ついに、Find Xシリーズが国内で復活…!「OPPO Find X8」が2024年12月12日(木)発売します。
OPPOのハイエンドスマホは2021年のFind X3 Pro以来、発売されることがなかったですが、3年ぶりにハイエンドスマホとなる「OPPO Find X8」が登場です。
しかも、Hasselblad(ハッセルブラッド)のコラボカメラを搭載して日本市場に投入されるので、これはなかなか熱いですね…!
ということで、OPPO Find X8をレビューしました。どれくらい性能が高いのか、操作性はどうか、どんな撮影ができるか試したので参考にしてみてください。
- 6.6インチの大画面ディスプレイを搭載
- 最大120Hzリフレッシュレートで滑らか操作
- Dimensity 9400の処理性能が凄い
- 16GBメモリ + 512GBストレージと大容量
- 顔 + 画面内式指紋認証を搭載
- Hasselblad コラボカメラを搭載
- SUPERVOOC 80W急速充電に対応
- SUPERVOOC ワイヤレス充電(50W)に対応
- IP69防水防塵(強水圧・80℃お湯に対応)
- MIL-STD-810H / SGS 耐衝撃規格に対応
- ステレオスピーカーを搭載している
- おサイフケータイ(Felica)に非対応
- Wi-Fi 7 / 6Eに非対応(Wi-Fi 6まで)
- USBの通信速度がUSB 2.0と遅い
- 3.5mmヘッドフォンジャック非搭載
- 高音質コーデック・aptX Adaptiveに非対応
※ 端末をOPPOさんにお借りして記事にしています。
この記事の目次
OPPO Find X8の特徴
- 6.6インチ 有機ELディスプレイ
- 解像度:2,760 × 1,256ピクセル
- リフレッシュレート:最大120Hz
- SoC:MediaTek Dimensity 9400
- メモリ:16GB LPDDR5
- ストレージ:512GB(UFS 4.0)
- 生体認証:顔 + 画面内式指紋認証
- 広角カメラ:50MP(1/1.56型)・ F/1.8
- 超広角カメラ:50MP(1/2.76型)・ F/2.0
- 望遠カメラ:50MP(1/1.95型)・ F/2.6(デジタルズーム ×120)
- フロントカメラ:32MP・ F/2.4
- 防水防塵:IP6X / IPX9、MIL-STD-810H / SGS
- オーディオ:ステレオスピーカー
- 通信:5G(Sub-6)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4
- NFC:A / B / Felica(おサイフケータイ)
- ポート:USB-C(80W / USB 2.0 / 480Mbps)
- ワイヤレス充電:◯(50W)、バッテリー:5,630mAh
- サイズ:157 × 74 × 7.9 mm、重量:193 g
- 端末価格:139,800円(税込)
- 発売日:2024年12月12日(木)
OPPO Find X8は6.6インチサイズの有機ELディスプレイを搭載した大画面モデルですが、ベゼル幅を抑えることで本体横幅は74mmとそこまで大きくはなく扱いやすいサイズ感を維持しています。
SoCにはMediaTekのDimensity 9400を搭載。メモリは16GB LPDDR5、ストレージは512GB(UFS 4.0)を搭載し処理性能はSnapdragon 8 Gen 3よりも強くてゲームはめちゃ快適です。
2画面表示で重いゲームを同時に動かしても余裕で動くほどの馬力を持っています。しかも、2画面表示の「展開機能」でアプリを簡単に切り替えできるのでマルチタスクがめちゃしやすい…!
