Samsungの横開きスマホとなるGalaxy Z Fold6が本体デザインをフラット化して、カバーディスプレイの横幅が広がったことで閉じた状態でも違和感のない画面比率で操作可能に。
さらに大幅に軽量化しフラグシップスマホのGalaxy S24 Ultraとほぼ同じ重量になって片手でも扱いやすいファブレットスマホに進化しています。もちろん、SoCも強化しバッテリー持ちも向上し全体的にブラッシュアップされています。
この記事では、Galaxy Z Fold6のデザイン・サイズ・性能・カメラの画質をレビュー・評価しました。実際に使ってどうかメリット、デメリットも書いたので参考にしてください。
- タブレットになるフォルダブルスマホ
- フラット化し画面の表示領域が広くなった
- 薄く軽量化し扱いやすさアップ
- 3画面 + ウィンドウでマルチタスク可能
- フレックスモードで色んな使い方が可能
- 動画視聴や電子書籍が読みやすい
- Sペンがあれば手書きでメモが取れる
- DeXモードでパソコンとしても使える
- Galaxy AIに対応している
- メイン画面に折り目がある
- 電話しながら作業がしにくい
- Sペンを端末に収められない
- microSDカードを使えない
- 3.5mmヘッドフォンジャックがない
- 端末価格が高い
この記事の目次
Galaxy Z Fold6の特徴
- メイン:7.6インチ フレキシブル有機ELディスプレイ
- カバー:6.3インチ 有機ELディスプレイ
- メイン解像度:2,160 × 1,856ピクセル
- カバー解像度:2,376 × 968ピクセル
- リフレッシュレート:最大120Hz
- SoC:Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy
- メモリ:12GB LPDDR5X
- ストレージ:256 / 512GB / 1TB(UFS 4.0)
- 生体認証:顔 + サイドボタン式指紋認証
- 広角カメラ:50MP(1/1.56型)・ F/1.8
- 超広角カメラ:12MP(1/3.2型)・ F/2.2
- 望遠カメラ:10MP(1/3.9型)・F/2.4(デジタルズーム ×30)
- フロントカメラ:10MP・F/2.2
- 防水防塵:IP48、スピーカー:ステレオ
- 通信:5G(Sub-6)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3
- NFC:NFC A / B / Felica(おサイフケータイ)
- ポート:USB-C(25W)(USB 3.2 Gen 2)
- ワイヤレス充電:Qi対応、バッテリー:4,400mAh
- サイズ(Open):153.5 × 132.6 × 5.6 mm
- サイズ(Close):153.5 × 68.1 × 12.1 mm
- 本体重量:239 g
- OS:Android 14 → 21まで対応予定
- セキュリティアップデート:2031年まで
- 端末価格:249,800円〜
- 発売日:2024年7月31日(水)
Galaxy Z Fold6は7.3インチのフレキシブル有機ELディスプレイに6.3インチのカバーディスプレイを搭載した横折りタイプの折りたたみスマホで、SoCにSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyを搭載し処理性能も高くバッテリー持ちも向上しました。
全体的にフラットなデザインに一新してディスプレイの四隅が角張ったスタイルになって画面比率も横に広って視認性の良いカバーディスプレイになったのは良き改善点です。
端末を開くことで7.6インチのメインディスプレイを使って小型タブレットとして使うことができます。大画面で動画を視聴するのもヨシ、電子書籍で漫画を読むのヨシ、ゲームを2つ同時にプレイするのいいでしょう。
バッテリー容量は4,400mAhと先代のGalaxy Z Fold5と同じですがSoCの電力効率が向上し電池持ちが良くなっています。一台二役な端末だけに電池持ちが良くなってるのは有難い進化ではないでしょうか。
さらに、Galaxy Z Fold6はIPX8 / IP4X 防水防塵に対応しました。先代のFold5は防塵規格は対応しておらず公園など砂が多いところでの使用は不安でしたがGalaxy Z Fold6は外での使用も安心感が増したのではないでしょうか。
Galaxy Z Fold6は7年のメジャーOSアップデート保証でAndroid 21まで対応し
