Xiaomi 14 UltraはLEICA監修のカメラを搭載したXiaomiのフラグシップモデルですが、今回のモデルは海外モデルも技適を取得したことで日本でも普通に使えるようになりました。
そんな中でついにXiaomi 14 UltraがXiaomi日本法人でも2024年5月16日(金)に発売すると発表しました。しかも、Photography Kitが無料で付いてくるというから驚きです。
この記事では、Xiaomi 14 Ultraの本体デザイン、サイズ、性能、カメラの画質などをレビューしました。実際に使ってどうかメリット・デメリットも書いたので参考にしてみてください。
- レザー調ボディで質感が高い
- 大画面ディスプレイで画面が見やすい
- 最大120Hzリフレッシュレートで滑らか操作
- 顔 + 画面内指紋認証で快適に使える
- LEICAカメラをスマホで楽しめる
- 1型センサーでコンデジ並みの撮影ができる
- 3.2倍フローティング望遠カメラが凄い
- Photography Kitでカメラとして使える
- 高音質コーデック・aptX Adaptive / LDAC対応
- グローバルモデルも技適有りで日本で使える
- 本体サイズは大きい
- microSDカードに対応していない
- おサイフケータイ(Felica)非対応
- 電池の減りは少し速い傾向あり
- 寒いとレンズに結露が出る場合がある(8℃以下)
※ レビューで使用したXiaomi 14 Ultraは海外モデルです。今回から海外モデルも技適ありになって日本でも普通に使えるようになりました。
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この記事の目次
Xiaomi 14 Ultraの特徴
- サイズ:6.73インチ有機ELディスプレイ
- 解像度:3,200 × 1,440ピクセル(522ppi)
- SoC:Snapdragon 8 Gen 3
- メモリ:16GB LPDDR5X
- ストレージ:512GB(UFS 4.0)
- LEICAクアッドカメラシステム
- 広角 ×1:50MP(1型 / LYT-900)・ƒ/1.63 – 4.0
- 超広角 ×0.6:50MP(1/2.51型 / IMX858)・ƒ/1.8
- 望遠 ×3.2:50MP(1/2.51型 / IMX858)・ƒ/1.8
- 望遠 ×5:50MP(1/2.51型 / IMX858)・ƒ/2.5
- インカメラ:32MP(1/3.14型)・ƒ/2.0
- 生体認証:顔 + 画面内指紋認証
- スピーカー:ステレオ、Dolby Atmos対応
- 充電:USB-C(90W) & ワイヤレス(80W)
- 通信:Bluetooth 5.4、Wi-Fi 7 / 6E、5G / 4G LTE
- バッテリー:5,000mAh、防水防塵:IP68
- NFC :Type A/B
- サイズ:161.4 × 75.3 × 9.2 mm 重量:219.8 g
- 発売日:2024年3月15日(海外)、5月16日(日本)
- 価格:199,900円(Photography Kit付き)
Xiaomi 14 Ultraは6.73インチの有機ELディスプレイにSnapdragon 8 Gen 3、16GBの大容量メモリを搭載したハイエンドフラグシップスマホです。
画面サイズが大きいので動画や電子書籍が見やすくゲームも快適にプレイ可能です。画面輝度も最大3,000nitsと明るく外での視認性もいいのであらゆるシーンで快適に使えるスマホです。
Xiaomi 14 Ultraの最大の特徴なのがリアカメラです。LEICAのカメラシステムを搭載したカメラにも特化した最強スマホといってもいいかもしれませんね。
全レンズがLEICAレンズを搭載してるだけでなく広角センサーは1型の大型センサー(Sony LYT-900)を搭載、超広角、望遠(3.2倍・5倍)も大きめセンサーの1/2.51型(Sony IMX858)を採用するなどとにかくスペックが強いです。
また、グリップ形状のPhotography Kitを組み合わせで物理シャッターボタンを使ってカメラっぽく撮影できるのもXiaomi 14 Ultraの魅力です。
シャッターボタンを半押しすることでAFが照準されてる場所も四角窓で表示されるので、どこにピントが合ってるのかも一目で確認可能で本当のカメラのようにして使うことができます。
カメラキットとの組み合わせはスマホとしてはワンサイズ大きく扱いにくいですが、カメラとしてはコンパクトで「Androidスマホとしても普通に使えるカメラ」から視点で見るとものすごく有能です。
このサイズのカメラで画質もキレイで雰囲気ある撮影可能で、そのままSNSに写真や動画をアップできます。カメラを持ち歩くのは大きくて億劫だわ…という方にこそ、Xiaomi 14 Ultraは最良の選択肢となります。
