auがオンライン限定で申し込むことができる「povo(ポヴォ)」がバージョンアップして「povo 2.0」となり9月下旬よりサービス提供となります。
povo 2.0は基本料金が0円となるベースプランの上にデータトッピング、通話トッピング、コンテンツトッピングを追加していく積み上げ型のプランを採用しています。
この記事では、povo 2.0がどんな料金プランかを詳しく見ていって、いくらでスマホが使えるのかを見ていきたいと思います。
この記事の目次
povo 2.0 特徴・メリット
povo 2.0は基本料金0円のベースプランに1GB、3GB、20GB、60GB、150GBのデータトッピング、国内通話かけ放題の通話トッピング、さらに、DAZNなどのコンテンツトッピングが追加できる積み上げ型の料金プランとなっています。
- ペースプラン:0円
- 国内通話料:22円/30秒
- 国内SMS送信:3.3円/通
- データトッピング(1・3・20・60・150GB)
- データトッピング付けない場合は128kbpsの速度
- 通話トッピング(5分かけ放題/24時間かけ放題)
- コンテンツトッピング(DAZN/smash)
- データ量超過で速度が128kbpsに制限
- eSIMに対応している
- オンラインのみで契約ができる
- 事務手数料は無料
データトッピングは1GB(7日間)は330円、3GB(30日間)は990円、20GB(30日間)は2,700円となっています。今までのpovoは20GBしかなかったのが細分化されて1GB、3GBの安いデータ通信量を選べるようになりました。
さらに、60GB(90日間)、150GB(180日)の大容量データも選べるようになり選択肢の幅が増えることになります。データ使い放題(24時間)も今まで通り選ぶことができます。
なお、ベースプランのみの契約だけでも128kbpsのデータ通信ができるので0円スマホ運用をしようと思えばできますが、180日間以上有料トッピングの購入などがない場合は利用停止・契約解除となることがあるので注意です。
最低でも1GBのトッピングをつけて運用するのが良さそうですね。
データ通信をトッピングできる
povo 2.0は基本料金0円のベースプランに1GB(7日間)、3GB(30日間)、20GB(30日間)、60GB(90日間)、150GB(180日間)、データ使い放題(24時間)のデータトッピングができルプランです。
1GBは7日間、3GB・20GBは30日間、60GBは90日間、150GBは180日間、使い放題は24時間という使用期限が異なっており、容量が多くなればなるほど1日あたりのデータ使用料金がお得になる計算となります。
データ量 | 使用期間 | 料金 | 20GB換算 |
---|---|---|---|
1GB | 7日 | 390円 | – |
3GB | 30日 | 990円 | – |
20GB | 30日 | 2,700円 | 20GB(2,700円 × 1ヶ月) |
60GB | 90日 | 6,490円 | 20GB(2,163円 × 3ヶ月) |
150GB | 180日 | 12,980円 | 20GB(1,730円 × 7.5ヶ月として計算) |
使い放題 | 24時間 | 330円 | – |
月に使うデータ通信量が20GBは絶対に行くという場合は150GBの大容量トッピングを付けておくことで月々のデータ料金を2,700円 → 1,730円と1,000円ほど安く抑えることができます。これは、かなり革新的な料金プランではないでしょうか?
ただし、1ヶ月に20GB行ったり、10GBしかない月がある場合は20GBのデータトッピングにしておいた方がいいかもしれません。
通話トッピングでかけ放題にも対応
povo 2.0は基本料金0円のベースプランのままでも音声通話に対応していて従量制(22円/30秒)で電話をかけることができます。SMSも3.3円/通で送信できるので、あまり電話をしない方は通話トッピングを付けずにデータトッピング(1GB:390円)のみでの運用ができます。
めちゃくちゃ安いですよね。さらに、電話をかけることが多いという方も通話トッピングを付けることができます。
- 国内通話料:22円/30秒
- 国内SMS送信:3.3円/通
- 通話トッピング5分かけ放題:550円
- 通話かけ放題:1,650円
