MacBook Pro/Air USB-Cポートだけで大丈夫?

Appleのモバイルノート・MacBook Air・Proは2016年にデザインを刷新してUSB-A、HDMIなどのレガシポートを撤廃してUSB-Cポートを採用しています。

USB-Cポートはケーブル1本で充電・データ通信・外部モニターへ画面出力できたり、USB-C対応の周辺機器・アクセサリーにでケーブルを一つにまとめるシンプルな環境を構築も可能です。

ただ、今までUSB-AやHDMIケーブルで接続できなくなるので使いにくいと感じる場面があるのも事実です。なので、MacBook Pro 14・16インチではHDMIポートが復活するなどしていますよね。

とはいえ、ワイヤレス環境をうまく組み合わせることで理想的な環境を手に入れることができるので、MacBook AirMacBook Pro 13インチでUSB-Cしか使えない方は参考にしてみてください。

MacBookの外部ポート

MacBook Air・Pro 13インチ

MacBook Air(M1)MacBook Pro 13インチは本体左側にUSB-Cポートを2つ搭載、右側に3.5mmオーディオジャックのあるシンプルな構成となっています。

MacBook Air(M2)はMagSafe 3ポートも搭載しています。

MacBook Air M2 外部ポート
MacBook Air M2 外部ポート

MagSafe 3があれば充電中も使えるポートは二つになって余裕がありますが、M1モデルは充電中は通信できるポートは一つになって少し不便を感じることがあります。

MacBook Pro 14インチ・16インチ

MacBook Pro 14・16インチは本体左側にUSB-Cポートが二つ、3.5mmヘッドフォンジャック、MagSafe 3、右側にUSB-Cポート、HDMIポート、SDカードスロットがあります。

MacBook Pro 14インチ 外部ポート
MacBook Pro 16インチ 右側のUSB-Cポート

MacBook Pro 14インチがあれば直で周辺機器を接続できるので、何も気にすることなくワイヤレス環境の弱いところでも安心して使うことができます。

USB-Cポートだけでもなんとかなる

USB-Cポートは充電機能も備えてるので外部モニターから充電を受けることができます。ケーブル1本でUSB-C対応の4KモニターやStudio Displayの画面を出力も可能です。

これが本当に便利なんですよね。

ケーブル1本で画面出力ができる

自宅に帰ってきてケーブル1本接続するだけで充電もできてそのまま大きいな画面で作業ができてしまいます。

また、CalDigit TS3 Plusなどドッキングステーションを使うことでポートの数と種類の拡張もできます。

CalDigit TS3 Plus
CalDigit TS3 Plus

なので、USB-Cポートが2つあれば外部モニターとドッキングステーションの接続ができるのでポートが不足することはありません。

ワイヤレス通信の環境を整えよう

ただ、ドッキングステーションも安くはないので可能ならワイヤレス環境を整えたほうがモノも少なくできますしお財布にも優しいです。

ルーターはWi-Fi 6に対応しているモデルを

ワイヤレスで通信をするには無線LANルーターが必要です。可能ならより通信速度が速くて混線しにくいWi-Fi 6に対応したルーターを使いましょう。

TP-Link Deco X60 2台セット
2台セットで使おう

例えば、TP-Link Deco X60は6つのアンテナを内蔵したメッシュWi-Fiで隅々まで良好な電波を飛ばして快適な通信環境を手に入れることができます。

無線LANで外部ストレージをワイヤレスに

写真・動画データが多くなると外付けHDD・SSDストレージに保存しますがネットワークにストレージを接続しておくことで、ワイヤレスでデータの保存・読み出しができます。

例えば、無線LANルーターのTP-Link Archer AX4800はUSBポートを搭載しています。

Archer AX4800 USB端子
USB 3.0ポートを搭載している

外付けHDD・SSDストレージを接続すると無線LAN経由でワイヤレスでデータの保存できます。

MacBookとケーブルを接続なしで外部ストレージにアクセスができるだけでなくiPhoneからもアクセスができて便利に写真や動画を管理できるようになります。

クラウドサービスを活用する

スマホやカメラで撮影した写真を外付けストレージに保存したりしますが、これをiCloudフォト、Googleフォト、Amazonフォトなどのクラウドサービスにしてしまいましょう。