ワンタップで素早く二つのゲームを瞬時に切り替えて遊ぶこともできます。めっちゃ大変ですけど…(笑)
そして、OPPO Find X8の大きな特徴として、スェーデンのカメラメーカーで中判デジタルカメラで有名なHasselblad(ハッセルブラッド)とのコラボカメラを搭載しています。
Hasselblad、この文字を(ロゴのみだけど)日本モデルで見ることができる日が来るとは。マスターモードで撮影するとスマホカメラとは思えない雰囲気の写真を気軽に撮影できるのが素晴らしい。
マスターモードは落ち着きのある色味に周囲が減光するビネット効果が追加されて(調整可能)、その場の空気感のようなものが感じることができます。
Find X8の望遠カメラは世界初の光学3倍のWプリズムレンズに50MP(1/1.95型)で望遠にしては珍しく大きいセンサーを採用してるので、光学的に背景をキレイにぼかすことが可能です。
OPPO Find X8はハイエンドモデルでありながらも、IP69防水防塵に対応、MIL-STD-810H 耐久規格、/ SGS 耐衝撃規格に対応した見た目以上に頑丈なスマホとなっています。
Felicaに対応していないのが残念ですが、ゲームや写真、動画を撮影するなら申し分ない性能を持ってるのでエンタメスマホとして使うのもいいかもしれませんね。
価格は139,800円(税込)です。Amazon、楽天市場、家電量販店のオンラインショップなどで購入が可能となります。
OPPO Find X8 レビュー
本体デザイン・サイズ
OPPO Find X8はガラスパネル(Corning Gorilla Glass 7i)に薄いヘアライン加工が施されたアルミサイドフレームを採用した質感の高い筐体となっています。
フラットエッジフレームを採用し全体的にフラット感のあるデザインとなっています。背面ガラスの「Corning Gorilla Glass 7i」はコーニングの実験によるとアスファルトを模した表面に1mの高さから落下させても破損を免れたそうです。
もちろん、当たりどころによっては割れたり傷が入ったりすると思いますが、少しでも高耐久になってるのは有り難いことではないでしょうか。
本体カラーはスターグレー、スペースブラックの2色から選べます。
今回、レビューしてるFind X8はスペースブラックです。スターグレーもとても良い色っぽいので気になってる…。
リアカメラはHasselbladのロゴが刻印された丸型デザインで全体的にシンプルで落ち着いた雰囲気の本体デザインです。せっかくだから「Hasselblad」って刻印されてたらもっと良かったんですけどね。
本体サイズは(157 × 74 × 7.9 mm)と6.6インチの大画面ディスプレイを採用しつつもコンパクトさも両立してます。本体重量も(193 g)でカメラ部分もそう重くなく扱いやすい端末に仕上がっています。
端末右側に音量ボタンとサイドボタンを搭載しています。
端末左側に3スイッチのアラートスライダーを搭載していて、物理的にサイレントモード、バイブレーションモード、着信音モードの3つのモードに切り替えできます。
スライドするとそれぞれのモードに合わせて振動するのでポケットの中で端末を見なくても切り替えができるのが直感的で良いですね。
端末上に3つマイクを搭載しています。
端末下はUSB Type-C、SIMカードスロット(nanoSIM)、スピーカー、マイクがあります。
充電出力は80W SUPERVOOC フラッシュチャージ、50W PPS充電、さらにワイヤレスで最大50W AIRVOOCにも対応し有線充電で約58分、ワイヤレスで約100分でフル充電が可能となっています。
ワイヤレスで50W充電ができるのは凄いですね。専用のAIRVOOC充電器が必要となりますが、冷却ファンを内蔵し端末を冷やすながら効率的に素早く充電ができるようです。
さらに、OPPO Find X8の防水防塵性能が高く、国内初となる IP6X / IPX9 に対応し高圧洗浄機などの強い水圧、80℃のお湯にも高い防水性能を備えています。
- IPX9:強い水圧、高温にも耐えらえる防水性能
- IP6X:直径75μm以下の塵埃が内部に侵入しない
高圧洗浄機の水圧にも耐えられる防水性能って凄いですね。80℃の高温のお湯でも防水性能を保てるので、お風呂に入りながら使うスマホとして勇気があれば出来るかも。
水滴による誤動作を軽減してくれる「スプラッシュタッチ」も搭載してるのでお風呂で入りながらFind X8を使うことを想定はしてそうですよね。ただ、保証はないので自己責任になる点は留意しておきましょう。
また、MIL-STD-810H / SGSにも対応し耐久性の高い端末に仕上がっています。ハイエンドモデルでMIL規格にも対応してるのは珍しいですね。
Find X8は画面内指紋認証と顔認証(マスク対応)に対応しています。
顔、指紋ともに精度と速度がいいので快適に画面ロック解除が可能となっています。