最大4年(2027年まで)のセキュリティーアップデートも2031年まで保証されて長く安心して使うことができます。
端末価格はSamsung公式ストアのSIMフリーモデル(256GB)が249,800円〜となっており、ドコモとauでも取り扱いをしています。
Galaxy Z Fold6 レビュー
本体デザイン・サイズ
Galaxy Z Fold6の背面パネルはマットガラス(Gorilla Glass Victus 2)にマットアルミフレームを採用して落ち着いた雰囲気の見た目で、本体カラーが豊富(シルバーシャドウ、ネイビー、クラフテッドブラック、ホワイト)の4色あります。
クラフテッドブラックとホワイトはオンラインショップ限定色となっています。今回レビューしてるGalaxy Z Fold6はシルバーシャドウです。
先代のFold5はディスプレイ四隅が丸みのあるデザインだったのが、Galaxy Z Fold6は角張ったデザインになってメインディスプレイの表示領域も広くなって扱いやすく進化しています。
本体サイズは開いた状態で(153.5 × 132.6 × 5.6 mm)で厚みが 6.1mm →5 .6mm と薄く、閉じた状態でも(153.5 × 68.1 × 12.1 mm)と厚みが 13.4mm → 12.1mm と1.3mmも薄くなって操作性が向上しています。
小型タブレットの代名詞ともいえるiPad mini 6とサイズを比較しました。
8.4インチと7.6インチと画面サイズがiPad miniの方が大きいですが、画面を開いた時の画面横幅はGalaxy Z Fold6が上回っており左右で2画面表示した時にスマホを2台並べて使うのと同じ感覚で使えます。
Foldシリーズは先代のZ Fold5から折り畳んだ状態でピッタリ閉じられるようになりましたが、今回のZ Fold 6も同じように隙間なく閉じることができます。
閉じた時の厚みが(13.4mm)→ (12.1mm)と1.3mmも薄くなっています。これは大きな進化です。閉じて使う時の厚みがなくなることで、よりスマホらしく片手操作することが可能となります。
- Z Fold6:153.5 × 132.6 × 5.6 mm(開)、153.5 × 68.1 × 12.1 mm(閉)、重量:239 g
- Z Fold5:154.9 × 129.9 × 6.1 mm(開)、154.9 × 67.1 × 13.4 mm(閉)、重量:253 g
サイドフレームは光沢アルミ金属素材を採用し、操作ボタンは先代と同じく本体右側に音量ボタンとサイドボタンを搭載してます。
フレームが丸みのある形状から角張ったフラットフレームになってスタイルがだいぶ変わりました。
見た目はとてもカッコいいですが持った時に手に刺さる感じがあるので好みは分かれそうです。(個人的にはフラット形状は大好きですが)
充電ポートはUSB Type-Cを採用し25W出力の充電に対応。バッテリー容量は4,400mAhで、もう少し容量が多いと良かったですがSoCの電力効率が向上してるので電池持ちは向上しています。
もちろん、ワイヤレス充電(Qi)にも対応し無線で充電できるのでケーブルレスの生活も可能です。
リアカメラはレンズのデザインがメタリック感のあるスタイルに変更となっています。
筐体が角張ったデザインになったのはやっぱりカッコいいですね。スタイリッシュでとてもいい感じではないでしょうか。
Galaxy Z Fold6は防水防塵はIPX8 / IP4Xに対応しています。
- IPX8:水深1.5mのところに機器を沈めて約30分間放置
- IP4X:直径1mm以上の固形物が内部に浸入しない
雨で濡れたり、水深1.5mくらいある水の中に水没しても耐えられる防水性能があるので水回りでも使えますし、今回のFold6か防塵規格にも対応したので公園など砂埃があるような場所でも開いて使えるのは安心です。
生体認証はサイドボタン式指紋認証に対応しています。
複数の指を登録しておくことで閉じた状態、開いた状態のどちらでも使えますし顔認証にも対応し開いた状態でもアンダーディスプレイカメラを使って認証可能です。
マスク対応はしてない、顔が認証できない状況下においても指紋が使えるので快適に画面ロック解除ができるので日常で困ることはないでしょう。(僕の顔は少し認識しにくい模様…)
- フラットなスタイリッシュな筐体
- スマホ + タブレットとして使える
- 軽量化して扱いやすくなった
- 顔 + サイドボタン指紋認証に対応
- IP48 防水防塵仕様で水回りでも使える
- ワイヤレス充電に対応している