写真・Googleフォト・Amazon Photos

無料で使える容量は限られていますが月額130円からiCloudを使うことができます。

サービス Apple
iCloud写真
Googleフォト Amazon
Photos
対応端末 iOS/Mac/PC iOS/Android/Mac/PC
バックアップ iCloudに自動アップロード アプリ起動でアップロード アプリ起動でアップロード
写真品質 オリジナルデータ保存、RAW対応
動画保存 オリジナルデータ保存 1ファイル10GBまで 1ファイル5GBまで
5GB 無料 無料
15GB 無料
50GB 130円 / 月
100GB 250円 / 月 250円 / 月
200GB 400円 / 月 380円 / 月
1TB 1,300円 / 月
2TB 1,300円 / 月 1,300円 / 月 2,600円 / 月
無制限 プライム会員は写真無制限
その他のデータ 書類も保存可能 書類も保存可能

月々費用はかかりますがGoogleフォトの100GBでも月々250円、年間で3,000円くらいで使えますし、スマホを機種変更したり、パソコンを買い替えたとしてもデータの移行作業が必要ないのは便利です。

何よりもミラーレスカメラで撮影した写真をクラウドに保存しておくことでiPhoneからサクッと写真を見返すこともできます。また、iCloud、 Googleならファイルも保存できるので仕事でも使えるメリットがあります。

AirPrint対応のプリンター

最近のプリンターはWi-Fiに対応しWi-Fiルーター経由で印刷できたり、直接Wi-Fiと接続して印刷できるプリンターがあってUSBケーブルで接続しなくても印刷ができます。

例えば、Canon iP8730はA3ノビまで印刷ができるプリンターはAirPrintに対応していてMacからワイヤレスで印刷ができます。

Canon iP8730のAirPrint
Canon iP8730のAirPrint

設定も簡単で同じWi-Fi環境下にあればワイヤレスで印刷できますし、iPhoneやiPadからもワイヤレスで印刷ができるので、これがめちゃくちゃ便利なんですね。

ただし、Adobe Illustratorのデータを印刷する時はUSB接続しないと細かい設定ができなかったりするので注意です。

A4サイズのプリンターもWi-Fiに対応したモデルはたくさんあります。

Wi-Fi対応のSDカードを使う

ミラーレス一眼カメラで撮影をしてデータの移動をSDカードスロットから取り込みますが、Wi-Fiに対応したSDカードを使うことでSDカードをカメラに入れたままMacに自動転送できます。

Eye-Fi mobi-Pro
Eye-Fi mobi-Pro

Eye-Fiを販売していたアイファイジャパン株式会社が2016年8月いっぱいで解散してしまいEye-Fi mobi-Proは廃型になってしまいましたが、Eye-Fi事業は東芝のFlashAirが引き継ぎました。

なので、現在は東芝のFlashAir W-04を使ってワイヤレスで写真のデータをMacに転送することになるでしょう。

(現在、Wi-Fi対応のSDカードは数少なくなっています。)

カメラのWi-Fi機能を使う

ミラーレス一眼カメラにはBluetoothとWi-Fiを内蔵したモデルが多くなっていて、スマホアプリと連携して簡単に撮影した写真をスマホに転送できます。

カメラのWi-Fi機能で写真をスマホに転送
カメラのWi-Fi機能で写真をスマホに転送

iPhoneなら転送された写真をiCloudに自動アップロードさせることができるので、簡単にMacに写真を転送させることができます。

  • カメラ → Wi-Fi → iPhone → iCloud → Mac

このような流れでワイヤレスで写真をMacに簡単に転送できます。カメラとiPhoneでの接続操作は必要となりますが、意外と簡単に写真を転送できるのでとても便利ですよ。

まとめ:ワイヤレス化できるところはしてしまおう

USB-Cポートが少なくても環境をしっかりすることで意外となんとかなってしまいます。とくに無線LANルーターはそこそこ性能の高いものを選ぶのはおすすめです。

写真と動画はクラウドサービスを駆使することで解決できますし取り込むための有線ケーブルすら必要なくなります。あとは必要に応じてSDカードリーダーや変換アダプタを組み合わせましょう。

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