Surface Pro 5は2017年6月に発売したモデル。今回はSurface Pro 5の名称は使用せず「Surface Pro」とナンバリングのない名称に。第5世代であることには変わりないのでこの記事ではSurface Pro 5の名称を随所に使わせてもらうことにします。
Surface Pro 5は内部設計を大幅にリファインし、より省電力のIntel 第7世代Coreプロセッサ「Kaby Lake」を採用、バッテリーパックの容量を増量することで電池の持ちを大幅に改善したモデルになっています。
なお、新型モデルとなるSurface Pro 7とSurface Pro Xが発表されました。Surface Pro 7はSurface Pro 6の正統後継機となっており、Surface Pro Xは新世代のSurface Proとなっています。
この記事の目次
Surface Pro 5のデザイン・スペック
基本デザインは同じ。新設計のヒンジを採用へ
基本的なデザインはSurface Pro 4からげ大きな変化はありません。基本はタブレットとして使うことができ、専用のキーボードを接続することでノートパソコンとしても使うことができます。
Surface Pro 5は新設計のヒンジを採用しています。というか、ヒンジって英語でもhingeなの?ネクストジェネレーションヒンジ。
そのおかげでキックスタンドを165度まで広げることができ、「スタジオモード」というスタイルで作業をすることができるように。
これはSurface StudioのスタイルをSurface Proに持ってきたことになりますが、文字を書いたりイラストを描いたりするときに便利なスタイルですね。
電池の持ちが大幅に良くなった
内部設計を大幅に見直すことでバッテリーパックをたくさん詰め込むことに成功した模様。
Surface Pro 4のバッテリー駆動時間は9時間程度でしたが50%増の13.5時間の大幅に伸ばしています。MicrosoftはなにかとApple製品と比較をしたがりますがiPad Proの10時間よりも35%も電池の持ちが良いと説明しています。
これだけ電池の持ちが良くなったのバッテリーパックの増量の他にもIntel 第7世代Coreプロセッサ「Kaby Lake」を採用したことも影響しているようです。
色表現が向上した12.3インチPixelSenseディスプレイ
Surface Pro 5はアスペクト比(3:2)の12.3インチPixelSenseディスプレイ(2,736 x 1,824ピクセル)を採用しています。もちろん、10点マルチタッチ対応です。
これはSurface Pro 4と同じサイズ・解像度ですが、新開発したPixelSense Acceleratorカスタムチップを搭載することで色表現が鮮やかで精密な表現できるように改良されています。
LTEモデム内蔵モデルも
また、Surface Pro 5はにLTEモデムを内蔵したモデル「Surface Pro LTE Advanced 」もあります。格安SIMを入れてモバイル通信ができるようになるのでわざわざスマートフォンとテザリングさせる必要がなくなるので便利ですよね。
ちなみに、Suurface ProシリーズでLTE通信に対応した端末は第5世代のSurface Proと2020年1月に発売予定のSurface Pro Xだけとなっています。
Surface Penがより正確に
Surface Penも刷新され性能が大幅に向上しています。
Surface Proに搭載されたPixelSense AcceleratorチップはSurface Penにも一役買っており、レイテンシーが21msと遅延時間が少なく反応速度が改善され、さらに4,096段階の筆圧検知に対応し、より正確に描画できるように。
さらに、Surface Studioで発表された、Surface Dialにも対応しています。
12.3インチのディスプレイに対してちょっと大きすぎるようにも感じますが、いずれ小型バージョンが欲しいところです。 IllustratorやPhotoshopで活躍しそうなデバイスなのでちょっと使ってみたいです。
キーボード「Surface Pro Signature Type Cover」
タイプカーバー兼キーボードの「Surface Pro Signature Type Cover」がオプションで選択することが可能になります。
スエード調のAlcantara素材が採用され新設計の構造を採用することでキーの安定感を向上。
キーストロークは1.3mmと薄さと使うやすさを両立しているキーボードになっています。オプションで指紋認証機能付きのキーボードを選択することもできます。
Surface Pro 5とSurface Pro 4のスペック比較
何がどう進化したのか分かりにく買ったのでSurface Pro 4と新型のSurface Pro(Surface Pro 5)のスペックを比較してみました。
Surface Pro 5 | Surface Pro 4 | |
ディスプレイ | 12.3インチPixelSenseディスプレイ 2,736 x 1,824ピクセル PixelSense Acceleratorカスタムチップ |
12.3インチPixelSenseディスプレイ 2,736 x 1,824ピクセル |
CPU | Intel 第7世代 Kabylake Core m3, i5, i7 |
Intel 第6世代Skylake Core m3, i5, i7 |
GPU | Intel HD Graphics 615 (m3) Intel HD Graphics 620 (i5) Intel Iris Plus Graphics 640 (i7) |
Intel HD Graphics 515 (m3) Intel HD Graphics 520 (i5) Intel Iris Graphics 540 (i7) |
RAM | 4GB,8GB,16GB | |
ストレージ | 128 GB, 256 GB, 512 GB, 1 TB | |
ワイヤレス | 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth 4.1 |
|
カメラ | 8.0メガピクセルのリアカメラ (オート フォーカス対応) 5.0メガピクセルのフロントカメラ |
|
スピーカー | ステレオ(Dolby Audio Premium) | ステレオ |
センサー | 光センサー 加速度計 ジャイロスコープ |
光センサー 加速度計 ジャイロスコープ 磁気センサー |
ポート | フルサイズ USB3.0、Mini DisplayPort、microSDカードスロットm、ヘッドセットジャック、カバー用端子、SurfaceConnect (充電用端子) | |
バッテリー駆動時間 | 約13.5時間 | 約9時間 |
サイズ (mm) |
292.1 x 201.42 x 8.5 | 292.1 x 201.4 x 8.4 |
重量 | m3: 766 g i5: 786 g i7: 786 g |
CPUがIntelの第6世代Skylaleから第7世代のCoreプロセッサ「Kaby Lake」に刷新されたことでSurface Pro 3よりも2.5倍、iPad Proの1.7倍も性能が高くなっているとしています。
Core m3を搭載したSurface Proはファンレス機構となっているのは普通かなとは思いますが、消費電力がそこそこ高いCore i5を搭載したSurface Proもファンレス機構になっているのが驚きです。
いくらKaby Lakeが省電力なプロセッサとはいえ動画編集とかしたら本体が熱々になってしまうんじゃないだろうかと思ってしまいます。
発売日
2017年6月15日に同時に発売が開始されることを日本マイクロソフトが発表しました。さらに、デスクトップ型のSurface Studioも同日に発売されます。
Windows 10sがプリインストールされているSurface Laptopは2017年6月15日に予約受付が開始され2017年7月20日に発売されます。
まとめ
僕はAppleのMacBook Proをメインで使用しているので、MicrosoftのSurfaceシリーズはあまり関心がなかったのですが、Surface Studioを発表してからMicrosoftの製品も興味を持ち始めています。
今回の新型Surface ProはSurface Pro 4と比べてもあまり変化がないのでさほど魅力的とは言えませんが、Surface Pro 4で起きていた数多くの不具合が解決しているのであれば、ちょっと気になるデバイスかもしれません。
ちなみに、一時期ですがMacBookとSurface Proのどちらを購入するべきま迷っていたことがありましたが、結局のところMacBookを選択しました。Surface ProではなくMacBookを選んだ理由について、詳細に書いているのでぜひ参考にしてください。
2019年10月発売のSurface Pro 7 と、2020年1月発売のSurface Pro Xについてはこちらをどうぞ。
小型サイズのSurface Goのレビューはこちら。
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