充電器 Anker PowerPort Atom PD 4 レビュー

ガジェットオタクになると充電するだけでも大変なんですが、コンセントを確保するのも一苦労。そんな中でAnker PowerPort Atom PD 4という充電アダプタが発売されました。

Anker PowerPort Atom PD 4はPower Delivery(PD)とAnker独自技術PowerIQの急速充電に対応したUSB-CとUSB-Aを2ポートずつ搭載し最大100Wの超高出力に対応した充電アダプタです。

コンセント周りをスッキリさせるためにAnker PowerPort Atom PD 4を導入したので使用感や充電スピードなどレビューしていきたいと思います。

Anker PowerPort Atom PD 4 レビュー

PowerPort Atom PD 4の特徴

Anker PowerPort Atom PD 4は最大100Wの超高出力に対応した充電アダプタとなっていて4つのポートを搭載しているのでコンセント周りをスッキリさせることができる優れものです。

Anker PowerPort Atom PD 4でコンセント周りがすっきり

4つのデバイスを充電しないといけない環境の場合は4つのコンセントが必要でしたが、Anker PowerPort Atom PD 4なら一つコンセントがあれば対応することが可能となります。

Anker PowerPort Atom PD 4の特徴
  • USB-C × 2、USB-A × 2の4ポート
  • USB-CはPD充電対応で最大100Wの急速充電(1ポートのみ接続の場合)
  • USB-AはPowerIQで最大12Wの急速充電に対応
  • 接続されているデバイスの種類、数に応じて最適に電力供給ができる

USB-CとUSB-Aの各ポートを二つずつ搭載しているだけでなく、Ankerとして初めてUSB-CのPower Delivery(PD)に対応し一つのポートで最大100Wの給電ができるようになったのがAnker PowerPort Atom PD 4の特徴となっています。

Anker PowerPort Atom PD 4の定格出力
PowerPort Atom PD 4の出力(USB-C)
  • 5V × 3A = 15W
  • 9V × 3A = 27W
  • 15V × 3A = 45W
  • 20V × 5A = 100W
PowerPort Atom PD 4の出力(USB-A)
  • 5V × 2.4A = 12W

MacBook Pro 15インチの充電アダプタの出力が87Wなので100Wという数字がいかにスゴイかが分かりますね。

4つ同時充電できるだけでなく1つにデバイスを絞ることで100Wの超高速充電もできるのです。

これだけの高速充電になるとデバイスへの負担が少し気になるところですが、そもそもUSB-Cは標準仕様で100Wの高速充電ができるように設計されており、さらにAnkerの独自多重保護システムを搭載しているので特に問題はないのでしょう。

PowerPort Atom PD 4 外観と大きさ

Anker PowerPort Atom PD 4は100Wの高出力充電アダプタなのでとにかく大きいです。

Anker PowerPort Atom PD 4 パッケージ

iPhone 8と比べてもこの大きさ。デカイ。

Anker PowerPort Atom PD 4とiPhone 8の大きさ比較

Anker PowerPort Atom PD 4の本体サイズは14.9 x 11.6 x 4cmで重量が458gとなっています。

iPhone(5W)、iPad Pro(18W)、MacBook Pro 13インチ(61W)、Anker PowerPort Atom PD 1(30W)の充電アダプタと大きさを比較してみるとこんな感じ。

Anker PowerPort Atom PD 4と他の充電アダプタの大きさ比較

MacBook Pro 13インチの61Wでこの大きさなので、Anker PowerPort Atom PD 4は100Wの割に本体サイズはコンパクトなのかもしれません。

にしても、Anker PowerPort Atom PD 1は30Wなのに相当小さい。窒素ガリウム(GaN)という新素材を採用し小型化に成功しているらしいですが、Anker PowerPort Atom PD 4は窒素ガリウムを採用していないみたいですね。

Anker PowerPort Atom PD 4はケーブルが付属していてコンセント直付タイプではありません。

Anker PowerPort Atom PD 4 本体とケーブル

コンセント直付がよかったなーと思いつつ、壁コンセントに直付すると重量に耐えきずに抜けてしまうんだろうなと納得しました。というのも、MacBook Pro 15インチ(87W)の充電アダプタは時間が経つと少しずつ傾いてきて抜けてくるので…。

Anker PowerPort Atom PD 4 コンセントの接続方法
上:MacBook Pro、下:PowerPort Atom PD 4

本体サイズはまあまあ大きいですが、コンセントを一本化できるので多くのガジェットを抱えているガジェッターさんにはAnker PowerPort Atom PD 4を導入するメリットは大きいのではないでしょうか。

電源タップ周りがスッキリする

各デバイスの充電アダプタからAnker PowerPort Atom PD 4に集約することで乱雑になりがちな電源タップ周りが…

乱雑なコンセント周り

こんなにもスッキリさせることができます。

Anker PowerPort Atom PD 4を電源タップに接続

実際は充電用ケーブルが接続されるのでこんなにスッキリすることはないですが、充電アダプタを一つに集約することができるので確実に乱雑さを減らすことができるでしょう。

Anker PowerPort Atom PD 4 各デバイスを充電する

Anker PowerPort Atom PD 4を使ってMacBook Air、iPhone 8、iPad mini 5、ミラーレスカメラ(X-T3)を充電させてみましたが問題なく同時充電ができました。