顔認証はデフォルトは認証後にスワイプしてホーム画面に行く必要がありますが「ロック解除後にホーム画面に移動」で顔認証と同時にホーム画面に移動できます。
- 大画面のわりに軽量なスマホ(193g)
- ヘアラインアルミフレームで質感が高い
- Gorilla Glass 7iで耐久性が高い
- 顔 + 画面内指紋認証に対応
- IP69で強水圧・高温も耐えられる
- MIL-STD-810H / SGSで耐久性が高い
- 有線80W・無線50W充電に対応
- とくになし
ディスプレイ:2画面展開機能が便利
OPPO Find X8のディスプレイは6.6インチの有機ELディスプレイを搭載してるので、大画面で動画視聴したり、漫画を読んだり、ゲームを楽しめます。
解像度は(2,760 × 1,256ピクセル)、リフレッシュレートは最大120Hzに対応し滑らかにコンテンツを動かすことができます。
また、低画質の動画を鮮明にする「画像シャープナー」、色域を向上させる「カラーブースト」など高画質機能も搭載しています。
Find X8のディスプレイは上下左右の黒ベゼルが1.45mmと幅が狭くなって没入感の高いディスプレイですね。
フラットなパネルなので視認性と操作性も高いものとなっています。Find X8の画面明るさ(輝度)はピーク時で2,600nitsと明るいディスプレイなので外でも視認性は良好です。
「アダプティブトーン」により周囲の明るさに応じて画面の色温度も自動調整することも可能となっています。
OPPO Find X8はマルチタスクを操作しやすいように考慮されており、サイドメニューを搭載してるので片手でアプリを簡単に切り替えできます。
アプリをウィンドウ表示したり、3本指で上スワイプで画面分割してマルチタスク操作が可能となっています。
さらに、画面分割した状態で「展開」機能を使ってワンタッチでアプリの切り替えができるのがめちゃくちゃ便利です。
画面分割だと画面表示が狭くて操作しにくいことがありますが、「展開」を組み合わせることで片側でアプリを使いながら、サッと違うアプリに切り替えられます。
例えば、YouTubeで音楽を聴きながらXを閲覧してる時に動画を変更したい!ってなってもワンタップでXからYouTubeに切り替え → 違う動画を再生したらXをワンタップで元に戻せてレスポンス良く切り替えができます。
ワンタップでアプリの切り替えができるのは本当に便利ですね。マルチタスクすることが多いならOPPO Find X8はいいかもしれません。
- 6.6インチ大画面ディスプレイ
- ベゼル幅が狭くて没入感が高い
- 120Hzリフレッシュレートで滑らか操
- 明るい画面で外でも視認性がいい作
- サイドメニューで片手でアプリの起動ができる
- 「展開」でワンタップでアプリ切り替え
- とくになし
オーディオ:ステレオスピーカーを搭載
Find X8はステレオスピーカーを搭載しています。
音質はとても良いです。低音が少し弱めではありますが、中音域から高音域までクリアで伸びのある余裕あるサウンド楽しむことができます。
音質も「サウンド効果設定」から変更できます。自動調整の「スマート」、臨場感あるサラウンド効果が得られる「映画」、ゲームに最適な「ゲーム」、ボーカルを忠実に再現する「音楽」から設定できます。
さらに、独自の空間オーディオとなる「Holo Audio」に対応し、複数のオーディオソースを同時に再生して様々な位置から音を出すこともできます。
これ、実際に体験しないと凄さが伝わりにくいのですがスゴイの一言です。例えば、耳の後ろからアラームが鳴らしたり、話声を前方右側から聞こえてるように、音楽を前方左側から鳴らしたりと自在に設定可能。
まさにそこに目覚まし時計やスピーカーがあるかのような体験ができる面白い機能を体感することができます。
なお、3.5mmヘッドフォンジャックは非搭載なのでイヤホンを使う場合はワイヤレスイヤホンを使うことになります。高音質コーデックはLDAC、LHDCに対応しています。
- AAC、SBC
- LDAC、LHDC
aptX Adaptive(aptX HD含む)はMediaTekのチップを採用してることもあり非対応なので、ワイヤレスイヤホンを使う場合はOPPO純正イヤホン、LDAC対応のイヤホンを選ぶのが良いでしょう。
- ステレオスピーカーを搭載
- 空間オーディオ「Holo Audio」が凄い
- 高音質コーデックLDAC、LHDCに対応
- 3.5mmヘッドフォンジャック非搭載
- aptX Adaptiveに対応していない
SoC:スペックと性能
OPPO Find X8はSoC(システムオンチップ)にMediaTekのDimensity 9400を搭載しています。
Dimensity 9400は3nmプロセスで設計されたハイエンドチップで従来より約22%動作効率が向上し、より快適に負荷のかかる重いゲームなどを楽しめます。
モデル | Find X8 | Find X7 |
---|---|---|
SoC | Dimensity 9400 TSMC 3nm |