- フラットが苦手な人には合わない
- 個人的にはデメリットはなし
ディスプレイ:カバー画面が使いやすくなった
Galaxy Z Fold6のカバーディスプレイは画面比率が変更となろり、先代のZ Fold5の解像度(2,316 × 904ピクセル)から(2,376 × 968ピクセル)と表示領域が広くなっています。
さらに、画面四隅の形状も丸型から角形に変更になったことで視認性が向上しカバーディスプレイの見やすさが圧倒的に向上しました。Yahoo!JAPANのトップページのタブ表示がGalaxy Z Fold6の方が横に広く表示できて違和感の少ない画角になっています。
感覚としてはXperia 5 Vのディスプレイに近い感じです。
端末横幅が68mmと同じで上下のベゼル部分もディスプレイになったのがGalaxy Z Fold6です。とても馴染みのある画面サイズで片手操作がしやすいです。
先代のZ Fold5はYouTubenoサムネイルが縦並びで一度に表示できる情報量が少なかったのが、Z Fold6はサムネイルが小さく表示されてタイトルが横に表示されるようになり見やすくなっております。
2画面表示も表示領域が広がってより見やすくなった感じでしょうか。また、Galaxy Z Fold6は以下のように画面を少し立てた状態ならカバーディスプレイを表示できるのでスタンドなしで動画視聴が可能です。
画面の比率が普通のスマホに近付いたのでゲームも違和感なくプレイできます。
先代までは少し横長になりすぎて遊びにくいところありましたが、Galaxy Z Fold6は画面を開かずしてカバーディスプレイで快適にゲームすることができそうですね。
メインディスプレイも画面比率が少し変更となって(2,176 × 1,812ピクセル)が(2,160 × 1,856ピクセル)に横幅が広くなっています。画面四隅の形状も丸型から角形になって全体的に表示領域が広がった感じですね。
大画面で動画を視聴したり、3画面表示にして複数のアプリを同時に使うことができます。とくに、3画面表示した時に画面四隅の丸みがなくなったことで没入感の高くなったのは見やすくていい感じです。
Kindleアプリで電子書籍を大画面で楽しむことができます。ただし、見開きで漫画を読むと折り目が逆なのは残念です。
画面比率が変更となって見開き対応に期待したのですが、漫画を読む場合は見開き表示ができるPixel Foldの方が見やすいです。
とはいえ、画面の表示領域が広がったことでフレックスモードで動画を見ても画面が狭いと感じにくくなったのはいいですね。
フレックスモードのタッチパッドも改良されて、二本指でスクロールしないといけなかったのが、スライドによるスクロールができるようになっています。
細かいところですがこのUIは使いやすいですね。外部モニターを使ってパソコンとして使えるDeXモードのタッチパッド機能にも是非とも追加して頂きたい新機能ですね。
なお、Galaxy Z Fold6のディスプレイは画面輝度が1,750nitsから2,600nitsと1.5倍ほど画面が明るくなっています。
画面が明るくなって外での視認性が良くなっていますね。先代も普通に使うにはそこまで差を感じることはないですが、カメラで撮影するときなどに差を感じることができます。
ディスプレイ:Sペンに対応している
Galaxy Z Fold6は別売りのSペンに対応しておりメインディスプレイで手書きメモしたりお絵描きして楽しむことが可能です。
別売りですが純正ケース同梱のSlim S Penを使うのが持ち運びできて、ケース部分に収納できるので使い勝手がいいかと思います。Sペンでカメラのシャッターを切るエアアクションはS Pro Proでが必要ですがメモするくらいならSペンでも十分使えます。
Galaxy S24 Ultraだと少し画面が狭いと感じることがありますっがGalaxy Z Fold6ほどのディスプレイサイズがあればそれなり快適にメモを取れるので、ポケットに入るメモ書きマシーンとしては最適ではないでしょうか。
ちなみに、音声録音もメモアプリから可能で会議でメモを取るときにどのタイミングでメモを取ったかなどの筆跡も辿ることができます。これは、何気に便利な機能かもしれません。
また、Galaxy Z Fold6は「AIスケッチ」を搭載しており適当に手書きした絵をAIで再スケッチしてくれます。
適当にササっと描いた猫ちゃんをこんな感じに整えてくれます。