データトッピング1GBに通話トッピング5分かけ放題を付けたとしても390円 + 550円の940円に費用を抑えることができます。データ通信量1GBを使い切ったとしても128kbpsのデータ通信ができるので、メーセージの送受信くらいは普通にできるでしょう。
コンテンツトッピングが楽しめる
povo 2.0はDAZN、smash.といったコンテンツをトッピングができます。
- DAZN(7日間):760円
- smash.(24時間):220円
しかも、さらにそのコンテンツのデータ通信が使い放題となるのでデータトッピングを付けなくてもDAZN、smash.のコンテンツトッピングを付けるだけで動画コンテンツを快適に楽しむことができます。
期間制限はあるもののDAZNなら760円でデータトッピングを付けない状態でも楽しむことができます。DAZN、smash.の動画視聴をメインでスマホを使うのも目的とするなら悪くない選択肢になるのかもしれせん。
povo 2.0とpovo 1.0の比較
povo 2.0とpovo 1.0のプランを比較してみました。
povo 2.0 | povo | |
データ通信 | 0GB:0円 1GB(7日間):330円 3GB(30日間):990円 20GB(30日間):2,700円 60GB(90日間):6,490円 150GB(180日間):12,980円 使い放題(24時間):330円 |
20GB:2,728円 使い放題(24時間):220円 1GB追加:550円 |
超過制限 | 128kbps | 1Mbps |
データ繰越 | なし | |
テザリング | 追加料金なし | |
通話 | 従量制(22円/30秒) 5分かけ放題:550円 かけ放題:1,650円 |
|
メール | SMS:3.3円/通 キャリアメールなし |
|
コンテンツトッピング | DAZN(7日間):760円 smash.(24時間):220円 期間中は対象コンテンツのデータ通信使い放題 |
– |
契約者 | 13歳上の個人 | 20歳上の個人 |
家族割 | なし/カウント非対象 | なし/カウント対象 |
au契約期間 | 引き継げない | |
支払い方法 | クレジットカード | |
回線 | au 4G/5G | |
ピクトアンテナ | povo | au |
従来のpovoでも十分安い料金プランとなっていましたが、povo 2.0になることで細分化されて無駄のない、良心的な料金プランになります。データ使い放題(24時間)のトッピングは220円だったのが330円と値上げとなるので、ここは残念ですかね。
また、13歳以上であれば契約できるようになりました。
povo 2.0と他社のオンラインプランの比較
各社のオンラインの20GBプランを比較してみました。
au povo 2.0 |
LINEMO | ahamo | Rakuten Unlimit Ⅵ | |
料金 | 0円 390円 990円 2,700円 6,490円 12,980円 |
990円 2,728円 |
2,970円 | 0円 1,078円 2,178円 3,278円 |
データ通信 | 0GB 1GB(7日間) 3GB(30日間) 20GB(30日間) 60GB(90日間) 150GB(180日間) 使い放題(24時間) |
3GB 20GB |
20GB | 0GB 1GB 3GB 20GB 無制限 |
超過制限 | 128kbps | 300kbps 1Mbps |
1Mbps | – |
テザリング | 追加料金なし | |||
データ繰越 | なし | |||
国内通話 | 従量制:20円/30秒 5分かけ放題:550円 |
5分かけ放題 | 専用アプリでかけ放題 | |
24時間かけ放題 | 1,650円 | 1,100円 | 11,00円 | |
キャリアメール | なし | |||
家族割 | なし | なし | カウント対象 | なし |
回線 | au 4G/5G | SB 4G/5G | ドコモ 4G/5G | 楽天 4G/5G・au 4G |
使わない月は基本料金が0円となるのはpovo 2.0とRakuten Unlimit Ⅵとなりますが、どちらも半年ほど0円のままだと契約終了となるので注意が必要です。
povo 2.0で1GB(7日間)のデータトッピングを付けると390円、Rakuten Unlimit Ⅵで1GBのデータ通信をすると1,078円となります。少しでも通信費用を抑えたいならpovo 2.0となり、3GBのデータ通信をするならどちらも大差はありません。
こうなってくるとahamo、LINEMOのメリットがないのか?
