27インチのiMacをついに買っちゃいました。(※2017年に購入したものです。)
ずっとMacBook Pro派だったのですが大画面の27インチ5Kディスプレイや大容量のメインメモリを載せられることに魅力を感じて前から購入すべきかどうか迷っていたのですが、楽天セールで安くポイントも大量に付くのでポチッと購入してしまうことに…。
ここではiMac 5K(27インチ・2017年モデル)の外観デザイン、性能、使い勝手について詳しくレビューしているのでiMacの購入を検討している方は是非参考にしてください。
この記事の目次
iMac 5K/27インチ(2017)レビュー
少し前にプロ向けのiMac Proが発売したことでそちらに話題が集中していますが、iMac Proを購入するメリットは動画編集や画像処理をガッツリする人に限ると思います。
そりゃ、性能が高いのは正義ですけど一番安い価格で56万円ってねえ…。買えないよね。30万円超えてるし経費一括計上できないじゃん。
というわけで楽天で安く売り出されるのを発見。さらに楽天スーパーセールをしていた時期を狙ったので大量ポイントをゲットできるので決断しました。
今回購入したのはiMac 5K(2017)の上位モデル(3.8GHz Core i5プロセッサ、8GB 2,400MHzメモリ、Radeon Pro 580(8GB)、2TB Fusion Drive)です。
楽天での購入なのでもちろんカスタマイズなしですがメインメモリはあとで自分で増設できるし、Core i7のHyper- Threading (ハイパースレッディング) をバリバリ使うほど負荷の掛かる作業はしないですし、キーボードも今まで使っていたUS配列のMagic keyboardを使えばいいのでノーマル状態で十分だと判断しました。
- Appleで購入した場合:274,104円(税込)
- 楽天で購入:252,826円(税込)ー 7,584ポイント(通常ポイント)+12,364ポイント(SPUポイント)+10,000ポイント(楽天セールショップリレー)= 実質222,874円(税込)
Appleで購入するよりも、実質5万円ほど安く手に入れることができました。5Kディスプレイを搭載したiMacがこの価格で購入できるのは本当に安いと思います。MacBook ProでLGの5Kディスプレイを揃えたら40万円くらいになってしまいますしね。
ということで、前置きが長くなりましたが、27インチiMac 5Kのレビューを書いていきたいと思います。
27インチiMac 5K パッケージと付属品
iMac 5Kは27インチのディスプレイを搭載しているので、かなり大きな専用のダンボールでやってきました。ただのモニターと違って中身が詰まってるもんだから重いですね。
ダンボールの中からiMac 5Kを取り出しますが一人だと意外と大変でした…。それにしても台形型の箱ってパッケージデザインにもこだわってますよね。iMac Proも同じようなパッケージが使われているのかな。真っ黒なパッケージなのは予想できますが、高級感あるパッケージになっているんでしょうか。
反対側を見るとiMacを横から見たときの画像が使われています。
というわけで上部部分のシールを剥がして開封をしていきます。
蓋を開けると発泡スチロールがギッシリと敷きつめられています。Apple製品に発泡スチロールって他の製品では見ることができない光景なので、ちょっと新鮮。
一番上に「Designed by Apple in California」が印字された箱が入っています。
この中に説明書、Magic keyboard、Magic Mouse 2、Lightning-USBケーブル、ステッカー、指紋拭き用の布が入っています。
さらに開封していきます。
iMac 5Kは発泡スチロールでしっかりと守られていますね。上部部分を取り外して…
下部部分に発泡スチロールは半分に割れるので取り外すことでiMac 5Kを取り出すことができます。右側の発泡スチロールには電源ケーブルも収められているので、一緒に取り出しておきましょう。
さらに本体は柔らかい布で保護されているので…
後ろのシールを剥がして取り外していきます。透明フィルムも随所に貼り付けられているのでペリペリと剥がしていきます。
やっぱり本体が大きいだけあって取り出すだけでも一苦労ですね。開封完了です。
iMac 5K 外観デザイン
では、27インチiMacの本体を見ていきます。もう、見慣れたデザインですよね。iMacのこのデザインは2012年から続き5年が経過しており2017年12月14日にリリースされたiMacのデザインも同じデザインを継承していますね。
それだけ洗練されたデザインということになりますが、そろそろ新しいデザインのiMacを見てみたくなる時期ではあります。2018年に完全刷新したiMacが出てくれることに期待したいところ。
追記:2019年3月末にiMac 2019年モデルが発売されましたがデザインは2017年モデルと同じとなっています。詳しくはこちらの記事でレビューしています。
iMac 5Kの背面はアルミ筐体に覆われたユニボディスタイルとなっています。正面から見て左側に電源ボタンがあり、右側にUSBポートなどが搭載されています。