水彩画、イラスト、スケッチ、ポップアート、3Dアニメからテイストを選んでAIが元の絵を元に整えてくれます。先代のZ Fold5やS24 Ultraには搭載されていない機能なのでイラストをAIで描きたいならいいですね。
(アップデートでその他の機種も対応しそうな気がしますが。)
- 画面四隅が角型になって没入感が向上
- カバーディスプレイが圧倒的に見やすく
- カバーディスプレイでゲームがしやすく
- 画面輝度が明るく視認性が向上した
- Sペンに対応しメモ書きに使える
- AIスケッチで簡単に絵が描ける
- メインディスプレイに折り目がある
DeXモード:パソコンとして使える
Galaxy Z Fold6はアプリをウィンドウ化して操作可能でBluetoothでマウスとキーボードを接続すれば単体でパソコンのように作業することができます。
さすがに画面サイズが7.6インチとタブレット端末にしては小さめなので実用性は低いですが出先で作業をしたり、ポエムを書きたい気分になっても大丈夫です。対応可能です。素晴らしい。
また、USB Type-Cを使って外部モニターとGalaxy Z Fold6を接続して使える機能で、完全なウィンドウでAndroidアプリを操作できるのでBluetoothでキーボードとマウスを接続してパソコンとして使えます。
いわゆるパソコンモードですが大画面で写真の編集をしたり文章の作成、表計算など仕事で作業したりもできちゃいます。
仕事で使うといってもパソコンを持ち歩いてると思うので必要性はなさそうですが、パソコンを使うことがない人でもGalaxy Z Fold6があればDeXモードにして作業ができます。
撮影した写真を大画面で編集したり…なんて使い方ができますね。
外部モニターの画面出力はWQHD(2560×1440ピクセル)までです。
4Kモニターだと少し解像度が不足しますが、上記の画像は5KモニターのStudio Displayと接続してますが十分な解像感を維持してるので問題はなさそう。
なお、Galaxy Storeからインストールできる「Good Lock」の「MultiStar」で4K解像度まで画面解像度を上げられるので、どうしても4KでDeXモードを使いたいならおすすめです。
- モニター接続でパソコンとして使える
- 端末をトラックパッドとして使える
- 充電しながら大画面で作業ができる
- 4K解像度に非対応(アプリ使用で対応可能)
- 対応アプリは基本的にAndroid版を使う
オーディオ:ステレオスピーカーを搭載
Galaxy Z Fold6はカバーディスプレイを搭載している筐体側の左右にスピーカーを内蔵しています。
基本的な音質は先代のZ Fold5と同じですがGalaxy Z Fold6は低音から中音にかけての音圧と厚みが増して音質が向上しています。(それでも、音質はGalaxyらしく少し軽め)
画面を折り曲げた状態でしっかりステレオで音楽を楽しめるのはFoldならではの構造ではないでしょうか。
ドルビーアトモスに対応し広がりあるサウンドを楽めますし、イコライザーを調整して自分好みのサウンドを作り出すことも可能です。
有線イヤホンは3.5mmヘッドフォンジャックを搭載していないのでUSB-C変換アダプタを使う必要があります。ワイヤレスイヤホンの高音質コーデックはLDACに対応しています。(aptX Adaptiveはいつも通り対応してません。)
- ステレオスピーカー搭載(ドルビーアトモス対応)
- 高音質コーデック・LDACに対応
- 音質は少し軽め(低音弱め)
- 3.5mmヘッドフォンジャック非搭載
- 高音質コーデック・aptX Adaptive 非対応
性能:Snapdragon 8 Gen 3で超快適
SoC(システムオンチップ)はTSMC 4nmプロセスの「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」を搭載し先代のSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyよりもさらに性能が高くなりました。
Snapdragon 8 Gen 3 for GalaxyはCPUの性能が18%、GPUの性能が19%、AIの性能が42%向上しておりGalaxy AIも快適に使えるスペックを持っています。(ローカルでのAI処理も可能)
機種 | Galaxy Z Fold6 | Galaxy Z Fold5 |
---|---|---|
SoC | Snapdragon 8 Gen3 for Galaxy | Snapdragon 8 Gen2 for Galaxy |
