画面サイズの大きいノートパソコンはバッテリー容量が大きく電源アダプタも大きなタイプのものが同梱していますが、近年は半導体素子に窒化ガリウム(GaN)を採用することによって筐体の小型化が進んでします。
この記事では90〜100Wの高出力タイプのおすすめ電源アダプタを比較しました。MacBook Pro 16インチ、MacBook Pro 14インチなど高出力の小さい充電アダプタを検討している方は参考にしてみてください。
この記事の目次
100W対応の高出力充電アダプタ
AUKEY Omnia PA-B5 | Hyppr PD 100W | CHOETECH PD6008 | RAVPower RP-PC128 | Apple 96W USB-C電源 | |
最大出力 | 100W | 90W | 96W | ||
2台接続時 | – | 45W + 45W | – | ||
サイズ | 57 × 57 × 32mm | 68 × 66 × 33 mm | 65 × 65 × 32 mm | 80 × 80 × 29 mm | |
重量 | 150g | 196g | 195g | 約300g | |
価格 | 6,980円 | 4,999円 | 5,399円(ケーブル付き) | 7,800円(同梱) |
MacBook Pro 16インチは96Wタイプの高出力のUSB-C電源アダプタを同梱しているので、自宅や職場でしか使うことがないなら純正の96W USB-C電源アダプタをそのまま使うのでいいでしょう。
外で使うことが多く出先で充電することが多いなら窒化ガリウムの小型充電アダプタで荷物を減らせますし、USB-Cポートが2つあるモデルならMacBook Pro 13インチとiPad Pro 11インチ・12.9インチを同時充電もできるので用途に合わせて選ぶことができますよ。
- 家・職場で使う:そのまま純正アダプタを使おう
- 外でMBPを充電する:AUKEY Omnia PA-B5
- 複数の端末を充電する:Hyppr、CHOETECH、RAVPower
なお、ここではMacBook Pro 16インチがメインとしていますが、他メーカーの大型ノートパソコンも同じように高出力の充電アダプタが必要になるので大きい端末を持っている方は参考にしてみてください。
AUKEY Omnia PA-B5
AUKEY Omnia PA-B5は、最大100W出力に対応した充電アダプタでここで紹介している中では一番小さいものとなっていて、Apple 96W USB-C電源アダプタとのサイズ差は一回りコンパクトなものとなっています。
この大きさで最大100Wの出力ができるので、MacBook Pro 16インチをフルスピードで充電することができます。
- GaN(窒化ガリウム)採用
- 最大100Wの高出力電源アダプタ
- USB-C PDを1ポート搭載している
- 30W電源アダプタと同じサイズ感
- MacBook Pro 16インチをフルスピード充電
- 折りたたみ式のプラグを内蔵
- 本体サイズ:57 × 57 × 32mm
- 重量:150g
- 端末価格(Amazon):6,980円
USB-Cポートは1つしか搭載していないので2台同時充電はできないですが、外でMacBook Pro 16インチを使うことが多い、出張先で使うことが多いなら少しでも筐体サイズが小さいAUKEY PA-B5はかなり良い選択肢になるかと思います。
実際のMacBook Pro 16インチへの充電速度を計測してみました。
AUKEY Omnia PA-B5 | Apple 96W USB-C電源 | |
0分 | 0% | 0% |
30分 | 31% | 30% |
60分 | 69% | 59% |
90分 | 90% | 85% |
120分 | 100% | 100% |
純正アダプタよりもAUKEY Omnia PA-B5の方が最大出力が高く少しだけ短い時間でMacBook Pro 16インチを充電することができました。
AUKEY Omnia PA-B5の筐体サイズはApple 30W USB-C電源アダプタとほぼ同じサイズ感となっています。
とにかく荷物を減らしたいならAUKEY Omnia PA-B5はおすすめの充電器となっています。なお、発熱はそれなりにしますがめちゃくちゃ熱くなるということはなかったので安心して使えるでしょう。
https://sin-space.com/entry/aukey-omnia-pab5