Xiaomi 14 Ultraは2024年5月16日(金)にPhotography Kit付きで199,900円で発売となります。IIJmioでも取り扱いをし194,800円で販売しMNPなら174,800円と破格となっています。
Xiaomi 14 Ultra レビュー
本体デザイン・サイズ
Xiaomi 14 Ultraは6.73インチの大画面なラウンドフォルムスタイルの有機ELディスプレイを搭載して背面パネルも少し丸みがあって手に馴染むスタイルを採用しています。
ラウンドフォルムなディスプレイですが最初から貼り付けられてる保護フィルムが端まで保護してくれますし、純正の保護フィルムの質も高くて滑りがいいだけでなく指紋も付着しにくくてGoodです。(純正の保護フィルムが欲しい…)
サイドフレームはマット調の高強度な6M42統合高強度アルミニウムを採用し剛性が高い落ち着いた雰囲気。操作ボタンは本体右側に集約されてサイドボタンはしぼ加工が施されオシャレさと滑り止めの両方の役割を両立しています。
リアカメラのレンズ部分が大きく端末の重心が奥側になるため少し重みを感じるかもしれません。
充電ポートはUSB Type-Cを搭載しています。その隣にSIMカードスロットを搭載しnanoSIMカードを2枚入れてデュアル環境を構築できるようになってます。eSIMは対応していないので注意です。
背面パネルは中央上に円形のリアカメラを搭載しパネルは耐汚染性、抗菌性、環境への配慮したナノテックヴィーガンレザーを採用して耐久性の高い質感の高い筐体素材となっています。
本体サイズは(161.4 × 75.3 × 9.2 mm)で基本的に両手で持って使うことになる大きなスマートフォンとなります。画面サイズが大きくてクアッドカメラを搭載しつつも重量は(219.8 g)とてんこ盛りスマホの割に重くないかもですね。
本体カラーはホワイトとブラックの2色展開です。
この記事でレビューしてるXiaomi 14 Ultraはホワイトです。
- ヴィーガンレザー筐体の質感が良い
- THE・カメラなデザインが良い
- 純正保護フィルムの質が高くて快適
- 端末サイズは大きめ
- カメラ部分の高さがあってデカい
- 重心が端末奥になって重く感じる
カメラキットでカメラになる
Xiaomi 14 Ultraは単体で使っても高性能なスマホで写真や動画撮影が普通に可能ですが、Photography Kitを装着することでコンデジに変身します。保護用ケースとバッテリー内蔵のグリップ、フィルター取り付け用のアダプタなどが同梱しています。
グリップ部分の裏側にUSB Type-Cコネクタがあるのでスライドさせることで取り付けできます。グリップ部分にはシャッターボタン、露出や絞りなどが手元で調整できるダイヤルなど搭載しています。
グリップはバッテリーを内蔵していて本体にバッテリー補給も可能です。
ただ、グリップのバッテリー容量は少なくお気持ち程度ですね。普通に使ってるとグリップのバッテリーは減っていきますが5〜15%で維持されるのでバッテリーが切れて使えなくなることはないです。
カメラグリップにはシャッターボタンを搭載し半押しオートフォーカスにも対応しピントが合ってる部分に黄色枠が表示するので、カメラスタイルで撮影が可能となっています。
グリップ部分はコンデジ並みの厚みはありますがレンズ部分は薄くなってるのでポケットの中に入れて持ち歩くこともできます。
カメラグリップもレザー調で一貫性のあるデザインになってるのではないでしょうか。なお、カメラ部分のリングを変更することで物理フィルター(67mm)を取り付けていつもと違う雰囲気での撮影に対応しています。
なお、充電はカメラグリップ経由でXiaomi 14 Ultraに充電が可能となっています。グリップを取り外すことなく充電できるのでいつものスマホとしてもしっかり使えるのは素晴らしいです。
Xiaomi 14 Ultraを買うとPhotography Kitが付属してくるのはめっちゃいいですね。(海外では現在は別売りなのでいかに日本市場に力を入れてるのかがわかります。)
- 物理シャッターボタンを搭載
- 半押しオートフォーカスに対応
- グリップ経由で本体を充電できる
- ストラップを取り付け可能
- スマホ筐体が分厚くなる(仕方ない)
ディスプレイ:3,000nitsで明るい
Xiaomi 14 Ultraは6.73インチの有機ELディスプレイを搭載しています。ラウンドパネルでベゼルの幅も狭くて画面占有率も89.6%と高めで没入感の高いディスプレイとなっています。
画面輝度は最大3,000nitsと明るく太陽下での撮影も難なくこなすことができます。また、最初から保護フィルムが貼られているので購入してすぐに使い出せます。しかも、フィルムの質感がめちゃくちゃ良くて指紋つきにくくて滑りもいいので純正の保護フィルムを売って欲しいくらいです。