CPU | Cortex-X4 × 1 Cortex-A720 × 5 Cortex-A520 × 2 |
Cortex-X3 × 1 Cortex-A715 × 2 Cortex-A710 × 2 Cortex-A510 × 3 |
GPU | Adreno 750 | Adreno 740 |
メモリ | 12GB LPDDRX5 | |
ストレージ | 256GB・512GB・1TB | |
バッテリー | 4,400mAh | |
充電 | USB Type-C(最大25W) ワイヤレス(最大15W) パワーシェア対応 |
どれくらい処理性能が高くなったかAntutu(v10)でスコアを計測してみました。
Foldシリーズは性能が少し抑えられてるためトータルで(150万 → 165万)と10%ほどの性能アップに留まっています。
S24 Ultraだと同じSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyでも(193万)ほどのスコアがあるので単純に性能を求めるならGalaxy Z Fold6は選択肢から外した方がいいでしょう。
GPUグラフィック性能を計測できる3D mark(Solar Bay)です。
スコアは(5613 →8242)と1.5倍も性能が向上しています。Antutuと比べると性能が上がった感じがありますがこれはハードウェアレイトレーシングの性能が 8 Gen 2 → 8 Gen 3になって1.4倍ほど向上してる影響でしょう。
レイトレーシング対応ゲームであれば大幅に処理性能が向上するけど、非対応ゲームだとそこまで差はない…ということです。
ちなみに、原神とスターレイルを同時に動作させて見るとそれなりに動作はしており、プレイ直後は原神(最高画質60レート)でも40〜55fpsで動作しています。
ただ、10分ほどプレイすると発熱により処理落ちして20〜30fpsほどの動作まで落ちてしまうのは、先代のFold5と同じです。たしかに、性能は向上してるけど大きな差を感じることはないかもですね。
実際の動作についてはYouTubeのレビューで比較しています。
なぜか、原神だとZ Fold5の方がレートが落ちにくかったりするので、タイトルによっても結果が異なる可能性はありそうです。正直なところ性能はそこまで進化を感じることはないですね。
端末発熱:性能が上がったのに発熱は下がった
Antutu → 3D mark → 原神(15分)プレイした状態で端末の発熱を計測器で計測したところZ Fold6が(Max 41.7℃)、Z Fold5が(Max 45.1℃)でした。
端末の発熱はかなり低くなってますね。同じような処理性能でありながらも発熱が少ないということはゲームを長時間プレイ時の安定感、電力効率が向上し電池持ちも良くなることになります。
電池持ち:さらにバッテリーライフが長く
Galaxy Z Fold6のバッテリー容量は4,400mAhと先代と同じですが、電力効率が向上したSnapdragon 8 Gen 3を搭載し電池持ちはわずかに良くなっています。
モデル | Galaxy Z Fold6 | Galaxy Z Fold5 |
---|---|---|
容量 | 4,400mAh | 4,400mAh |
YouTube 60分 | 7%消費 | 7%消費 |
PUBG 30分 | 6%消費 | 6%消費 |
原神 30分(中30)閉 | 6%消費 | 7%消費 |
原神 30分(最高60)閉 | 11%消費 | 12%消費 |
原神 30分(最高60)開 | 12%消費 | 13%消費 |
8時間待機 | 4%消費 | 5%消費 |
充電 | USB-C(25W)、Qiワイヤレス(15W) |
ほんとわずかです。わずかですが、この差が大きな差になってきます。とくに横折りスマホはタブレットとしても、スマホとしても使うことになるのでバッテリー持ちは死活問題なんですよね。
わずかな差が1日持つかどうかの分かれ目になってくるはず。まあ、モバイルバッテリーを持ち歩くならあまり気にするところではないかもしれませんが。
- ストレスなく使える快適性能
- 負荷のかかるゲームも快適に遊べる
- 発熱もしにくくなった
- 電池持ちが少しだけ向上した
- わずかな性能アップに留まってる
カメラ:フレックスに多彩な撮影スタイル
Galaxy Z Fold6は折り畳みができる特徴を活かして様々な撮影スタイルが実現します。
端末を少しだけ折り畳んでスタンドモードにして端末を置いて撮影可能で、画面の大きさを活かして撮影した画像を表示できるので差分を確認しながら撮影できるメリットもあります。