Dimensity 9300 TSMC 4nm |
CPU | Cortex-X925:3.63GHz×1 Cortex-X4:3.3GHz×3 Cortex-A720:2.4GHz×4 |
Cortex-X4:3.25GHz×1 Cortex-X4:2.85GHz×3 Cortex-A720:2GHz×4 |
GPU | ARM Immortalis-G925 | ARM Immortalis-G720 |
メモリ | 16GB LPDDR5 | 16GB LPDDR5 |
ストレージ | 512GB(UFS 4.0) | 512GB(UFS 4.0) |
外付け | – | |
バッテリー | 5,630mAh | 5,000mAh |
OPPO独自のトリニティエンジン技術によりCPUとシステムのピークパフォーマンスと電源効率を最適化し安定した動作を実現しています。
Antutu(v10)で性能を計測してみました。
トータルで226万とかなり処理性能が高いです。多くのハイエンドスマホに採用してるSnapdrragon 8 Gen 3は200万くらいなので、それより20〜30%も高性能となっています。
3D mark(Solar Bay)でグラフィック性能を計測しました。
ベストスコアが(10461)でロースコアが(6700)となっており、5回目ループから発熱による処理性能落ちが顕著となっています。ただ、処理落ちした(6700)でも十分高性能なのでゲームを長時間プレイも安定的に遊ぶことができます。
一般的なアプリとしてChrome、Xを動かしてみました。
最大120Hzリフレッシュレートも相まってとても滑らかに動作していてどんなアプリもストレスなく動いてますね。
原神とスターレイルを最高画質60フレームで画面分割の「展開」を使って同時に動かしてみました。
めちゃくちゃ快適です。二つの負荷のかかるゲームを同時に動かして展開機能で切り替えてプレイしてもとくにレートが落ちることなく動作できてるのが凄いです。
二つのゲームを同時に遊ぶことはないと思いますが、これだけDimensity 9400の処理性能が高いということの表れ。余裕があるので最高画質設定で長時間安定的に遊べそうです。
原神(ヴィシュッダ辺土周辺)の最高画質(フレームレート60)で30分ほどプレイしてフレームレートの推移がどうなるか計測しました。
ほぼ60fpsを維持した状態で動かせます。めっちゃ快適。Dimensity 9400ってSoCはすごいです。発熱の影響もほぼなく快適に遊べて30分プレイで電池減りは13%でした。最高画質設定でこの数値なのでかなりいい方ですね。
鳴潮でも同じくフレームレートを計測しています。
こちらも最高画質フレームレート60で30分計測してますが、ほぼ60fpsで動作しています。イベント入った時は30fpsまで落ちてるのは鳴潮の仕様ですね。
端末発熱:高性能なのに発熱しにくい
Find X8は高品質なグラファイトシートと大型ベイパーチャンバー機構により発熱を上手く発散することができる構造となっています。
3D mark(Solar Bay)20回ループ→ 原神(最高画質60)で10分ほど動作させた状態で端末の熱を計測してみるとMAX温度で(41.8℃)でした。
これだけ高性能なSoCを搭載してると局所的に45〜50℃くらい発熱しても不思議ではないですが、Find X8は大型ベイパーチャンバーにより全体的に熱が放熱できているので処理性能が高いのに安定的にゲームを長時間遊べそうです。
ゲームを快適に遊びたい人もFind X8はいいかもしれませんね。
電池持ち:より長く使えるバッテリーライフ
OPPO Find X8は5,630mAhの大容量バッテリーを搭載しいますが、実際にどれくらいの電池持ちか計測しました。
- YouTube 1時間:5%消費
- 原神(高30)30分:6%消費
- 原神(最高60)30分:11%消費
- 原神(最高60・ガッツリ遊ぶ)30分:13%消費
- 鳴潮(最高60・ガッツリ遊ぶ)30分:17%消費
- メメントモリ30分:5%消費
- 待機8時間:3%消費
電池持ちはとても良いです。とくにYouTubeなど動画視聴時の電池減りが少ないので、長く動画を見ても「まだ、こんなにバッテリー残ってるの?」となるかもしれません。
ゲームも原神を(最高60フレームレート)で30分ほどプレイしても11%消費なので1、2時間ほどゲーム楽しんでも1日しっかり持つバッテリーライフではないでしょうか。
- 処理性能がめちゃくちゃ高い
- 高負荷なゲームも最高画質で遊べる
- 2つのゲームを同時に遊んでも快適
- ストレージが512GBと大容量
- 放熱性が高く動作が安定している
- バッテリー持ちがとても良い
- microSDカードに非対応
Hasselbladコラボカメラを搭載
OPPO Find X8は80年以上続くスウェーデンの名門カメラメーカー・Hasselblad(ハッセルブラッド)コラボカメラを搭載しています。
ついに、国内モデルにもHasselbladが来ました!
