Amazonの電子書籍リーダーの無印の「Kindle」は2022年に3年ぶりにKindle(第11世代)に生まれ変わりましたが、これがね、今回のKindleはとても良いアップデートなんです。
高精細e-inkディスプレイを採用し文字が見やすくなって、端末の大きさもよりコンパクトに軽量化しめちゃくちゃ読みやすくなりました。本当に筐体の軽さにビックリしてしまった..。
画面サイズが大きくなってモバイル性が下がったKindle Paperwhiteに不満があった方は無印のKindleは満足いく端末になるかもしれません。
この記事ではKindle(2022・第11世代)のデザイン・スペック・使いやすさのレビューをしています。
実際に使ってどうなのかメリット、デメリット、旧Kindle(2019・第10世代)との違いを比較したので乗り換えやコンパクトで軽い電子書籍端末を検討してる方は参考にしてください。
なお、2024年現在、Kindle(第11世代)は最新モデルとなっています。
- 端末が小型軽量化して本が読みやすく
- USB-Cポートで充電環境を統一できる
- 高精細e-inkディスプレイで本の視認性が向上
- 動作速度が向上し画面切り替えが速くなった
- フロントライト内蔵で暗所でしっかり読める
- 1回の充電で数週間の電池持ちで長く使える
- 防水非対応でお風呂では使えない
- 漫画を読むには画面が小さくて読みにくい
- 価格が8,980円 → 10,980円と高くなった
Kindle(2022・第11世代)は広告アリモデルが10,980円〜買うことができるので、はじめての電子書籍端末としておすすめですよ。
この記事の目次
Kindle(2022・第11世代)レビュー:外観
本体デザイン・サイズ
新型のKindle(2022・第11世代)は従来モデルと同じくオーソドックスなデザインでディスプレイサイズは6インチととなっています。
ベゼルとディスプレイは段差があるスタイルでベゼル部分がプラ素材になってるので指紋が付きにくくなっています。
筐体の素材には再生利用プラスチック75%(ブラック)、30%(デニム)、再生利用マグネシウム90%使用(ブラック・デニム)使用されています。
サラサラとした手触りで本体サイズもコンパクトで重量も軽いので持ちやすくて、ずっと持って本を読んでても手が疲れることはありません。
本体下にUSB-Cポートと電源ボタンを搭載しています。
Kindleらしい必要最低限のボタンとポートでシンプルに使うことができます。本体カラーはデニムとブラックの2色から選ぶことができて、今回レビューしているのはデニムカラーです。
パッケージと付属品
Kindle(2022・第11世代)は青色ベースのパッケージに収められており、本体、説明書、USB-C to Aケーブルが同梱されています。
ケーブルは付属しますが電源アダプタが入っていません。ただ、スマホで使ってる充電アダプタを代用できるので問題ないでしょう。
どうしても、充電する元がないという方は別途電源アダプタを用意する必要があります。なんでもOKですがAnker 521 ChargerとAnker PowerLine III Flowあればスマホと同時充電が可能です。
Kindle(2022・第11世代)のメリット
端末がコンパクトに軽くなって本が読みやすく
無印のKindle(2022・第11世代)本体サイズは(157.8 × 108.6 × 8.0 mm)重量は158gです。画面サイズが6インチで本が読みやすい4:3の比率になってるので本体横幅は108mmと幅広です。
操作自体はページ送りがメインとなるので横幅があっても困ることはないです。
また、この大きさだとジーンズのポケットに入れて持ち運ぶことも可能で、どこでもいつでも本を読む体制を作り出すことができるのは最高です。
Kindle(2022)と(2019)で比較するとベゼル幅が狭くなって全体的によりコンパクトになって持ちやすくなってるのがわかります。
Kindle | 2022 | 2019 |
---|---|---|
本体サイズ | 157.8 × 108.6 × 8.0 mm | 160 × 113 × 8.7 mm |
重量 | 158 g | 174 g |
重量も 174 g → 158 g と 16 g も軽くなっていて、手で持って比較しても「え、軽っ!」ってなります。従来モデルも軽かったですが更なる軽量化で本を読むのに最適化されています。
本体の形状はより丸みの帯びたスタイルになって手に馴染むかんじ。とても持ちやすくていい感じです。
なお、従来モデルの充電ポートはMicro USBだったので別でケーブルを用意しないといけなかったのが、Kindle(2022)はスマホやタブレットの充電ケーブルで充電できるようになりました。
背面パネルのデザインも同じですがスリム化しスラっとした印象で本体の厚みが0.7mm薄くなってるのでとても薄く感じます。
ちなみに、6.8インチの大きなディスプレイを搭載してるKindle Paperwhiteと比較するとこれくらいのサイズ差となっています。