さらに、「カバー画面プレビュー」をONにすることで…
カバーディスプレイ側にプレビュー画像を表示できます。
通常のスマホだとインカメラで自撮りするので画質がメインカメラと比べてどうしても劣ってましたが、Galaxy Z Fold6はメインカメラで自撮りができるので、自撮り写真や動画を撮影することが多いなら折り畳みをして撮影するメリットは大きいです。
カメラ:画質が自然な仕上がりに
Galaxy Z Fold6のリアカメラは広角と超広角、光学3倍望遠のトリプルカメラ仕様となっていて先代のFold5と同じ構成を採用しています。
機種 | Galaxy Z Fold6 | Galaxy Z Fold5 |
---|---|---|
広角 | 光学1倍(24mm) 50MP(1/1.56型)・F/1.9 |
|
超広角 | 光学0.6倍 12MP(1/3.06型)・F/2.2 |
|
望遠 | 光学3倍 10MP(1/3.94型)・F/2.4 デジタルズーム30倍 |
|
インカメラ | 4MP・F/1.8 10MP・F/2.2 |
|
動画 | 8K30fps,4K60fps,FHD60fps |
基本スペックは同じで広角カメラは50MP(1/1.56型)、超広角は12MP(1/3.06型)、光学3倍の望遠カメラは10MP(1/3.94型)を採用しておりスペック上は違いがなく進化がないですが、撮影できる写真の画質は少し変化してるんですよね。
Galaxy Z Fold6とGalaxy Z Fold5で画質を比較しました。
同じセンサーを搭載しているので基本的に同じ雰囲気での写真に仕上がりますが、解像感は先代のZ Fold5の方が上となっています。とくに2倍画角以上で比較するとその差を確認しやすいですね。
解像感というかZ Fold5の方がソフトウェアの処理が強くてクッキリとした画質になるので、より自然な画質の写真に仕上がるのはGalaxy Z Fold6の方となります。
とくに金属素材の被写体だとZ Fold5はヘアラインの模様がキツい感じがありますが、Galaxy Z Fold6は自然に表現できてますよね。これは広角カメラだけでなく超広角、望遠の全カメラに共通した画質の変化となっています。
この画質の違いは2024年のGalaxyシリーズ全体に言えることでGalaxy S24、Galaxy S24 Ultraも同じようにより自然な画質で撮影ができるようになっています。
暗所撮影も同じ傾向となっています。どちらも画質はキレイですが、Z Fold5の方が解像感の高い感じに仕上がってます。
ただし、ノイズが少し多いので、より自然な画質なのはGalaxy Z Fold6といったところでしょうか。光学3倍望遠カメラのデジタルズーム5倍だと画質の差の違いがよく分かります。
Z Fold5の方が画質はキレイですね。明るいところだとGalaxy Z Fold6の方が自然で違和感の少ない写真に見えますが、このような夜景風景になるとクッキリとしたZ Fold5の方がキレイに見えます。
光学3倍望遠カメラのデジタルズーム10倍でもそこそこ画質がキレイなので常用できそうですね。ちなみに、どちらも最大ズーム30倍まで対応しています。
超広角カメラの画質もZ Fold5の方が解像感が高いですね。
とくに暗所になるとGalaxy Z Fold6よりもZ Fold5の方が画質がいいと感じる場面は多くなりそうです。明るいところだと差を感じることは少ないでしょう。
カメラ:美しい動画撮影が可能
動画撮影は4K 60fpsだけでなく8K30fps撮影もできるハイエンドな動画性能で、手ぶれ補正も強力に効かせながら撮影ができます。
スーパー手ぶれ補正も搭載してるので動画性能はGalaxyはFoldになっても強いです。どんな感じで撮影できるか4K60fpsで撮影し比べてみました。
HDRが効いてるので白トビをしっかり抑えた画質で撮影ができています。色味が鮮やかでとてもいいですよね。この辺りはさすがGalaxyだなといった感じで、4K60fpsの高解像度モードでの撮影ですが電子手ぶれ補正も効いて手ブレを抑えられています。
スーパー手ぶれ補正でさらに強力に手ブレを抑えることもできるので走りながらお子さんやワンちゃんを撮影するといったこともできますね。
カメラ:作例をいくつか
Galaxy Z Fold6で撮影した作例をいくつか置いておきます。
※ タップで画像を拡大できます。
Galaxy Z Fold6のカメラは広角カメラはSシリーズのGalaxy S24と同じカメラなので基本的に同じ雰囲気で撮影できるのはいいですよね。