しかも充電速度が速い。USB-A接続のiPhone 8の充電が15分ほどで20%ほど充電されてたので純正の5Wの充電アダプタを使うよりもはるかに高速充電ができます。

実際の充電速度を比較

純正の充電アダプタと比較してAnker PowerPort Atom PD 4はどれくらいの充電速度があるのか実測してみました。

MacBook Pro 13インチの充電速度

Anker PowerPort Atom PD 4のUSB-CポートにMacBook Pro 13インチを接続して充電をしてみました。

Anker PowerPort Atom PD 4 充電速度

100Wで認識しているようです。ちなみに、MacBook Pro 13インチの純正電源アダプタは61Wです。

Anker PowerPort Atom PD 4 100Wで充電

充電速度を比較してみました。

PowerPort Atom PD 4 充電速度の比較
充電開始からPowerPort Atom PD 461W USB-C電源アダプタ
0分5%5%
50分64%64%
65分76%77%
105分99%99%

ほぼ同じ充電時間ですね。基本的にMacBookシリーズはiPhoneと違って純正の充電アダプタよりも高出力のものを使ったとしても充電速度が速くなることはありません。これは、Appleの公式サイトにもしっかり記載されているのですが、結果はその通りでした。

MacBookシリーズの充電注意点

iPhoneは5Wの充電アダプタが付属していますが、2018年モデルのiPhoneならAnker PowerPort Atom PD 4のUSB-Aポート接続で最大12W、USB-CポートのPD接続で最大18Wの給電が可能となっています。

Anker PowerPort Atom PD 4は使用ポート数によって出力が最適に設定されるようになっています。何パターンか試してみたらMacBook ProとMacBookの2台をUSB-C接続すると50Wとなりました。

さらにUSB-AにiPhoneとiPadを接続するとMacBook ProとMacBookに供給している電力が38Wまで落ちました。

Anker PowerPort Atom PD 4 4台接続時の出力

つまり、MacBook Pro(38W)+ MacBook(38W)+ iPhone XS Max(12W)+ iPad(12W)= 合計100Wで出力をしているようです。これらの4つのデバイスを同時に効率よく充電することができるのはスゴイですわ。

注意点について

USB PD対応のケーブルが必要となる

Anker PowerPort Atom PD 4のPower Delivery(PD)充電をするにはPD対応のUSB-Cケーブルが必須となります。

形状が同じでもPDに対応していないケーブルもあるので追加でケーブルを購入する場合は気をつけましょう。

MacBookなどのUSB-C対応デバイスはUSB PDの充電を前提とした製品なので同梱されるUSB-Cケーブルをそのまま使うことができますが、iPhone XSでPD充電をする場合は「USB-C – Lightningケーブル」を購入する必要があります。

サードパーティー製のUSB-C – Lightningケーブルも各メーカーから販売されています。

PD対応したUSB-Cケーブルを追加購入する場合はUSB 3.1(Gen2)の高速通信に対応したケーブルを選ぶのがおすすめです。

多くのUSB-CケーブルはPDに対応していますが、USB 3.1(Gen2)の高速通信に対応していないケーブルをたまに見かけるので注意です。

PowerWave 7.5 Padには使えない

Anker PowerPort Atom PD 4は基本的にどんなデバイスの充電にも使うことができますがAnker PowerPort Atom PD 4はAnkerのワイヤレス充電器・Anker PowerWave 7.5 Padを接続して充電ができません。

PowerPort Atom PD 4とPowerWave 7.5 Pad

Anker PowerWave 7.5 PadはQuick Charge 3.0対応急速充電器(12V × 1.5A = 18W)が必要で、PowerPort Atom PD 4のUSB-Aポートは(5V × 2.4A = 12W)と出力不足になってしまうようです。

なのでPowerWave 7.5 Padを使う場合は付属のQuick Charge 3.0対応急速充電器を使いましょう。なお、5WのApple Watchの充電器との接続はできます。

Anker PowerPort Atom PD 4でApple Watchを充電

Apple Watchを問題なく充電ができるので充電器を集約することができるでしょう。ただし、Apple Watchは急速充電には対応していないのでPowerPort Atom PD 4を使うのはちょっともったいないかもしれないです。

まとめ:Anker PowerPort Atom PD 4はガジェッターの充電環境を整えてくれる

ガジェットマニアになると充電器だけでもかなりの数になってしまい、電源タップが乱雑になりがち。しかし、Anker PowerPort Atom PD 4を導入することでスッキリ配線にすることができるのでガジェッターの方にはおすすめの充電アダプタです。

PowerPort Atom PD 4のおすすめポイント
  • USB-C × 2、USB-A × 2の4つのポートを搭載
  • 最大100Wの急速充電に対応
  • 4つのデバイスを接続してもフルスピード充電ができる
  • 電源タップ周りがスッキリする

なお、Anker PowerPort Atom PD 4には分厚い両面テープが同梱されているので、机の支柱に貼り付けると効率的な配線ができると思います。

Anker PowerPort Atom PD 4 取り付け場所

こんな感じで取り付けてみました。電源タップがかなりスッキリして余裕が出ましたね。

Ankerからコンパクトなのに30Wの高出力ができる充電アダプタが登場しています。旅行におすすめですよ。

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