解像度は3,200 × 1,440ピクセル(522ppi)で標準設定はFHD+(2,400 × 1,080ピクセル)です。リフレッシュレートも1〜120Hz、タッチサンプリングは240Hzに対応しています。
Xiaomi 14 Ultraは「AI画像エンジン」に対応しており動画を解像度をアップスケーリングしてくれる「超解像ビデオ補正」、フレーム補完してくれる「MEMC」、静止画の解像度を上げてくれる「AI画像補正」、白トビを抑えてくれる「AI HDR補正」に対応しています。
もちろん、Xiaomi 13Tなども対応している読書モードによるテクスチャー機能や色温度補正機能などしっかり搭載してるのでKindleなど電子書籍を目を労りながら読むことができます。
- 画面が大きく没入感が高い
- 1 – 120Hzリフレッシュレート対応
- 画面輝度が高くて視認性が良い
- AI画像エンジンで高画質
- 読書モードのテクスチャモードが見やすい
- 最初から貼られてある保護フィルムの質が高い
- エッジディスプレイが好き嫌いある
生体認証:顔 + 画面内指紋認証
Xiaomi 14 Ultraはマスク対応の顔認証と画面内指紋認証のデュアル生体認証に対応しています。
簡易型の顔認証ではありますがかなり暗いシーンにおいてしっかり顔を認識してくれて扱いやすいです。画面内指紋認証の精度と速度も良好です。もちろん、スリープ中の画面が真っ暗な状態でも画面内指紋認証が使えるので真っ暗闇でも安心して使えます。
- 顔+指紋のデュアル生体認証に対応
- かなり暗いシーンにおいても顔認証が使える
- スリープ中(真っ暗画面)でも指紋認証できる
- とくになし
オーディオ:ステレオスピーカーを搭載
Xiaomi 14 Ultraはステレオスピーカーを搭載しています。音質は普通に良いです。全域でしっかりと音が鳴ってボーカル域もクリアで聴きやすくく十分音楽を楽しめるスピーカーとなっています。
Dolby Atmosにも対応しイコライザーも搭載してるので自分好みのサウンドに調整も可能です。
3.5mmヘッドフォンジャックは非搭載なので基本的にワイヤレスイヤホンを使うことになりますが、高音質コーデックはaptX Adaptive、LDAC、LHDCと幅広く対応しています。
XiaomiのイヤホンだけでなくゼンハイザーなどのaptX Adaptive対応イヤホンも使えるのは個人的にはとても助かります。
- ステレオスピーカー搭載(ドルビーアトモス対応)
- イコライザー調整ができる
- 高音質コーデック・aptX Adaptive / LDACに対応
- 3.5mmヘッドフォンジャック非搭載
性能:Snapdragon 8 Gen 3でゲームも快適
SoC(システムオンチップ)はTSMC 4nmプロセスの「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載しています。
同じSoCを搭載してるGalaxy S24 Ultraと比較しました。
機種 | Xiaomi 14 Ultra | Galaxy S24 Ultra |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen 3 | Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy |
CPU | Cortex-X4 × 1 Cortex-A720 × 5 Cortex-A520 × 2 |
|
GPU | Adreno 750 | |
メモリ | 16GB LPDDR5X | 12GB LPDDR5X |
ストレージ | 512GB | 256GB・512GB・1TB |
バッテリー | 5,000mAh | |
充電 | USB Type-C(最大120W) ワイヤレス(最大90W 独自充電器) |
USB Type-C(最大45W) ワイヤレス(最大15W) |
Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxyはクロック周波数が高められたカスタム版となっていますが、Antutu(v10)でスコアを計測してみるとXiaomi 14 Ultraの方が5%ほど処理性能が高くなっています。
メインメモリの容量が16GBと多いのも功を奏しているのでしょう。同じSoCでもXiaomi 14 UltraのSnapdragon 8 Gen 3の方が高い処理性能を持っています。
さらにGPUグラフィック性能を計測できる3D mark(Solar Bay)です。
最高スコアはGalaxy S24 Ultraは(7,414)とXiaomi 14 Ultraの(7,145)よりも高いですが最低スコアがGalaxy S24 Ultraは(4,611)とXiaomi 14 Ultraの方が(6,165)と高くなっています。
安定性もXiaomi 14 Ultraは86.3%と高くて熱耐性が高いことがわかります。
端末発熱:発熱しやすいが上手く冷却してる