Hasselbladとのコラボによって得られる写真画質の雰囲気ある撮影がスマホで簡単に楽しめます。
- 広角:50MP(SONY LYT-700・1/1.56型)・ F/1.8
- 超広角:50MP(Samsung JN5・1/2.76型)・ F/2.0
- 望遠:50MP(SONY LYT-600・1/1.95型)・ F/2.6
- 望遠:デジタルズーム × 120
- イン(SONY IMX615・1/2.74型):32MP・ F/2.4
- 機能:マスター、フィルター(film)、ポートレート、高解像度、夜景、パノラマ、長時間露光、
- 動画:4K60fps / FHD 60fps、映画モード、同時動画撮影、ステッカー、XPAN
全カメラが5000万画素の高画素センサーを搭載してます。広角カメラは(LYT-700・1/1.56型)を採用でスマホらしい使いやすさと自然なボケ感を演出ができます。
広角カメラの最短撮影距離は(約9cm)なので被写体に寄りやすくて撮影がしやすいです。センサーが大きいと寄って撮影しにくくなりますが、Find X8は丁度いい距離感で撮影が可能です。
もちろん、センサーサイズが大きい方がより雰囲気ある表現ができたり、暗所に強いなどメリットが大きいですが、端末価格とのバランスを考慮して(LYT-700)を採用したのかもしれません。
広角カメラの(LYT-700・1/1.56型)はセンサーサイズは大きくはないですが、暗所撮影もノイズが少なくキレイです。
50MPの高画素センサーでクロップズームでも解像感の高い写真に仕上がります。
ハイエンドスマホにしては小さめのセンサーではありますが、暗所もしっかり撮影できて、寄って撮影もできるのでバランスはとても取れてるように感じます。
望遠カメラは世界初のWプリズムレンズを採用しています。
レンズから取り込まれた光を3回屈折させることでレンズの小型化に成功したそうです。センサーは(LYT-600・1/1.95型)と望遠にしては大型センサーでありながらもレンズモジュールの突起は3.01mmと薄く仕上げてるのはいいですよね。
光学3倍で最短撮影距離は(約47cm)とあまり寄って撮影できづ、少し離れたところから撮影する必要があります。
ただ、Find X8の望遠カメラは50MP(LYT-600・1/1.95型)の「高画素 + 望遠カメラとしては大型センサー」を搭載してるので、クロップズーム(デジタルズーム6倍 / 146mm)でもキレイな画質を維持できます。
しかも、センサーサイズが大きいこともあって望遠カメラで撮影しながらもこれだけのボケ味を演出できます。
※ 73mm(6倍ズーム)、146mm(10倍ズーム)です。
これ、すべて望遠カメラで撮影してますがいい感じです。望遠で(1/1.95型)センサーを搭載したスマホは2024年12月現在で国内モデルで存在しないのでFind X8は大きな魅力ではないでしょうか。
50MP高画素 + 大型センサーでデジタルズーム10倍しても画質はキレイですし、光学3倍の望遠カメラではありますがデジタルズーム6〜10倍あたりは常用できる画質ではないでしょうか。
ちなみに、デジタルズームは10倍以上からAI補正によるズームになっていて、デジタルズーム30倍も十分に使える画質で、最大120倍までズームして撮影できます。
光学3倍望遠カメラでもデジタルズーム30倍くらいなら常用できそうな感じなので、そこそこの高倍率ズームでも使えそうですね。
カメラ:マスターモードで雰囲気ある写真画質に
OPPO Find X8は通常の写真モードだけでなくハッセルブラッドの色味や雰囲気を存分に味える「マスター」モードによる撮影もできるようになっています。
「Auto」だけでなく細かく設定して撮影する「Pro」もありますが「Auto」モードでサクッと撮影するだけで、このように雰囲気ある空気感も表現してくれるような写真撮影が可能です。
マスターで撮影するとビネット効果(四隅が少し減光した感じ)が追加されて艶のあるコントラストの高い色味になって独特な雰囲気の写真に仕上がります。
ちなみに、マスターモードは周囲の減光具合(ビネット)で調整もできます。