漫画を読むならKindle Paperwhiteは見やすくて最高ですが、ちょっと大きいと感じることがありますが、Kindleは6インチと本を読むには丁度良い大きさでずっと本を読んでられます。
高精細e-inkディスプレイで本の視認性が向上
Kindleは電子ペーパー(e-ink)ディスプレイを採用しています。
- 顔料粒子を電気で表示し目に優しいディスプレイ
- フロントライトなしで環境光で画面が見える
- 消費電力が少なく数週間も使える
e-inkディスプレイは微細なマイクロカプセルに白と黒の顔料塗装した粒子を入れて電界に移動させて表示する仕組みで、液晶や有機ELとは根本的に仕組みが異なり紙に近い表示が可能で目にとても優しいディスプレイです。
Kindle | (2022・第11世代) | (2019・第10世代) |
---|---|---|
画面サイズ | 6インチ(電子ペーパー) | |
解像度 | 300ppi | 167ppi |
内蔵ライト | あり-LED4個 | |
ページ送り | タッチスクリーン | |
ストレージ | 16GB | 8GB |
通信仕様 | Wi-Fi | |
防水仕様 | – | – |
Kindle(2022)は解像度が向上し167ppiから300ppiになって文字が滑らかになりました。
従来モデルは漫画の吹き出しの文字が潰れてしまって読みにくいことがありましたが、Kindle(2022)は細かい文字もしっかり表示できるようになって漫画も読みやすくなっています。
高精細e-inkディスプレイは上位モデルのKindleの特権だっただけにエントリーモデルのKindleにも搭載したのは大きな進化です。これだけでも買って損しないですよ。
ストレージ容量が16GBに増えた
Kindle(2022)はストレージ容量が8GBから16GBに倍増しより多くの電子書籍をダウンロードできるようになりました。
実際にユーザー側が使える容量は13GBほどですが漫画など容量の多いコンテンツもたくさんダウンロードして楽しめます。
最近のKindleシリーズはセルラーモデルがなくなりましたが容量が増えたので問題はないのかもしれません。
動作速度が向上し画面切り替えが速くなった
新型のKindle(2022)は画面が見やすくなっただけでなく動作速度も向上していて操作感がかなり改善しています。Kindle(2022)と(2019)で動作を比較してみました。
画面の切り替えがワンテンポ速くなってますよね。
体感としても次のページへの切り替え速度が速くなったと感じますし、ページ送りが従来モデルよりも高速化してるので読み飛ばしもしやすくなりました。
電子ペーパーを採用している電子書籍リーダーは画面切り替えが遅いのが使いにくいと感じるところでしたが、Kindle(2022)はしっかり改善されて操作性が向上しています。
フロントライトで暗所でしっかり読める
e-inkディスプレイは紙の本と同じように環境光を反射させて表示してるので目の負担が少なく優しいので長時間読書も疲れにくい特性がります。
ただ、暗いところだと画面が見えなくなりますが、Kindleはフロントライトを搭載してるので暗闇の中でもしっかり本を読めるようになっています。
最大にしなくても5〜10くらいの設定でも夜の室内なら十分本を読める明るさです。
ディスプレイの下から光るバックライトではなく画面を上から照らすフロントライトなので、スマホやタブレットよりもブルーライトをカットできるので目の負担も少なく読書しやすいですよ。
また、ダークモードも搭載しました。
背景を黒くして文字を白く反転させるモードですね。
個人的に文字が白くなると目がチカチカするのでダークモードは苦手ですがKindleのダークモードは白文字が自然で目が疲れないので意外と布団に入ってから使える感じです。
文字の大きさを細かく調整できる
Kindleは文字主体の小説や書籍の文字の大きさを調整できる設定を投資していて「標準」「コンパクト」「拡大」から選ぶことができます。
これは電子書籍ならではの機能ですよね。紙の本だと細かい文字は細かいままですし、細かすぎて嫌になることもありますが、Kindleなら文字を大きくして誤魔化すことができるのは強いです。
メモ、ハイライトを書き込める
普通の紙の本にもマーカーなど線を入れることがあるかもしれませんが、Kindleも同じようにハイライトを引いたり、メモを入力しておくことができます。
みんなが気になってる箇所もハイライトで表示されるので、読んでいる本でどこが重要なのかも一目で分かるのも電子書籍リーダーのメリットとなるのではないでしょうか。
1回の充電で6週間の電池持ちで長く使える
Kindleの最大のメリットとも言っても過言ではないのが電池持ちの良さです。Kindle(2022)は1回のフル充電で最大6週間のバッテリーライフとなっています。
使い方によっても異なります1ヶ月は充電をしなくても本を読み続けることができます。というか、家に帰ってカバンの中に入れっぱなしにして置けるのは嬉しいですよね(というか、本読め)
Kindle(2022・第11世代)のデメリット
防水非対応でお風呂では使えない
無印のKindle(2022)は防水仕様ではないのでお風呂に入りながら本を読む用途には使うことができません。