Hyppr PD 100W
Hyppr PD 100WはApple 96W USB-C電源アダプタよりも小さい筐体サイズでありながら最大100W出力に対応しUSB-Cポートを2つ搭載して同時充電もできる使いやすい充電アダプタとなっています。
1台接続で最大100W、2台接続で45W + 45Wの出力でデバイスを充電することができます。
- 窒化ガリウム(GaN)対応の小型充電器
- 1台接続:100WでMacBook Pro 16インチを充電できる
- 2台接続:45W+45WでMacBookを2台同時充電できる
- プラグは折りたたみ式で持ち運びしやすい
- 本体サイズ:68 × 66 × 33 mm
- 本体重量:196g
- 価格:4,999円
Hyppr PD 100WはUSB-Cポートを2つ搭載しているので、例えばMacBook AirとiPad Pro 11インチを2台同時に充電することもできます。なので、複数の端末を持っていると助かる仕様なんですよね。
2台接続だと45W出力になってしまいますが、MacBook Airならフルスピードで充電できますし、MacBook Pro 13インチも45W出力があれば普通に充電することができるので問題ありません。
MacBook Pro 16インチを1台だけ充電している状態で出力されてる電力を計測してみたところ(19.0V ×4.34A = 82W)前後で充電していました。実際のMacBook Pro 16インチへの充電速度を計測してみました。
Hyppr PD 100W | Apple 96W USB-C電源 | |
0分 | 0% | 0% |
30分 | 34% | 30% |
60分 | 69% | 59% |
90分 | 88% | 85% |
120分 | 100% | 100% |
純正の充電アダプタよりも素早く充電することができますが、フル充電時間はそんなに違いはない感じです。
なお、MacBook Pro 13インチとiPad Pro 11インチを同時接続して充電してもどちらも2時間くらいで充電することができるので複数台の端末を使っている方は2ポートある電源アダプタはおすすめ。
CHOETECH PD6008
CHOETECH PD6008も最大出力100W、USB-Cポートを2つ搭載した充電アダプタです。100Wと出力が大きいのにApple 96W USB-C電源アダプタよりも筐体サイズはコンパクトなのがいいですよね。
1台接続で最大100W、2台接続で45W + 45Wの出力でデバイスを充電することができます。
- 窒化ガリウム(GaN)対応の小型充電器
- 1台接続:100WでMacBook Pro 16インチを充電できる
- 2台接続:45W+45WでMacBookを2台同時充電できる
- プラグは折りたたみ式で持ち運びしやすい
- 本体サイズ:68 × 66 × 33 mm
- 本体重量:196g
- 価格:4,999円
CHOETECH PD6008もUSB-Cポートを2つ搭載しているので2台同時に充電することもできます。というか、先に紹介したHyppr PD 100Wと仕様は全く同じ。(おそらくどちらかがOEMなんだと思う。外観はほぼ同じ。)
なので、どちらを選んでもいいのかなと思いますが時期によってクーポンが出ていたりするので、安い方を買うのが賢いのかもしれません。念のために実際のMacBook Pro 16インチへの充電速度を計測してみました。
CHOETECH PD6008 | Apple 96W USB-C電源 | |
0分 | 0% | 0% |
30分 | 36% | 30% |
60分 | 72% | 59% |
90分 | 94% | 85% |
120分 | 100% | 100% |
CHOETECH PD6008も100Wでの充電器として認識していてフルスピードでMacBook Pro 16インチを充電することができていました。2台同時充電でも45W出力で充電できるので幅広い使い方ができるでしょう。
RAVPower RP-PC128
RAVPower RP-PC128も最大出力90W、USB-Cポートを2つ搭載した充電アダプタとなっています。Apple 96W USB-C電源アダプタよりも筐体サイズが小さくて持ち運びしやすいものとなっています。