初期値で最大となってるので基本的にそのままでいいかと思いますが、「彩度」や「コントラスト」も自分好みに調整が可能です。
花をクロップズームで撮影しても全体的に柔らかい雰囲気でいい感じです。
通常モードも普通にキレイに撮影できてますが、マスターモードだとスマホカメラで撮影したとは思えないような空気感のようなものを表現できてる感じがします。
単純にHDRで平坦な明るさの画質に仕上げるのではなく光と影を上手に表現するモードと言っていいかもしれないですね。
暗いところはディテールを残しながらしっかり暗く、明るいところしっかり明るく(場合によっては白トビも辞さない)、明暗差のある仕上がりです。
ただし、ラーメンなど食レポはマスターモードは少し苦手なので通常モードで撮影するか、マスターで撮影して後からフィルターなどで色味を変更するのがいいでしょう。
ほぼほぼ、光学3倍望遠 + マスターモードで撮影していますが、スマホでここまで雰囲気ある写真撮影が可能です。
FInd X8の望遠カメラはデジタルズーム10倍以上からAI補正による超解像補正が入るので10倍(243mm)と9.9倍(242mm)で比較してみると…
AI補正が入ってる10倍の方が解像感が圧倒的に違うのが分かります。たった0.1倍違うだけなんですけど、10倍ズーム以降はAI補正の力を使って画質向上を図っているようです。
なお、超広角カメラは50MP Samsung JN5(1/2.76型)を搭載していますが小型センサーなので画質は普通ですがマスターモードなら雰囲気重視で撮影できます。
ノイズ少なめで少しのっぺりとした画質ですが色味は良いので広い視野で撮影したいときは十分使えますし、超広角マクロにも対応しています。
超広角カメラも50MP高画素センサーなのでマクロモードでクロップズーム2倍で被写体にかなり寄って撮影が可能。高画素センサーになるだけでも撮影できる幅が広くなります。
カメラ:フィルムっぽい撮影も可能
FInd X8は撮影時、撮影後に「フィルター」を追加可能でフィルムの粗目、ノイズを再現した「Film CC(フレッシュ)」「Film NC(エメラルド)」「Film NH(クリア)」があります。
このように淡い雰囲気の色味になるだけでなく、フィルムの粒子も再現してくれます。
スマホの小さい画面だと分かりにくいところありますが、大画面モニターになると違いが良くわかります。
マスター + フィルター(Film)の組み合わせでスマホとは思えない写真を気軽に撮影できるのでとても良きです。
カメラ:ポートレート撮影も強い
Find X8は背景をソフトウェアでぼかして表現するポートレートモードを搭載していますが精度はとても良くて風景において雰囲気ある撮影が可能となっています。
色味も落ち着いた感じで光の玉ボケ感も演出できています。
もちろん、人物撮影も強くて光学3倍の望遠カメラでありながらも髪の毛の細部までしっかり再現しつつ背景をいい感じにぼかせます。
Find X8の望遠カメラは50MP(1/1.95型)と望遠にしては大きめのセンサーを搭載してるので、髪の毛など細かい表現も得意なんですよね。
家族など人物撮影をするカメラとしては最高かもしれません。光学3倍なら丁度いい画角がポートレート撮影が可能となっています。
なお、ポートレートモードには「通常モード」だけでなく「霧」「きらめき」「幻想的」の3つのモードでの撮影も可能となっています。
顔をお見せできないのが残念ですが、大型センサーならではの髪の毛の細やかな表現、肌の質感が良いです。スマホの望遠カメラは思えない表現力で人を撮るのがとても上手いと感じます。
カメラ:手ぶれに強い動画撮影
OPPO Find X8は最大4K 60fpsの動画撮影に対応、電子手ぶれ補正を強力に抑えるモード、HDR10ドルビービジョン撮影にも対応してます。
また、動画で背景をぼかすモード(FHD 30fps)も設定可能でフィルターを追加することで映画のような雰囲気で動画撮影もできるので、少しこだわった動画撮影も気軽に撮れるのは嬉しいですね。
実際にどんな動画が撮れるのかYouTubeでレビューしています。
- 「マスター」モードで雰囲気ある撮影が可能
- フィルター「film」でフィルムっぽい粒子を再現