お風呂に入りながら読書するなら上位モデルのKindle Paperwhiteを選ぶことになります。
まあ、それはそうなんですけど画面サイズが大きいので6インチサイズでお風呂用のKindleがないのが残念です。
漫画を読むには画面が小さいかも
6インチのKindle(2022)はコンパクトで小説を読むのには丁度いいサイズで個人的にはKindle Paperwhiteよりも好きですが漫画を読むには画面が小さいと感じることはあります。
ディスプレイの解像度が向上したので吹き出しの文字が読めないことはないですが吹き出しだらけの漫画になるとどうしても読みにくいので、やっぱ漫画を主体で読むなら6.8インチのKindle Paperwhiteにした方がいいでしょう。
Kindleは小説、ビジネス本など文字主体の書籍を読むのに適したサイズです。
価格が8,980円 → 10,980円と高くなった
Kindleといえば低価格で購入できる電子書籍端末で従来モデルは8,980円で購入できたのが円安の影響もあってか10,980円となりました。
- 広告あり:10,980円
- 広告なし:12,980円
ただ、高解像度のe-inkディスプレイを搭載したモデルがプラス2,000円で手に入れられるなら納得かもしれません。また、12,980円でロック画面に表示される広告がないモデルもあります。
Kindle(2022・第11世代)レビュー:まとめ
わりとデメリットが無くなった
Kindle(2022)は3年の時を経てわりとデメリットがなくなったように思います。
高精細ディスプレイで文字が見やすくなって本体もコンパクトで軽いので長時間読書もなんのその。
以前のKindleも比較的小さい端末ですがカムバックした感じで防水仕様になったら完璧になりそうです。
ただし、漫画を読むには画面サイズが小さいと感じるかもしれません。
小説を読むなら丁度いいのですが吹き出しの文字が小さすぎて読めないコトがあるので漫画を読むコトが多いなら上位版のKindle Paperwhiteがおすすめです。
→ Kindle Paperwhiteをくわしく見る
無印 Kindle(2022)どんな人におすすめ?
では、Kindle(2022)はどんな人におすすめか?
- 初めての電子書籍リーダーに
- 旧型のKindleからの乗り換えに
- 片手で読書を気軽にしたい
- 文字主体の書籍を読むことが多い
- お風呂に入りながら読書しない
初めての電子書籍リーダーにKindle(2022)はおすすめです。画面がキレイで動作もスムーズで操作性も良好なので、旧型のKindleを使ってる方も乗り換え先として良いかもしれません。
Fireタブレットで電子書籍を読むのも良いですが端末が重いので手が疲れてきますが、Kindle(2022)は軽量で本当の本を持って読書をしてる感覚で長時間読書も苦になりません。
普通の紙の本だと両手で持って読むのが基本ですが、Kindleなら片手で持って画面をタッチするだけでページ送りできるので片手操作も余裕なので片手で読書したい方にもおすすめです。
Kindleは防水には非対応なのでお風呂に入りながら読書しないならKindle(2022)でも問題ないですが、もしお風呂で読書したいなら上位のKindle Paperwhiteにしましょう。
→ Kindle Paperwhiteについて
Kindleキッズモデル
Kindleにはキッズモデルがあります。Kindleキッズモデルはカバーを付属して子ども向けの書籍を1,000冊以上楽しめるFreeTime Unlimitedを1年間無料で使うことができます。
子ども向けの電子書籍が見放題なので本不足を感じているならKindleキッズモデルはとてもおすすめです。日本の歴史とか懐かしい本もあるので大人でも意外と楽しめたりしますよ。
また、Fireタブレットにもキッズモデルがあります。FreeTime Unlimitedで何ができるかも書いているので是非参考に!
Amazonプライム会員で一冊無料に
Amazonの有料プランのプライム会員になるとKindleオーナーライブラリの中から毎月1冊無料で電子書籍を読むことができるようになります。
さらに、対象のKindle本を無料で読み放題することができるPrime Readingというサービスも使うことができるので非常におすすめです。
すべての電子書籍が見放題になるわけではありませんが、プライム会員の年会費(4,900円) でKindleのサービス以外にもプライムビデオ、プライムミュージック、プライムフォトといった様々なお得なサービスを楽しめます。
Amazonプライムの詳しいメリットについてはこちらの記事を参考にしてください!
Amazonではブラックフライデー やプライムデーといった大型セールを定期的に開催しています。Fireタブレットも安く買うことができます。
https://sin-space.com/entry/blackfriday2022→ Kindleの選び方・比較はこちら
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