上で紹介した充電アダプタよりも最大出力は90Wと低いですが実際の出力は大きな違いはないのでMacBook Pro 16インチを満足いくスピードで充電することができます。
- 窒化ガリウム(GaN)対応の小型充電器
- 1ポート接続:90Wの充電出力でMacBook Pro 16インチを充電できる
- 2ポート接続:45W+45Wの充電出力でMacBookを2台同時充電できる
- 90W充電に対応したUSB-Cケーブルが付属している
- プラグは折りたたみ式で持ち運びしやすい
- 本体サイズ:65 x 65 x 32 mm、重量:195g
- 価格:5,399円
他のモデルよりも最大出力が90Wと低いRAVPower RP-PC128を選ぶメリットはUSB-Cケーブルを付属しているところでしょうか。
高出力充電をするにはE-Markerに対応したケーブルが必要となりますが、この価格でケーブルも付属しているのでコストパフォーマンスはかなりいいのかなと感じます。
MacBook Pro 16インチに接続した状態で出力されてる電力を計測してみたところ(19.1V ×4.53A = 86W)で充電されていたので純正の電源アダプタと近い出力で充電できています。
実際の充電速度を計測してみたところ他の充電アダプタよりも少しだけ速度は落ちるようです。
RAVPower RP-PC128 | Apple 96W USB-C電源 | |
0分 | 0% | 0% |
30分 | 27% | 30% |
60分 | 58% | 59% |
90分 | 78% | 85% |
120分 | 94% | 100% |
ちなみに、2台同時充電になると他の充電アダプタと同じく45W + 45W出力と制限がかかった状態で充電することができます。
USB-Cポートを2つ搭載した高出力タイプの充電アダプタの中では最も小さい筐体サイズなので、持ち運んで使うことが多いならRAVPower RP-PC128はおすすめです。
https://sin-space.com/entry/ravpower-rppc128
充電速度を比較
ここで紹介した充電アダプタを使ってMacBook Pro 16インチを充電した時の速度をまとめます。
AUKEY Omnia PA-B5 | Hyppr PD 100W | CHOETECH PD6008 | RAVPower RP-PC128 | Apple 96W USB-C電源 | |
0分 | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
30分 | 31% | 34% | 36% | 27% | 30% |
60分 | 69% | 69% | 72% | 58% | 59% |
90分 | 90% | 88% | 94% | 78% | 85% |
120分 | 100% | 100% | 100% | 94% | 100% |
状況によって多少の速度の違いはあるとは思いますが、充電速度はそんなに違いはないです。なお、発熱に関しては純正のApple 96W USB-Cが一番抑えられていますが、AUKEY Omnia PA-B5も比較的熱くなりにくいのかな。
RAVPower RP-PC128は結構熱くなる印象があります。いずれの充電アダプタも安全設計になってるはずなので熱くなったから問題があるわけではないとは思います。
おすすめの100W充電アダプタは?
MacBoook Pro 16インチなど大きいデバイスを外で使うことが多くて宿泊先や出張先で充電することがあるなら、筐体サイズが一番小さくて軽いAUKEY Omnia PA-B5がおすすめです。
ただ、iPad ProやiPhoneなどの充電もするならUSB-Cポートが二つある充電アダプタを選んだ方がいいでしょう。というか、普通はホテルに入ったらノートパソコンとスマホ、タブレットの充電しますよね。
と、考えると2つの端子を備えているHyppr PD 100WかCHOETECH PD6008を選ぶのが良さそう。
出先だけでなく自宅や職場でも使うことになるでしょうし、USB-Cポートは1つよりも2つあった方が汎用性は高いですしね。
もし、USB-CケーブルがないならRAVPower RP-PC128といった感じ。最大出力90Wと他のモデルよりも低いですが、MacBook Pro 16インチを問題なくフルスピード充電することができます。
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