Xiaomi 14 Ultraは液体冷却システムとなるXiaomiデュアルチャネルIceLoopシステムを採用しカメラ専用のサーマルループにより放熱性能を高めています。
Antutu → 3D mark → 原神(15分)プレイした状態で端末の発熱を計測器で計測したところXiaomi14 Ultraが(Max 48℃)、S24 Ultraが(Max 44.3℃)でした。
Xiaomi 14 Ultraは端末が熱くなりやすい傾向はあります。ただ、動作が不安定になることはなく上手く端末全体に放熱してSoCやバッテリー周辺を冷却してるのでしょう。
原神を長時間プレイした時の安定性もGalaxy S24 UltraよりもXiaomi 14 Ultraの方がいいので、ゲーム用のスマホとしてもいいのかもしれません。ただ、カメラ部分の出っ張りがすごくてゲームはしにくいですが…(笑)
なので、ゲーム中心に考慮するとGalaxy S24 Ultraの方が扱いやすいように感じます。
電池持ち:さらにバッテリーライフが長く
Xiaomi 14 Ultraは5,000mAhの大容量バッテリーを内蔵しています。実際の電池持ちをGalaxy S24 Ultraと比較しました。
モデル | Xiaomi 14 Ultra | Galaxy S24 Ultra |
---|---|---|
容量 | 5,000mAh | 5,000mAh |
YouTube 60分 | 5%消費 | 4%消費 |
PUBG 30分 | 6%消費 | 6%消費 |
原神 30分(中30) | 6%消費 | 5%消費 |
原神 30分(最高60) | 12%消費 | 11%消費 |
メメントモリ 30分 | 6%消費 | 5%消費 |
8時間待機 | 5%消費 | 3%消費 |
充電 | USB-C(120W)、Qiワイヤレス(15W or 独自90W) | USB-C(45W)、Qiワイヤレス(15W) |
わずかですが電池持ちはGalaxy S24 Ultraの方が良いみたいですね。同じSoCで同じバッテリー容量ですがXiaomi 14 Ultraの方が性能を引き出してるだけあって電池減りは速いようです。
ちなみに、Xiaomiの発表会でXiaomi 14 Ultraを使って長時間撮影してましたが4K30fpsで30分ほど連続撮影しましたが発熱が酷いことはなかったです。
発表会で使用したバッテリーはこんな感じです。(Photography Kitはすでにバッテリー残量が15%と底をついた状態です。)
トータル3時間ほどの使用で40%消費です。動画データは4K30fpsが40分ほど、写真枚数は260枚ほどありました。どうでしょう。1日そこそこ撮影しても半分はバッテリー残っています。
- 全くストレスのない快適性能
- ゲームの長時間プレイも安定している
- 長時間動画撮影も安定してる
- 高負荷状態で発熱しやすい
- 電池持ちは少し減りやすい
カメラ :LEICA VARIO-SUMMILUX
Xiaomi 14 UltraはLEICAと共同で開発したVARIO-SUMMILUX 1:1.63-2.5/12-120 ASPH次世代レンズを搭載しています。
- 広角 ×1:50MP(1型 / LYT-900)・ƒ/1.63 – 4.0
- 超広角 ×0.6:50MP(1/2.51型 / IMX858)・ƒ/1.8
- 望遠 ×3.2:50MP(1/2.51型 / IMX858)・ƒ/1.8
- 望遠 ×5:50MP(1/2.51型 / IMX858)・ƒ/2.5
全カメラが5,000万画素の高画素センサーを搭載していますが、広角のメインカメラはソニーの1型センサー(LYT-900)を採用しています。
LYT-900は(14EV)とダイナミックレンジの広く明暗のあるシーンも情報を潰すことなく捉えることができる高性能なセンサーでレンズ無段階可変絞り機構も備えています。
ƒ/1.63 – ƒ/4.0までレンズ内の羽の絞りを調整して撮影ができます。(autoでの撮影も可能でシチュエーションに合わせて自動的に絞り値を決定してくれます。)
レンズのボケ感を楽しむならƒ/1.63で撮影するのがいいですし、バランス良く楽しみたいならƒ/2.0もいいですし、このように絞りを細かく調整して撮影ができます。
オート撮影時はƒ/2.0になることが多いですね。
Leica VARIO-SUMMILUXは全てのカメラで採用しており雰囲気ある撮影が可能です。
超広角、望遠3.2倍、望遠5倍も5,000万画素(1/2.51型 / IMX858)のセンサーを採用し画角によって色味や雰囲気が変わることがないのは一貫性を感じられます。
広角カメラの画質
(※ 画像をタップして拡大できます。)
Xiaomi 14 Ultraの広角カメラ 50MP(1型 / LYT-900)を使って色々と撮影してみました。
沖縄に行ってきた時の写真です。
なんていうですかね。空気感も切り取ってしまってないですか?
