Surface Goは10インチディスプレイを搭載した小型サイズのSurfaceタブレットで12.3インチのSurface Proよりも本体サイズが小さいモバイル性能の優れた2 in 1 PC端末です。
また、Surface Goの性能は少し低いですが64,680円と安いので購入しできるのも大きなメリットとなります。
この記事ではSurface GoとSurface Proのサイズ・スペック・価格の違いを比較しているので、どっちを購入するか迷っている方は参考にしていただけたらと思います。
Surface Go・Surface Proのスペックを比較
画面・本体サイズの違い
Surface Goは10インチのタッチパネル付きのディスプレイを搭載し、Surface Proの12.3インチの画面サイズよりも少し小型なのが特徴の2 in 1 PCとなっています。
Surface Proよりもベゼルの幅が太くなっていてエントリーモデルらしいですが、画面サイズの小型化にともない本体サイズもよりコンパクトになっていてモバイル性能を重視したスタイルといっていいでしょう。
Surface Go | Surface Pro | |
画面サイズ | 10インチ | 12.3インチ |
解像度 | 1,800 x 1,200ピクセル | 2,736 x 1,824ピクセル |
サイズ | 245 x 175 x 8.3 mm | 292 x 201 x 8.5 mm |
重量 | 522g | 775 g |
Surface Goのディスプレイの解像度は1,800 x 1,200ピクセルとちょっと低めになっていて10.2インチのiPad(第7世代)の画面解像度(2,160 x 1,620ピクセル)よりも低い解像度となります。
画面が10インチと物理サイズが小さくてお世辞にも使いやすいとはいえませんが、タブレットと同じサイズでWindowsのフルシステムを使えるのは、どこでも仕事をしたい方にとっては嬉しい仕様といって良さそう。
Surface Proは12.3インチの比較的大きな画面サイズとなっているので、作業をするということにおいても十分な力を発揮することになります。
Surfaceペンに対応
Surface Go、Surface ProともにPixelSense Displayに対応し4096段階の筆圧検知できるSurfaceペンに対応をしています。
高精度スタイラスペンでのお絵描きができるタブレットは今までは高価格帯モデルが担っていましたが、低価格帯のタブレットのスタンダード機能となりつつありそうです。
また、Surface Dialにも対応をしています。
CPU・RAM・ストレージを比較
Surface GoはIntel 第7世代Coreプロセッサ・Pentium Gold 4415Yを搭載、最新のSurface Pro 7は第10世代 Intel Core i5/i7を搭載しています。
Surface Go | Surface Pro 7 | |
CPU | 第7世代 Pentium Gold 4415Y(2コア) |
第10世代 Core i5-1035G4(2コア) Core i5-1035G4(4コア) Core i7-1065G7(4コア) |
GPU | HD Graphics 615 | UHD Graphics/Iris Plus Graphics 640 |
RAM | 4GB/8GB | 4GB/8GB/16GB |
ストレージ | 64GB(eMMC)/128GB | 128GB/256GB/512GB/1TB |
Surface Proの上位モデルはクアッドコアプロセッサを搭載しているので動画編集といった負荷が必要な作業も難なくこなすことができるでしょう。
CPUプロセッサの性能
過去にエントリー向けのSurface 3というモデルには非力なAtomプロセッサを採用してましたが、Surface GoはPentium Gold 4415YというCoreプロセッサYシリーズの省電力プロセッサを搭載します。
Pentium Gold 4415Yの性能はYシリーズプロセッサなので12インチMacBookやSurface Pro(Core m3)に近い性能を持っていると思ったのですが、実際に購入してGeekbench 4でCPU性能を計測してみたところ…
モデル | Surface Go Pentium Gold 4415Y | MacBook 2017 Core m3 7Y32 |
---|---|---|
シングルコアスコア | 2044 | 3522 |
マルチコアスコア | 3894 | 6657 |
12インチMacBook 2017に採用されているCore m3 7Y32の6割ほどの性能しか持っていませんでした。
また、ターボブースト機能も非搭載なので高負荷時の処理能力はCore m3にかなり劣ることになり、性能にはあまり期待しない方がいいでしょう。
メインメモリの容量
Surface Goのメインメモリ(RAM)は下位モデルが4GB、上位モデルが8GBの容量となっています。
ちょっと使いなら4GBで十分ですが、それなりに使いこむとしたら上位モデルの8GBを選んだ方が快適に作業できます。
ストレージ容量
ストレージ容量は64GB・128GBの2つから選ぶことができます。
こちらもちょっと使いなら64GBで十分でしょうが使い込むなら128GB以上の容量が欲しいところ。
また、Surface Goの下位モデルのストレージは低速なeMMC(SDカードがベースとなった規格)を採用していてデータの転送速度がSSDよりも遅いです。
データ転送速度が遅いとアプリの起動やデータの保存速度に時間がかかってしまうので、可能であれば64GBモデルではなく128GBを選びたいところです。
Surface Goの動作速度については実機レビューをしているので参考にしていただけたらと思います!