- 望遠カメラのセンサーが大きくて画質がキレイ
- 10倍ズーム以降はAI補正による画質アップ
- 動画もキレイで手ぶれの少ない撮影ができる
- 望遠カメラの最短撮影距離は長め(約45cm)
端末価格
OPPO Find X8はメモリ16GB、ストレージ512GBのモデルが公式ストアでが定価139,800円で販売されます。
Amazon、楽天市場などの家電量販店で取り扱いをしポイント還元などで実質価格は11〜12万円ほどとなっています。
さらに、au+1 collectionやIIJmioでも取り扱いをしていて、IIJmioは124,800円(MNP:94,800円)とかなりお手頃価格で購入可能です。
OPPO Find X8 レビュー:まとめ
OPPO Find X8 メリット・デメリット
- 6.6インチの大画面ディスプレイを搭載
- 最大120Hzリフレッシュレートで滑らか操作
- Dimensity 9400の処理性能が凄い
- 16GBメモリ + 512GBストレージと大容量
- 顔 + 画面内式指紋認証を搭載
- Hasselblad コラボカメラを搭載
- SUPERVOOC 80W急速充電に対応
- SUPERVOOC ワイヤレス充電(50W)に対応
- IP69防水防塵(強水圧・80℃お湯に対応)
- MIL-STD-810H / SGS 耐衝撃規格に対応
- ステレオスピーカーを搭載している
- おサイフケータイ(Felica)に非対応
- Wi-Fi 7 / 6Eに非対応(Wi-Fi 6まで)
- USBの通信速度がUSB 2.0と遅い
- 3.5mmヘッドフォンジャック非搭載
- 高音質コーデック・aptX Adaptiveに非対応
OPPO Find X8 どんな人におすすめ?
OPPO Find X8は6.6インチの大画面ディスプレイを搭載しつつ1.45mmのOPPOスマートフォン史上最も薄いベゼルを実現したことで本体サイズの幅を抑えた丁度扱いやすいハイエンドスマホです。
- OPPOのハイエンドスマホを待ち侘びていた
- 価格控えめでゲームに強いフラグシップ性能が欲しい
- Hasselbladのスマホカメラを使ってみたい
- 人物を雰囲気ある感じで撮影したい
- 電池持ちがいいハイエンドスマホが欲しい
- お風呂に入りながら使いたい(自己責任ですが)
OPPOのハイエンドスマホ日本国内モデルとしては久しぶりなので、待ち侘びていた人は迷いなく買いましょう。というか、もう購入してると思います。
原神、スターレイル、鳴潮といった重めのゲームを快適に動かしたい人もFind X8はいい選択肢です。11〜13万円でAntutuスコア220〜240万くらいの性能でメモリ16GB、ストレージ512GBの大容量モデルを手に入ります。
この性能、容量で実質11〜13万円で買えるのでコスパ、めっちゃいいですよね。
また、Hasselbladのスマホカメラを使ってみたい、雰囲気ある写真撮影を気軽に楽しみたい人もFind X8はおすすめです。
マスターモードで撮影すると、とにかくエモい、雰囲気重視の写真を簡単に撮影できます。光学3倍の望遠カメラはセンサーが大きいのでポートレート撮影に適してるように感じます。
Find X8はIP69の強水圧、高温(80℃)も耐えられる防水性能を持ってるのでお風呂に入りながら使うスマホとしてもいいかもですね。水滴による誤タッチが少ないスプラッシュタッチにも対応してますし快適そうです。高い端末なので怖いですが…笑
このようにFind X8はハイエンドスマホとしては申し分ないスペックでありながら価格も控えめでいい感じです。IIJmioへのりかえなら94,800円ですしね。
ただし、Felicaに非対応なのでSuica、PASMO、iD、QUICPayといった電子決済に対応してないのが最大のデメリットです。
NFCは対応してるのでVISAタッチによる決済はできますが交通系カードが使えないのは注意です。交通系カードを使ってない、2台持ちをするならFind X8を選んでもいいでしょう。
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