シャッターを適当に切っただけでスマホとは思えない画質、というか雰囲気の写真を気軽に撮影できてしまいます。光と闇のバランスが非常に上手いとでもいうべきでしょうか。
暗所中心に掲載していますがノイズも少なく暗部が潰れることなくしっかりディテールを維持しながら、白トビしやすそうな箇所も白トビを抑える処理ではなくカメラっぽい感じで雰囲気重視の仕上がりがとても良いです。
ƒ/2.0に絞りを合わせることで光芒も表現も楽しめます。
必ずしも手動でƒ/2.0に合わせないといけないわけではなくこのシーンにおいては自動でƒ/2.0に合わせてくれて太陽の光芒を表現してくれました。
超広角カメラも解像感がいいですね。
一般的なスマホは超広角カメラは画質が劣ることがありますが、Xiaomi 14 Ultraの超広角カメラは望遠カメラと同じく50MP(1/2.51型 / IMX858)のセンサーでキレイな写真撮影ができます。
望遠3.2倍カメラの画質
Xiaomi 14 Ultraは広角カメラだけでなく望遠カメラもいい。というか、おそらく3.2倍望遠カメラがメインカメラではないか?と思うくらいスマホとは思えないようなマクロ望遠の撮影が可能です。
そこら辺のスマホじゃ撮影できないです。すごい。Xiaomi 14 Ultraの望遠3.2倍カメラの最短撮影距離は10cmほどです。望遠カメラなのにめちゃくちゃ寄って撮影ができてしまいます。
絵作りがトロトロです。
3.2倍の望遠カメラはフローティング望遠レンズ(内部レンズを前後に動かして収差を抑える構造)を採用。この辺りの構造が雰囲気ある撮影ができるポイントになってそうです。
光玉ボケをソフトウェアの処理なし(ポートレートモードを使わずに)でここまで表現できるのはスゴイ。安いミラーレスカメラのレンズキットでもここまで表現できるかわからないですよ。
50MP(1/2.51型 / IMX858)のセンサーにƒ/1.8の明るめのレンズなので暗所でもしっかり撮影ができます。
カメラですやん。
Xiaomi 14 Ultra、本体サイズが大きめでスマホにしては大きいですがカメラにAndroidが載ってるって考えればコンパクトですし、撮影してすぐにSNSにアップできることを考えると、いいですよね。
望遠5倍カメラの画質
Xiaomi 14 Ultraは光学5倍の望遠カメラも搭載しています。こちらはペリスコープ型のレンズを採用しています。
50MP(1/2.51型 / IMX858)のセンサーにƒ/2.5と望遠3.2倍よりもレンズは暗めですが、それでも暗いシチュエーションでもノイズの少ないしっかりした画質で撮影可能です。色味がとても良いです。
5倍望遠カメラはペリスコープレンズなのでボケ味は硬めで3.2倍とは異なる表現力です。
とはいえ、解像感はとても高いです。
基本的に望遠5倍は遠くのものを撮影するレンズといった感じでしょうか。物撮りなど被写体に近いところで撮影するなら望遠3.2倍が基本となるのではないでしょうか。
こちらは光学5倍望遠カメラのデジタルズーム10倍です。
50MPの高画素センサーなので高倍率ズームもお手のもの。ちなみに、Xiaomi 14 Ultraはを使って最大120倍までズームして撮影が可能です。(常用できるのは30倍くらいまでかな?)
