビュー記事を書きました!是非みてください!
コメントをどうぞ!