左からヘッドフォンジャック、SDカードスロット、USB 3.0(Type-A)、USB 3.1 Gen 2(Thunderbolt 3)、イーサネットコネクタが搭載されています。
2017年モデルのiMacからMacBook Pro同様にUSB-Cポート(Thunderbolt 3)が2基搭載されたのでMacBook Proで揃えたUSB-Cポートのアクセサリもそのまま使うことができます。
しかも、iMacの場合はUSB-Cポート2基に加えて従来のUSB-Aポートも4基搭載され、さらにSDカードスロットも搭載されているので接続性はかなり良いです。
SDカードスロットは読み取り性能が高速なUHS-Ⅱは対応してないですがUHS-Ⅰには対応しているので、そこそこの転送速度のあるカードスロットとなっています。ちなみに、iMac ProはUHS-ⅡのSDカードの読み取りに対応しているので、爆速で写真や動画を転送させることができます。
iMacの裏側本体中央部分に電源コネクタがあります。
その上にメモリを増設することができる蓋がありますね。ノーマル状態のiMac 5Kは8GBのRAMしか積んでいませんが、この蓋を開いてRAMにアクセスすることで最大64GBまでのRAM増設をすることが可能となっています。
後日、iMac 5KのRAMを8GBから40GBに増設しました。
電源ケーブルを接続した状態です。スタンド部分に穴が空いているのでスタンドの上にケーブルが遊んでいることもないのでスマートな取り回しが可能となっています。
iMac 5Kを横から見てみます。
この中にiMacの全てが詰まっています。iMacは横から見たときのデザインが本当に素晴らしいですよね。オールインワンデスクトップPCの中では最高峰と言っても過言ではないと思う。
ちなみに、見た目はスマートですが本体重量はかなり重いです。
また、iMacはディスプレイを角度調整をすることができ、ここまで上向きにすることが可能となっています。30度くらいの角度はあるかな?
下向きはここまで。5度くらい?
残念なことにiMacは構造上高さ調整をすることができない仕様となっています。
高さ調整ができないのはiMacの最大の欠点と言ってもいいかもしれません。特に、27インチのiMacはディスプレイがとても大きく、机の上に置くとどうしてもディスプレイの高さが高くなり目線が上がってしまい、首が痛くなってしまうことがあるんですよね。
なので、高さのある椅子を導入することで首への負担を和らげることができましたが、やはり自分の見やすい高さにポジショニングしたいですよね。
普通のディスプレイなら高さ調整することで自分が使いやすいポジションに収めることができますが、iMacはそれができません。この辺りの仕様については本当に、切実に次期モデルで改善してほしいと思うポイントです。
iMac 5KはMacBookとは違いキーボードやトラックパッドを内蔵していないので、電源を入れた初期設定する前にLightningケーブルでMagic KeyboardとMagic Mouse 2を接続してペアリングする必要があります。
こんな感じでLightningケーブルを接続することで簡単にペアリングすることができます。
い
(最新のmacOSではケーブルを接続しなくても簡単にペアリングできるようになりました。)
あとは流れに沿って初期設定を完了させるだけでiMac 5Kを使うことができるようになります!
ちなみに、僕はJIS配列のキーボードが嫌いなので、今までMacBook Proを外部ディスプレイに接続して使っていたUS配列のMagic Keyboardを使っています。
US配列のキーボード、最高。絶対にJIS配列よりも使いやすいと思う。
圧巻の5K解像度の広大な27インチディスプレイ
27インチiMac 5Kは5,120 x 2,880ピクセルという解像度の5K Retinaディスプレイを搭載しており、4K(3,840 x 2,160)をさらに上を行く解像度を誇っています。なお、小型iMacの21インチのiMac 4Kは4,096 x 2,304ピクセルとなっています。
5,120 x 2,880ピクセルという解像度は2,560 x 1,440ピクセル(WQHD)を4倍した解像度となっており、広大な表示領域を確保しながら画質を綺麗に表現できるものとなっています。
iMac 5Kの実解像度は5,120 x 2,880ピクセルですが、擬似解像度として2,560 x 1,440ピクセルが標準設定となっており丁度良い文字の大きさで作業をすることができます。
標準で選択できる疑似解像度は以下の通りです。
- 1,600 x 900ピクセル
- 2,048 x 1,152ピクセル
- 2,560 x 1,440ピクセル
- 2,800 x 1,620ピクセル
- 3,200 x 1,800ピクセル
Optionボタンを押しながら「システム環境設定」→「ディスプレイ」→「変更」をクリックすることで5,120 x 2,880の最大解像度を選ぶ事も可能となっています。
3,200 x 1,800ピクセルに設定してもこれだけ広大な作業エリアを手に入れる事ができます。ただし、文字がかなり小さいので実用的じゃないのかなとは思います。
個人的には標準解像度の2,560 x 1,440ピクセルがちょうど良いと思う。文字の大きさがちょうど良いサイズでウィンドウも横並びさせることができます。