USB-C・MicroSDカードスロット
Surface Goは外部ポートとしてUSB-Cを、Surface ProはずっとUSBーAポートを第7世代でUSB-Cが初めて搭載しています。
Surface Go | Surface Pro 7 | |
外部ポート | USB-C – Surface Connect 3.5mmヘッドフォン ジャック microSDXCカードリーダー |
USB-C USB-A Surface Connect 3.5mmヘッドフォン ジャック microSDXCカードリーダー |
充電ポートとなるSurface Connectは別途搭載されているので、専用の充電コネクタを使いながらUSB-Cでの通信も可能となっています。
Surface Pro 7はUSBのAタイプ、Cタイプのコネクタを使うことができるので、幅広いシーンで活用することができそう。外部モニターへの出力はUSB-CのDisplayPortを使って出力することになります。
もちろん、microSDカードリーダーを内蔵しているのでストレージ容量が足りなくなったとしても容量を増やすこともできます。
通信性能・カメラ・バッテリー
Surface Pro 7は最新のWi-Fi規格・axに対応していますが、Surfa c Goは通常のacまでの高速通信が可能となっています。
Surface Go | Surface Pro 7 | |
Wi-Fi | WiーFi 5(ac対応) | WiーFi 6(ax対応) |
Bluetooth | 4.1 | 5.0 |
LTE | LTE Advanced | – |
Surface GoはLTEに対応したモデルも別途用意されているので外で使うことが多い場合はLTEモデルの購入がおすすめ。
Surface Go | Surface Pro 7 | |
リアカメラ | 800万画素 | |
インカメラ | 500万画素(Windows Hello 顔認証対応) | |
スピーカー | Dolby Audio Premium 搭載 1.6Wステレオスピーカー | Dolby Audio Premium 搭載 2Wステレオスピーカー |
マイク | モノラル | デュアル マイク |
Surface Go、Surface Proともにリアカメラに800万画素・インカメラに500万画素のイメージセンサーを搭載し顔認証のHello Cameraにも対応しているのでパスワードの入力なしでスリープ解除することが可能となっています。
バッテリー駆動時間はSurface Goで約9時間、Surface Proで約10.5時間となっています。
Surface Go | Surface Pro 7 | |
バッテリー駆動時間 | 最大9時間 | 最大10.5時間 |
Surfaceのバッテリー持ちはまあまあ良いので充電ができない環境でも長く作業することができます。また、スリープ時のバッテリー減りも少ないのも使いやすいですね。
キーボードも使える
Surface Go、Surface Proともに専用のType Cover(キーボード)を使う事ができるので、タブレットスタイルだけではなくキーボードスタイルで作業も可能です。
Surface GoのType Coverは本体サイズが小さいことからキーピッチが狭くなっているので慣れるまでちょっと大変かもしれませんが、Surface Proと同じ配列で作業が可能となっています。
フルサイズキーボードでないと作業ができないという方はSurface Proを選んだ方がいいのかもしれませんね。
ちなみに、iPad・iPad Air・iPad ProもSmart Keyboardを組み合わせることでPCスタイルで作業することができます。
しかし、SurfaceのType Coverはトラックパッドも内蔵していてキーも通常のモバイルノート同じキーとなっていて作業性はかなり良好ですよ。
端末価格とアクセサリー
Surface Goの価格は64,680円〜99,880円となっていて10万円以下で買うことができます。Surface Proとの価格差は以下のとおり。
構成 | Surface Go | Surface Pro 7 |
---|---|---|
64GB/4GB | 64,680円 | – |
128GB/4GB | – | 109,780円 |
128GB/8GB | 84,480円 | 131,780円 |
128GB/8GB/LTE | 99,880円 | – |
256GB/8GB | – | 153,780円 |
i5/256GB/16GB | – | 193,380円 |
i7/256GB/16GB | – | 204,380円 |
i7/512GB/16GB | – | 247,280円 |