超広角と望遠カメラは少しスペックダウンしてますが、Galaxy S24と比べても画質に差を感じることはあまりないので十分使えるカメラシステムとなっています。
- 画質が自然な表現になった
- 動画の画質と色味がキレイ
- 手ブレの少ない動画撮影ができる
- 自撮りもメインカメラでできる
- Z Fold5の方が解像感は高い(クッキリしてる)
端末価格:高価なので覚悟を
Galaxy Z Fold6はSamsung公式ストア、ドコモ、auで購入可能でSIMフリーモデル(256GB)が249,800円です。
- 公式(256GB):249,800円
- 公式(512GB):267,800円
- 公式(1TB):303,800円
- ドコモ(256GB):275,990円
- ドコモ(512GB):289,190円
- au(256GB):269,800円(MNP 247,800円)
- au(512GB):284,900円(MNP 262,900円)
- au(1TB):319,800円(MNP 297,800円)
キャリア版も256GBだけでなく512GB、1TB(au)を販売しています。まあ、高いです。高いですが各キャリアの返却プログラムを使うことでドコモなら24ヶ月で166,958円、auは138,800円で使うことができます。
なお、中古ならランクAで22〜23万円で購入可能です。
Galaxy Z Fold6 レビュー:まとめ
Galaxy Z Fold6 メリット・デメリット
- タブレットになるフォルダブルスマホ
- フラット化し画面の表示領域が広くなった
- 薄く軽量化し扱いやすさアップ
- 3画面 + ウィンドウでマルチタスク可能
- フレックスモードで色んな使い方が可能
- 動画視聴や電子書籍が読みやすい
- Sペンがあれば手書きでメモが取れる
- DeXモードでパソコンとしても使える
- Galaxy AIに対応している
- メイン画面に折り目がある
- 電話しながら作業がしにくい
- Sペンを端末に収められない
- microSDカードを使えない
- 3.5mmヘッドフォンジャックがない
- 端末価格が高い
Galaxy Z Fold6 おすすめな人は
Galaxy Z Fold6は横折りタイプのフォルダブル端末で閉じてスマホ、開いてタブレットとして使える一台二役なデバイスでスマホとしても使いつつ、カフェなどで画面を開いてちょっとしたタブレットとして使いたい人におすすめです。
- 浪漫を感じたい人
- スマホの発展系端末を使いたい
- スマホとタブレットを1台にまとめたい
- 旧型のFoldからの乗り換えに
ただし、スマホとタブレットを1台にまとめられますがスマホ + タブレットの2台運用の方が効率が良いので上級者向けであることは理解しておいた方がいいです。
例えば、スマホとタブレットがあれば電話しながらタブレットで情報を得たりマルチタスク作業ができますが、Galaxy Z Fold6だけになると電話してると何もできなくなります。(イヤホンで電話するなら問題ないけど)
また、バッテリー駆動時間も基本的にスマホと同じくらいの容量しか積んでいないのでスマホとして、タブレットとして使うとなると今まで以上に電池消費が激しくなるので意外と不便だったりします。
Galaxy Z Fold6は使いこなせば便利な端末ですし、出先で画面を開いて二画面表示で情報を収集しながら地図で位置関係を確認できるのは旅行先で助けられました。
外でスマホとして使いながらたまにタブレットとして使う。そんな使い方が理想なのかなと。つまり、Galaxy Z Fold6を買ってもタブレット端末は持ってた方が便利ってことです。
1台にまとめるのではなくスマホの発展系としてGalaxy Z Fold6を使うのがストレスなく使う方法なのかなと感じます。お金が吹き飛びます(笑)
Galaxy Z Fold5でいい人は
先代のGalaxy Z Fold5もバランスの取れたフォルダブルスマホなので少しでも費用を抑えたいならおすすめです。
- 少しでも費用を抑えたい
- 閉じた状態の厚みは気にならない
性能もSnapdragpon 8 Gen 2で高いですしバッテリー容量も同じです。端末の厚みはZ Fold6と比べると厚めで重量も重いですが、そこが気にならないなら十分使えるスペックだと思います。
→ Galaxy Z Fold5を詳しく見る
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