ちなみに、MacBook Proを4Kディスプレイに接続した場合も2,560 x 1,440ピクセルの疑似解像度で作業をする事が可能です。でも、3,840 x 2,160ピクセルの実解像度に対して2,560 x 1,440ピクセルの疑似解像度なので、5,120 x 2,880ピクセルのiMac 5Kと比べてると若干文字がぼやけて見えてしまいます。
(左:iMac 5K、右:4Kモニター)
見比べないと分からないレベルですが、iMac 5Kのディスプレイを見てしまうと4Kディスプレイに戻ることはできないくらい高精細な表示が可能となっています。
iMac 5Kは広色域(P3)ディスプレイを採用しているので色合いも鮮やかで写真を表示させた時の迫力も半端ないです。めちゃくちゃ綺麗に表示されるので、写真を上手に撮らないとな〜と思わせてくれる、そんなディスプレイです。
スピーカーの音質は意外と良い
27インチiMac 5Kはスピーカーが本体の中に内蔵されており本体下にある通気口から音が鳴る仕組みとなっています。小型ですが低音専用ウーファーと高音専用ツイーターが搭載されているようで、音質は思っていた以上に良かったです。
iMacの内蔵スピーカーだけでそれなりの迫力のあるサウンドを楽しむ事ができるので、下手に外部スピーカーを接続しないほうが良い音を聴く事ができるのではないのかなと思います。
iMac Proではスピーカーの音質がかなり高められているそうですが、iMacでもまあまあ音質が良いのに、めっちゃ気になりますね。
iMac 5K(2017)のCPUの性能
2017年モデルのiMac 5Kの上位モデルは3.8GHzクアッドコアIntel Core i5-7600K(Turbo Boost使用時最大4.2GHz)のCPU、Radeon Pro 580(8GB VRAM搭載)のGPU、8GB 2,400MHz DDR4のRAMを搭載しています。
CTOカスタマイズすることでHyper-Threadingに対応した4.2GHzクアッドコアIntel Core i7-7700Kプロセッサ(Turbo Boost使用時最大4.5GHz)に変更する事ができm変更する事ができますが、動画編集などガツガツしない限りCore i5プロセッサで事足りるのかなと思います。
Geekbench 4でCPUの性能を計測してみました。
MacBook Pro 2017とMacBook Pro 2016のCPU性能を比較してみました。2016年モデルのMacBook Proは実際に所持しているもののベンチマークスコアで2017年モデルはGeekbench for Macに公開されている数値を入れています。
iMac 5K 27インチ(2017) | MacBook Pro 15インチ(2017) | MacBook Pro 15インチ(2016) | |
CPU | Intel Core i5-7600K(4コア 3.8GHz) | Intel Core i7-7820HQ(4コア 2.9GHz) | Intel Core i7-6700HQ(4コア 2.6GHz) |
シングルコア | 5253 | 4491 | 3655 |
マルチコア | 15228 | 15315 | 13258 |
iMac 5KのCore i5とMacBook Pro 2017のCore i7はほぼ同じ性能になっている事が分かりますね。Core i7でもMacBook Proはモバイルノート版のプロセッサなので、デスクトップ版のHQシリーズのCore i5でも性能がそれなりに高いという事なのでしょう。
iMac 5KのGPU性能
27インチiMac 5KのGPUはRadeon Pro 580(8GB GDDR5)を搭載しています。15インチMacBook Proは2016/2017年モデルはRadeon Pro 560(4GB GDDR5)ですが、単純にVRAMの容量が倍あるのでiMac 5Kの方が余裕のあるということになります。
Geekbench 4で実際に計測してみました。
27インチ iMac 5K 2017 Radeon Pro 580(8GB GDDR5) | 15インチ MacBook Pro 2016 Radeon Pro 560(4GB GDDR5) | |
Open CL | 115488 | 43724 |
Metal | 107319 | 53524 |
単純に倍の性能がある事が分かりました。これだけ余裕があればデュアルディスプレイでガツガツ作業をしても快適に動作しそうですし、実際にデュアルディスプレイで作業をするときは途中でフリーズすることもなく快適に動作しています。
CINEBENCH R15でも計測してみました。
27インチ iMac 5K 2017 Radeon Pro 580(8GB GDDR5) | 15インチ MacBook Pro 2016 Radeon Pro 560(4GB GDDR5) | |
Open GL | 107.82 fps | 75.25fps |
CPU | 641cd | 626cd |
やはりiMac 5KはMacBook Proとは違って余裕のある性能を見せてくれますね。これでMacBook Proとほぼ同価格帯なのですからお得感があります。
iMac 5KのFusion Driveの転送速度