カメラ:人物撮影 + ハムさん
人物撮影です。Xiaomiの発表会の撮影体験会に参加して撮影しました。光学5倍望遠カメラで撮影しましたがとても美しいですね。髪の毛の細かいところもしっかり表現できています。
こちらは光学3.2倍で撮影しました。
Xiaomi 14 Ultraは暗所はそのまま残して雰囲気をしっかり表現してくれるのが素晴らしい。左が通常撮影、右が夜景モードで撮影しました。どちらも、それぞれの良さがあるように感じます。
こちらは光学3.2倍のポートレートモード撮影です。
通常撮影はパキッとした高精細な写真に仕上がるのに対してポートレートモードは背景がふんわりとボケるだけでなく被写体もより引き立つように見えます。すごく、キレイ。違和感も少ないですしXiaomi 14 Ultraのポートレートモードは凄いかもしれないですね。
ポートレートモードにはいくつかの種類があります。
「標準」「ドキュメンタリー」「渦巻きボケ」「ポートレート」「ソフトフォーカス」から選べます。こちらは「ソフトフォーカス」で撮影したものです。
90mmいわゆる望遠5倍カメラでのポートレート(ソフトフォーカス)ですね。柔らかい雰囲気で少し違った写真に仕上げたい時に良さそう。
また、LEICAフィルターで白黒設定での撮影も可能です。
なんかそれっぽい雰囲気の写真に仕上がります。(白黒にすると大体が雰囲気出る説ありますね。)ノイズも少ないですし仕上がりとしてはとてもいいように感じます。
ハムさんを光学3.2倍望遠カメラで撮影しました。
ふわふわ感をしっかり表現できてるのが素晴らしい。
5.2倍望遠カメラは3.2倍ほどは寄れないですが高精細で画質はとてもキレイですね。シチュエーションに合わせてどちらの望遠カメラを使うか考えながら撮影したら良さそうです。
カメラ:物撮りの画質
Xiaomi 14 Ultraは物撮りカメラとしても使えます。とくに光学3.2倍の望遠カメラは最短撮影距離が10cmと短いこともあって「モノ」を撮影するのに適しています。ミラーレスカメラのFUJIFILM X-T5を撮影してみました。
画像をタップして拡大すると分かるのですがダイヤルの細かい模様もしっかり表現できてるんですよね。金属の質感もしっかりと自然に表現できてるのではないでしょうか。
フィギュアもかなり寄って撮影ができますし背景のボケ感も柔らかくていい感じです。
本当にここまでスマホで撮影できてしまうとカメラが必要なくなってしまうのでは?…ってことは個人的にはないけどちょっと出かけるときにカメラが荷物になるなーってときはXiaomi 14 Ultraで十分…という感じにはなりますよね。
カメラ:食レポ、飯うまカメラ
Xiaomi 14 Ultraがあれば王将の天津飯もシズル感のある美味しそうに表現してくれます。実際に美味しいんですけどね。
全て光学3.2倍望遠カメラで撮影してますが完全に飯うまカメラです。
梅干しの色だけでなく白ごはんの粒がうまそう。麦酒も雰囲気ある感じだし、どうしましょうね。これ。Xiaomi 14 Ultraは全てのシチュエーションでハマるカメラといっていいのではないでしょうか。
カメラ:フォトスタイルとフィルター
Xiaomi 14 Ultraはフォトスタイルとして「Leica ハイブランド」か「Leica オーセンティック」のどちらに設定して撮影することになります。カメラアプリの右上に簡単に切り替えができるようになっています。
「Leica ハイブランド」と「Leica オーセンティック」でどれくらい雰囲気が変わるか比較してみました。
「Leica ハイブランド」は色鮮やかで通常モードの写りで、「Leica オーセンティック」で色味が少し落ち着いて周辺光量補正で画像の中心部と四隅の光量落ちを抑えたLEICAっぽい雰囲気のスタイルです。
「Leica オーセンティック」は落ち着いた色味がとてもいいですね。
普段の何気ない撮影の時は「Leica バイブランド」の方が使い勝手がいいですが雰囲気のある写真に仕上げたいときは「Leica オーセンティック」に設定して撮影するといい感じになりそうです。
また、フィルターで「LEICA VIV」「LEICA NAT」「LEICA BW NAT」「LEICA BW HC」「LEICA BW Sepia」「LEICA Blue」「グリー」「R600」「P100F」「F-50」「KC64」「KP160」「ブラックゴールド」「ビビッド」も設定して撮影できます。