i7/1TB/16GB | – | 295,680円 |
Surface GoとSurface Proの価格が被っているところはないですね。Surface Goは10万円以下、Surface Proは10万円〜30万円の間で購入することができます。
ちなみに、Surface GoはWindows 10sがプリインストールされていますが、あとから通常版のHome・Proに変更することが可能となっています。
アクセサリの価格を比較してみました。
構成 | Surface Go | Surface Pro 7 |
---|---|---|
Type Cover | 12,980円 | – |
Type Cover Signature | 16,940円 | 21,340円 |
Surface Pen | 12,980円 | |
Surface Arc Mouse | 9,878円 | |
Surfaceモバイルマウス | 4,180円 | |
Surface Dial | 11,880円 |
一番安いSurface GoとSurface Pen + Type Coverを付けると90,580円で買うことができてしまいます。
Surface Proで一式揃えるよりも間違いなく安いので費用を抑えたいのならSurface Goという選択肢はアリなのかも。
ただ、iPad 10.2インチ(第7世代)は34,800円〜なのでSmart KeyboardとApple Pencilを揃えたとしても69,740円で帰るので対抗馬としては少し高い価格設定ですね。
iPad Airとの組み合わせでSurface Goとだいたい同じ金額です。
iPad Pro 10.5 | Surface Go | |
64GBモデル | 60,280円 | 64,680円 |
ペン | 11,880円 | 12,980円 |
キーボードカバー | 19,580円 | 12,980円 |
合計 | 91,740円 | 90,580円 |
どちらがいいかは使い方によって完全に違います。
Windowsで仕事で使うことが多いならSuface Goを選ぶべきですし、エンターテイメントを楽しんだり、イラストを書いたりすることがメインならiPad Airを選んだ方がいいでしょう。
Surface Go・Surface Pro どっちを選ぶ?
Surface Goを選ぶメリット
Surface Goは10インチのディスプレイを搭載したコンパクトなWindowsマシンですが性能が低いのでこれをメイン機とするのは厳しいです。なので、あくまでサブ機として持ちたい端末になっているといっていいでしょう。
- このサイズでWindows 10のフルバージョンが使える
- 本体サイズがコンパクトで持ち運びしやすい
- Type CoverとSurface Penを揃えても安い
- タブレットとしても使うことができる
- LTEモデルならモバイル通信もできる
- サブ機として使うならちょうどいい
- 画面がちょっと小さい
- 性能が低いので負荷のかかる作業は辛い
個人的にはWindows 10のタブレットモードは使いやすいと思った事がないので、ネット閲覧やメール、SNSくらいの使い方ならばiPadを選んだ方がいいのかも。
なので、Suafade Goの存在意義としては10インチサイズのコンパクトデバイスで作業もしたいのならとても最適なデバイスになるように感じます。
Surface Proを選ぶメリット
Sarface Proは12.3インチのそこそこ大きいディスプレイを搭載しているのでメインとして1台持っていれば困ることはない端末に仕上がっているのかなと思います。
- 12.3インチの作業しやすい画面サイズを搭載している
- 最大16GBのメインメモリを搭載できるので快適
- メインマシンとして使うこともできる
- タブレットとしても使うことができる
- 本体サイズがちょっと大きい
- 端末価格が高い
予算が許しモバイル性能にそこまでこだわりがないのならSurface goよりもSurface Proを選んだ方がいいのかなと思います。
こちらの記事でSuafade GoとiPad Proを比較してみたので参考にしていただければと思います。
Surface Goのレビューはこちら。
Surface Proには新シリーズとしてSurface Pro Xが2020年に発売されます。現行のSurface Pro 7との違いについてはこちらをどうぞ。
iPadシリーズの違いを比較した記事はこちら。
https://sin-space.com/entry/ipadair-vs-ipadpro-10-5
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