僕がiMac 5Kを購入するときに一番気になっていたのが、SSDとHDDのハイブリッドストレージのFusion Driveの読み込み・書き込み速度、つまり転送速度がどれくらいの性能を持っているのかという事でした。
というのも、今まで使っていたMacBook ProはSSDストレージなので当然ながら転送速度はかなり高速です。アプリを起動してからのファイルを読み込み、保存するときの速度が速いという事ですね。
さらに、RAMがいっぱいになったときに一時保存する領域としてもSSDが使用されており、転送速度に速さによって快適さが変わってくるのです。
Fision DriveはSSDとHDDを組み合わせたハイブリッドストレージでiMacの場合は1TBモデルが32GBのSSD、2TB/3TBモデルが128GBのSSDが搭載されており、macOSで自動的によく使うデータをSSD側に保存させるという仕組みとなっています。
ストレージ容量を確認してみると2.12TBとなっており、SSD分の容量が多くなっているのが分かります。
2TBのHDDはSATAの6GB/sで接続されており、
128GBのSSDはNVMExpressのリンク幅x4、8.0GT/sで接続されています。
これはMacBook ProのSSDと同じ接続速度となっています。では実際にiMac 5Kと15インチMac Book Pro 2016と参考までに13インチMacBook Pro 2017のストレージの転送速度をDisk Speed Testで計測してみました。
27インチiMac 5K 2017 | 13インチMacBook Pro 2017 | 15インチMacBook Pro 2016 | |
ストレージ | 2TB Fusion Drive | 256GB SSD | 512GB SSD |
書き込み (WRITE) | 754.7 | 1389.2 | 1719.3 |
読み込み (READ) | 2380.5 | 2468.9 | 1805.3 |
思っていた以上にiMac 5KのFusion Driveのデータ転送速度は高速でした。
読み込み速度が2380.5MB/sも出ているので、普段よく使うアプリの起動やファイルを開くという作業に関してはSSDストレージのMacBook Proと同等レベルになってそうです。
データの書き込み速度は1000MB/sを下回る754.7MB/sとなっていますが、めちゃくちゃ遅い速度でもありませんし許容範囲といったところでしょうか。
iMac 5Kの場合はRAMを最大で64GBまで増設する事ができるので、スワップファイルをFusion Driveに一時保存するということは防ぐ事ができそうですし、問題はほぼなさそうです。実際に使ってみてもSSDストレージのMacBook Proと比較してもデータの読み込み速度が遅いと感じることはほぼありません。
最後に総合スコアを計測する事ができるNovabenchの結果です。
RAMの容量は標準の8GBのままですがMacBook Pro 2016・2017は2,133MHz LPDDR3、iMac 5K 2017は2,400MHz LPDDR4と規格が上となっており転送速度が高速化されているのが分かります。まあ、パッと見はほぼ同じ性能と言ってもいいかもしれませんね。
まとめ:iMac 5Kはコスパ最強の全部入りのおすすめMac!
15インチMacBook Proから27インチiMac 5Kに乗り換えをしてみましたが、画面が大きくて作業領域をたくさん確保することができるので、本当に快適で作業が捗って良いです。
少し前までは環境を統一したいからといって家でも外でも持ち運びができるMacBook Proを選択してきましたが、今ははクラウド環境が整い必要なデータを常に共有する事ができるので、外で作業をするときはサブ機の13インチMacBook Proを持ち出せば事足りるのです。
無理してストレージ容量の少ない15インチMacBook Proを使う必要性もないのではないでしょうか。
RAMを増設するなら16GBのRAMを2枚追加して合計40GBに増設することをオススメします。最大64GBまで増設可能ですが、普通の使い方なら40GBもあれば十分なのかなと思います。
2017年モデルのiMacはDDR4 2400MHz(PC4-21300)を選んでください。
2019年モデルのiMacはDDR4 2666MHz(PC-21300)に対応しているのでこちらのメモリとなります。
iMac 27インチ(2019)やiMac Proの違いなどはこちらを参考にどうぞ。
iMac 21.5インチ、27インチのどっちを選ぶべきか、どのモデルを選ぶべきかはこちらの記事に詳しく書いています。
iMacとMacBook Proのどちらを買うか迷っている方はこちらの記事を参考にしてください。それぞれのメリット・デメリット・使い勝手の違いを徹底比較しています。
MacBook Proの方が良いなと感じた方はMacBook、MacBook Proを徹底比較した記事もありますので、ぜひ参考にしたください!
MacBook Proを買ったら揃えて起きたい周辺機器とアクセサリーはこちらからどうぞ!
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