となりますが、povo 2.0はデータを使い切ると128kbpsの速度制限が入ってしまいます。20GB以上の通信をすることが多いならahamo、LINEMOの方がいい場面も出てきそうですよね。
povo 2.0のデメリット
povo 2.0のデメリットはどこにあるのかをみていきたいと思います。
- 手続きとサポートはオンラインでのみ
- キャリアメールを使えない
- 家族間通話は有料になる
- 家族割、光セット割がない
手続きはオンラインでのみ
auやUQ mobileは全国どこに行っても実店舗があるのでそこに行って契約することができますが、povo(ポヴォ)は専用サイトのみから契約ができるオンライン専用のプラントなっています。
これは、ahamo、SoftBank on LINEも同じで手続きをオンラインのみにすることで経費を抑える、全てのユーザーが移行できないことを見込んで2,480円という低価格で提供できるようになったのでしょう。
家族間通話は無料ではない
auのプランであれば家族間通話は無料となりますが、povo(ポヴォ)は家族で使うという概念がないため20円/30秒の料金がかかってきます。これはUQ mobileと同じですね。
ただし、+550円で5分かけ放題のオプションを設定することでpovo(ポヴォ)から家族に電話をかける分は通話料無料にすることができます。いずれにしても、電話をすることが多いなら通話オプションを追加しておくのが良さそうです。
キッズ携帯は使いにくくなる
povo(ポヴォ)は単独で使うことを前提としたシンプルな料金プランとなっており家族で使うことを考慮されていないので子ども向けのキッズ携帯を使うと料金が高くなってしまうので注意です。
auのキッズ携帯は単独契約できますが、GPS位置情報サービスの「安心ナビ」が使えない、家族間無料通話ができなくなるというデメリットが出てきます。
キッズ携帯を使う大きな目的はGPS位置情報サービスと家族間無料通話だと思いますが、これらのサービスを受けることができなくなってしまうので、お子さんがいる家庭ではpovo(ポヴォ)は適していません。
家族割、光セット割がない
auの料金プランは家族割や光セット割で料金を安くするサービスがありますが、povo 2.0はこのような家族割引、光セット割引サービスはありません。
povo 1.0はカウント対象でしたが、povo 2.0はカウント対象にもならないので家族で使う方は注意です。
20歳以下の契約はどうなる?
ドコモのahamoは個人の20歳以上の方しか契約できない料金プランとなっていて親が契約して利用者登録して子どもに持たせる形となります。
povo 1.0は未成年の利用者登録ができないので基本的に未成年の方は使えない仕様で、auからpovoに移行する場合のみ未成年でも使うことができます。
povo 2.0は13歳以上であれば契約できるように改善されたので中学生、高校生でも問題なく契約ができるようになって使いやすくなっています。
スマホが購入できない
au、UQ mobileはスマホのセット販売ができるようになっていますが、povo(ポヴォ)は現時点ではスマホとのセット販売はしない方向のようです。
つまり、SIMカードのみ購入して今使っているスマホに入れ替えるか、SIMフリー版の端末を別で手に入れる必要があります。ただ、今後はセット販売も検討していくようなのでいずれセットで気軽に乗り換えできるようになりそうです。
povo 2.0がおすすめな人は
povo 2.0は基本的に家族ではなく単身者がお得に使うことができる料金プランとなっていますが、色々と条件はあります。例えば、オンライン上からの契約のみとなっているので自分で契約できてSIMカードの入れ替えができるなど、そこそこ詳しい方でないといけません。
- 自宅や職場に光回線のWi-Fi環境がある
- 自分でオンラインで申し込みができる
- 自分でスマホの設定をちゃんとできる
自宅に光回線があるなら1GB、3GBのデータトッピングで十分賄うことができてスマホの月々の料金を大きく節約できます。ただ、光回線がない方でも1ヶ月のデータ通信量が20GBほどに抑えることができるならpovo 2.0はかなり魅力的なプランとなります。
データ使い放題(24時間:330円)を追加することでうまく立ち回ることができるので、トッピングなどスマホの操作に慣れている方であればpovo 2.0はかなり魅力的なプランになっています。
povo 2.0に向いていない人は
povo 2.0は家族を対象としたプランではないため、3人以上の家族で使う場合はauの「使い放題MAX 5G」「使い放題MAX 4G」を選ぶのがいい場合があります。
- 家族3人以上いる
- 自宅に光回線などWi-Fi環境がない
- 動画やゲームをすることが多い
家族が3人以上になると光回線を引いていることが多いので、家族割、光セット割を組み合わることができるauの容量の少ないプランを組み合わせた方がトータルで通信料金を下げることができます。
また、小学生くらいの子がいてキッズ携帯を持たせてたい場合もpovo(ポヴォ)を使うのは厳しくなります。
とはいえ、povo 2.0は2,700円で20GBのデータ通信ができて、5分間の国内通話オプションを+550円で付けることができるシンプルでわかりやすい料金プランなので3人家族だったとして2,700円 × 3 = 8,100円と分かりやすくなっています。
https://sin-space.com/5g-price-hikaku
記事の中の計算がおかしいと思います。
「150GBの大容量トッピングを付けておくことで月々のデータ料金を2,700円 → 1,730円と1,000円ほど安く抑えることができます。これは、かなり革新的な料金プランではないでしょうか?」
と記載されていますが、1,730円は150GB、12,980円を勝手に7.5ヶ月で割った数字なだけで正しくは、12,980/6ヶ月(使用期間180日)なので「2,163円/月」だと思います。
月20GB換算が、月25GB換算になったのであって容量は増えますが20GB以上使う人で無ければお得感はないと思います。
間違ってますかね?記事の表現が間違っていた場合は誤解を生むので訂正して下さい。