ちなみに、撮影後のギャラリーアプリから後からフィルターを追加することもできて、後加工のフィルターはさらに数の種類が増えて数えきれないくらいのフィルターがあります。LEICAフィルターだけでなく銀落としとかマニアックなフィルターもあります。
動画撮影は4K 60fps(最大8K30fps)に対応しています。撮影中にカメラの切り替えもできますし手ぶれ補正も強力に効いてるので動画撮影も強いですね。マスターシネマという映画っぽい雰囲気の撮影も可能です。
ただし寒いと結露が出る場合があるので非常に残念です。(上記の動画でも結露が出ています)これからの季節は寒くて結露が出ることはないですが、購入後は乾燥剤をジップロップに入れて除湿しておいた方が安心かもしれません。
- LEICAカメラを気軽に楽しめる
- 全域で一貫性のある雰囲気の画質のカメラ
- 光学3.2倍望遠カメラの雰囲気がとても良い
- 望遠カメラの最短撮影距離が短い
- Leica オーセンティックがエモい
- フィルターの数が膨大で楽しめる
- ポートレートモードの種類が豊富
- 動画も高画質で手ブレにも強い
- 寒いとレンズに結露が出る場合がある(8℃以下)
Xiaomi 14 Ultra レビュー:まとめ
Xiaomi 14 Ultraは6.73インチディスプレイにSnapdragon 8 Gen 3を搭載したハイエンドスマホでLEICAと共同開発したカメラシステムを惜しみなく搭載したカメラに特化したスマホです。いや、カメラです。
カメラにAndroidが載ってると思えば端末サイズの大きさ、価格も納得できてしまうのですから不思議なもんです。しかも、スマホとしてもフラグシップでゲームも快適ですし。
最後のどんな人におすすめかまとめました。
- カメラを持ち歩くのが億劫になった
- それでも撮影することを忘れたくない
- LEICAのカメラを気軽に楽しみたい
- 物撮りカメラが欲しい(望遠3.2倍が凄い)
- 負荷のかかるゲームを快適に楽しみたい
- Xiaomiのタブレットを使いたい
- おサイフケータイはいらない(2台目として)
Xiaomi 14 Ultraはスマホですがカメラに近いカメラを搭載しています。何言ってるの?って感じですが、カメラが趣味でどこでも気軽にLEICAの雰囲気を持ったカメラを楽しめるのがXiaomi 14 Ultraです。
いつもカメラを持ち出すのは意外と大変だったりします。Xiaomi 14 Ultraがあればいつでもポケットからサッと取り出して撮影できて、そのままSNSにアップもできてしまうので本当に写真を撮ることが億劫でなくなります。
何よりもXiaomi 14 Ultraが映し出す写真はスマホとは思えないものなので撮影してて楽しいんですよね。ついつい撮ってしまう。そんなカメラがポケットに入れて持ち歩くことができるのはいいですよね。
もちろん、スマホとしてもフラグシップの性能を持ってるので普段使いはノンストレスです。負荷のかかるゲームも快適にプレイできます。(ただし、カメラの出っ張りで持ちにくいのでゲーム目的なら辞めておいた方がいい)
Xiaomi 14 Ultraは199,900円で本体だけでなく元値22,000円のPhotography Kitも付いてくるのでコスパはいいと思います。LEICAカメラにSnapdragon 8 Gen 3のスマホが1台に収まってると考えれば、あら不思議。ポチりますよね。
なお、日本国内モデルはサポートも強いです。
24ヶ月の品質保証付き、スクリーン破損保証付き(1回限定)などなど…。画面が割れて無償で直してくれるのって強すぎませんか?
また、タブレットのXiaomi Pad 6S Proも同時に使うならXiaomi 14 Ultraはおすすめです。
NFCタグ機能でタブレットにかざすだけでデータのやり取りができてりスマホの画面をタブレット側に表示させられる連携機能などが使えます。クリップボードの共有もできるので、この辺りはさすがXiaomi同士の連携は強いですよね。
→ Xiaomi Pad 6S Proはこちら
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